keepaとは?
「keepa amazon price tracker」とは、Webブラウザ用拡張機能の一つで、Amazonで出品や購入をするときに便利なツールです。
keepaを使うと、Amazonで販売されている商品の販売価格の移り変わりを時系列になったグラフで確認できます。
自分でリサーチしなくても、Amazonの価格推移をkeepaが自動で追跡してくれるのです。
keepaをインストールすると、Amazonの商品ページに販売価格のグラフが表示されるようになります。
価格に関する情報を調べるために、いちいち別のツールを立ち上げたり、webページを移動したりする必要はありません。
通常通り、Amazonのサイトを使って商品を選びながら、価格の移り変わりをチェックできます。
せどりをしていてAmazonを利用するのであれば、ぜひ使いこなしたい便利なツールです。
keepaのメリット
keepaを使うメリットを5つご紹介します。
- 仕入れをするかどうかの判断がしやすくなる
Amazonにおける商品価格の変動の様子を知ることで、仕入れをするかどうかの判断がしやすくなることです。
過去の販売価格から最安値を覚えておけば、その商品がその価格まで値下がりしたときには迷わず購入することができます。
keepaでは、Amazonに出品されている商品の価格について「Amazonの価格」と「一般のセラーの価格」のそれぞれを把握できます。
Amazonの価格をチェックすれば、Amazonの値付けについての法則を把握でき、マーケティングについての知識も深まります。 - 売れやすい商品を見分けられる
Amazonの価格グラフを見ると、Amazonがその商品の価格競争に関与しているかどうかがひと目でわかります。
Amazonが価格競争に参加していない商品はとても売れやすいので、仕入れをするかどうかタイミングを判断する材料の一つになります。 - Amazonの在庫をチェックできる
Amazonで在庫切れを起こしている商品は、売れやすく、狙い目です。
keepaのグラフを見れば、在庫切れの商品や在庫切れを起こしそうな商品を予測できます。
Amazonが在庫切れになるのを見越して、先手を打つという行動も取れます。 - トラッキング機能を利用できる
keepaの目玉機能ともいえるのが、トラッキング機能です。
この機能は、商品が指定した金額になったときに通知してくれるというものです。
注目しておきたい商品にはこのトラッキング機能を使えば、毎日価格をチェックしなくても自動でお知らせしてくれます。
とても便利な自動のリマインドシステムにより、リサーチの時間を短縮できます。 - 普段の買い物にも利用できる
keepaはせどりをするときはもちろん、日常の買い物をするときにも役立ちます。
商品の最安値や過去のセール時の価格などがわかるので、お得に買い物ができます。
買い時かどうかタイミングをすぐに判断できるツールは、せどり以外にも活用できるのです。
keepaのデメリット
便利なツールのkeepaにも、デメリットがあります。
- プラグイン版のkeepaは一部のパソコンのブラウザでしか利用できない
スマートフォンやタブレットからでも、keepaは使おうと思えば使えます。
しかし、keepaは基本的にはパソコンからの使用が前提とされていて、パソコンでの利用が最もスムーズです。
スマートフォンやタブレットを利用する人が増えている中、デバイスが限られてしまうのはデメリットであるといえます。 - 表示されるグラフやデータはあくまでも参考値である
例えば、トラッキング機能により通知が来ても、必ずしもそれが最安値とは限りません。
場合によってはさらに価格が低下して、買い時を間違えてしまう可能性もあります。 - 追跡できない商品もある
keepaではタイムセール時の価格やKindleストアの商品など、追跡できないものもあります。
グラフの中では最安値でも、実際にはタイムセールなどと比べると高い、ということもあるのです。
グラフの数値にあまりにこだわりすぎると、判断を誤ってしまう可能性もあるということを覚えておきましょう。 - 価格トラッキング機能には送料は含まれていない
Amazon直販在庫には送料込みの価格が表示されるので、特に問題となることはありませんが、一般のセラーが出品している新品や中古品の料金をトラッキングする場合には、送料が含まれていないものがあるので注意が必要です。
値段が安くなって通知が届いても、それは送料が含まれていない金額で、送料を含めると実際には安くないということもあります。 - 有料プランの契約が必要
