トレンドせどりとは?
流行の中心になっているもの、人々からの注目を集めているものを「トレンド」と呼びます。
トレンドせどりとは、トレンド商品を仕入れて転売をするビジネスの形です。
バイヤーはニュースなどのメディアを情報源としてトレンドをリサーチします。
そして、トレンドが廃れないうちに関連商品を仕入れ転売します。
トレンドを把握するための情報収集が生命線のせどりだといえるでしょう。
トレンド商品は人気がある間、買い手が殺到するので店舗では品切れになることも少なくありません。
そうなると「希少価値」が加わって価値が高騰します。
結果的に、通常価格よりも高く売れるようになるのでせどり業界では狙いどころです。
トレンドせどりのリサーチと販売方法をマスターしよう!
まずは、トレンドせどりの基本的な方法を学びましょう。
せどりは「仕入れ」と「販売」に大きく分けられます。
トレンドせどりもその2つを意識して進めていくことが大事です。
仕入れ方法
- TikTokの流行りもの
- テレビのバラエティーや情報番組
- LINEニュース
- 人気コミックのアニメ化
- Twitterのトレンドキーワード
トレンドせどりでは、いかに最新情報を押さえられるかが勝負です。
現代社会ではトレンドが移行していくペースは速くなっています。
商品の人気がピークを迎えているうちに仕入れを行い、買い手を探しましょう。
リサーチ方法としては「テレビのコマーシャル」が手軽で効果的です。
テレビは不特定多数の目に入っているメディアなので無視ができません。
また、新商品発売の情報をニュースサイトやSNSでこまめに調べ、発売前には予約するなどの工夫をしましょう。
ネット上にはせどり情報を専門的に配信しているサイトもあります。
こうしたサイトはトレンドについても敏感であり、しかも「せどりで売れ筋かどうか」という観点から紹介してくれます。
バイヤーとしては参考にしたいところです。
また、ゲームやDVD、アニメ関連情報は「あにぽた」というサイトから仕入れましょう。
あにぽたでは新作ゲームやDVD、新番組などの情報を常時配信しており、トレンドの流れをつかむのに便利です。
販売方法
仕入れが完了したら販売へと進みます。
トレンドせどりの販売ポイントは「スピード感」です。
トレンド商品の価値は永続的なものではありません。
むしろ、一時期を過ぎれば価値が急落してしまう商品が大半です。
トレンド商品の価値がある間に高値をつけてスピーディーに転売をしましょう。
また、トレンドには関連商品もたくさんあります。
それ自体はトレンドでないものの、「メーカーが同じ」「仕様が似ている」などの理由から価値が高騰した商品です。
関連商品も押さえておくと、トレンドせどりでは有利です。
トレンド商品や関連商品には波があります。
一度価値が下落した後で、しばらくしてから再び高騰することも珍しくありません。
そのため、ドレンド商品の販売では状況を読む力も必要とされます。
なお、トレンドせどりにはライバルも大勢います。
ライバルの多い商品だけを狙っていると大きく稼ぐのは難しいでしょう。
ライバルの少ない商品も並行して押さえておくのがコツです。
トレンドせどりの具体的な事例!
