Amazonスポンサープロダクト広告とは?
スポンサープロダクト広告とは、初めての方でも簡単に運用できるサービス。広告費がとても安く、費用をあまりかけられない方でも、手軽に運用できます。
広告が表示される場所は、Amazon内のオーガニック検索上部と商品詳細ページに掲載で、キーワードに応じて表示される、検索連動型広告になっています。
Googleなどのリスティング広告と似ているので、運用したことある方にとって、始めやすい広告でもあるでしょう。
Amazonで買い物をしていると、スポンサープロダクトとさりげなく書いてある商品を目にすると思います。それらの商品が広告掲載されている商品になります。
Amazonで商品が売れないと感じている場合には、スポンサープロダクト広告から運用してみると良いでしょう。
スポンサープロダクトの詳細な設定方法やメンテナンス方法を説明した動画セミナーはこちらから視聴できます
Amazonのスポンサー付きとは?
スポンサー付きとは、少し紛らわしいですが、Amazonがスポンサーになったわけではなく「広告」であることを指します。
広告だとクリックされないと、思う方もいるかもしれませんが、「スポンサー」の文字が目立たないように、検索面に馴染ませて表示させていますので、クリック率は高めになります。
スポンサー付きの広告は、ユーザーの興味関心や、キーワードにもとづき掲載することができるため、売上アップにつながりやすいです。
また、Amazon内のオーガニック検索よりも上位に表示することができるため、商品が目立ちやすくなるでしょう。
スポンサー広告を掲載することにより、ROAS(費用対効果)を計測できます。
ROASの計算式は下記のとおりです。
- 「ROAS=商品販売価格÷利益×100」
Amazonで広告を掲載した時のROASは、500%が目安となります。500%より数値が低い場合には、費用対効果が悪いので、広告を変えてみたり、商品詳細ページの情報を変更してみましょう。
スポンサー付き広告を掲載するには、小口出品の登録ではなく、大口出品で登録する必要があります。
スポンサープロダクト広告の種類
Amazonスポンサープロダクト広告ですが、大口出品のセラーのみ利用でき、小口出品のセラーは利用できませんのでご注意ください。
Amazonスポンサープロダクト広告には、オートターゲティングとマニュアルターゲティングの2種類があり、キーワードの設定の仕方が異なってきます。
オートターゲティングとは
オートターゲティングは、商品詳細ページの内容をもとに、キーワードを自動で選定してくれるため、細かな設定が不要です。キーワード検索に知見のない方でも、簡単に運用することができるでしょう。
また、オートターゲティングでは、キーワードのマッチタイプを、下記のように選択することもできます。
- ほぼ一致
- 大まかな一致
- 代替商品
- 補完商品
さらに、「代替商品」または「補完商品」のように、ターゲティングの範囲や入札価格を個別に調整も可能です。
マニュアルターゲティングとは
マニュアルターゲティングは、キーワードを手動で設定していきます。キーワードを個別に設定することができ、購入者が入力した検索キーワードと、設定したキーワードをマッチングさせ、広告を表示させる仕組みです。
マニュアルターゲティングには、下記の4種類のマッチタイプがあります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
- 除外キーワード
検索連動型広告を利用したことがある方であれば、馴染みのあるキーワード設定ができるのではないでしょうか。
Amazonのマニュアルターゲティングは、Googleの仕様とは少し異なり、変換ミスや、表記ミスには対応していないため、想定できるキーワードをすべて登録しておく必要があります。
また、同じ商品をオートターゲティングとマニュアルターゲティングの、両方に広告をかけることも可能です。
スポンサープロダクト広告の設定方法
セラーセントラルにログインして、 広告タブからセラー広告を選択します。
キャンペーンの種類を選びます。
「スポンサープロダクト広告」を欄にある「続ける」をクリックしてください。
次に、キャンペーンの作成をクリックします。
キャンペーン名
Amazonスポンサープロダクト広告の構成は、以下のようになっています。
キャンペーンとは、複数の広告グループを束ねる、一番大きな「箱」を意識してください。キャンペーンごとに「オートターゲット」か「マニュアルターゲット」かを設定する事が可能です。
運用では難しく考えず、「1キャンペーン・1広告グループ・1商品」を意識しましょう。
