クラウドファンディングは個人・個人的な理由でも実践可能!
クラウドファンディングは、法人だけでなく、開業届を出していない個人事業主や主婦、会社員など、誰でも簡単に始められます。インターネットを通じて、さまざまな目的で資金を調達することが可能です。
プロジェクトの目的も事業に限りません。個人的な夢を実現したい、生活費をまかなうために資金を集めたいといった理由でも、問題なく利用できます。
例えば、大手クラウドファンディングサイトのCAMPFIREでは、個人の生活費を調達するために実施された「生きたい!」というプロジェクトが共感を呼び、支援者を集めることに成功しました。
クラウドファンディングは個人(個人事業主も含む)で実践している人は全体の7割以上もいる
クラウドファンディングは、法人だけでなく個人でも積極的に利用されています。
物販総合研究所のアンケート調査によると、クラウドファンディングの起案者のうち、76%が個人(個人事業主も含む)で利用していることが分かりました。一方で、法人で利用しているのは全体の24%にとどまっています。
また、「クラウドファンディングを立ち上げたときに目標を達成できましたか?」という質問に対して、全体の56%の人が「達成した」と回答しました。この結果をみると、多くの個人が成功を収めていることが確認できます。
クラウドファンディングが個人にとって魅力的な理由として、「集めた資金は返済の必要がない」「銀行での融資審査のような煩雑な手続きがない」「多くの人の心をつかめば高額な資金集めも可能である」といった点が挙げられます。
このような理由から、起業を考えている個人や副業で収入を得たいと考えている個人などが、クラウドファンディングに挑戦するケースが増えているようです。
個人でクラウドファンディングに取り組むメリット・デメリット
クラウドファンディングは、ネットが普及した新時代の資金調達方法として、個人でも手軽に利用できる魅力的な手段です。しかし、メリットとデメリットがあるため、しっかりと理解してから始めることが大切です。
【メリット】
- 潜在顧客の反応を得られる:プロジェクトを通じて市場のニーズを把握し、事業計画の方向性を柔軟に修正する機会を得られる
- 大きな初期投資が不要:少額の資金からプロジェクトを始められるため、リスクを抑えて新しい取り組みに挑戦できる
【デメリット】
- 知名度や信頼性の低さ:法人に比べて個人は知名度が低いため、支援者を集めることが難しい場合がある
- 限られたリソースでの運営:法人に比べて資金や人員に制約があり、限られたリソースでプロジェクトを進める必要がある
クラウドファンディングの仕組みとは?
クラウドファンディングは、インターネットを利用して、自分のプロジェクトに賛同する人から資金を調達する仕組みです。
この資金調達方法では、実行者(起案者)が自らの夢やビジョンを公開し、それに共感した支援者が資金を提供します。クラウドファンディングサイトはプロジェクトの情報発信や支援金のやり取りを仲介、サポートします(下図参照)。
クラウドファンディングサイトを利用する流れは以下の通りです。
【基本的な流れ】
- 起案者がクラウドファンディングサイトにプロジェクトの内容や目標金額を掲載
- 支援者がプロジェクトに共感し、サイトを通じて資金を提供
- 目標金額が達成されると、起案者が資金を受け取り、プロジェクトを開始
- プロジェクトが成功した場合、起案者が支援者に商品やサービスなどのリターンを提供
クラウドファンディングの内容については以下の記事で詳しく解説しています。
(関連)クラウドファンディングとは?簡単にわかりやすく仕組みを解説!
