ヤフオクでの吊り上げなど不正入札の手口を把握しよう
ヤフオクでは残念なことに、吊り上げやいたずらで不正入札を行う、悪質なアカウント所有者が存在します。ヤフオクのユーザーの中には、吊り上げ行為を楽しいと感じている悪質なユーザーもいます。
ヤフオクで入札や落札をするためには、Yahoo!JAPAN IDが必須ですが、これは無料で1人6つまで作成することができます。
こうした環境を悪用して、アカウントを復数所有し、不正な入札を行うわけです。
自作自演?ヤフオクの吊り上げによる不正入札とは
ヤフオクでよく行われる「吊り上げ」の不正入札。これは、主に出品者の自作自演の吊り上げです。
自分の持っている複数のYahoo!JAPAN IDで入札を繰り返し、一般入札者との競争を煽り、落札価格をどんどん吊り上げ、高値で落札させるといった手口。
最終的に一般の入札者が落札できたとしても、吊り上げをするためだけに入札をしているアカウントとの競争ですから、結果、無駄に高い金額で購入することになってしまうわけです。
入札者としては、なんとしても避けたいですね。
返金も可能?ヤフオクのいたずらによる不正入札とは
ヤフオクのいたずら入札というのは、購入する気が無いのに入札し、落札すると全く連絡が取れなくなるといったパターンの不正入札です。
ヤフオクでは、出品していた商品が落札されると、落札システム利用料などの費用が発生します。
いたずら入札で落札された場合、実際には買い手がいないという状況になり、手数料がだけが発生してしまうわけです。
いたずら不正入札については、「いたずら入札トラブル申告制度」があり、落札でかかった費用を返金してもらうことが可能です。
こうした不正入札があるということを把握して、自分で対策をしながら活用しないと、うっかり騙されることもあります。
ですが、特にヤフオクの吊り上げについては判断が難しく、ヤフオク初心者では判断がつきにくいので注意が必要です。
こちらの動画では、ヤフオク販売で起こるトラブル事例を詳しく解説しています。トラブルに遭って損をしたり嫌な思いをしないよう、ぜひ参考にしてみてください。
ということで、ここからヤフオクでの吊り上げ不正入札について、さらに詳しく見ていきましょう。
不正入札は見抜ける?ヤフオクの吊り上げ不正入札がわかりにくい件
ヤフオクでの吊り上げ不正入札を確実に見抜くというのは実際難しいです。
なぜなら、
- Yahoo!JAPAN IDが伏せ字
- オークションの特質
- ヤフオクの自動入札
といったものがあるから。
Yahoo!JAPAN IDが伏せ字
ヤフオクでは、以前はYahoo!JAPAN IDが全部表示されていて、吊り上げなどの不正入札も、まだ判別しやすかったのです。ところが、現在はこのように伏せ字で、IDの3文字しか表示されない仕様となっています。
しかも、IDは機械的に割り振られた文字列になっています。
このヤフオクの仕様変更により、吊り上げ不正行為の判別が以前より難しくなったのです。
オークションの特質
オークションというのは、入札者が1人なら競争になりませんが、2人以上いれば競争入札となります。
Aさんが1,000円で入札すれば、Bさんが1,100円といったように、入札価格をアップさせながら競争して、最終的に高値を示したアカウントが落札できます。
こうしたオークションの特質があるため、本当に欲しくて入札しているのか、値段を吊り上げるために入札しているのか、非常に判別しにくいのです。
ヤフオクの自動入札
ヤフオクでは、自動入札によって入札が行われます。
そのため、入札者が複数いた場合、それぞれの設定した最高入札額までは、自動的に少しずつ入札額をアップしながら入札が繰り返されるのです。
これでまた、吊り上げ不正行為との判別が難しくなっているのです。
ヤフオクの自動入札がうざい問題
こうしたことからも、ヤフオクの自動入札を「うざい」と感じる人が多いのです。
ヤフオクの自動入札は、使い方によっては便利なのですが、こまめに対応できる方にとってはうざいと言えるでしょう。
これはヤフオクの仕様なので、上手に使いこなすしかありません。
ヤフオクの自動入札機能
ヤフオクの自動入札をうざいと言う方もいますが、活用することで、お目当てのオークションへの入札を逃さすこともありません。
また、最高入札額として、自分の予算上限を入れておけば、オークションならではの「熱くなって予算を超えてしまった」なんていう事態を避けることができますね。
ちなみに、最高入札額を入力しておいても、それより高い入札額を入れるライバルが登場しなければ、入力した金額より安く落札できます。
例えば、1円スタートの出品に10,000円と入力して自動入札していても、最後まで別の入札者が現れなければ1円での落札となる、ということです。
ヤフオク自動入札の入札単位
ヤフオクの自動入札では、「入札時に上乗せする金額(入札単位)」が以下のように決められています。
現在の価格 | 入札単位 |
---|---|
1円~1,000円未満 | 10円 |