キャンペーンの名前は自分のわかりやすい名前で大丈夫ですが、キャンペーン名を見るだけで、広告を掲載する商品名、「オート」か「マニュアル」か、後述する「マッチタイプ」などがわかると管理しやすいです。
以下のような記述です。
- [商品名] - [マニュアル] - [完全一致]
- [商品名] - [オート]
ポートフォリオ
複数のキャンペーンをまとめて運用できます。キャンペーンという「箱」を入れておける「部屋」のような概念です。
ポートフォリオを設定しておくことで、日予算ではなく、特定期間の広告費を管理することができます。
例えば、「オートターゲット」と「マニュアルターゲット」の両方を総括してパフォーマンスを図りたい場合、ポートフォリオ設定が重要です。
ポートフォリオ毎に予算管理ができるのと、広告費・売上・ACoSなども管理できるので便利です。
開始日
開始日は、広告をスタートさせたい日にちを設定します。
すぐにキャンペーンを開始したり、開始日を将来の日時に設定することも可能です。
終了日
広告表示を終了させたい日にちを設定します。一週間や一ヶ月、また、終了日を設定しないこともできます。新規商品であれば、最低1ヶ月は広告をかけてみると良いでしょう。
キャンペーンはいつでも一時停止することができ、同じキャンペーン内容で、すぐに再開もできます。
1日の予算
1日の予算は、日ごとにキャンペーンで費やす金額です。1日の設定した予算よりも安くなったり、高くなったりすることもありますが、月末時点の広告費が、1日の予算を月の日数で掛けた金額を超えることはありません。
ターゲティング
ターゲティングは、オートターゲティングかマニュアルターゲティングを選択します。ターゲティングの設定に慣れていない方は、オートターゲティングがオススメです。
なぜなら、設定が簡単な上に、広告の商品に類似したキーワードと商品を、自動でターゲティングしてくれるからです。
オートターゲティングでキーワード設定に慣れてきたら、マニュアルターゲティングを使用してみましょう。
また、オートターゲティングでキーワードのデータを取集し、効果が高いキーワードをマニュアルターゲティングで使うという方法もあります。
オートターゲティング設定方法
オートターゲティングは、広告運用が初めての方におすすめの方法です。
キーワードを自動で設定してくれますので、まずはオートターゲティングから運用してみてください。
キャンペーンの入札戦略
「動的な入札 - ダウンのみ」「動的な入札 - アップとダウン」「固定額入札」の3つのタイプがあります。
特別な戦略がない限り「動的な入札 - アップとダウン」で問題ありません。
「動的な入札 - ダウンのみ」と「動的な入札 - アップとダウン」の違いは、Amazonが入札額の上限値を超えて入札するかどうかです。
例えば、1クリック100円に入札額を設定している場合は、下記の通りとなります。
「動的な入札 - ダウンのみ」
基本100円で入札するが、50円でも売れそうなら50円で入札する。110円や150円など、100円以上では入札しない。
「動的な入札 - アップとダウン」
基本100円で入札するが、50円でも売れそうなら50円で入札する。150円や200円でも売れそうな場合は入札する。2倍以上では入札しない。
「動的な入札 - アップとダウン」を選択すると、Amazonが自動で入札額を調整してくれます。売り上げが伸びそうなときには入札額を増やし、伸びないときには下げてくれますので、効果的な予算の運用ができるでしょう。
広告グループ
広告グループとは、複数の広告を束ねる「袋」のようなものです。キャンペーンという「箱」に、広告グループという「袋」が入っていると考えてみましょう。
広告グループ名を決めるときは、どの商品の広告かを、わかりやすくするために、商品名や、ASIN、SKUの名前で設定するのが一般的です。
商品
広告に掲載する商品を、商品名または、ASIN、SKUで検索し、追加していきます。
広告掲載予定の商品をリスト化している場合には、一括で追加することも可能です。また、CSVでリストをアップロードすることもできます。
入札額
オートターゲットで使用する入札額を指定します。
入札額の指定方法は、入札額の初期値を設定する方法と、ターゲティンググループ別に設定する方法の、2タイプです。
デフォルトの入札額
初めて広告を運用する方に、おすすめの設定方法です。
入札額は、推奨入札額を設定するのが良いでしょう。オートターゲティングの金額は、1クリックあたりの広告単価です。
商品の価格やコンバージョン率を考えて、高すぎると判断する場合は、推奨入札額の下限に近づけると良いでしょう。後からAmazon広告の入札額を変更することも可能です。