個人のクラウドファンディングの種類
個人がクラウドファンディングを利用する場合、「購入型」と「寄付型」の2つの方法が一般的です。「融資型」や「投資型」は、金融商品取引業の免許や法人格が必要となるため、個人が起案者になることは基本的にできません。
以下の表は、購入型と寄付型の特徴をまとめたものです。
種類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
購入型 | 商品やサービスを先行購入する形で支援するクラウドファンディング | ・支援者はリターンとして製品やサービスを受け取る ・割引価格や限定品など、魅力的なリターンが設定されることが多い ・「All-or-Nothing方式」と「All-In方式」がある |
寄付型 | 経済的リターンを求めない寄付を受けるクラウドファンディング | ・主に公益性の高いプロジェクト(被災地支援、社会課題解決など)に利用される ・商品やサービスのリターンがなく、寄付に近い形式(支援者はリターンとして活動報告や感謝の手紙などを受け取ることが多い) |
表中にある「All-or-Nothing(オールオアナッシング)方式」と「All-In(オールイン)方式」の違いは次の通りです。
方式 | 特徴 |
---|---|
All-or-Nothing方式 | ・目標金額に到達しなかった場合、集まった資金は支援者に返金される ・目標金額を達成して初めてプロジェクトが成立し、資金を受け取れる ・リスクは少ないが、目標未達の場合は資金を受け取れない |
All-In方式 | ・目標金額に達しなくても、集まった資金を受け取れる ・集まった金額に関係なくプロジェクトが成立する ・柔軟性が高いが、支援者への責任が生じやすい |
個人でクラウドファンディングを成功させた事例を紹介
実際のところ、個人でクラウドファンディングに成功した人たちは、どのようなプロジェクトを起案しているのでしょうか。また、どのように支援者を募っているのでしょうか。2つの成功事例を紹介します。
- 初心者1回目のクラウドファンディングで400万円の売り上げ
- 韓国ボードゲームで300万円の利益を獲得
初心者1回目のクラウドファンディングで400万円の売り上げ
こちらの起案者は、日本市場で販売されていないボードゲームを紹介し、予約販売するというビジネスモデルでクラウドファンディングを実施しました。起案者は初心者でしたが、1回目でいきなり400万円以上の支援を集め、大成功を収めました。
利用サイト | Makuake(マクアケ) |
---|---|
目標金額 | 10万円(All-In方式) |
達成金額 | 421万8,790円 |
支援者数 | 395名 |
成功のポイントは、専門のスクールでの講座受講と、コンサルタントのサポートであったということです。アドバイスを受けながら以下の内容を充実させたことで、目標金額を大幅に超える資金集めに成功しました。
【成功ポイント】
- 日本未発売の商品をいち早く手に入れたいという消費者心理を上手に活用
- クラウドファンディング期間中に、広告やプロモーションの重視。商品の認知度を高め、短期間での資金調達を成功させた
詳しい内容については、以下の動画をご覧ください。
韓国ボードゲームで300万円の利益を獲得
こちらの起案者は、CAMPFIREとMakuakeという2つのクラウドファンディングプラットフォームを利用し、合計で920万円の売り上げを達成し、約300万円の利益を得ました。
利用サイト | CAMPFIRE(キャンプファイア)、Makuake(マクアケ) |
---|---|
目標金額 | ・20万円(CAMPFIRE、All-In方式) ・20万円(Makuake、All-In方式) ・計40万円 |
達成金額 | ・466万8,036円(CAMPFIRE) ・460万3,068円(Makuake) ・計927万1,104円 |
支援者数 | ・627人(CAMPFIRE) ・662人(Makuake) ・計1,289名 |
起案者がクラウドファンディングを選んだ大きな理由の1つが、事前に商品に対する需要を確認し、売り上げが確定した時点で商品を仕入れることです。初期コストを抑えながら、事実上の無在庫転売ビジネスを実現しました。
【成功ポイント】
- SNSでの宣伝やYouTuberとのコラボレーションといった積極的なプロモーション活動
- 韓国の大手のクラウド ファンディングで支援総額6,000万円の実績のある人気商品を選び、確実性の高い起案を実施
詳しい内容については、以下の動画をご覧ください。
個人でも利用可能なクラウドファンディングサイト一覧
ここからは、個人でも利用可能なクラウドファンディングサイトを紹介します。
