中国輸入OEMとは?
中国輸入OEMとは、中国の工場やメーカーに自社ブランド製品の製造を委託することです。
OEM化を実現することで生産コストを下げつつ、品質を安定させながら製品を製造できます。
また、OEM化によって競合との差別化もできます。Amazonやメルカリなどの競合が多い販売プラットフォームでは価格競争から脱却するために、OEM化を行う販売者も少なくありません。
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中国輸入OEMのメリット
中国輸入ビジネスをする際、OEM化することで次のメリットを得られます。
- 利益率が高い
- 商品バリエーションが多く飽和しにくい
- コスパがいい商品が多い
- リピート仕入れがしやすい
- ネットさえあれば自宅で作業が可能
- 資金が少なくてもはじめやすい
- 語学力がいらない場合がほとんど
- 国が近いので送料が安い
それぞれの内容を見ていきましょう。
利益率が高い
中国輸入のビジネスではメーカーと仕入れ側が直接やり取りをすることが多く、大半の場合、中間業者は存在しません。加えて中国は製造業が盛んなため、原材料の多くを国内で調達できます。
マージンや材料の輸送費などを抑え、良質な製品を安く製造できることから、中国輸入におけるOEM化は高い利益率を期待できます。
商品バリエーションが多く飽和しにくい
中国は多様な製造業が発展しているため、輸入できる商品のジャンルが豊富です。
商品バリエーションが飽和しにくく、ニーズに合わせて自社ブランド製品の選択ができる点は、中国輸入OEMの大きなメリットといえるでしょう。
コスパがいい商品が多い
中国はさまざまな国の製造業を請け負っています。ニューヨークやパリなど、世界のトレンドの最先端となる国の製品の製造も行うため、アジアにおいて中国が流行の発信源となることも少なくありません。
中国輸入品ビジネスでOEM化をすることで、優れたコストパフォーマンスとニーズの高い製品を、自社ブランド化できます。
リピート仕入れがしやすい
販売店から仕入れを行う場合、販売店が商品の取り扱いを中止すれば、在庫を維持できなくなります。
一方で自社製品をOEM化した場合、工場に直接、製造を交渉できます。商品を安定して仕入れたい方は、OEM化を検討したほうが良いでしょう。
ネットさえあれば自宅で作業が可能
中国輸入ビジネスにおけるOEM化は、インターネット環境さえあれば自宅で始められます。
たとえば、工場やメーカーとの交渉は、ビデオ通話でやり取りが可能です。デザインやサンプルの共有も、画面越しに行えます。仕入れた商品は、Amazonを利用すればネット上で販売が可能です。
インターネット環境だけでビジネスが完結するため、移動や時間のコストを削減でき、プライベートの時間をより確保しやすくなります。
資金が少なくてもはじめやすい
中国輸入ビジネスにおけるOEM化は、国内工場や他国にOEMを依頼するよりも安価な傾向にあります。
資金が少なくても始めやすいことから、輸入ビジネスの経験が浅い方でも、参入のハードルはそれほど高くありません。
始めようと思ったらすぐに開始できる点は、中国輸入でOEMを始める大きなメリットです。
語学力がいらない場合がほとんど
国外の企業とOEM化契約を結ぶにあたって不安要素となるのが「語学力」です。言語の違いから重要な内容のやり取りをできなかったら……と考えると、OEM化に躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれません。
中国輸入ビジネスは参入者が多いことから、日本国内に「中国輸入代行サービス」が存在します。OEM化を交渉する際、やり取りはすべて代行業者に依頼できるため、語学力はなくても心配いりません。
国が近いので送料が安い
欧米企業にOEM化を依頼した場合、商品の運送費が高額になります。
中国は日本と距離が近く、運送コストを抑えられます。仕入れにかかる費用が安価になれば、利益も得やすくなるでしょう。
さらに到着までのスピードが早いため、販売の回転率も期待できます。
中国輸入OEMのデメリット
中国輸入ビジネスにおけるOEM化には、デメリットもあります。
それぞれの内容を見ていきましょう。
納品まで時間がかかる場合がある
中国メーカーの大半は、複数の取引先と繋がりを持っています。自社だけが顧客ではないため依頼した商品の製造が後回しになり、在庫切れが発生することもあるでしょう。
在庫切れが続くと、ユーザーが離れていくことも考えられます。取り扱い商品を安定して販売するために、メーカーの生産スピードや自社の在庫状況などは、都度、確認しておきましょう。
返品の手間がかかる
中国から仕入れた商品に不具合が生じていた場合、返品の手続きが必要です。