利用にはお金がかかります。
プランの費用は、月額1,900円程度です。
keepaの導入方法
keepaを使う事で、商品が売れているかどうかが大体わかるようになります。
keepaはGoogle Chromeに追加するだけで、Amazon上で様々な情報を同時に取得、確認できる優れたツールです。
Amazonサイト上やkeepaのサイトで図のようなグラフを見る事ができます。
価格の変動を知るうえでkeepaの使用は必要不可欠です。
必ず導入するようにしましょう。
Keepaのインストール方法
keepaは日本でも問題なくインストールすることができます。
インストール方法は下記の通りです。
- Chromeウェブストアからkeepaをダウンロード
- アクセスした画面の右上の【chromeに追加】をクリック
※画像は追加後の表示です - 「keepa」を追加しますか?と表示されるので「拡張機能を追加」をクリックします。
- chromeの設定→拡張機能でkeepaが有効になっているか確認しましょう。
- Keepa - Amazon Price Tracker Chrome ウェブストア
keepaが利用できるWebブラウザ
keepaは、すべてのブラウザに対応しているわけではありません。
そこで、keepaをインストールできるブラウザについてチェックしておきましょう。
まず、知っておきたい点として、keepaはGoogle Chrome用の拡張機能としてリリースされたものであるため、当然、Google Chromeには問題なくインストールできます。
また、Google Chromeの拡張機能が利用できるOperaやVivaldiなどのChrome系ブラウザでも利用可能です。
これらのブラウザにkeepaをインストールする方法は、先ほど紹介したGoogle Chromeの場合と同様です。
Chromeのwebストアからkeepaを探し、「Chromeに追加」をクリックします。
そうするとポップアップが出てくるので、「拡張機能を追加する」を選べば、インストールが開始されるという流れです。
導入後は、「その他のツール」から「拡張機能」へと進めば、プラグインしたものの一覧が表示され、インストールしたkeepaが有効化しているかどうかを確認できます。
このほか、keepaはFirefoxへのインストールも可能です。
Firefoxにインストールするときは、まず、Firefox Add-onsにアクセスします。
「Firefox Add-ons keepa」を選び、「Firefoxに追加」をクリックすると、インストールができます。
アカウント登録について
Amazonの画面に行くと、商品の下にkeepaのグラフが表示されるようになります。
グラフの右上に【ログイン/アカウントの登録】という表示があるので、クリックしてアカウントを登録しましょう。
アカウント登録が完了したら、画面が替わって画面の上部右端にユーザー名が出ます。
それを確認して、マウスを移動して【設定】タブをクリックしましょう。
以上の流れでアカウント登録は完了ですが、アカウント登録をせずにkeepaをサイト経由で利用することも可能です。
その場合は、まず、keepaの公式サイトにアクセスして、表示されるのが日本のAmazonかどうかを確かめます。
上のほうに「Amazonの場所:.co.jp」という表示が出ていれば、日本のAmazonが設定されているので問題ありません。
次に、「商品」をクリックして「検索」ボタンから特定の商品を選ぶと、商品ページの表示になります。
そこに、その商品の価格変動グラフが表示されます。
表示される期間はデフォルトでは3カ月となっていますが、変更も可能です。
週、月、全期間なども選択できるので、チェックしたい期間を選んでみましょう。
このように、グラフはアカウント登録をしなくても閲覧はできます。
ただし、トラッキング機能を利用するにはアカウント登録が必要です。
また、いつものようにAmazonのサイトを使うのではなく、keepaの公式サイトから使うことになります。
Amazonのサイト内で直接、使いたい場合は、ブラウザのプラグイン版をインストールする必要があります。
「まずはkeepaがどんなものなのか、ちょっと確かめてみたい」などというときは、アカウント登録をせずにkeepaの公式サイトから使ってみるのもよいかもしれません。
keepaの主な機能と利用方法
この段落では、keepaの主な機能と利用方法について詳しく説明します。
