そもそもせどりとは?
せどりとは古本や中古品を安く仕入れて、それをネット上で販売して利益を得ることです。
現代はインターネットを利用して商品を購入することが主流ですが、従来は直接店舗に出向いて自分の知識や目利きを頼りに仕入れることが一般的でした。
仕入れた商品は同業者に販売したり、依頼された商品を探して手数料を受け取ったりする「せどり屋」という商売が存在していました。
名前の由来としては、本やCD、DVDに関する知識が豊富な人が背表紙を見ただけで高く売れるかどうか判断していたため、「背取り」と名付けられたといわれています。
現代はインターネットの普及により、特別な知識がなくてもネット上にある情報を頼りに高く売れる商品や相場の金額なども知れるようになりました。
また、仕入先も日本に限らず海外からも購入が可能になり、扱うジャンルや商品の幅は大きく広がっています。
たとえ初心者であってもネットで検索すれば、せどりの始め方や稼ぎ方も簡単に知れるので、せどりというビジネスの敷居が低くなったといえるでしょう。
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せどりでよくある悩み
人によってせどりの悩みは異なりますが、代表的な悩みとしては大変なのに利益が少ないということが挙げられます。
実はせどりで1番大事な作業は、利益が出る商品を探すことです。
売れる商品には必ず理由があるため、市場調査は欠かせません。
多くの人は、この作業に時間が取られていることが多いのではないでしょうか。
また、売れる商品が見つかった後も商品撮影や商品詳細の記載、商品が売れた後には梱包して発送する作業が待っています。
この一連の流れを自分1人で行うとなると、どうしても自分の時間が少なくなってしまいます。
たとえ利益が出ていたとしても、この作業を続けること自体、割に合わないと感じる人もいるでしょう。
そのため、自分の自由な時間が少なくなると感じることも少なくありません。
特に副業としてせどりをしている人は、本業との両立が大変でなかなか思うように作業が進まないこともあるのでしょう。
しかし、労力には限界があります。
自分1人で全ての作業をしようとするとある一定の利益以上伸び悩むことも出てくるため、短い時間内でも最大限に稼げるように思考を変えることが大切です。
限られた時間内で結果を出すためには、作業を効率化していく必要があります。
まずは月の目標利益などゴール設定を明確にしましょう。
ゴールが決まれば、それを達成するために日々の作業をどのように進めるべきかなど戦略も立てられます。
作業で自動化できる工程があるのであれば、それも積極的に導入するのもいいでしょう。
短い作業時間であってもやり方次第で利益は上げられるので、計画性を持って取り組むことが必要です。
労力をかけずにせどりで稼ぐには?
まず、大きな利益を得るための工夫を考えなければいけません。
せどりは努力した分だけ稼ぐことができますが、より大きく稼ぐためにはその分働く必要があります。
しかし、先ほども伝えたとおり、仕入れた商品を販売して利益にするまでには多くの作業をこなす必要があるので、仕入れや発送など他の人に頼める工程は外注することが大事です。
仕入れを外注するメリットとしては、自分で仕入先に足を運ぶ必要がなくなるということが挙げられます。
ネットが普及している現代では店舗に行かなくても仕入れができる術はありますが、商品によっては実際に現物を見て購入したほうがいいものも存在します。
確認が必要な商品を取り扱う場合は、仕入れを外注することがおすすめです。
一方で仕入れをネット買取りにすれば、それだけで時間を短縮することができます。
さらに、店舗に行って商品を探すよりネットで仕入れをしたほうが、得られる情報量も異なるので、効率よく利益の出る商品を見つけられるでしょう。
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せどりの自動化とは?