返品は国際輸送となるため、国内製造品に比べて手続きの手間や時間、費用などのコストが多く生じます。また、クレーム品の代わりとなる商品も、中国メーカーから送ってもらわなくてはなりません。こちらも同じく国際輸送となるため、到着までに時間がかかります。
商品の行き来に関して負担が多い点は、中国に関わらず、輸入ビジネスのデメリットといえるでしょう。
初期は薄利になる
中国輸入ビジネスのOEM化は、仕入れ値を抑えて商品の販売が可能なため、高い利益率を期待できます。しかしビジネスを開始した初期の段階では、商品検索の上位に表示されることは少なく、思ったような利益は獲得しにくいでしょう。
広告費に投資したり販売戦略を整えたりすることで、次第に利益率も向上してきます。利益を得るまで諦めず、モチベーションを維持できるような工夫を続けることが、中国輸入ビジネスのOEM化において大切です。
商品の質が安定しない
中国でつくられた製品は、低品質な場合もあります。たとえば、カタログで見たノーブランドの子ども服を自社ブランド品として製造依頼をした際、縫製が雑であったり生地の質感がイメージと異なったりすることも少なくありません。
OEM化を依頼する際は、3〜5社のメーカーからサンプルを取り寄せて、比較したほうが良いでしょう。最初に良いメーカーと出会うことで、その後の仕入れ商品の質も安定させられます。
競合は「中国人セラー」
日本で行う中国輸入ビジネスには、中国人セラーも参入しています。
中国人セラーは自国の商品を販売するため、代行業や輸入費用のコストを削減できます。そのため同じ商品でも、日本人が販売した品より販売価格が安く設定されていることもあるようです。
中国輸入ビジネスを行う際は、競合の強さも考慮した上で、より売りやすい商品を見極める力が必要です。
本格的に行うには資金が多く必要
中国輸入ビジネスは参入者が多いことから、同じジャンルの似た商品を、競合がOEM化することもあります。
競合と似た商品を取り扱う際は、差別化が必要です。しかしディテールに凝ったり質感を向上したりといったオリジナルの要素を加えるには、多額の費用が必要になります。
OEM化で成功するためには、自社のブランド品の「強み」となる部分が必要です。差別化のために、十分な資金を用意しておきましょう。
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中国輸入OEMを行う手順
中国輸入ビジネスでOEM化をする際は、以下の手順を押さえておきましょう。
それぞれの内容を、解説します。
1.商品をリサーチする
まずはAmazonで売れている商品のリサーチを行います。
リサーチは「セラースプライト」というツールを活用するのがおすすめです。セラースプライトでは売れている商品のジャンルや、そのジャンル内でとくに需要が高い商品を調べることができます。
競合の売れ筋商品をリサーチすることで、仕入れる品の売り上げを予測できます。
2.商品のサンプル発注をする
売り上げ率の良さそうな商品を見つけたら、OEM工場・メーカーにサンプルの発送を依頼しましょう。
サンプルの手配を依頼する工場やメーカーは「アリババ」で探すのがおすすめです。Amazonで見つけた商品をアリババで検索をかけ、販売元の工場・メーカーに直接交渉をしましょう。
また、OEM工場やメーカーの候補は3〜5社以上をピックアップしておくと安心です。それぞれのサンプルを仕入れることで、品質や対応スピードなどを比較検討できます。
3.商品を検品する
届いたサンプル品は入念にチェックしましょう。デザインはもちろん、縫製の品質や重さ、ニオイなども確認しておくことを、忘れないようにしてください。
仕入れ値とサンプルの品質、依頼から到着までのやり取りのコストなどから、仕入れ先として依頼するOEM工場・メーカーを選定します。
4.商品を本発注する
OEM工場・メーカーを選定したら、テスト発注を依頼します。
商品の色やディテールのデザイン、ロゴの印字場所などの指定をして、発送・支払いの前に出来上がった商品の確認をしましょう。問題があれば、修正を依頼することもできます。
詳細な指示を伝えることや修正の交渉などは、中国語か英語がわからないとスムーズに進まないかもしれません。中国輸入の代行業者に依頼することで、これらのやり取りの負担を軽減できます。
(関連)【50人に調査】中国輸入の代行会社おすすめ12選!アリババ・タオバオ仕入れ
完成した製品の質に納得でき、交渉や話し合いに問題がなければ、本発注として依頼をしましょう。
5.商品をAmazonに商品登録する
商品の完成後、Amazonで商品登録を行います。
Amazonで十分な売り上げを得るためには、商品ページのデザインや文言の内容などが重要です。魅力的に見える商品画像や、ターゲットユーザーに刺さる説明文などを用いて、ユーザーの購買意欲を刺激しましょう。