keepaの主な機能
keepaには以下のような機能があります。
- 出品者増減の履歴
- 各種価格変動の履歴(Amazon、新品、中古)
- Amazon直販の在庫状況
- 指定した価格での通知(トラッキング)
- セラーの在庫数の確認
- 評価の傾向やレビューの総数確認
1.出品者増減の履歴
2.各種価格変動の履歴(Amazon、新品、中古)
すでに述べた通り、Amazonの商品ページに価格変動のグラフが表示されるようになります。
グラフの右側の項目をクリックすれば、表示される情報を変更することが可能です。
右側の項目の「Amazon」はAmazonの価格、「新品」は一般セラーの新品の価格、「中古」は一般セラーの中古の価格です。
「New 3rd Party」は自己発送商品の送料込みの最安値、「倉庫」は Amazonアウトレットの商品価格、「Amazonによる配達」はFBA対応商品の最安値を表しています。
「期間」を選ぶと、1日・1週間・1カ月・3カ月・全期間という単位でグラフの表示の変更が可能です。
販売期間の長い商品は、このグラフを見るだけで価格の移り変わりの様子がわかり、マーケットの動きの面白さを感じられます。
より詳しい情報を知りたいときは、「統計」をクリックしましょう。
そうすると、最安値・最高値・平均価格・1カ月当たりの平均変動回数など、項目ごとにより詳しい情報を手に入れられます。
「他のロケールと比較」を選べば、keepaで日本以外のアマゾンの価格を知ることもできます。
価格履歴のグラフは、リンク送信により共有することも可能です。
3.Amazon直販の在庫状況
4.指定した価格での通知(トラッキング)
5.セラーの在庫数の確認
商品が指定した金額になったときに通知してくれるトラッキング機能も便利です。
メールかSNSで通知が届き、お得なセール情報なども受け取れます。
在庫切れの商品は、在庫が復活したときにアラートを受け取ることもできます。
6.評価の傾向やレビューの総数確認
有料版の場合は、評価の平均値やレビュー総数なども、グラフで確認することが可能です。
レビューの数が突然増えているものや、常に評価が高すぎるものなどがあれば、悪質な業者である可能性が高いと判断できます。
keepaの利用方法
では、さっそくkeepaを利用する流れを見ていきましょう。
keepaは、初期設定では英語の表示になっていることもあります。
もし、英語の表示になっていれば、グラフ上部にある「setting」のタブから「Japanese」を選んで日本語に変更しましょう。
次に、商品ページからkeepaのグラフを見ていきます。
過去3カ月ほどのデータをチェックして、現在価格が底値であれば、今が買い時と判断することができます。
反対に、直近の底値と比較して現在価格のほうが高ければ、今は買い時ではないと推測できます。
keepaの値段のグラフにはいろいろな色の線がありますが、それぞれに意味があります。
黄色はAmazon直販、紺はAmazonマーケットプレイス(中古)の価格変動履歴です。
茶色は定価で、赤はタイムセール日と価格を表しています。
途中でグラフが切れている場合は、在庫切れという意味です。
次に、トラッキング機能の利用方法です。
グラフの上部にある「商品のトラッキング」タブをクリックし、通知の設定画面に入ります。
「Amazon」と「新品」、「中古」で個別に通知する価格を指定することもできます。
価格を設定したら、「トラッキング開始」をクリックすれば、設定は終了です。
この設定をしておくと、タイムセールの情報もメールで送られてくるので、気になる商品があれば、keepaのアラートをぜひ設定しておきましょう。
スマートフォンでkeepaを見る方法
keepaはパソコンで利用するのが便利ですが、出先など、スマートフォンでkeepaを見たいときもあるかもしれません。
スマートフォンでkeepaを見るには、まず、ブラウザからkeepaの公式サイトにアクセスします。
画面の左上にあるメニューから「検索」をクリックし、検索窓にJANコードやASINを入れると、その商品のグラフを確認できます。
メニューから「トラッキング」を選択すれば、スマートフォンでトラッキング機能を利用することも可能です。
ただし、スマートフォンからでもパソコン用のサイトが表示されるため、グラフなどは小さくて見づらいと感じるかもしれません。
普段使うときは、パソコンから利用するようにするのがおすすめです。
keepaでできる「Amazon刈り取り」とは?