ターゲティングブループ別の入札額
Amazonは、ターゲティンググループについて、以下のように解説しています。
- ほぼ一致: Amazon は、広告の商品が購入客の検索結果にほぼ一致する場合に広告を表示します。
例: 「ピーターパン」J.M. 著の広告Barrie によるピーターパンの広告は主に、「ピーターパンの本」、「ピーターパンの児童書」、「ピーターパンの絵本」の検索結果に表示されます。- 大まかな一致: Amazon は、広告の商品が購入客の検索結果に大まかに一致する場合に広告を表示します。
例: 「ピーターパン」J.M. 著の広告Barrie によるピーターパンの広告は主に、「ピーターパンの塗り絵本」、「おとぎ話の本」、「文芸古典」の検索結果に表示されます。- 代替商品: Amazon は、購入客が自社商品の類似商品の商品詳細ページを閲覧している場合に広告を表示します。
例: 「ピーターパン」J.M. 著の広告Barrie によるピーターパンの広告は主に、ピーターパンの絵本(革表紙のコレクター商品)、ピーターパンのポップアップブック、ピーターパンの本(注釈付き)の商品詳細ページに表示されます。- 補完: Amazon は、購入客が出品者の商品を補完する商品の商品詳細ページを閲覧している場合に広告を表示します。
例: 「ピーターパン」J.M. 著の広告Barrie によるピーターパンの広告は主に、ピーターパンのハロウィーンコスチューム、ピーターパンの DVD、ピーターパンの塗り絵本の商品詳細ページに表示されます。
→ キーワードのマッチタイプ - Amazonセラーセントラル
それぞれのターゲティンググループごとに入札額を設定することも可能ですが、初めて運用する場合には、Amazonの推奨設定で始めてみてください。
まずは、すべてのターゲティングで運用してみて、パフォーマンスが低いターゲティングに関しては、運用を止める、もしくは入札額を下げるなどの対処をすれば良いでしょう。
除外キーワード
除外キーワードを設定すると、購入者の検索ワードや、ブランドなどを、商品検索結果から除外できます。
例えば、メンズのスニーカーを販売している際に、オートターゲティングであれば「レディース スニーカー」にも掲載する可能性があり、販売に結びつかず無駄な広告費を払う可能性もあるでしょう。
ですので、出稿されたとしても販売に結びつかないと予想できるキーワードに関しては、予め除外してください。
キャンペーンの作成をクリックすると、オートターゲット広告の出稿が完了します。
基本的にスポンサープロダクトのオートターゲティングでは、Amazonのシステムが今までのデータを使って自動的に最適な設定をしてくれます。
この時にAmazonのシステムが利用するデータは、ページを作成した際に入力したタイトル、説明、キーワードなどの中からシステムが自動的に設定し広告を配信してくれます。
マニュアルターゲティングの設定方法
マニュアルターゲティングでは、狙ったキーワードを自分で設定していきます。
キャンペーン名、1日の予算、開始日、終了日などは、オートターゲティングと同じです。
マニュアルターゲットを選択すると、広告グループの設定画面になります。ここもオートターゲティングと同じです。
入札
キャンペーンの入札戦略とデフォルトの入札額を決めます。入札戦略についてはオートターゲティングと同様です。
掲載枠ごとの入札額の調整
「検索結果ページの上部(最初のページ)」「商品ページ」ごとに、入札額を調整できます。
例えば、入札額が100円で「検索結果ページの上部(最初のページ)」を100%にすると・・・「広告が検索結果ページの1ページ目に表示されるなら、200円まで入札単価をアップさせます」という調整が可能になります。
掲載枠ごとの入札額の調整は、最初から調整する必要はありません。キャンペーンを運用中にデータを確認して、必要があれば後から調整しましょう。
ターゲティング
広告グループ毎に設定します。広告を出稿する場所を決める際に「キーワード」から決定するのか、ダイレクトに「商品」を指定するのかを設定します。
広告グループ毎に1つを選ぶ必要があります。
キーワードターゲティング
広告出稿の判断基準として、「キーワード」を使うターゲティングになります。
例えば、「モバイルプロジェクター」というキーワードを使うと、「モバイルプロジェクター」と検索された際の検索結果ページに広告が表示されます。
こちらは、「モバイルバッテリー」に関連のある商品の詳細ページ。
商品の関連するキーワードが明確に決まっている場合、キーワードターゲティングは非常に効果の高い広告です。
