Keepaのグラフの見方
Keepaの商品ページに表示されるグラフの上部には、以下のタブが表示されます。
それぞれの機能や特徴を解説します。
これからKeepaを使う方やKeepaの導入方法から詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
(関連)Keepa完全ガイド|基本の使い方からAmazonせどりでの仕入れ判断まで
(関連)Keepaの使い方|拡張機能&ブラウザ版のリサーチ方法とは?
価格履歴
Amazonの商品画面に表示されるKeepaの画面は、デフォルトでグラフが表示されます。もし、表示されていない場合は、左端の「価格履歴」タブを選択してください。
「価格設定」では、以下の3種類のグラフが確認できます。
- 上段:価格推移
- 中段:売れ筋ランキング
- 下段:出品者数
上段の価格推移のグラフは、出品や価格の推移や売れ筋のランキングを以下のように色別に表示しています。
グラフの種類 | わかること |
---|---|
●Amazon | Amazon本体が販売している商品 |
●新品 | 新品の最安値(自己発送も含む) |
●売れ筋ランキング | 商品のランキングの推移 |
●参考価格 | 定価または設定されている参考価格 |
●New 3rd Party | 自己発送の最安値(送料込みの値) |
●Amazonによる配達 | FBA対応商品の最安値 |
●Buy Box | ショッピングカートを取得している価格 |
仕入れ商品を探している場合、安い商品を仕入れられても売れなければ利益が出せません。3種類のグラフからは、商品の需要や売れやすさなどを把握できます。
ちなみに無料版でもグラフは表示されますが、以下の画像のように大まかなデータが表示され、ランキングや出品者数のグラフは表示されません。
商品のトラッキング
トラッキングは、価格に変動があったときに自動で通知してもらえる機能です。希望する価格を設定しておくと、価格の変動を見逃しません。
トラッキング画面では、以下の項目ごとに希望の価格を設定できます。すべての項目を埋める必要はないので、通知が欲しい項目のみ金額を入力しましょう。
- Buy Box
- Amazon専売商品
- 新品
- 中古品
「トラッキングを開始」をクリックすると、通知方法の設定画面が表示されます。通知方法は以下の中から受け取りやすい方法を選ぶことが可能です。
通知を受ける方法 | 説明 |
---|---|
メールアドレス | 指定したメールアドレスで通知を受け取れる |
Telegram Messenger | 「Telegram」はLINEやMessengerのようなメッセージアプリ。パソコンだけでなくスマホアプリでも通知が受け取れる (参考)Telegram Messenger(※別タブで開きます) |
Web プッシュ通知 | パソコンの場合ブラウザを開いているときのみ通知がされ、スマホでは画面オフの場合でも通知が届く |
モバイルアプリ | スマホでKeepaアプリを使用している場合に、アプリに通知が届く |
RSS フィード | RSSフィードはWebサイトの更新情報で、受信には「RSSリーダ」と呼ばれるアプリが必要になる。 トラッキング通知の設定画面にある「RSSフィードのURL」をアプリに登録すれば、パソコンでもスマホでも最新情報が確認できる |
なお、トラッキングでチェックされる金額は商品価格のみになり、配送料が含まれていません。トラッキングの通知が届いたので安い商品が見つかったと思っても、送料を含めると結果的に高くなっていたという場合もあります。通知が届いた商品を購入する場合は、送料がいくらかかるかを確認しましょう。
送料については、購入の場合と販売の場合に分けて次の項で解説します。
購入・発送にかかるAmazonの送料
Amazonの商品の送料を購入する場合と販売する場合に分けて紹介します。
【Amazonで仕入れる(購入する)場合の送料】
Amazonが発送元の商品を自宅などへ配送する場合の送料は、以下のとおりです。
注文金額 | 届け先: 本州・四国(離島を除く) |
届け先: 北海道・九州・沖縄・離島 |
---|---|---|
3,500円以上 | 無料 | 無料 |
3,500円未満 | 410円 | 450円 |
(参考)配送料について - Amazonカスタマーサービス(※別タブで開きます)
上記以外に次の条件にあてはまる場合も送料が無料になります。
- 初めて買い物する場合
- Amazonプライム会員になっている場合
- Prime Student会員になっている場合
ただし、発送元がAmazon.co.jpではなく出品者の場合は、出品者が設定した配送料がかかります。
【Amazonで販売する場合の送料】
Amazonで販売している商品を購入者へ発送する場合、以下の2種類の発送方法が選択可能です。
- 自分で発送を行う「自己発送」
- Amazon倉庫から発送する商品発送代行サービス「FBA」
FBAは、商品をAmazon倉庫に預けて保管から発送や返品までを依頼できるサービスです。利用には手数料が必要ですが、発送作業の手間を軽減できるメリットがあります。またFBAの商品はプライム特典の対象になるため、商品が選ばれやすくなるメリットもあります。