1,000円~5,000円未満 | 100円 |
5,000円~1万円未満 | 250円 |
1万円~5万円未満 | 500円 |
5万円~ | 1,000円 |
入札単位はちょっとわかりにくいのですが「現在の価格にどれだけ足せば入札可能か」という金額を示しています。
- 1円から999円までは10円以上、1円単位で入札が可能
- 1,000円から4,999円までは100円以上、1円単位で入札が可能
- 5,000円から9,999円までは250円以上、1円単位で入札が可能
- 10,000円から49,999円までは500円以上、1円単位で入札が可能
- 50,000円以上は1,000円以上、1円単位で入札が可能
ということ。現在の価格と相手の設定している価格に応じて、自動でこの金額が上乗せされていきます。
ヤフオクの自動入札はうざいかもしれませんが、仕様なので慣れるしかありません。ただ、この自動入札の仕組みが不正入札に繋がることもあるので注意が必要なのです。
ヤフオクの吊り上げ?怪しい入札の手口
ちょっと厄介な自動入札システムを悪用したのが、ヤフオクでの吊り上げ不正行為です。
ヤフオクの自動入札では、
- 設定した最高入札額に達するまで自動で入札
- 最高入札額に達すれば自動的に入札ストップ
といった仕組みになっています。
この自動入札の仕組みによって、悪質な出品者にも、あなたの最高入札額が把握できてしまうわけです。ヤフオクで吊り上げ行為をする悪質なユーザーの中には、嫌がらせ目的で行っている人も存在します。
すると、あなたの最高入札額より高い金額で入札していた自作自演アカウントは、その入札を取り消し、あなたの最高入札額で落札させることができますね。
間もなく、あなたの元に繰り上げ落札のお誘いメールが届くでしょう。
ヤフオクでの吊り上げ入札の見分け方は?
以下の特徴にあてはまる数が多いほど、吊り上げ行為が行われている可能性が高いと言えます。
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ヤフオクでの吊り上げ行為は違法?利用停止・通報もあり得る?
ヤフオクでの吊り上げ行為は違法ではありませんが、規約違反になります。ヤフオクでは自動で吊り上げ行為を発見するシステムを導入し、取引を監視しています。
システムによって100%検知できるわけではないので、運営にバレない可能性もありますが、他のユーザーに気づかれ、通報される可能性があります。
ヤフオクの運営に吊り上げ行為がバレれば、利用停止などの罰則が科せられることもあります。
ヤフオクの繰り上げ落札のお誘いが届いたら
あなたの元に「繰り上げ落札」のお誘いメールが届いたら、一旦冷静になって、吊り上げではないか、チェックしてみましょう。怪しければ拒否します。
ヤフオクの出品では、入札件数というのが表示されています。この数字の横にある[入札履歴]をクリックします。
すると、以下のように履歴を見ることが出来ます。「入札者の順位」のタブでは、入札したメンバーが並んでいます。そのIDの持つ評価数も表示されています。
出品商品のジャンルなどにもよりますが、この入札者の評価が[新規]や一桁の数字など履歴の少ないIDが多く並んでいる場合は、不正入札を疑っても良いでしょう。
「入札履歴」のタブでは、どのメンバーがどの時間帯に入札をしたのか、取り消しをしたのか、などがわかります。
例えば、
- 出品から間もない頃に2つのIDで入札をして価格をアップ
- 翌日にまた別の2つのアカウントで入札を繰り返し価格をアップ
- 締め切り前に参戦してきた一般入札者を相手に、また新たなIDが加わる
- 驚くほど価格上がって落札となる
- 最高額で落札した入札者がキャンセル
このようにして、多くの人が入札していると見せかけ、徐々に価格を吊り上げていくといった事例もあります。沢山の人が入札していると、安心感を感じますよね。なかなか悪質で巧妙な手口です。
中には、自作自演アカウントで入札を繰り返したものの、一般入札者の参加が一切なく、翌日になったら全ての入札がゼロになってまた1円スタートになっている、なんていう出品もあるのです。
入札履歴を見て不自然な怪しい動きが見られたら、ヤフオクの繰り上げ落札も拒否しましょう。
ヤフオクの吊り上げなど不正入札への対策|騙されないために
ヤフオクの吊り上げが分かりにくい理由や、手口などについて把握できたら、騙されないための対策もマスターしておきましょう。
ヤフオクの吊り上げ不正行為は、非常に判別しにくいので、怪しいと思ったら避けるのが一番。対策をしておけば危険を察知することもできるはずです。
ヤフオクの吊り上げ不正入札への対策としてできることは、
- 入札額を抑える
- 自動延長で熱くならない
- 競り合う相手の評価数をチェック
- 入札前に出品者の悪い評価をチェック
- 繰り上げ入札は冷静に判断を
などがあります。1つずつ詳しく解説します。
入札額をMAXに設定しない
ヤフオクの自動入札では、最高入札額を設定することができますが、不正入札対策としては、いきなり入札額をMAXまで設定しないことです。
