新幹線の指定席が開いてたら勝手に座っていいのか?

船原徹雄 | March 07, 2015

たまたま、
こういう記事を読みました。

「ドイツ哲学者の芦田宏直氏が新幹線の車掌を名指しで批判か「だから新幹線は嫌いです」」

ほんと、どーでもいい記事で、
なんでこんな記事を読んでしまったのか自分を悔やむレベルなのですが、
よくよく考えてみるといろんな示唆があったので
共有したいと思います。

まず、この記事の内容ですが
「ドイツ哲学者の芦田宏直さん」

新幹線に乗り遅れて(名古屋で途中下車してビックカメラに寄ったらしい)
本当は自由席にしか乗れないんだけれど、
指定席に座っていたら
車掌さんがきて
ちょっとゴネてみたけれどダメで
お金を払わされた
ということです。

この記事だけ見たら、
この「ドイツ哲学者の芦田宏直さん」って
どれだけ悪者やねんという印象になります。

でも、いろいろ考えてみて、
めちゃくちゃ勉強になりましたね。

まず、
これが単なる大阪のおばちゃんだったら
記事にはならないのかなと思いました。

大阪のおばちゃんを貶しているわけでも何でも無く
(実際、僕は大阪に10年住んでて、大阪ラブです)
彼女たちはとりあえず交渉ということを欠かしません。

デパートの食品売り場でも値切ります。

その影響か、
僕も普通に値切ります。

デパートの服屋さんでも値切ったことがあります。
その時は値切ってはくれなかったのですが、
ポイントカードに山のようにポイントを押してくれたので、
実質、値引きのようになりました。

ということで、
大阪人としては
「とりあえず交渉」
ということは普通でして、
今回の様な状況でも
「えーやん、あいてるやーん、まけてーなー」
という人も多いでしょう。

なので、
多分、大阪のおばちゃんなら普通の行動なのです。

が、それが
「ドイツ哲学者の芦田宏直さん」
だから、記事になったのかなと。

別に交渉くらいしてもいいと思いますし、
それで暴れたわけでもなく、
罵倒したわけでもなく、
きちんとお金を払ってチケットを買って、
単に個人名を出してツイートしたということです。

これは
何かを言う時に、
その人が持っている背景や肩書がかなり影響を持っている
ということなのかなと思いました。

あと、
「教授」とか「先生」とかを
批判したい人はたくさんいますので、
そういう人に何らかの材料を与えてしまうと
こうなっちゃうのかなーと思いました。

次に
「そもそも、この記事に書いてあることは本当なのか?」
ということが気になりました。

というのも、
教授になれるレベルの知的な人が
この記事に書いてあるような流れの発言をしているのか?
ということが気になったのです。

さっそく、
「ドイツ哲学者の芦田宏直さん」
のTwitterを見てみました。

ドイツ哲学者の芦田宏直さんのTwitter

なるほど、
確かに、この記事に書いてあるようなことを言ってますね。

ただ、文脈としては、
カントの哲学の解釈として
今回の指定席にお金を払うかどうかについてのケースを適用した感じで
別に車掌さんを批判している感じでもないですね。

ルールというのがあることと
ルールを適用することの間に
差があるよー

ということを実感したなーという感じのことを
Twitterでは書いてありました。

そのツイートを記事では抜き出して、
別に誇張している感じでもないのですが、
一連の方向性を持たせて並べている感じです。

別に記事が事実をわい曲しているわけでもないのですが、
発言を事実にそって抜き出して並べるだけで、
こうも印象が変わってしまうんだなと思いましたね。

「ドイツ哲学者の芦田宏直さん」のツイートで面白いのがありました。

「カントは、ルールが存在するということと、
それに従ってルールが「適用される」こととの間には、千里の径庭があると指摘していた。
その〈間〉を埋めるものを〈構想力〉とカントは呼んだが、構想力は「教えることができない」とも。
私も、桑原さんには、教えることができなかった。」

これ、教えるって書くから上から目線で誤解を生んでいるような・・・

「60キロ以上はスピード違反というのも、道路標識に書いてある通り、誰でも知っている。」
「警察官に、つかまって、「ごめんねぇ。ルールはルール、法は法だから」と言われるのもその通り。」

ルールとその適用について、
いろいろケースがあるので、
実社会ではどのように適用されているのかを
ケースにそって考えると面白いなーと思いました。

例えば、
今回の指定席の場合は、
ルールが適用されなかった場合、
実質的には新幹線を運営している会社に不利益があるわけです。

「それやったら自分も払わんでいいわー」
という大阪のおばちゃんが大量発生する可能性があるので、
公にルールを適用していないことがバレることの損失は大きそうです。

その他の人は関係ないですよね。
自分のお金は1円も減らない。
だから怒る意味はよくわからない。

まぁ、「ズル」をしている人が利益を得ているわけですから、
正直者が馬鹿を見るのは潜在的な損失と考えられるので、
そういう意味では損失を被っているのかもですね。

こういうことをいろんなケースで考えると面白いです。

電車にベビーカーを持ち込んでも問題無いというルールがあって、
ただ、それを適用することができるひととそうでない人もいます。

今回とはベクトルが逆のケースですね。

と、
なんでもない記事を見ていて思いました。

ちなみにビジネスマンとしては
とりあえずなんでも交渉してみることはいいと思います。

ルール上はダメなはずなのに、
交渉でいけてしまうことも多々ありますので。

その場合は、独占的な利益が得られることも多いです。

交渉力って大事ですよね。

追伸

よく
「断られる前に諦めない」
「断られても諦めない」
という言葉を聞きます。

これは、本当にそうでして、
多くの人はリスクがゼロのはずなのに
交渉すらしないわです。

断られるのが怖いからです。

断られるというのはかなり適用範囲が広くて
自分の要求が通らないことを意味します。

昔、
無在庫販売をネットショップでやり始めた時、
多くの人に言われました。

「無在庫販売をやって売れなかったらどうするの?」
「2週間とか待ってくれる人いないんじゃない?」
「売れた後に仕入先に在庫がなかったらどうするの?」
などなど。

こういう心配事はヤる前からいろいろ出てきますが、
はっきり言ってリスクゼロのことはやってみて、
その結果「断られた」ら、やめたらいいんじゃないですかね。

少なくとも僕が無在庫販売を販売を自分で始めて、
世に広めたことで数億円の売上を得ました。

やる前から諦めてたら、何も得られません。

売らなくても仕入れなくてもいい。 リスクも手間もない魔法の物販に興味がある方はこちら...

この記事の著者: 船原徹雄 船原徹雄
物販総合研究所所長 2007年より、資金たった3万円の状態から物販ビジネスを始め、1年で年商7000万円を達成する。その後、会社を成長させ、現在では年商14億円のグループにまで育て上げる。 得意な物販はeBayやヤフオクを使ったビジネス。