Qoo10についての基礎知識
Qoo10とは、2008年1月にオープンした、楽天やAmazonなどと同様のネットショッピングモールのことです。
オークションサイトとして有名なeBayの日本法人であるeBay Japan合同会社が運営しています。
2017年までジオシス合同会社が運営しており、その時点で月間PV数は3.4億回にのぼり、出店者数は1.1万人、出品数は1140万個と非常に大きなマーケットとなっています。
Qoo10では、主にコスメやレディースファッションカテゴリーを展開していました。
それに加えて、メンズファッションやフード、家電やゲーム機器などのデジタル製品も注力し始めたことで、男性人気も獲得しています。
さらにLINEショッピングにも出店することで、よりプロモーションを強化することにも成功しました。
eBayが2018年に買収をしたあとは会員数が1000万人を超え、いよいよ名実ともに最大級のネットショッピングモールとなっています。
Qoo10のサイトは、中国や香港、インドネシアなど、アジア全域に存在しています。
マーケットの中心がアジアのため、多くの商品が比較的安値で取引されているのも特徴の一つです。
Qoo10を利用して転売するメリット・デメリット
Qoo10はさまざまな特徴があり、それによってメリットやデメリットが存在します。
ここからは、Qoo10を利用することで発生するメリット・デメリットを紹介していきます。
Qoo10を利用して転売するメリット
Qoo10を利用するうえで考えられるメリットとしてまず挙げられるのが、ライバルが少ないということです。
Amazonやほかのショップサイトと比較すると、まだそれほど知名度が高くないため、いわゆるブルーオーシャンとして自分に見合った転売商品をじっくりと探すことができます。
加えて、商品が安く仕入れられることも魅力の一つです。
前述の通り、物価の安いアジアで主にマーケットが展開されているので、非常に安い価格で商品のやり取りすることができます。
また、クーポンが多く発行されており、割引率が高いのも安く商品を仕入れられる理由の一つです。
日によっては2000円分のクーポンが発行されたり、またはセールが行われることも多いので、タイムセールが行われたりすることで、利用者はかなりの割引率でお得に商品を手に入れることができます。
ほかにも、ファッションやコスメ、生活用品などがそろいやすいということもメリットの一つです。
加えて、家電製品やゲームなども取り入れ始めたことから、メインターゲットである女性のみならず男性も利用しやすい環境作りがなされ始めています。
Qoo10を利用して転売するデメリット
たとえば、Qoo10を利用する際には海外からの出品者から購入することもあります。
その場合、配送に時間がかかってしまうケースも少なくありません。
また、ときには不良品が届いてしまうこともあります。
海外からの出品者の場合、やはり日本とはどうしても感覚や求める水準が異なりがちです。
もちろん海外からの商品すべてがそうとはいい切れませんが、配送が遅かったり、不備がある商品が届いたりすることも事実です。
基本的には海外からの商品は避けることが無難ですが、そうなると利益率が下がってしまうため、しっかりとストアの評価やレビューをチェックしたうえで慎重に仕入れると良いでしょう。
また、Qoo10ではセールが多いがゆえに、価格の変動が激しいというデメリットも生じてしまいます。
気づいたら市場の価格が変動していることも少なくないので、仕入れのタイミングは見極めなければなりません。
これは、特に初心者には難しいといえるでしょう。
そのほかにも、Qoo10には共同購入システムと呼ばれる、購入希望者が一定数集まった段階で初めて仕入れて販売を開始するという制度があります。
これは、販売価格の安い商品に適用される制度ですが、もちろん購入希望者が集まらない限り発送されません。
そのため、なかなか思った商品を仕入れることができないということも多いです。
Qoo10はストアの情報収集や、仕入れのタイミングをしっかりと見極めることが大切でしょう。
Qoo10なら無在庫転売が効率的
Qoo10を転売に利用するのであれば、無在庫転売が効果的です。
ここからは、無在庫転売について、そのメリットとともに説明していきます。
無在庫転売とは?