FBAの送料については、以下を参考にしてください。
(参考)料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金(※別タブで開きます)
FBAを利用する場合、Amazon倉庫へ商品を納品するときにも送料がかかることも覚えておきましょう。納品時の送料はFBAのパートナーキャリア ヤマトオプションを利用すると、ヤマト運輸の基本運賃より割安な金額で発送できます。
FBAへの納品時の商品1点あたりの送料を知りたい場合は、以下のように計算します。
【商品1点あたりの送料の計算例】
商品10点を140サイズで関東から関東へ納品した場合:
608円÷10点=60.8円
出品者は実際にかかる送料をできるだけ抑えると利益が出やすくなります。自己発送では「マーケットプレイス配送サービス」(マケプレ配送)を利用すると、割安な金額で発送できます。
マーケットプレイス配送サービスは、Amazonとヤマト運輸が共同で提供するサービスです。Amazonの出品者ならば利用でき、前月の発送箱数に応じて設定される3段階の送料が適用されます。
自己発送の場合、購入者はAmazonが設定した送料を支払って商品を購入します。実際に出品者が発送した送料と異なるため、できるだけ安い方法で発送すると利益が出やすくなるでしょう。
自己発送の出品者の商品を購入した場合の購入者が支払う送料は、以下のページの「自社発送」タブを開いて確認できます。
(参考)料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金(※別タブで開きます)
FBAと自己発送については、以下の記事や動画も参考にしてください。
(関連)【動画あり】Amazon自己発送のやり方|安く送るための裏ワザも紹介
Data
DataタブはKeepaの有料版でのみ表示されます。Dataにある機能でできることは以下のとおりです。
Dataの機能はKeepa.comで設定できますが、Amazon画面からは「Data」タブの下に表示されている「Product Finder」をクリックすると、Keepa.comのData画面が開きます。
Dataでは、以下の機能が利用できます。
機能 | できること |
---|---|
Product Finder | 商品を指定した条件で絞り込める |
Product Viewer | 商品リストをインポートやエクスポートして価格や詳細を把握できる |
Product Best Sellers | 売れている商品をカテゴリー別に調べられる |
Top Seller List | 最も売れている販売業者を調べられる |
Seller Lookup | セラーIDを入力すると取り扱っている商品一覧をKeepa上で閲覧できる |
Category Tree | サブカテゴリーをツリー形式で表示させて、細かいリサーチができる |
Data機能の1つである「Product Finder」は、Amazon上の商品を希望の条件で絞り込んで表示することが可能で、Keepaでよく使われる機能です。
利益の出そうな商品を一から検索して探すのではなく、ある程度絞り込んだ状態で探せるので、効率のよいリサーチができます。
バリエーション
バリエーション機能では、同じ商品でも色やサイズの異なるバリエーション別に販売数を確認することが可能です。
AmazonのKeepaにある「バリエーション」タブをクリックすると、サイズ違いや色違いの商品が一覧で表示されます。
販売数が多い商品やランキング上位にある商品の中には、特定の色やサイズだけが売れているものもあります。バリエーション機能を使えば、売れている色やサイズの商品を特定することが可能です。
ただし、バリエーション機能は有料版のみで利用可能です。
Keepaの便利な機能・設定ポイントなど
KeepaにはAmazonで便利に使えるいくつかの機能がありますが、設定を変更しないと表示されないものもあります。
ここでは、以下の3つの機能を有効にする方法を紹介します。設定を変更しても表示されない場合はブラウザを再読み込みしてください。
- 商品の在庫数を表示する
- Amazon の商品の上にマウスを置いた時、価格の履歴グラフを表示する
- 詳細な履歴データを非表示を表示に変更する
変更は、Keepa.comのサイトから行うこともできますが、ここではAmazonの商品画面に表示されるKeepaの拡張機能から設定する方法を紹介します。
【keepa.com】
【Amazon】
「商品の在庫数を表示する」の「はい」にチェックを入れる
Keepaでは、商品詳細ページで在庫数を表示できます。さらに「Amazonのその他の出品者」をクリックすると他の出品者の在庫も調べられます。
【表示方法】
- Keepaの「設定」タブをクリックする
- 「アドオンの設定」の「一部の販売者の販売ページに、商品の在庫数を表示する」を「はい」にする
「Amazon の商品の上にマウスを置いた時、価格の履歴グラフを表示する」の「はい」にチェックを入れる
検索結果の一覧で画像の上にマウスを置くと、価格の履歴グラフを表示できます。それぞれの商品の詳細画面を開かずに売れ行きを確認できる便利な機能です。
【表示方法】
- Keepaの「設定」タブをクリックする