- CAMPFIRE(キャンプファイア)
- Makuake(マクアケ)
- READYFOR(レディーフォー)
- BOOSTER(ブースター)
- Kickstarter
- Indiegogo
- ENjiNE
- machi-ya(マチヤ)
- A-port+(エーポート・プラス)
CAMPFIRE(キャンプファイア)
画像引用:CAMPFIRE
CAMPFIRE(キャンプファイア)は、日本最大のクラウドファンディングプラットフォームで、多種多様なプロジェクトをサポートしています。個人から法人まで、誰でも簡単にプロジェクトを立ち上げられ、ファッションや飲食、アート、社会貢献など、さまざまなジャンルのプロジェクトを掲載できます。
サイト名 | CAMPFIRE |
---|---|
クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | ファッション、飲食、ゲーム、音楽、アート、社会貢献など |
メリット | ・幅広いジャンルのプロジェクトが掲載可能 ・日本初のクラウドファンディング保険「あんしん支援保証」があり、支援者が安心して参加できる(=支援が集まりやすい) |
デメリット | ・他のプラットフォームより手数料がやや高め(総額17%:支援総額の12% + 決済手数料5%) ・サポートが少ない場合があり、自主的なプロモーションが必要 |
CAMPFIREは月間1000万PVを超えるトラフィックがあり、発信力の弱い個人でも多くの支援者にリーチできます。また、審査が比較的緩やかで、個人でもプロジェクトを立ち上げやすいため、初めてのクラウドファンディングのサイトとしてもおすすめです。
【CAMPFIRE起案者の体験談】
身近な人は私の活動に共感して支援を下さるかもしれませんが、基本的にあまり身近でない人、SNSを通して知り合った人などは、やはり実益がないと支援してくれないと感じます。そのため、支援に見合ったリターンを用意することで、少しでもサポートを受けられるようにリターンの商品を充実させました。
(男性 20歳〜30歳未満 会社員)
Makuake(マクアケ)
画像引用:Makuake
Makuake(マクアケ)は、新商品やサービスの先行販売を目的としたクラウドファンディングプラットフォームです。購入型クラウドファンディングとして、支援者は新しい商品やサービスを応援購入することで、いち早く商品を手に入れられます。
サイト名 | Makuake |
---|---|
クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | 新商品、ガジェット、飲食、エンターテインメント、社会貢献、スポーツ、学術 |
メリット | ・運営側からのプロモーションサポートが充実 ・メディア掲載数が多く、プロジェクトの認知度を高めやすい |
デメリット | ・審査が厳しく、個人プロジェクトが通りにくい場合がある |
Makuakeは、革新的な商品やサービスをいち早く市場に出したいと考えている起案者に最適です。特に、製品の先行販売やプロモーションを通じて新たなファンを獲得したい方に向いています。
【Makuake起案者の体験談】
ECのLPとは異なり、クラウドファンディングは記事広告。ファーストビューでは興味を持たせるためインパクトのあるキャッチコピーで。その後はすんなり物語に入ってこられ尚且つ分かりやすいように、要点ごとに細かくまとめて構成。またクラファンの実行者は素人が多く、ある程度慣れた利用者の多くは「本当に大丈夫か?」と見極めが入るので、「プロじゃないと分からないよね」といった内容を散りばめて信頼度を高めた。
(男性 50歳〜60歳未満 自営業)
READYFOR(レディーフォー)
画像引用:READYFOR
READYFOR(レディーフォー)は、日本で初めて誕生したクラウドファンディングサイトで、社会貢献プロジェクトに強みを持つプラットフォームです。
サイト名 | READYFOR |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型、寄付型 |
主なプロジェクトの種類 | 社会貢献、福祉関連、教育、地域活性化、アート |
メリット | ・福祉団体や社会貢献プロジェクトで支援を受けやすい ・専任担当者がプロジェクトの企画から公開までサポート |
デメリット | ・営利的なプロジェクトに不向きな場合がある |
READYFORは福祉関連や慈善事業のプロジェクトが多く、寄付型プロジェクトに興味がある方に向いています。一方で、営利的なプロジェクトは、審査に通りにくい場合があるため、不向きです。
【READYFOR起案者の体験談】