せどりの自動化とは、作業の一部を外注することをいいます。
仕入れを外注する場合は、仕入れる商品を自分で選び、仕入れ代行を雇って仕入れてもらう流れが一般的です。
仕入れ業者に代行費を支払う必要がありますが、仕入れに使っていた時間を別のことに使えるので効率よく仕事ができます。
また、出品代行や、仕入れた商品は自宅を経由せずに送ることも可能な代行業者もあるので、自分が理想とする働き方にマッチする業者を選ぶといいでしょう。
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せどりの仕入れ・出品の外注先の探し方
仕入れや出品代行業者を探すには外注サイトで探すことが一般的で、代表的な外注サイトは以下のとおりになります。
- @SOHO
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
これらの外注サイトは、比較的安価で仕入れや出品を依頼できます。
ただ、一般の人も参加しているため、アルバイトに近い外注を探している場合に適しているといえるでしょう。
一方、外注業者には、自分の代わりに自分のアカウントで出品してくれる出品代行業者と、業者自身のアカウントで販売し、その手数料を差し引いた分を自分に入金してくれる販売代行業者の2つのタイプがあります。
代表的な業者は以下のとおりになります。
- AmazonFBA
- せどロジ
- バイヤーズクラブキャン(BCC)
- FBA代行センター
- せどりガレージ
- 神代本舗
- ADPAS SHOP
AmazonFBAは、商品の保管から出品、返品対応まで行ってくれるAmazonが行う代行サービスです。
販売者がAmazonになるため比較的商品が売れやすいといったメリットがあります。
せどロジは、通算46万点の出荷実績を誇るAmazonの出品代行サービスです。
出品代行サービスの中でも比較的お手頃価格でサービスを利用できます。
バイヤーズクラブキャン(BCC)は、出品や倉庫代わりにも対応するAmazon代行サービスです。
仕入れた商品を直送で倉庫に送れるので送料も節約できます。
FBA代行センターは、AmazonFBAの納品や出品代行に対応しているサービスです。
商品を導入すれば、Amazonが一貫して業務を代行してくれるシステムになっています。
せどりガレージは出品と倉庫代行に対応しており、顧客からの商品問い合わせにも対応しています。
ただ、業者までの送料は自己負担になるので注意しましょう。
神代本舗は自己配送での出品代行に対応しており、あらかじめ納品すれば追加料金なしでお礼状なども封入してくれます。
ADPAS SHOPは出品代行とADPAS SHOPによる販売代行サービスを提供しており、せどりに関するアドバイスなども行なっています。
自動化後のせどりの流れ
せどりで自動化を導入する場合、流れは下記のとおりになります。
1. 仕入れ商品をリサーチする
2. 仕入れ商品を代行業者に伝える
3. 代行業者に仕入れてもらう
4. 出品代行業者に依頼
5. 代行業者に出品してもらう
仕入れ商品のリサーチは、基本的に自分で行います。
何を仕入れるかは自分で決めますが、その商品を仕入れ業者に伝えなければいけません。
代行業者に商品を仕入れてもらい、その後自宅に仕入れた商品を届けてもらいましょう。
もし出品まで外注する場合は、自宅ではなく出品代行業者に直接送ってもらうほうが効率的です。
商品の状態を確かめたい場合は、手間がかかっても1度自宅に送ってもらって確認することが望ましいでしょう。
仕入れ業者と出品業者が異なる場合は、自分で代行業者を探して出品先を伝えます。
仕入れ業者から届いた商品を出品業者に送り、代行業者に出品してもらいましょう。
出品に加えて顧客対応の代行を依頼するとより効率化が図れます。
さらに収益が増えた場合は法人化も視野に入れる
法人化するメリットとしては、人を集めやすくなるということが挙げられます。
法人化した会社は社会的な信用度が増すので、個人のSNSで募集をするより圧倒的に募集の数が多くなります。
募集人数が多ければ、その中から優秀な人材を選択できるので会社にとっても大きなメリットでしょう。
また、法人化は他の企業と取引がしやすくなります。
先ほども伝えたとおり法人化によって社会的な信頼度が高くなるため、配送業者との送料の交渉や仕入れ先との値段交渉なども企業間で話がしやすくなるのです。