相手はあなたの最高入札額を確認して吊り上げをしようと画策してくるので、低めに設定しておけば、早い段階で怪しい動きをしているか判別できる可能性があります。
自動延長で熱くならない
ヤフオクの出品には「自動延長」という項目があり、これが「あり」になっている場合、終了時間間際に入札が入ると、どんどん時間が延長されます。
自動延長ありの場合は、残り時間が5分を切ってから入札が入ると、また5分延長されるのです。
このシステム、参加してみるとわかりますが「どうしても欲しい」「競り負けたら悔しい」などといった感情が働き、熱くなって引けなくなるなんてことになりがちです。
こうした、オークションでありがちな人の感情を利用して、ヤフオクの吊り上げ不正行為は行われているのです。
つまり、まんまと罠にハマっている可能性があるわけですね。くれぐれも熱くならないように、吊り上げのトラップには注意しましょう。
「自動延長なし」の出品だけ参加するというのも不正入札への対策になります。
競り合う相手の評価数をチェック
ずっと同じIDの人が入札してくる場合、本当に欲しがっている人が他にいて、その方も自動入札で競り合っているだけなのかもしれませんが、気になったら相手の評価数をチェックしてみましょう。
それほど評価数が多くない場合や、新規IDであった場合は、100%ではありませんが、吊り上げも疑われます。ただ、必ずしも新規アカウントで入札してくるとも限りません。
怪しい動きがないか警戒し、疑わしい場合は時間・お金の無駄となりますので、早々に撤退しましょう。
入札前に出品者の悪い評価をチェック
入札前に出品者の悪い評価をチェックしておきましょう。吊り上げはわかりにくいので、それと気づかず良い評価をしている人もいるでしょう。
問題なのは悪い評価がどういった内容かということです。
特に、悪い評価を見ると、出品者の人柄や対応力もわかります。
繰り上げ入札は冷静に判断を
価格を上げるだけ上げて、最終的に入札を取り消すというのも吊り上げの手口のひとつです。
繰り上げ入札の連絡が来たら、嬉しい気持ちもわかりますが、冷静に判断しましょう。
ヤフオクで入札をしたら、入札者がそれを取り消すことはできません。ヤフオクで入札の取り消しをするには、出品者にお願いするしかないのです。出品者は迷惑行為としてブラックリスト入りにする可能性もあります。
さらに、落札した後であれば、出品者都合のキャンセルは「非常に悪い」の評価が付くことになります。
入札や落札後の取り消しには、これらのリスクがあるため、通常であれば取り消しをする人はほとんどいません。ですが、吊り上げの場合は自作自演なので、取り消しも全く問題なく行えるわけです。
そして、また別の出品にそのアカウントで入札していたりします。これをブラックリストに入れないなんて、出品者の自作自演でしかあり得ません。
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ヤフオクの吊り上げついてのよくある質問Q&Aをまとめてみました。実際にヤフオクを利用している人がどのようなことに関心があるのかがよくわかると思います。ぜひ参考にしてみてください。
ヤフオクの吊り上げはなぜバレる?
ヤフオクでの吊り上げ行為が横行している理由に、そのバレにくさがあります。しかし、出品者の出品中商品が少なかったり、入札自動延長ありで出品されていたり、開始価格が異常に安かったりということが重なっている商品は疑ってみてもいいかもしれません。
さらに、決定的なのは競り合っている他のユーザーのIDがずっと同じである場合。これは吊り上げアカウントの可能性がおおいにあります。
ヤフオクで出品者に入札を取り消された。なぜ?
入札者の評価が低い場合に、出品者が入札を取り消すことがあります。あまりに悪い評価がある場合に、出品者は取引に不安を感じ、取り消してしまうことがあります。
また、新規ユーザーの場合も、スムーズな取引ができないと判断されるなどで取り消されることがあるようです。
ヤフオクも不正入札対策中?
ヤフオクは吊り上げやいたずら入札といった不正入札を禁止していますが、残念ながら、現在のヤフオクのシステムでは判明しにくく、野放しになっている不正出品者も多数見受けられます。
違反を申告するための窓口もあるのですが、通報しても事務局側では対応しきれていないように見受けられます。
ただ、2021年7月「ヤフオクトピックス」にて、入札者前に、本人確認証提出で審査通過しないと入札できないシステムを検討中、と公表しています。
この中で「入札時の本人確認必須」という取り組みについて、
現在、事業者による特定のオークションで事前の本人確認を導入していて、今後は個人の出品者に対する「いたずら入札」を減らすべく、適用範囲を広げていくことも検討しています。
とアピールしています。
この他にもパトロール強化などを行う予定とのこと。早くしっかりとした対策をして、不正入札など悪質な行為をするアカウントを徹底的に排除してもらいたいですね。