基本的に個人で行うボランティア活動の資金として、約50万円の目標を達成した。より多くの資金を集めたかったが、オールオアナッシングのルールがあったため、まずは友人や知り合いを通じて確実に集められそうな金額を細かく計算し、クラファンサイトの運営スタッフの方にもアドバイスをいただきながら設定した。また設定金額については、ページ内で使用用途を明確に示すよう心がけた。設定金額・資金の必要性を理解してもらうことで、支援者に信頼してもらい実際に支援を受けることができたと思う。
(女性 30歳〜40歳未満 自営業)
BOOSTER(ブースター)
画像引用:BOOSTER
BOOSTER(ブースター)は、大手アパレル企業の株式会社パルコとCAMPFIREが共同運営するクラウドファンディングサイトです。特にファッション関連のプロジェクトに特化しています。
BOOSTERは、ファッションブランドとのコラボレーションや、新商品の開発、販売をサポートする仕組みを提供しており、商品企画から販売までを一貫してサポートしていることも強みです。ショップ運営のプロがプロジェクトの立ち上げから支援者とのコミュニケーションまでを支援しているため、個人でも簡単にプロジェクトを始められます。
サイト名 | BOOSTER |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | ファッション関連 |
メリット | ・個人でも手軽に始められるサポート体制。 |
デメリット | ・ファッション関連以外のプロジェクトには不向き |
BOOSTERでは、プロジェクトページの制作代行や広報支援などのサポートが充実しており、特にファッション関連のプロジェクトにおいては、より広範囲の支援者にリーチしやすいメリットがあります。
また、同じファッションやデザインに興味を持つ支援者からのフィードバックや反応を迅速に得やすいため、将来的に事業化したい場合のテストマーケティングにも向きます。
【BOOSTER起案者の体験談】
目標金額に見合った充実した内容のリターンを用意しましたし、顔出しをしながらSNSを使って必死にアピールを行って、出資者から少しでも信頼を得られるように努力をしました。
(男性 40歳〜50歳未満 会社員)
Kickstarter
画像引用:Kickstarter
Kickstarterは、クリエイティブなプロジェクトに特化した世界最大級のクラウドファンディングプラットフォームです。映画、音楽、アート、デザイン、テクノロジーなど、多様な分野のプロジェクトが掲載されており、グローバルな支援者から資金を集めることが可能です。
サイト名 | Kickstarter |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | クリエイティブなプロジェクト(映画、音楽、アート、デザイン、テクノロジーなど) |
メリット | ・クリエイティブなプロジェクトの成功事例が豊富 ・国際的な知名度がありグローバルな支援者を集めやすい |
デメリット | ・All-or-Nothing方式のみのため、目標未達成時には資金が得られない ・英語対応が基本で、言語の壁がある |
Kickstarterは、世界中の支援者をターゲットにしたクリエイティブなプロジェクトに適しています。ユニークなアイデアを持っており、世界にアピールしたい場合には、Kickstarterを利用してはいかがでしょうか。
Indiegogo
画像引用:Indiegogo
Indiegogoは、世界中の支援者から資金を集められることから、Kickstarterと比較検討されることが多いクラウドファンディングサイトです。Kickstarterと異なり、「All-or-Nothing方式」と「All-In方式」の両方が選べます。
サイト名 | Indiegogo |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | 新しいテクノロジー製品、クリエイティブプロジェクトなど |
メリット | ・目標未達成でも資金を得られるAll-In方式(フレキシブルファンディング)があるため、プロジェクトの柔軟性が高い ・言語サポートやマーケティング支援が充実している |
デメリット | ・多くのプロジェクトが存在し、競争が激しいため目立つには工夫が必要 |
Indiegogoは、日本発の製品が海外市場へ出るためのサポートが充実しているのが特徴です。言語や商習慣の違いなどのハードルで海外へのアプローチが難しい個人でも、チャンスを得られます。
ENjiNE
画像引用:ENjiNE
ENjiNEは、日本国内のエンターテインメントや文化に特化したクラウドファンディングサイトです。音楽、映画、演劇などのプロジェクトが多く、これらの分野に関する専門的なサポートが受けられます。