どうしても個人だと企業より立場が下になってしまうので、同じ目線で話し合いができるというのは非常に大切になります。
さらに、法人化することで節税できるメリットがあるのをご存じですか。
節税とは、適法に税金額を軽減することです。
個人で利益を生むよりも法人化したほうが税金が低くなるケースもあるので、その点も考慮したうえで法人化を視野に入れるといいでしょう。
せどりを自動化するメリット・デメリット
この段落では、せどりを自動化するメリットとデメリットについて解説します。
せどりを自動化するメリット
せどりを自動化することで得られる最大のメリットは、自分の負担が少なくなるということです。
インターネットで仕入れる人が多くなっていますが、新しい仕入れ先から購入する場合は、不良品である可能性もあるため、やはり直接商品を見て仕入れるかどうか確認することが大切になります。
そういった意味では、信頼のおける仕入れ先から購入することもできますが、マンネリ化してしまうだけでなくジャンルの幅も広げられません。
そのため、仕入れ先を徐々に拡大していくことも必要です。
また、海外で仕入れをする際、毎回商品を確認するために現地に行くことはできません。
そのため、現地の代行業者に依頼することで、自分の負担を減らすことができます。
さらに、せどりを自動化することにより、自分がやっていた作業を減らせるので単純に時間的な余裕ができます。
空いた時間は自分の自由な時間にあてることができますし、別の作業をすることもできるのでせどりの規模も広げられるでしょう。
せどりの規模を広げられれば、収益が上がる可能性もあるため、自動化を導入して効率よく稼ぐ方法を見つけることが大切です。
せどりを自動化するデメリット
全ての仕事に当てはまることかもしれませんが、自分の仕事を人に任せたときにその人が業務に慣れるまで効率が下がるケースがあるということです。
せどりであれば間に業者を入れることで、仕入れの質が落ちる可能性もあります。
逆にいえば、自分のほうがノウハウがある場合は自分でやったほうが仕入れの質は高くなると考える人も多いでしょう。
しかし、仕事をしていく中で改善していけば、効率が上がっていくことは間違いありません。
どうしても考え方が合わないようであれば、業者を変えてしまうのもいいでしょう。
個人でせどりをしている場合、仕入れる基準は人それぞれ異なります。
せどりの自動化を導入するにあたり、仕入れの基準など明確なルールを仕入れ業者に共有しなければなりません。
口頭で説明しても問題はありませんが、マニュアル化して資料としてまとめるほうが相手に伝わりやすいといえます。
また、口頭の説明だと業者が変わったときにまた同じ内容の説明をしなければいけませんが、マニュアルの資料を作成しておけばそれを渡すだけで共有することが可能です。
最初は資料作成などが面倒かもしれませんが、1度作ってしまえば使い回しが効くので作成することをおすすめします。
しかし、マニュアルの資料を共有することで、自分が培ってきたノウハウをある程度教える必要があるため、他で使われる可能性があることを考慮しなければいけません。
そして、仕入れ業者を導入する最大のデメリットは、お金が発生するということです。
費用は業者によって異なるので、月額料金や商品ひとつあたりの基本料金、送料など、費用を考慮しながら仕入れる必要があるでしょう。
一人でできなくなったら組織化する場合も
せどりで収益を増やしたい場合、必然的に仕入れる商品の数も増やさなければいけません。
それに比例して、自分が抱える業務量も増えてしまいます。
1人で仕入れる商品をリサーチするにはどうしても限界があるので、アルバイトを雇うなど人を増やして組織化することも1つの手です。
業務に慣れてある程度仕事をこなせるようになるには少し時間がかかるかもしれませんが、人を育てることによって確実に業務は効率化できます。
身近な人に声をかけたり、ブログやTwitterなどを利用したりするなど募集して人を集めるといいでしょう。
せどりを自動化して空いた時間を有効に使おう
せどりで収益を増やそうと考えると、それに比例して作業量は増えてしまいます。
せどりを自動化すれば、自分の負担が減り時間的な余裕も生まれるでしょう。
空いた時間ができると、別の作業ができるので時間を有効的に使うことが可能です。
無料レポートでは、せどりについてさらに詳しい情報が得られます。
せどりで利益を上げることを考えるなら、自動化を視野に入れましょう。