6.商品をFBAまたは自社倉庫(もしくは自宅)に送る
中国から発送された商品は、Amazonの物流拠点か自社倉庫に保管します。
Amazonの物流拠点を商品の輸送先とし、FBA(フルフィルメント by Amazon)在庫として指定することで、商品の管理や梱包、発送などをAmazonが代行してくれるなどのメリットを得られます。
ただし、FBAは手数料が発生します。商品の状態を確認できないことも、デメリットです。費用の負担やトラブルなどを避けたい方は、商品の発送先は自社倉庫を指定したほうが安心です。
7.商品を販売開始する
商品が倉庫に届き、商品ページの用意もできたら、いよいよ販売を開始します。
SNSや広告運用などの販売戦略を取り入れることで、売れ行きの向上が期待できるでしょう。また、販売状況の分析をしながら、改善点を洗い出すことも重要です。成果につなげるためのさまざまな施策を、取り入れてみましょう。
中国輸入OEMを成功するための秘訣
中国輸入OEMを成功させるには、次のコツを押さえることが大切です。
それぞれの内容を、見ていきましょう。
ニッチな商品ジャンルを扱う
需要が限定されるニッチな商品は競合が少なく、安定した売り上げを得やすい傾向にあります。またライバルが少ないことで、ブランディングの確立も期待できるでしょう。
以下の動画では、ニッチな商品で成功をおさめた「ビッグ神田式」の中国輸入のノウハウについて紹介しています。競合が避ける重くて大きな商品を積極的に輸入できるシステムなどを説明しているので、ニッチな商品を取り扱う際はぜひチェックしてみてください。
【日本初】年商64億円を稼ぎ出す中国輸入の最新ノウハウがついに公開されます
AmazonSEOを意識する
中国輸入ビジネスは競合の数が多いため、なるべく多くのユーザーに商品を見てもらう必要があります。
多くのユーザーに商品をチェックしてもらうには、Amazonの商品ページで上位表示されることが大切です。上位表示されるための仕組みを「SEO」と言います。
SEOで自社製品が有利になるには、ヒットしやすい検索キーワードを調べたり商品タイトルを最適化したりなどの施策が必要です。そのほかにも、具体的な説明文の作成や見やすい画象の掲載などの工夫も、Amazonで上位表示される上で大切な要素となります。
以下の記事ではAmazonのSEOについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
(関連)AmazonSEO上位表示とA10攻略方法をプロが解説【2024年版】
Amazon広告を効果的に利用する
Amazonでは複数の種類の広告を設定できます。販売する商品やユーザーに合った広告表示の方法を選択することで、ユーザーに効果的なアピールができます。
予算や取り扱う商品、ユーザー層なども考慮した上で、効果的な広告戦略を検討しましょう。
よくある質問
ここからは、中国輸入のOEMに関するよくある質問に回答します。
中国輸入のOEM先はどう探せば良い?
中国輸入のOEM工場は、アリババで探す方が多いようです。
Amazonで人気の商品と似たデザインや機能性を持つアイテムをアリババで探し、製造元に製品の自社ブランド化を交渉するのが、OEM化の基本的な始め方です。
そのほかにも、同業者のツテを利用したり商品の販売会に行ったりすることで、OEM先と出会うケースもあります。「商材名 OEM」などで検索するのも、良い方法です。
中国輸入OEMを行う際の注意点は?
中国輸入ビジネスでOEM化を行う際は、資金に余裕を持っておくことが大切です。これは、慣れないOEMビジネスでトラブルが発生する可能性に備えるためです。
手持ちの費用が少ないとトラブルに対処できず、売り上げが低迷してしまうことも考えられれます。いざというときに慌てないで済むように、予算に余裕を持ってOEM化を計画しましょう。
中国輸入OEMは大きな利益が狙えるビジネスモデル!
この記事では、中国輸入OEMについて詳しく解説しました。
- 売れている商品をリサーチする
- 工場・メーカーに商品のサンプルを発注する
- 商品を入念に検品する
- 商品のテスト発注・本発注を行う
- Amazonに商品を登録する
- FBAまたは自社倉庫(もしくは自宅)に商品を送る
- 商品の販売を開始する
上記を手順に沿って、中国輸入OEMにチャレンジしてみてください。
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- 中国輸入OEMまでの道のり
- 中国輸入OEMに挑戦するかの判断基準
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