サイト名 | ENjiNE |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型、寄付型 |
主なプロジェクトの種類 | 音楽、映画、演劇などのエンターテインメント分野 |
メリット | ・エンターテインメント業界に特化しており、関連するファン層にアプローチしやすい ・サイト構築からプロジェクト制作、PRまで専門的なサポートが受けられる ・初期費用0円で低コストで開始可能なため、リスクを抑えられる |
デメリット | ・エンターテインメントに特化しているため、他分野のプロジェクトには不向き ・対象分野が限られているため、一般的なクラウドファンディングよりも広い層の支援者を得るのが難しい |
ENjiNEは、エンターテインメント業界でのプロジェクト成功を目指す個人が利用しやすいプラットフォームです。音楽や映画、演劇などの分野で活動している個人に向いています。
machi-ya(マチヤ)
画像引用:machi-ya
machi-ya(マチヤ)は、ガジェットやテクノロジー製品に特化したクラウドファンディングサイトです。独自性の高いプロジェクトで高額の支援を集められた事例も多く、可能性に満ちたクラウドファンディングサイトといえるでしょう。
サイト名 | machi-ya |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | ガジェット、テクノロジー製品 |
メリット | ・ガジェット愛好者など特定のターゲット層に強い訴求力を持つ ・プロジェクトの作成から終了まで専任の担当者がサポートを提供 ・メディアを活用した集客支援が受けられる |
デメリット | ・ガジェット・テクノロジー分野以外のプロジェクトには適していない ・特化型のため、幅広いジャンルの支援者にはリーチしにくい |
machi-yaは、ガジェットやテクノロジー製品の開発に興味があり、クラウドファンディングを通じて資金調達を目指す個人の起案者に最適です。
A-port+(エーポート・プラス)
画像引用:A-port+
A-port+(エーポート・プラス)は、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイトです。社会貢献や地域活性化プロジェクトに強みがあり、メディアの力を活かして広報やプロモーションを行えるのが特徴です。
サイト名 | A-port+ |
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クラウドファンディングの種類 | 購入型 |
主なプロジェクトの種類 | 社会貢献、地域活性化、スポーツチーム支援、芸能活動、伝統工芸など |
メリット | ・朝日新聞社の信用力を利用でき、社会的な影響力が大きい ・メディアのネットワークを活用した広報やプロモーションが可能 |
デメリット | ・一般的な商業プロジェクトには適していない |
A-port+は、社会貢献活動や地域の活性化を目的としたプロジェクトを考えている個人や団体に最適です。また、スポーツチームや伝統工芸、芸能活動など、社会的意義のある活動を広く支援者に訴求したい場合にも向いています。
個人でクラウドファンディングを成功させるコツ
個人でクラウドファンディングを成功させるコツを紹介します。
- イメージしやすい動画・画像の作成
- SNSや広告、プレスリリースなどでの情報発信
- 共感を集めやすいストーリーや思いを記載する
- プロジェクトにあったサイトを選ぶ
- 支援者の目線でリターンを設定する
イメージしやすい動画・画像の作成
クラウドファンディングで多くの支援者を集めるためには、プロジェクトの内容を視覚的に伝えることが重要です。画像は文字の7倍、動画は文字の5,000倍もの情報を伝えられるといわれています。
【動画・画像の活用例】
・製品の外観や使用方法を直感的に理解してもらうために画像を活用する
・プロジェクトの詳細な説明や使用シーンをリアルに見せ、共感を得るために動画を活用する
・チームメンバーの紹介や製品の製造過程を画像や動画で公開し、プロジェクトの透明性と信頼性を示す
効果的な画像や動画を使用することで、プロジェクトの魅力を引き出し、支援者の関心を高められます。視覚的なコンテンツを充実させることで、プロジェクトの成功につなげましょう。
SNSや広告、プレスリリースなどでの情報発信
クラウドファンディングを成功させるためには、プロジェクト開始後はもちろん、可能な限りプロジェクト開始前からSNSや広告を活用して情報発信を行い、支援者を集める準備が必要です。事前に関心を引くことで、公開直後の初速が高まり、クラウドファンディングの成功率が向上します。
