アイコスは転売しても違法ではない?
そもそもアイコスとは、フィリップモリスジャパンがリリースした加熱式タバコの一種です。
実際にタバコの葉を使っているので、他の電子タバコよりも深い味わいを得られます。
愛煙家の中では非常に支持されているアイテムです。
また、副流煙が軽減されるので、エチケットとしてアイコスを使用している人もいます。
さらに、アイコスは発がん性物質などが抑えられており、人体への影響が紙巻タバコより小さくなっているのも魅力です。
アイコスは急激な人気により、店舗から姿が消えることも珍しくありませんでした。
そのため、「せどり」と呼ばれる転売の需要は高く、インターネットなどで積極的に取引きされています。
せどりを行うなら、ルールはしっかり把握しておきたいところです。
まず基本的に、転売自体は違法ではありません。
実店舗やネットショップを見渡せばさまざまな商品が転売されています。
そのほとんどは合法的な手順を踏んでおり、売る側にとっても買う側にとっても安全だといえます。
そして、アイコスについても例外ではありません。
現状、転売目的でアイコスを買ったり、買い手を募ったりすることは法律の範囲内です。
ただし、アイコスを転売した人の中にはルールを破ってしまった事例もあります。
その場合、警察に身柄を拘束される可能性も出てきます。実際、アイコスの転売が原因で逮捕者も出ています。
誤解してはいけないのは、「アイコス転売」そのものが罪なのではなく、「正規の方法で転売をしなかった」ことが問題だという点です。
もしも本格的にアイコス転売で儲けようとするなら、合法と違法の境界線を知っておくべきでしょう。
アイコス転売では逮捕者が出ている
過去、アイコス転売によって逮捕された事件では「偽造クーポン」が問題視されていました。
アイコスは公式サイトから割引クーポンを発行可能です。
クーポンによって最大で3000円の割引ができるので、多くのユーザーが利用しています。
しかし、逮捕事件ではクーポンを偽造してアイコスを購入したことが問題になりました。
なぜ偽造クーポンを作る必要があったのかというと、1人1回限りの使用しか認められていないからです。
そのため犯人は、安くアイコスを大量購入するために本物のクーポンをコピーしたのでした。
さらに、偽造クーポンを使って購入したアイコスを転売した事件もあります。
アイコスのクーポンはサイトでアカウントを取得しないと発行されないので、仮に偽造したとしても高確率で発覚してしまいます。
偽造クーポンによる購入も転売もリスクが大きく、絶対にやるべきではありません。
それにもかかわらず、偽造クーポンをめぐる取引きも増えているのが現状です。
違法にクーポンを手に入れる方法が出回っているため、インターネットでは軽率に罪を犯す人が絶えません。
代表例として、オークションサイトにおけるクーポンの入札が挙げられるでしょう。
あるネットユーザーが取得したクーポンがオークションサイトに出品された事件です。
もちろん、購入したクーポンは他人名義なので購入するのも使用するのも違法です。
また、出品そのものも法を犯しているといえるでしょう。
こうしたケースも発覚次第、警察は出品者確保に動きます。
クーポンの偽造や転売自体は簡単に行えるものの、隠し通せる確率は高くありません。
アイコス転売はルールを守って行うのが大前提です。
転売で違法になるケースとは?
