ヤフーショッピングに出店するメリットとデメリット
そもそも数あるインターネット通販サイトのなかで、ヤフーショッピングに出店するメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ヤフーショッピングの出店で成功するためにも、それぞれを詳しく解説します。
メリット
まずはヤフーショッピングに出店するメリットから紹介します。
【ヤフーショッピングに出店するメリット】
- 出店の費用が安い
- ヤフー自体の知名度が高い
- 外部へのリンクが自由
出店の費用が安い
ヤフーショッピングのメリットのひとつが、出店時の費用が安いことが挙げられます。
一般的に出店の際に必要な「初期費用」「月額システム利用料」「売上ロイヤリティ」の3点が無料です。
そのため、出店時に必要な費用は商品の仕入れ代が主になり、出店するためのハードルが低くなります。
特に、固定費となるシステム手数料を削減できるのは大きなメリットです。
売れなければヤフー(Yahoo!)側へ支払う費用が発生しないため、出店しやすいと言えるでしょう。
ヤフー自体の知名度が高い
ヤフーはポータルサイトとして、ブラウザのホーム画面に設定している人も多いサイトです。
そのヤフーで検索をかけると、ショッピングの検索結果としてヤフーショッピングの該当商品も掲載してくれます。
商品を購入する目的で検索しているユーザーなら、すんなりと販売ページを訪れてくれる可能性もあるでしょう。
また、ヤフートップページのショッピング欄からの顧客の流入を見込めるのも特徴です。
日本の人口におけるヤフーの利用率は54%という調査結果もあることから、日本の人口の半分以上にあたる人が最低でも月に1回以上はアクセスしていると言えます。
つまり、ヤフーの知名度、利用率の高さはヤフーショッピング出店のメリットのひとつでもあるのです。
外部へのリンクが自由
ヤフーショッピングではないサイトやブログ、SNSなどを持っている場合、ヤフーショッピングにそのサイトへ誘導するリンクを自由に貼ることできます。
楽天など、ほかの通販サイトは外部リンクを禁止していることが多いなか、ヤフーショッピングであれば商品の詳しい説明や紹介をブログなどで見せられます。
ヤフーショッピング以外の販売手段を持っている場合にも有効なので、効率の良い販売活動ができるでしょう。
デメリット
ヤフーショッピングに出店するメリットだけではなく、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
【ヤフーショッピングに出店するデメリット】
- 成約手数料が高め
- 集客にはコストが必要
成約手数料が高め
ヤフーショッピングは、月額利用料などはかからないものの、商品が売れたときに成約手数料として最低でも次の費用が必要になります。
- ストアポイント原資負担 1%
- キャンペーン原資負担 1.5%
- アフィリエイトパートナー報酬原資 1%
- アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬原資の30%(最低0.03%)
これらを合算すると、最低でも売り上げの3.58%が引かれてしまいます。
また、決済の種類によっては決済手数料も別途必要です。
特に、高額な商品の場合、この成約手数料が高く感じられます。
利益を最大化するためにも、事前に把握たうえで、どのような戦略をとるべきか考えておきましょう。
集客にはコストが必要
ヤフーショッピングに出店しているからと言って、自動的に顧客がたくさん流入してくるわけではなく、ある程度のコストが必要です。
同業他社もたくさん出店しているため、そのなかでも上位表示するためにはPRオプションという広告枠を買わなければなりません。
PRオプションは、商品の1~30%まで設定でき、商品価格に対する割合が高いほど効果も上がる可能性があります。
なお、成果報酬型のため売れるまで費用が発生しない点は大きなメリットと言えるでしょう。
検索スコアが実際の検索結果に反映されるのには時間がかかるため、継続した設定が勧められています。
これで分かる!ヤフーショッピングへの出店方法
ヤフーショッピングに出店するメリットとデメリットを把握できたら、すぐにでも出店をしようと思うかもしれません。
しかし、出店のためにはいくつか準備が必要になるので焦りは禁物です。
ここでは、失敗しないための方法をしっかり確認しましょう。
開業届・納税証明書を提出する(個人の場合)
副業として個人でヤフーショッピングに出店する場合、一番大事なのが<黄色ハイライト>開業届です。
開業届の提出は、最寄りの税務署に行き、必要書類に記入して提出をするだけなので特に問題はないでしょう。
直接出向けない場合は郵送での届けもできるものの、その際は必ず開業届の写しを改めて発行してもらうようにしてください。
税理士に開業届の提出を依頼した場合、電子申告のため印が押されておらず出店審査に通らない場合があります。
その場合は押印届の無い写しと、開業届の申請をした詳細メールを添付しましょう。
もうひとつ、住民税の納税証明書写しが必要になりますが、これは最寄りの役所に行けばすぐに発行してもらえます。
もし前年度収入が無いなどの理由で発行できない場合は、住民税の課税・非課税証明書を提出する必要があります。
登記した際の会社情報と13桁の法人番号を用意する(法人の場合)
法人がヤフーショッピングに出店する場合、登記簿謄本に記載されている会社名、住所及び13桁の法人番号を入力する必要があります。
登記簿謄本の写しが必要になることもあるので、念のため事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。
登録の際に慌てないように、事前に国税庁の法人番号公表サイトなどで確認しておくのが無難です。