この段落では、トレンドせどりの事例を挙げていきます。
実際に成功を収めたエピソードを知ることで、トレンドせどりの参考にできるでしょう。
事例1:リバイバル
トレンドは最先端の情報ばかりが反映されるとは限りません。
それに、最新のトレンドはせどり業界でのライバルも多いのでこだわりすぎは禁物です。
成功事例の中には「リバイバル」を狙ったバイヤーもいます。
リバイバルとは、かつて人気だった商品や作品が何らかのきっかけで再び注目を集める現象です。
たとえば、リアルタイムで人気のドラマがあるとき、関連して同じキャストやスタッフの作品の人気も復活することがあります。
それにともない、旧作DVDにも新たな需要が生まれるでしょう。
ドラマの場合、リバイバルが起こるかどうかは再放送の時間帯などから予測可能です。
ドラマのメインターゲットが10代だとして、視聴しやすい夕方や土日に過去作の再放送がなされているならリバイバルが起こる確率は大です。
また、過去の人気作品のDVDがプレミア化しているケースもありえます。
トレンド化したことで店舗での品切れ状態が続いていると、仕入れさえできたら高値で販売できます。
事例2:生産終了
トレンドせどりでは「生産終了」した商品も追いましょう。
人気の商品・作品であったにもかかわらずすぐに生産が終わったケースは珍しくありません。
需要が大きかったとしてもライバル商品との価格競争に負けてしまうと、生産が打ち切られる傾向が顕著だからです。
こうした商品は需要に対して供給数が見合っていないので、市場に残った分には希少価値が生まれます。
人気商品が生産終了した場合、関連商品もトレンド化することがあります。
人気商品を仕入れるのはたいへんな作業になるため、関連商品も同時に探しておきましょう。
そして、人気が復活したトレンド商品は「セット販売」を心がけます。
たとえば、コミックやDVDの場合、過去作品を「少しずつ集めたい」と思うユーザーは少数派だからです。
できるだけまとめ買いして、一気に内容を楽しみたい人が大半でしょう。
バイヤーとしても売上を伸ばすチャンスなので、仕入れの段階でシリーズをまとめて手に入れるようにします。
トレンドせどりのメリット・デメリットを紹介!
あらゆるせどりにはメリットとデメリットがあります。
トレンドせどりも例外ではありません。両者を調べたうえでビジネスに役立てましょう。
メリット
トレンドせどりの大きなメリットは「回転率」です。
トレンド商品は需要があふれかえっている状態なので、出品するとすぐに売れます。
それに、買い手が能動的に商品をリサーチしてくれているため、バイヤーから宣伝に時間をかける必然性もありません。
その結果、回転率が高くなって本数が出ていき儲けが大きくなりやすいといえます。次に、魅力的な「価格設定」です。
トレンドせどりでは売り手市場の様相が強くなります。
売り手の立場が強いのでプレミア価格でも商品を販売することが可能です。
商品単体での利益率が高くなり、バイヤーは潤います。
そして、「資金獲得」に役立てられるのも見逃せないメリットです。
せどりの世界ではいかに資金を維持するかが重要です。
資金が大きくなればなるほど仕入れ数も増えるのでビジネスを発展させられます。
トレンドせどりは回転率、利益率がともに高く、資金を増やす手段としてぴったりです。
今後のせどり計画を拡大させていくために有益な手段となるでしょう。
デメリット
トレンドせどりにはデメリットもあります。
中でも「値崩れの可能性」はもっとも注意するべきポイントです。
トレンドとは絶対的な売れ筋ではなく、ささいなきっかけで移り変わってしまいます。
大人気の商品でも他社が改良版をリリースすれば、あっという間に廃れていくでしょう。
それに、供給量が需要量を上回ると値崩れが起こり、販売価格が引き下げられてしまいます。
仮にバイヤーが定価でトレンド商品を仕入れたとすれば、利益率がマイナスになる恐れも出てくるのです。
もしも値崩れが起こった場合、仕入れた商品は転売しにくくなります。
その結果、大量に在庫を抱えてしまうでしょう。
在庫が多いと管理がたいへんですし、その分、ほかの商品を仕入れられません。
値崩れを起こした商品についてはあきらめて、安価で販売するのもひとつの方法です。
利益は赤字になってしまうものの、不良在庫は処分できるのでまた新しい商品で挽回できる可能性も生まれます。
または少しハードルが上がるかもしれませんが、無在庫転売との掛け合わせで、在庫過多になるリスクを回避できるかもしれません。
トレンドせどりの注意点は?