アイコス転売で逮捕者が出ていると、「転売はいけないことだ」と思い込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、転売そのものは違法行為にあたりません。
正当な許可を得て、適切な場所で取引きを行っているなら罪に問われることはありません。
実際に、大型のフリマアプリは閉鎖されることもなく健全に運営を続けています。
問題なのは、ルールを破ってまで転売をすることです。
転売における違法行為を知っておけば、意図せずしてトラブルに巻き込まれる危険を減らせるでしょう。
まず、「チケット転売」は対象がなんであれ無条件で違法となります。
チケット転売とは俗に「ダフ屋」と呼ばれている行為です。
映画やコンサート、スポーツ観戦などのチケットを定価で買い占めたうえで高額な値段で転売する方法です。
こうしたチケット販売は、どんな場所で誰が行おうと許されません。なぜなら、「迷惑防止条例」に反するからです。
正規ルートとは別にチケットを販売することで、興業主やアーティストに迷惑をかけているという考え方です。
また、著作権や特許権を侵害する転売も違法です。
たとえば、ブランド品の偽物を「本物」「鑑定書付き」などと主張して転売すると罪に問われてしまいます。
ただし、厄介なのは売り手が自分で本物だと信じ込み宣伝している場合があることです。
つまり、仕入れの時点で、偽物を本物だとだまされているパターンです。
本人に悪気がなくても、ブランド品を偽ると罪に問われます。
せどりでは、信用できるルートを確保することはもちろん、自分自身の審美眼も磨かなければいけません。
そして、転売を行うには「古物商許可証」が必要です。許可証がない人はフリマアプリなどを通してしか転売ができません。
もしも許可証もないのに個人で商品を転売すれば犯罪となります。
アイコス転売のメリットを知ろう!
転売の商品としてアイコスを選ぶメリットは「誰でも扱いやすい」のが大きいでしょう。
アイコスは身近な商品なので仕入先がたくさんあります。
コンビニエンスストアからネットショッピング、フリマアプリまで、そのときどきでもっとも手に入れやすい方法を選べます。
その結果、アイコスを大量に仕入れることも難しくありません。
せどりで本格的に収入を得たいという人にもアイコスはぴったりです。
また、アイコスは部品に分解することができ、それぞれが消耗品です。
たとえば、タバコを加熱するコイルなどは、古くなると味を悪くしてしまいます。
定期的に交換する必要があるので、「少しでも安く部品を手に入れたい」と願っているアイコスユーザーは少なくありません。
本体だけでなく部品にも需要があるので、転売する側からすればいろいろな戦略を立てられます。
次に、「割引クーポン」の存在もメリットです。
1人1回しか使えないルールではあるものの、公式サイトでクーポンを取得すれば仕入価格を安く抑えられます。
そのうえ、アイコスは1個あたりの単価が高いので利益率も期待できます。
アイコスは種類によるものの、価格そのものは7000~1万2000円ほどです。
しかし、人気の種類になれば供給が需要に追いついていないため、プレミアム価格がつくことも珍しくありません。
オークションサイトでは定価の2倍以上で取引きされているアイコスもあります。
もし、安い仕入ルートを見つけたうえで、プレミアム価格で転売できれば1個を売るだけでも大きく儲けられるでしょう。
アイコス転売のデメリットとは?
メリットだけでなくデメリットも知っておかないと、転売は失敗しかねません。
アイコスの転売では、「クーポンの利用回数」を厳守しましょう。公式サイトから発行できるクーポン数は1人1枚です。
つまり、割引で購入できるアイコスは原則として1人1個までです。
クーポンのルールが変わったり新しいキャンペーンが始まったりする可能性もゼロではないものの、大量購入には向いていないサービスだといえるでしょう。
ただし、フリマアプリやオークションサイトをはじめとして、安く仕入れる方法はほかにもあります。
偽造クーポンなどに手を出さず、合法的な仕入ルートを確保しましょう。
次に、アイコスは電子タバコや加熱式タバコの「トレンド」に乗っている商品です。
もしもブームが終わったとき、現時点での需要が続いていくかは保証されません。
あまりにも大量に仕入れてしまうと不良在庫に変わる危険も出てきます。
また、アイコスにはニコチンを含んでいるタイプもたくさんあります。
喫煙の害がささやかれる世の中にあって、ニコチンを完全にカットした電子タバコも登場してきました。
健康面を考慮したとき、アイコスがこれからも優位な立場を保てるかどうかは未知数です。
一方で、アイコスのような嗜好品はリピーターが多いともいえます。
それに、似たような商品が多い中でアイコスは特に注目を集めてきたのも事実です。
アイコスのブームが終わったとしても、安定した需要に切り替わっていく可能性も否定できません。
「加熱式タバコのトレンド動向を見守る必要がある」ということは念頭に置いておくといいでしょう。
アイコスの転売はこれからも稼げる?