特にSNSは拡散力が高く、プロジェクトの注目度を一気に高める手段として非常に有効です。PR動画や魅力的な画像との相性も良く、視覚的な情報を使うことで支援者の共感を得やすくなります。
共感を集めやすいストーリーや思いを記載する
クラウドファンディングで成功するには、プロジェクトの動機や背景を明確に伝えることが重要です。「なぜこの事業を始めたのか」という具体的な理由や、起業までのストーリーを語ることで、支援者の共感を得やすくなります。
例えば、「地域の伝統工芸を守るために新しい製品を開発したい」「環境に優しい商品を広めたい」といった熱意を伝えることで、支援者はそのプロジェクトに共感しやすくなるでしょう。
ただし、感情に訴えることだけを重視しすぎて、プロジェクトの目的や資金の使い道の説明がおろそかになってはいけません。個人のプロジェクトは法人より信頼を得にくいので、資金をどう使い、どんな成果を目指しているのかを具体的に示すことが大切です。
プロジェクトにあったサイトを選ぶ
クラウドファンディングで成功するためには、自分のプロジェクトに合ったサイトを選ぶことが重要です。
まず、ターゲットに合ったサイトを選ぶことがポイントです。各サイトには異なる支援者層や特徴があり、物販系のプロジェクトには商品販売に強いサイト、クリエイティブなプロジェクトにはアートやデザインに特化したサイトが適しています。適切なサイトを選ぶことで、支援者とのマッチングが向上し、目標達成が期待できます。
また、コストパフォーマンスも考慮しましょう。大手サイトは多くの支援者にリーチできる反面、手数料が高い場合もあります。自分のプロジェクトの規模や目的に応じて、手数料とリーチのバランスを見極め、最も効果的なサイトを選ぶことが成功への近道です。
支援者の目線でリターンを設定する
クラウドファンディングで成功するためには、支援者が「これを手に入れたい」と思えるリターンを設定することが重要です。支援者の目線に立ち、プロジェクトに共感してもらえるようなリターンを用意することで、支援のハードルを下げられます。
例えば、先に紹介した成功事例では、市場で手に入りにくいニッチな分野のボードゲームを扱い、特定の支援者の心をつかんでいました。「どんな人にリターンを届けたいか」を明確にすることで、プロジェクトを成功させやすくなるのです。
また、可能であれば複数の価格帯でリターンを設定することも検討しましょう。支援者にはさまざまな予算があるため、手頃な価格から高額なものまで幅広い選択肢を提供することで、より多くの支援を集めやすくなります。
【極秘】クラウドファンディングを「個人で成功させる必勝法」、プロから学びませんか?
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個人でクラウドファンディングを行う際に知っておきたいこと
クラウドファンディングで得た支援金は課税の対象です。税金の種類や確定申告が必要になるケースを解説します。
クラウドファンディングの収益にかかる税金の種類
購入型と寄付型のクラウドファンディングでは、それぞれ異なる税金の取り扱いが必要です。
【購入型】
個人が事業的規模でクラウドファンディングの支援金を得た場合、事業所得となり確定申告が必要です。一方、一時的または偶発的な活動の場合、雑所得や一時所得として納税します。
【寄付型】
寄付型では、支援者からの寄付が贈与税の対象になる場合があります。個人からの寄付が年間110万円を超えると、贈与税がかかり、翌年に確定申告が必要です。
例えば、個人のプロジェクトで多額の寄付を集め、その金額が110万円を超えると、税務上の手続きが求められます。法人からの寄付の場合も、一時所得として所得税がかかることがあります。
クラウドファンディングで得た資金は基本的に確定申告が必要
クラウドファンディングで得た資金は、所得や贈与として扱われるため、基本的に確定申告が必要です。具体的な条件を以下の表にまとめました。
条件 | 詳細 |
---|---|
所得税の非課税範囲を超える場合 | ・給与所得者でクラウドファンディングの所得が20万円を超える場合、または個人事業主で48万円を超える場合に所得税が課税され確定申告が必要 |
総所得が基礎控除額を超える場合 | ・すべての所得の合計が基礎控除額(通常48万円)を超える場合、確定申告が必要 |
贈与税の控除額を超える場合 | ・寄付型クラウドファンディングで個人からの寄付が年間110万円を超えると贈与税が発生し、確定申告が必要 |
上記以外にも、確定申告が必要なケースがあります。例えば、他の副業の所得があったり贈与を受けたりするなどで確定申告が必要になる場合があります。詳しくは国税庁のサイトで最新の情報を確認してください。