- 「アドオンの設定」の「Amazon の商品の上にマウスを置いた時、価格の履歴グラフを表示する」を「はい」にする
詳細な履歴データを非表示を表示に変更する
「価格履歴」タブには通常3つのグラフが表示されていますが、グラフが少ない場合は設定で非表示になっているかもしれません。
【表示方法】
- Keepaの「価格履歴」タブをクリックしてグラフを表示させる
- グラフの下部にある「詳細な履歴データを表示」をクリックする
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Keepaの仕入れ判断を行うポイント
仕入れをするかどうかをKeepaのデータで判断する場合、以下の7つのポイントに注目すると仕入れの可否がわかりやすくなります。
- 出品者はAmazonかを確認する
グラフのオレンジ色のラインは、Amazonが出品している商品。Amazonは強い競合なので、同じ商品を仕入れるのは避けるほうがいいでしょう。 - 売れ筋ランキングから「売れる商品」を見極める
グラフの一番下の段にある緑色の線。波形が細かくギザギザしているほどよく売れているので、仕入れの目安になります。 - 価格推移から「売れる価格のレンジ」を把握する
価格変動が激しい商品や下降し続けている商品は仕入れを避けるべき商品です。 - Buy Boxから「許容される価格」を読み取る
Amazonで「カートを取得した商品」を表示。適正価格(売れやすい価格)の参考になります。 - 出品者の数から将来の動向を予測する
下段のグラフで確認できるアイテム数は出品者数と同義です。出品者数が多ければ自分の出品した商品が埋もれる可能性があります。また、ライバル同士で価格競争が起こりやすくなるでしょう。 - 売れているのは「新品」か「中古」か確認する
グラフの紫色ラインは新品。黒色のラインは中古。家電やゲームなど中古があるジャンルでは、新品では売れているが中古品は動きがない商品もあるので価格や動きを確認します。 - 商品の販売適正価格を見極める
Amazonの最低価格をチェックし、安く仕入れられるかを確認する。Amazonの出品手数料や送料などがかかることを考慮して利益が見込めるか考えましょう。
よくある質問
これからKeepaを使う方や使い始めた方からは、よく以下のような質問があります。
それぞれの質問に回答します。
Keepaでは、すべての商品のデータがチェックできるの?
Keepaでは、Amazonに出品されているすべての商品をチェックできるわけではありません。
チェックできないものは次のような商品です。
- Kindleストアの商品
- Amazonインスタント・ビデオ商品
- タイムセール時の価格
Keepaは正確性が高いと評価されているツールですが、上記のように集計の対象外の商品があったり、最新の価格が反映されるまでに時間がかかったりします。必ずしも最安値が表示されているわけではないことに注意しましょう。
Keepaは有料版と無料版どちらがいいの?
Keepaは無料でAmazon商品の出品状況を調べられますが、有料版に比べ以下の違いがあります。
機能 | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
価格推移 | ◯ | ◯ |
売れ筋ランキング | × | ◯ |
出品者数 | × | ◯ |
トラッキング | ◯(一部可) | ◯ |
在庫数 | × | ◯ |
レビュー数 | × | ◯ |
上位セラー表示 | × | ◯ |
個人的にAmazonで安く買い物することが目的の場合は、無料版でも価格の推移を参考にすることが可能です。
せどりの場合、ランキングで需要を把握したり、出品者数や在庫数を参考にして売れる可能性を判断したりする必要があります。
本格的にKeepaを使ってせどりをしたいと考えている場合は、有料版の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
無料版と有料版の違いについては、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。
(関連)Keepaの無料版と有料版の違い|料金・機能を徹底比較
Keepaの危険性は?
Keepaは海外の企業が運営しているため、利用に不安を感じるかもしれません。
KeepaはChromeの拡張機能としてGoogleの審査にも通っている点で、危険性は低いといえるでしょう。
また、長年使用している人も多く、転売ビジネスのプロが利用しているツールとしても有名です。
ただし、Keepaを含むWebサービスは常に以下の点に注意して利用してください。
- 公式サイトから利用する(クローンサイトに注意)
- パスワードの強化と更新
- HTTPS接続の確認
Keepaの危険性については、以下の記事でも詳しく解説しています。Keepaを使うのに不安がある場合は、ぜひご覧ください。
(関連)Keepaの危険性と注意点|拡張機能として使わない方がいい?
Keepaのグラフの見方を理解して分析の精度を高めよう!
この記事では、Keepaのグラフの見方について詳しく解説しました。
上記を参考にKeepaでの分析を実践してみてください!
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