keepaを利用していると、「Amazon刈り取り」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
実際、keepaを利用する人の多くは、Amazon刈り取りのためにkeepaを使っています。
では、Amazon刈り取りとは何なのか、keepaを使ってどのように行うのかを解説します。
・Amazon刈り取りは稼げる?初心者でも失敗しない商品の探し方とおすすめツール
「Amazon刈り取り」について
そもそも「Amazon刈り取り」とは、安いときにAmazonで仕入れてAmazonで販売する方法のことです。
Amazonという同じマーケットでの仕入れと販売で利益を上げるには、相場よりも安く購入することが求められます。
やみくもに仕入れと販売を繰り返していては、利益を上げることはできません。
Amazonの値段は、keepaの価格トラッキング機能を使えば、相場よりも安い商品がわかるので、Amazon刈り取りをするときにとても便利です。
価格が下がったときに仕入れをしておき、適正価格に戻して販売すれば、差額分の利益を得られます。
Amazon刈り取りができるのは、最安値の価格と2番手の価格差に開きがあるときや、在庫切れしていた商品の在庫が復活したときなどです。
こうしたシーンでは、商品を相場よりも安く購入できる可能性が高くなっています。
また、ライバルが多すぎて価格が下がった商品も狙い目です。
安いときに仕入れをしておいて、価格が戻ったときに出品し直すこともできます。
ただし、Amazon刈り取りはAmazonの規約に違反する可能性もあるので注意が必要です。
Amazonの規約は頻繁に変更されるので、Amazonで仕入れた商品の出品が禁止されていないかどうか事前にチェックしましょう。
keepaを使った「Amazon刈り取り」の方法
Amazon刈り取りをするときは、keepaのトラッキング機能を利用します。
登録したい商品のAmazonの商品ページを開いて、グラフ上部の「商品のトラッキング」というタブから通知する価格を設定します。
価格は、Amazon在庫・新品・中古のそれぞれを設定可能です。
通知方法を決めたら「トラッキング開始」を押下します。
Amazonのほしい物リストを活用すれば、商品の一括登録も可能です。
その場合は、トラッキングしたい商品をほしい物リストに入れ、「アカウント&リスト」から「ほしい物リスト」を選びます。
次に、「リストの設定」を「公開」にし、「ほしい物リストのURLをコピー」を選んでkeepaのトラッキングに貼り付ければ、情報を一括で送信できます。
keepaと併用できるFBA料金シミュレーター
keepaをさらに活用するなら、FBA料金シミュレーターと合わせて使ってみましょう。
FBA料金シミュレーターとは、AmazonのFBAサービスを利用する際の販売手数料や配送代行手数料などを計算してくれる利益計算ツールです。
Amazonの販売手数料は商品のカテゴリごとに異なるため、自分で計算しようと思うと手間がかかります。
配送代行手数料もサイズによって異なるので、幅広くさまざまな商品を扱っている場合、手数料がいくらかを把握するのはとても難しくなります。
FBA料金シミュレーターはAmazon公式のツールで、手数料を細かく計算することができます。
商品原価と販売するときの商品代金を入力すれば、純利益と利益を計算してくれるのです。
ややこしい計算を自分でする必要がなく、仕入れ値や販売価格を決める際にはとても役立ちます。
FBA料金シミュレーターとkeepaの両方を使えば、通常の計算では採算が合わないと判断するような商品も、利益を上げられるタイミングを見つけられることがあります。
現在の価格ではFBA料金シミュレーターで利益が出なくても、keepaを使えば利益を出せるタイミングを探すことができます。
keepaで作業を効率化しよう!
Amazonの価格推移をチェックするときにkeepaはとても便利なツールです。
Keepaを利用するには有料登録が必要になりますが、効率的なリサーチができれば、より大きな収益につながります。
keepaを活用してせどりを攻略していきましょう。
「物販総合研究所」では下記のマニュアルでも国内転売について詳しく解説しています。
実践的なコツやノウハウを数多く掲載しているので、ぜひ見てみてください。