キーワードターゲティングを選択した場合、「キーワード」「マッチタイプ」「入札額」を決定する必要があります。
キーワード
キーワードは指定した商品をもとに、Amazonが自動的に推奨してくれます。
この推奨キーワードは、Amazonが関連があると判断しているキーワードなので、採用する余地はあります。ただ、すべてのキーワードがいいパフォーマンスを出すとは限りませんので、慎重に選択しましょう。
まったく関連性のないキーワードも紛れていることが多いです。
キーワードは自分で入力することが可能です。ご自身で出稿したキーワードを指定します。
マッチタイプ
キーワードを追加する際、「マッチタイプ」を選択する必要があります。マッチタイプには次の3種類があります。
完全一致:購入者の検索キーワードと完全に一致し、前後に他の検索キーワードが入力されていない場合にのみ広告が表示される
フレーズ一致:購入者の検索キーワードと完全に一致するフレーズ、または前後に他の語句を含むフレーズが検索された場合に広告が表示される
部分一致:設定するキーワードが含まれる購入者の検索キーワードに対して、また語順が異なる場合や、検索キーワードに他のキーワードが含まれる場合にも、幅広く広告が表示される
マッチタイプは、かなり分かりづらい概念なのですが、広告を出稿するにはとても重要です。Googleの広告も同様のマッチタイプを採用しています。
Amazonの出品大学より引用した図
マッチタイプですが、初期は「完全一致」のみで問題ありません。完全一致は、最も出稿範囲が狭く、無駄な広告費を抑えることができます。
広告の管理方法が身についてきたら、「フレーズ一致」や「部分一致」も出稿していくと良いでしょう。
基本的にフレーズ一致や部分一致を入れたほうが、ACOSは高めになりますが、売上も高めになります。
※ACOS (Advertising Cost of Sales:広告費売上比率) ACOS = 合計広告支出額 ÷ 合計広告売上額 × 100
売上アップを狙っていくのであれば、「フレーズ一致」や「部分一致」も検討しましょう。
キーワードの入札額設定
キーワードとマッチタイプを選び、最後に入札額を決定します。初期値は上記で設定した「デフォルトの入札額」が入っており、1クリックあたりの広告費です。
通常は推奨入札額で問題ありませんので、「すべてを適用」をクリックします。ただ、推奨入札額が高すぎることもよくありますので、商品価格やコンバージョン率を考えて、入札額を決めていきましょう。
最後に、オートターゲティングと同様に除外キーワードを設定したら、キャンペーンの設定は完了です。
キャンペーンの作成をクリックすると、広告が出稿されます
商品ターゲティング
広告の出稿をキーワードで行うのではなく、特定の商品、カテゴリ、ブランドなど、既存の商品の関連性をターゲティングして出稿していく方法です。
自社の商品もターゲティングが可能ですので、関連性のある商品の場合、まとめ買いを促進させることもできます。
商品ターゲティングをした場合、指定したASINがAmazon内で検索されることにより、商品検索結果ページと商品詳細ページに表示されます。
例えば、モバイルプロジェクター関連の商品をターゲティングした場合、その商品が検索結果ページの広告に表示されると、同様に自社商品も出稿されます。
ただし、検索結果ページの入札の多くは「キーワードターゲティング」で行われているので、「商品ターゲティング」ではなかなか表示されない可能性があります。(広告は入札制で、入札額や品質ランクの高い広告が出稿されるため)
基本的には、商品詳細ページに広告を表示させる方法と考えれば良いでしょう。
カテゴリターゲティング
指定したカテゴリで、出品されている商品をターゲティングします。「カテゴリー」をターゲットする場合には、Amazonで推奨されたカテゴリーか、自分で検索をして任意のカテゴリーを設定します。
カテゴリー検索をする場合には、「絞り込み」ボタンをクリックすると、絞り込みできます。
ブランド、価格帯、レビューの星の数、配送方法で絞り込むことが可能です。
例えば、以下の戦略が考えられます。
- ライバルブランドで自社商品よりも価格が高い商品をターゲティングする
- 自社商品より価格が高く、レビューが低い商品をターゲティングする
いろんな戦略で商品ターゲティングを行い、パフォーマンスをチェックしてみましょう。
個々の商品指定
商品を指定して、商品ターゲティングすることも可能です。
推奨タブで、Amazonが推奨する商品を追加、もしくは商品名、ASINなどから直接ターゲット商品を指定できます。
例えば、以下の戦略が考えられます。
- ライバル商品をターゲティングして、相手の売り上げから自社の売り上げに誘導する