そもそもアイコス転売が「稼ぎやすい」とされていたのは、店舗での品薄状態が続いていたからです。
アイコスはテレビ番組などの影響で人気に急な火がつきました。
そのため、需要に対して在庫が間に合わない期間が長かったのです。
こうした状況下で、「少し高くなってもいいからアイコスを手に入れたい」という人が増えました。
アイコスの転売が盛り上がったのはこの時期です。
しかし、アイコスのブームはかなり落ち着いてきたので、発売当初と比べるとせどりで獲得できる利益は下がってきています。
また、「規制」がかかるリスクも無視できません。
アイコスは転売ブームによって不正な取引きが乱発した商品でもあります。
ブームが去った後も偽造クーポン問題やメーカー詐称といった問題は完全には解決されていません。
このまま同様の状態が改善されないようなら、転売に大幅な規制が入る可能性も出てきます。
転売がまったくできなくなるとまではいかなくても、場所や価格がかなり制限されることはありえるでしょう。
そうなれば、アイコスの転売で大きく稼ぐハードルは上がります。
簡単に仕入れたり転売を宣伝したりすることすら難しくなる確率も出てきます。
2019年時点で、アイコスの需要が枯渇したわけではありません。
リピーターを中心に、アイコスの転売に注目しているユーザーは数多くいます。
また、新商品のリリースによってアイコス人気が再燃することもありえます。
これからもアイコスで収入を得たいなら、規制が入るかどうかの情報にはアンテナを張っておきましょう。
もしも本当に規制がかかってしまうなら、どのタイミングでどんな内容になるかをできるだけ早く知ることが大切です。
アイコス転売における注意点
正攻法で転売をするなら、アイコスは危険な商品ではありません。
まず、絶対的な条件として「正規クーポンだけを使用して仕入れる」ようにしましょう。
偽造クーポンを使えば確かに、一時的には利益率が高まります。しかし、偽造クーポンを手に入れると高確率で履歴が残されます。
警察やオークションサイトの管理者が少しでも不審に感じたら、悪事が発覚する可能性は高くなります。
そうなると、取引きに使っていたアカウントが停止させられるだけでなく、前科までついてしまいます。
「公式のクーポンによって大量に仕入れる」という発想自体を捨てるのが無難です。
「複数の電話番号を使えば複数のクーポンを発行してもらえる」という人もいます。
アイコス公式サイトでアカウントを取得する際には電話番号を聞かれるので、それさえ使い分ければ複数のアカウントが取得できるという考え方です。
しかし、アカウント登録では電話番号のみならず、そのほかの個人情報も登録したうえで身分証明書も提示しなくてはいけません。
つまり、1人の人間が複数のクーポンを取得したときはいずれ明るみに出てしまいます。
そのほか、転売の注意点として「内容の明記」は忘れないようにしましょう。
アイコスはパーツごとに売られているケースも珍しくありません。
そのため、転売時には買い手からフルセットになっているのか、一部のパーツだけなのかをチェックされます。
内容が曖昧な書き方になっていると、転売した後でクレームをつけられる恐れが出てきます。
誤解を招かないよう、転売する内容は細かく明記しておきましょう。
アイコスは稼げるうちが華!
転売で成功するには、トレンド商品を熱が冷めないうちに取り扱うことを意識しましょう。
アイコスは加熱式タバコブームの中心ともいえる存在です。
転売に規制がかからず、需要が続くようならこれからも大きく稼げる可能性は残されています。
偽造クーポンなどの違法な手段は使わず、あくまで正当な方法でアイコスの転売を行いましょう。