個人のクラウドファンディングのやり方・始め方
クラウドファンディングを実施する流れは、次の6ステップです。
- プロジェクトの計画と目標設定
- クラウドファンディングの種類とサイト選び
- プロジェクトの審査と投稿
- 宣伝活動の開始
- 支援者とのコミュニケーション
- プロジェクトの実行とお礼
このように、クラウドファンディングでは、ほとんどのプロセスがオンラインで完結するため、個人でも簡単に取り組めます。詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
(関連)「クラウドファンディング やり方」
しかし、安易にクラウドファンディングを始めて後悔する人もいます。まず、注意しておきたいことが炎上リスクです。プロジェクトが批判されると、SNSで拡散されるなどして誹謗中傷、個人攻撃のターゲットになる場合があります。法人と違って直接的な被害につながりやすいため、氏名・住所などの個人情報の公開には十分注意しましょう。
また、アイデアが盗まれるリスクもあります。法人の場合、商品をリリースするまで通常企画は秘匿しますが、個人の場合ではそうはいかないため、クラウドファンディングを利用する場合もあるでしょう。
しかし、企画には著作権がないため他の個人や法人に盗られる可能性があります。公開範囲を絞ったり、スピード感を持ってプロジェクトを進めたりするなど、慎重に考えるとよいでしょう。
よくある質問
ここでは、個人のクラウドファンディングに関してよくある質問について回答します。
- 個人のクラウドファンディングをサポートするサービスはありますか?
- クラウドファンディングに年齢制限はありますか?
- 個人のクラウドファンディングでできないことはありますか?
個人のクラウドファンディングをサポートするサービスはありますか?
幾つかあります。
1つはクラウドファンディングサイトのサービスを利用する方法です。例えば、「CAMPFIRE」では無料相談や勉強会を提供し、プロジェクトの計画や実施方法について具体的なアドバイスを行っています。
もう1つは、知見を持つ会社が提供しているサービスを利用する方法です。例えば、物販総合研究所の「物販の学校」は、クラウドファンディングの基本知識から資金調達のノウハウ、メーカーとの交渉術まで学べるプログラムです。物販の知識を活用してクラウドファンディングを実施することで、ライバルとの競争を避け、より高い成功率を目指せます。
個人でクラウドファンディングに挑戦する際には、こうしたサービスを活用することで、より成功に近づけます。
クラウドファンディングに年齢制限はありますか?
年齢制限を設けているクラウドファンディングサイトが多くあります。例えば、「CAMPFIRE」の利用者の年齢制限は、13歳以上75歳未満です。
しかし、未成年であっても、保護者の同意があればプロジェクトを掲載できる場合があります。例えば、「Makuake」や「READYFOR」では、親権者の同意を得た上で未成年者のプロジェクト掲載が可能です。
個人のクラウドファンディングでできないことはありますか?
個人がクラウドファンディングを行う際には、いくつかの制限があります。
融資型のクラウドファンディングは、金融商品取引法に基づく登録が必要で、個人が行うことは法律で制限されています。同様に、株式投資型クラウドファンディングも、企業の株式を購入する形を取るため、個人での活用は困難です。
また、ギャンブル性のあるリターンや、性的な表現を含む商品、差別を助長する内容のプロジェクトなどは、サイト側のルールで禁止されています。各サイトの規約を確認してから、適切なプロジェクトを計画するとよいでしょう。
クラウドファンディングは個人でも始められる魅力的なビジネス!
この記事では、クラウドファンディングを個人で行う方法について詳しく解説しました。
- イメージが浮かぶ動画・画像を作成する
- SNSや広告、プレスリリースなどで情報発信をする
- 共感を集めやすいストーリーや思いを掲載する
- プロジェクトにあったサイトを選択する
- 支援者の目線で魅力的なリターンを設定する
上記のコツを理解して、クラウドファンディングにチャレンジしてみてください。
物販総合研究所では、クラウドファンディングで稼ぐための情報をわかりやすくまとめた「クラファンビジネス成功録マニュアル」を今だけ無料で配布しています。
- クラウドファンディングを個人で始める最短の方法
- クラウドファンディングの支援者をサクッと集めるコツ
上記について詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひ以下のバナーから無料でマニュアルをダウンロードしてください。