- 自社商品をターゲティングして、合わせ買いを促進すると同時に、ライバルに売上が流れるのを防ぐ
基本的に、商品ターゲティングは、上記の2つの戦略で行うことが多いです。
いろんなASINを対象に商品ターゲティングを行い、パフォーマンスを常にチェックしましょう。
最後に、キーワードターゲティングと同様に除外キーワードを設定したら、キャンペーンの設定は完了です。
キャンペーンの作成をクリックすると、商品ターゲティング広告が出稿されます。
スポンサープロダクト広告出稿後の管理方針
スポンサープロダクト広告を出稿したら終わりではありません。
広告を掲載した後は、データを分析・管理し、最適化していく必要があります。
なぜ、広告の管理が必要なのでしょうか?Amazonスポンサープロダクト広告の管理をするコツを2つ紹介します。
ACoSを減少させる
スポンサープロダクト広告を出稿する上で、最も重要な指標がACoS(エイコス)です。
※ACOS (Advertising Cost of Sales:広告費売上比率) ACOS = 合計広告支出額 ÷ 合計広告売上額 × 100
「売上の何%を広告費に使ったのか?」がACoSです。数字が小さければ小さいほど、運用成績が良くなります。
どの程度のACoSを目指すのかは、商品によって異なるので一概には言えません。
1つの商品を販売したときの最終利益が70%ある場合は、ACoSが50%でも問題ないでしょう。最終利益が30%の場合は、ACoSが50%では赤字になるので、10%や15%程度に抑える必要があります。
AmazonでACOSを減少させていくためにも、ROASなどの数字も目安にしながら、広告費を調整していくと良いでしょう。
ACOSを管理していくことで、Amazonの広告にかける広告費の目安も分かってきます。
広告経由の売上を増やす
ACoSを下げることばかり考えると、広告費があまりかけられなくなり、売り上げが減少していくことがあります。逆に、広告費を下げれば、ACoSは改善しますが、広告経由の売上は減少してしくことに。
ACoS上昇も考慮して、広告経由の売上を増やすかどうかは戦略次第ではすが、売上が多くなったほうがAmazon SEOのランキングが上がるので、全体的な売上が増えることは多いです。
AmazonDSPなども活用し、他の配信面にも広告を出していくことで、広告経由の売り上げを伸ばすこともできます。
ACosを下げることも大切ですが、広告経由の売上を増やすことも意識して運用・管理していくと良いでしょう。
広告ランクとは
広告を管理する際に重要なのが、「広告ランク」です。Amazonでは、Googleと同様で、広告ランクの数値を公開していませんが、広告の入札額や表示に大きく影響しています。
広告ランクは、その広告を表示させるか否かを、Amazonが以下の計算式で算出し、表示しているのです。
- 入札額 × 関連性
つまり、入札額を高くして、広告の関連性が高くなれば、広告は表示されやすくなります。
重要なのは「入札額を高くすれば、かならず広告が表示されるわけではない」ということです。
それでは「関連性」とは、どういう要因でしょうか?Amazonによると関連性とは、「広告の設定情報と、顧客との関連性」であると言うことです。
つまり、その広告が表示されたあとに、広告がクリックされ、コンバージョン(購入)が行われたかどうか、1つの指標であると考えられます。
また、同様にSEO順位もかなり影響しているでしょう。SEO順位は、キーワードと商品の関連性、およびどれだけ売れやすいかをもとにAmazonが算出しているので、広告の表示要因として参考にできるはずです。
SEOで上位のほうが、入札額が低くても優先的に表示される可能性があります。Amazonスポンサープロダクト広告を考える際も、Amazon SEO対策は非常に重要になりますので、必ずセットで行いましょう。
Amazonスポンサープロダクト広告とAmazon SEO
Amazon スポンサープロダクト広告をかけることによって、商品が売れれば、Amazonの検索結果の順位を決めるAmazon SEOにも良い影響を与えることができます。
出品直後は、売上が少ないため、検索表示を上位にすることはできません。ですので、Amazonスポンサープロダクト広告を活用し、順位を上げていく必要があります。
Amazonスポンサープロダクト広告とAmazon SEOは、Amazonでの販売を伸ばしていく両輪となります。
さらにスポンサープロダクトについて学びたい方は、この無料セミナー動画がおすすめです。かなり詳細に解説してありますので、ぜひご視聴いただければと思います。