Amazon輸出は売れないビジネス?
Amazon輸出ビジネスは、売れないと耳にすることもあると思います。しかし実際には、売り上げをしっかりと上げている人がいるのも事実です。
売上げをあげられている人と、そうでない人とでは、以下のような違いがあります。
- 経験数が少ない
- 売りあがらないと次の転売方法などを探してしまいがち
- 売上げのことを先に考えてしまう
Amazon輸出ビジネスを始めたからといって、すぐに売上げがあがるわけではありません。
なぜ売れないのかのリサーチや、売れ筋商品を見分けられるようになるまでには時間がかかります。
売上げを出していくことは、もちろん大切なことですが、購入してくれる方のことも考えて商品を販売するようにしてみましょう。
Amazonが売れないって本当?
Amazonは、基本「1商品1カタログ」となっています。そして、商品が1回でも売れた実績があれば「ランキング」が存在します。
このランキングの変動によって、売れた実績がどのくらいあるのかがわかります。
横が時間軸、縦がランキングです。ランキングの数字が小さい方が売れているということです。
また、グラフが小刻みであるほど、頻繁に売れている、常に売れていると判断できます。
直近で何個売れているのか、また過去3ヶ月間ではどのくらい売れたのか、半年前はどうだったかなど、一定期間でどの位売れたかの指針が掴めます。
過去の売れ行きに比べて緩やかになってきたものは、次第に売れにくくなる傾向にあります。
ランキング下がったからといって、Amazonが売れなくなったわけではないので、しっかりと動向を追っていくようにしましょう。
Amazonのカートを取るとはどんな状態?
前述の通り、Amazonでは「1商品1カタログ」です。
同じ商品を10名が販売している場合、1つのカタログ上に10名が同時に販売することになるので、誰か1名がカートを取る状態となります。
<カートを取っている状態>
この「カートを取ること」が重要です。なぜなら、Amazonで購入する人の多くは、誰がカートを取っているかまでは確認せずに購入ボタンを押して買い物をしているからです。
カートを取るためには、価格やアカウントの状態、評価などが複合的に関わってきますが、適正価格が設定されてあり、アカウントが良好であれば、カートは順番に回ってきます。(試しに1時間毎に同じ商品を見てみると、カートを取っているセラー名が毎回変わっていることがわかると思います)
また、自己発送よりもFBA販売の方がカートが取りやすいと言われています。FBAは手数料が掛かりますが、自己発送よりも少々割高でもカートが取れ、且つ売れます。
Amazonでは新規出品は売れない?
Amazonで売れないのは、新規出品だけが原因というわけではありません。
Amazonには購入者からの評価制度があり、これを「Customer Feedback」と言います。評価は必須ではありませんが、10名に1名くらいのバイヤーが商品やセラーに対して★5段階で評価を付けてくれるのです。
また、コメント文も残りますので、この評価が積み重なって、「Feedback Rating」に数値で表示されます。
過去30日間、90日間、365日間、生涯(Life time)の4つの区分でPositive(良い), Neutral(どちらでもない), Negative(悪い)の件数が残っていきます。
できる限りPositive評価を多くもらい、アカウントを優良に保つようにしましょう。
新規セラーは、「Just Launched」と表示され、評価がまだない状態です。
評価は、少なくとも1〜5程度はついている方が良いので、最初の頃は、商品が売れたらメッセージから評価を催促して、地道に評価を溜めていきましょう。
オリジナル商品を販売する場合、新規にカタログを作成して販売することになります。
Amazonでは新規出品をしてもすぐに売れないことが多いので、露出を増やすために広告をかけたり検索キーワードを入れたりすることが必要になってきます。
新規出品に限らず、売上の最大化を目指すなら商品画像もポイントになります。
Amazon輸出で売れやすい商品の特徴
売れやすいものは、ランキングが高く毎日何個、何十個と売れている商品です。
ただ、他に出品者が多い場合はとにかくカートを取って販売を行い、値崩れ前に売りましょう。
Amazonではカートを獲得すると1個だけでなく、一気に10個、20個、100個などと爆発的に売れることもよくあります。1個で利益が100円でも、100個売れると1商品で10000円の利益がとれますので、100円の利益だからと、取扱いをやめる必要はありません。
ハロウィン、クリスマスなどの季節商品もよく売れます。例えばハロウィンであれば、イベント自体は10月末ですが、実際には8月末〜9月から売れ始めます。
このような季節商品は、イベント当日間際に慌てて買う購入者もいますので、在庫をもってやるFBA販売にも適しています。
AmazonにはASINコードがありますが、日本と海外で異なるASINコードの商品は狙い目です。ツールでは気づきにくいので、出品者が少なく高利益が取れる可能性があります。
最後に、中古商品はコンディションの把握が必要ですので、新品に比べると出品者が少ないです。中古でも、「非常に良い」や「良い」のコンディションは海外のバイヤーに好まれます。
販売個数が伸びると出品方法も大切になりますので、以下の記事も参考にしてください。
すぐに売れないのは理由がある?
Amazonで出品をして、なかなか売れないと感じたこともあるのではないでしょうか。
Amazonでは、すぐに売れないのにも理由があるので、詳しく解説していきます。
Amazonではオリジナル商品が売れない?
出品者が100名以上と多く、価格競争に陥っている商品は、常に値下げ合戦となり利益が次第に取りにくくなる傾向となります。
オリジナル商品をAmazonで販売する場合は、カタログを育てるまでに時間が必要ですが、ヒットすれば独占となり、1商品で数百個以上の販売も夢ではありません。
利益は少なくても数が多く売れるロングテール商品と、高利益のヘッド商品をバランスを保ちながら商品選定していくのも手です。
売れる商品をリサーチするコツは、トップセラーが何を出品しているのか、じっくりとチェックすることです。
Amazonでは新規出品者が怪しいと判断される?
Amazonで新規出品者が怪しいと思われる理由としては、詐欺集団が新規で次々にアカウントを作成し、詐欺行為をしては逃げてしまっているからです。
そのため多くの購入者が、新規出品者を詐欺集団ではないかと疑い、売れない状況に陥ってしまうことがあります。
メディアやネットニュースでも、Amazon内での詐欺について注意喚起を促しているため、さらに新規出品者は警戒されているのです。
Amazonでの売れない時期と攻略法
Amazonで売れない時期は、「2月」「8月」「9月」「10月」です。
夏イベントや年末年始商戦の前後のため売れにくい時期といわれています。
売れない時期の攻略法は下記のとおりです。
- 売る自信のないものは仕入れない
- 高額商品は閑散期の前に売り切る
- まとめ売りなど売り方を変えてみる
- 赤字が大きくなる前に売り切る
- セールなどで値段を調整する
ひと工夫してあげることで、売れていない商品でも売れることがあります。状況に合わせて売り方を変えてみましょう。
Amazonではストアのパフォーマスが悪いと、出品停止になる可能性があるので注意してください。
終わりに
Amazon輸出は、売り上げが上がらないと聞くこともあると思いますが、経験を積むことで稼げるビジネスです。
まずは既存のカタログで高ランキングの商品をチェックして、出品者数がどのくらいいるのか、カートを取っているセラーが他に何を売っているか、などをリサーチする必要があります。
初めてAmazon輸出で売る場合には、売れている商品を適正価格(カート価格)で販売することが近道です。
在庫が持てる方は、FBAにまず1箱でも商品を送ってみると、売れた後の梱包発送作業は少なくて済みますし、プラットフォームの特徴もわかりますのでお勧めです。