出店審査に提出するものを準備する
開業届、納税証明書以外には以下の物を準備しましょう。
【出店審査の準備物】
- ヤフーショッピングに出店する際に使用するYahoo! JAPAN ID…ストア管理ツールを利用する際に必要です。
- クレジットカード情報…有料オプションの利用料などはこのカードで支払うことになります。
- 会社情報…個人事業主の場合は、会社名は確定申告書に記載した屋号またはストア運営される屋号を入力してください。
- 代表者情報…個人事業主の場合は確定申告書に記載した人の情報になります。クレジットカード決済サービスの加盟店審査、本人確認に使用します。
- 銀行口座情報…決済サービスの利用代金やポイント利用料金などの振込先になります。
- 出店予定商材情報…開業届に書いたものと同じで大丈夫です。出品が禁止されているものがあるのでよく読んでおきましょう。
出店の申請をして審査を待つ
出店の申請には、該当ページからから申し込みを行います。
申請の際には準備をした「会社情報」「代表者情報」「管理者情報(代表者と同じも可)」「決済情報」「受取口座情報」「ストア情報」「出品予定商材情報」を入力してください。
この際に、入力する住所は申請するヤフーアカウントと必ず同じ住所にします。
出店の申請をしたらあとは審査を待つだけです。
審査には申請から約3週間ほど必要になるため、出店を考えていて準備ができているなら、なるべく早く申請しましょう。
詳細は後述しますが、審査期間中に確認のために電話がかかってくることがあるので必ず受けることをおすすめします。
ヤフーショッピングは毎月5の付く日にキャンペーンを実施しているので、その日に合うように開業するのもポイントです。
開業日とキャンペーン当日が重なれば、利用客のアピールができますし、開業後も「開業〇カ月」「開業〇周年」などの売り出しをする際もキャンペーンを利用したPRができます。
ヤフーショッピングの出店審査に落ちないためのコツ
ヤフーショッピングの出店審査は難しいと聞いたことは無いでしょうか。
実際に審査に落ちて何度も再審査している体験談もネット上には多く見られます。
そこで、出店審査に落ちないための大事なポイントを3つ紹介します。
【ヤフーショッピングの出店審査に落ちないためのコツ5つ】
- 必ず審査中の電話に出ること
- ほかのECサイトでの出店歴があれば提出する
- クレジットカードの与信情報はきれいにしておく
- ヤフーの規約違反は絶対に行わない
- もし審査に落ちても再申請できる
必ず審査中の電話に出ること
審査の途中(申し込みから7日以内)に、本人確認のために必ずヤフーショッピングから確認の電話が入りますが、その電話を受けられないと審査に落ちることがあるので注意が必要です。
電話に出られない場合は、その後数回かかってくることもあったらしいですが、最近では審査が厳しくなっており一度出られなかっただけで審査に落ちることもあります。
電話をかけ直そうと思っても、発信専用ダイヤルなので出店希望者から電話をかけることはできません。
そのため、確実に出られる電話番号で申請しましょう。
審査に通ったあとは登録した電話番号を変更することは可能です。
ほかのECサイトでの出店歴があれば提出する
Amazonや楽天など、ほかのECサイトでの出店歴がある場合、入力すると審査に通りやすいともいわれています。
特に、楽天は審査が厳しいといわれているため、すでにほかのECサイトでの厳しい審査に通っていることはヤフーショッピング出店の際の審査にプラスの印象を与えられる可能性が高いです。
クレジットカードの与信情報はきれいにしておく
登録したクレジットカードの与信情報に問題がある場合も、審査に通らないことが多いです。
支払いが滞っていないか、与信枠ギリギリではないかなどを審査の際に確認されるので、余裕のある利用ができていないカードで登録するのは避けましょう。
過去に金融事故などを起こしている場合も、信用情報を確認されていることが多いといわれています。
自身の信用情報がどうなっているのかを調べるには、指定信用情報機関に問い合わせる方法もあるので、審査が通らない人は確認してみましょう。
ヤフーの規約違反は絶対に行わない
過去にヤフーで規約違反をしている名義の場合、ヤフーのブラックリストに登録されていて審査の段階で弾かれてしまう可能性が高いです。
たとえば、ヤフーのサービスを利用したり商品を購入したりしたのに料金を支払っていなかったケース、ヤフオクでアカウントを停止されたなどの規約違反があった人は出店申請できません。
規約違反以外にも、ヤフオクやヤフーショッピングなどで大量購入をしている場合は転売目的のアカウントとみなされてしまう可能性もあります。
転売目的で大量購入している場合はアカウントの再取得を行い、そちらのアカウントで申請を行うのがおすすめです。
もし審査に落ちても再申請できる
もし審査におちてしまった場合でも、過去に申請落ちしたかどうかは審査の際に判断されないので、何度でも申請できます。
ヤフーショッピングには開店にあたって問い合わせできる窓口があります(2020年9月現在電話での問い合わせは休止中)。
わからないことがあれば直接問い合わせすることができるので、あきらめずにブラッシュアップしていきましょう。
きちんと準備をしてヤフーショッピングへの出店を目指そう
ヤフーショッピングに出店する審査は近年特に厳しくなっている傾向にあります。
しかし、丁寧に準備をして臨めば審査を通過するのは決して難しくありません。
ヤフーショッピングに出店するのが難しいときは、転売・せどりの物販ビジネスを始めてみるのがおすすめです。
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