ビジネスを進めていくうえでは、慎重さが大切です。
注意点を把握しながら利益の出る可能性を少しでも高めていきましょう。
トレンドは変化する
大前提として「トレンドは変化する」ものです。
大流行した商品ですら、将来的には需要を失ってしまいます。
むしろ、流行になってしまうことで時間が経てば「古い」「おしゃれではない」と思われるようになり、価値が下がることもありえるのです。
仕入れ時には人気だった商品が、販売時には需要を失っている可能性もあります。
トレンドの移り変わりには常に気を配ってせどりを行いましょう。
また、メーカーの「増産」も気をつけたいところです。
商品の品切れ状態が続くと過剰なプレミア化を招くのでメーカーにとってメリットがありません。
悪質な転売者も続出してしまいます。
そこで、急きょ商品を増産して価格を安定させるメーカーも珍しくありません。
ただ、増産が行われると高値での転売はできなくなります。
トレンドせどりでは、増産がかかる前に在庫を処分しましょう。一方で、トレンド商品の価格変動は予測しきれないのも事実です。
定価で仕入れると費用がかさむので、セールなどを狙うのが安心です。
スピード勝負である
トレンドせどりは「スピード」が重要です。
常に世の中の動きを注視し、新しいトレンドが生まれたらすぐ仕入れしなくてはいけません。
そして、早く販売することで利益につながります。
仕入れから販売までのスピードがトレンドせどりの成功を左右します。
たとえば、トレンド商品はいきなり値下がりを始めることも珍しくありません。
そんなとき、多くのバイヤーが「もう一度高騰しないか」「あくまでプレミア価格にこだわりたい」と思ってしまいます。
しかし、価値を下げた商品をプレミア価格で買ってくれる人はほとんどいません。
どんどん価値が下がっていく前に、いさぎよく定価で在庫を処分する意識も大切です。
トレンドせどりのスピード感は、迷いの多い人やじっくり考えるタイプの人には不向きです。
考えている間にもトレンドは休みなく移り変わっているからです。
逆に、決断力が高くて行動に踏み切るだけの勇気を持っているタイプにはぴったりの業界です。
トレンドせどりはポイントを押さえて利益を上げよう!
いくつかのポイントを押さえるとトレンドせどりの成功率は上がります。
世の中の情報に広く興味を持ってビジネスに生かしましょう。
メディアをチェックする
トレンドはメディアと密接に結びついています。
メディアがある商品にスポットライトをあてたとき、新しいトレンドが生まれる可能性が高いでしょう。
中でも、テレビ番組で取り上げられた商品は反響を呼びます。
日常的に人気番組をチェックする習慣を身につけましょう。
過去の事例をあたると、トレンドの発信源になっている番組が見えてきます。
さらに、ニュース番組もできるだけ多く確認したいところです。
ニュースで肯定的な特集が組まれると、視聴者からの需要が高まってトレンド入りを果たします。
ただし、テレビの影響でトレンドが生まれるとき、価格が高騰するまでの時間はあっという間です。
少しでも乗り遅れたらトレンドせどりは失敗するので注意しましょう。
すべてのテレビ番組を見ていなくても、「Yahoo!リアルタイム検索」を利用すれば素早くトレンドの移り変わりを確認できます。
検索回数が急上昇しているキーワードを調べ、仕入れるべきかどうかを判断することが可能です。
アーティストをチェックする
人気タレントや俳優、モデルなどの芸能人はトレンドの発信源です。
せどり業界で注目するべきなのは「アーティスト」でしょう。
アーティストはCDやDVD、関連書籍などの市場規模が大きいのでせどり業界でも売れ筋だといえます。
トレンド入りしたアーティストの過去作品は価格が高騰しやすいのが特徴です。
特に、初版限定盤はファンから大きな需要が生まれるので仕入れに動きましょう。
国内だけでなく、海外アーティストもチェックしておくことが肝心です。
世界的なアーティストが日本でブレイクするまでにはやや時間差があります。
その間に情報を集め、トレンドせどりの対象にできるものはないか考えておきましょう。
あまり人気が出ていないように見える海外アーティストも、来日公演やタイアップが決まれば大きく注目度は上がります。
アーティストがブレイクした後ではせどりのライバルも動き始めるので、仕入れ作業がたいへんです。
トレンド入りはしていないものの、将来的にブームが来そうなアーティストを見つけて先手を打ちましょう。
初心者が始めやすいトレンドせどり!情報キャッチを素早く!
トレンドせどりは情報をつかんでから仕入れに動くまでのスピード感が重要です。
特別な知識がなくてもリサーチ力次第のビジネスなので、初心者でもチャレンジしてみましょう。
「物販総合研究所」ではトレンド情報も逐次配信しています。
せどりのバイヤーにとって有益な知識を得られるサービスなので登録しておくと良いでしょう。