一般的な転売では、仕入れ先から商品を仕入れ、手元に届いたら在庫として保管します。
そこから初めて出品を開始し、売れたら発送するというのが基本的な流れです。
一方で、無在庫転売の場合、売れそうな商品を見つけたらまず出品を行います。
そして、購入された段階で商品を初めて仕入れて、そこから発送を開始するというのが無在庫転売の基本的な流れです。
大きな違いとしては、売れる前に商品を仕入れるか、売れた後に商品を仕入れるかという点です。
一般的な転売方法の場合、商品が売れないと当然在庫を抱えてしまう恐れがあります。
また、家電や大型家具などを転売アイテムに設定した場合、保管スペースも用意しなければなりません。
しかし、無在庫転売であれば、商品を先に出品するため在庫を抱えるリスクがありません。
無在庫転売といわれるゆえんはそこにあり、在庫を抱える必要もなければ、保管スペースを必要以上に確保することもないというメリットがあります。
加えて、購入されてから仕入れるのが基本なため、資金繰りに困らないのも大きな利点の一つです。
Qoo10で無在庫転売をするメリット
無在庫転売自体のメリットは前述の通りですが、加えてQoo10で無在庫転売をするメリットを見ると、まず挙げられるのが、購入者へ直接商品を送るようにすれば配送の手間がかからないという点です。
購入者には事前に説明しておく必要がありますが、直接商品を配送するように手配すれば、こちらでまったく在庫保管することなく商品を届けることができます。
それらすべての手続きはインターネット上で完結できるので、より手軽に転売に着手することが可能です。
また、中国輸入などと同じくらいの低価格で仕入れすることができますが、日本のサイトなので海外サイトより使いやすく安心感もあるというのは、実は大きなメリットといえるでしょう。
特に初心者は、サイトの利用手順が分からないことも多いですが、海外のサイトだと利用手順の説明や規約も当然外国語に設定されています。
翻訳することに手間取ってモチベーションが下がってしまうことも十分あり得ますが、最初から日本語に対応しているのであれば、なじみも深く、初心者でもハードルが低い状態で始めることができるでしょう。
加えて、低価格で仕入れられるがゆえに、利益を出しやすいこともメリットの一つです。
無在庫転売はその特徴からいってマイナスになることはありません。
そのうえでQoo10であれば低価格での仕入れが可能なので、販売価格も手を出しやすい金額に設定しやすく、初心者でも比較的悩まずに金額の設定ができるでしょう。
Qoo10での無在庫転売の流れ
Qoo10を無在庫転売に利用する場合でも、ほかで無在庫転売する場合とほとんど変わりはありません。
まず、Qoo10で仕入れる商品を選びます。
このとき重要なのは、安く仕入れられるものを選ぶのではなく、売れそうな商品を選ぶということです。
しっかりとマーケティング調査を行ったうえで自身に見合ったものを選びましょう。
また、販売先サイトでいくらで売れるかをチェックすることも大切です。
利益が出るかどうかはもちろん、その利益額が許容範囲であるかどうかも確認しておきましょう。
設定した目標の利益が出る商品であれば、出品を開始します。
その商品が購入されたら、Qoo10から商品を仕入れて発送手続きに入ります。
配送先は自分にするか、相手に直接送るかは事前に確認しておくとスムーズです。
また、一点気を付けたいのが、販売先によっては無在庫転売が禁止されているということです。
禁止されているのにもかかわらず、無在庫転売を行うとペナルティが科されてしまうこともあるので注意しましょう。
利益を上げるための仕入れのコツ
利益を上げるためには、仕入れを工夫する必要があります。
ここからは、Qoo10内での利益を上げるための仕入れのコツを紹介していきます。
コツ1:クーポンを利用する
まずは、クーポンを利用することを考慮していきましょう。
前述の通り、Qoo10ではクーポンを配布することが非常に多いです。
その種類はさまざまあり、たとえば対象商品に使用できるクーポンや、指定された金額以上の商品を購入した場合に使うことができるクーポンなどがあります。
ほかにも、Qoo10内でどんな商品に対しても一律で使用できるクーポンなども発行されることがあります。
条件はそれぞれ違えど、クーポンを利用することで、当然仕入れ値を下げることが可能です。
利益を上げるためにはまず、仕入れ値を安くすることが大前提といえますが、Qoo10であればほぼ毎日のようにクーポンが発行されるので、それらをうまく活用して仕入れ値を下げることに注力してみましょう。
コツ2:セールを利用する
Qoo10では、クーポンの発行と同じくらいの頻度でセールが行われます。
これを利用することで、クーポンと同様に仕入れ値を下げることが可能です。
たとえば、日替わりで商品が変わる「今日の特価」というセールが開催されたり、0~10時、10~17時、17~24時で、それぞれ毎日タイムセールも行われたりしています。
時間帯によって対象商品は変わりますが、Qoo10のセールでは値下げされる額がほかと比較しても非常に大きいです。
たとえば、CM公開記念によるキャンペーン期間中では、スマホの充電用USBケーブルが通常1980円のところを50円という大幅値下げのもと販売されていたこともあります。
このように、Qoo10のセールはうまくはまれば非常に利益を出しやすく、転売アイテムの仕入れには非常にうってつけです。
ただし、1日限定だったり、時間帯によってセールアイテムが変わったりするため、無在庫転売は難しい場合があることは頭に入れておきましょう。
タイムセール終了前に出品を停止するなど、いかにうまくリスクヘッジを行うかが大切です。
とはいえ大きな利益を得ることができるので、短い時間内でどのようにすれば効率良く商品が売れるのかを考えることも重要だといえるでしょう。
コツ3:ランキングを確認する
売れる商品かどうかを見極めることが利益を上げるには非常に大切ですが、商品のリサーチにはよく各サイトの売れ行きランキングが活用されます。
Amazonや楽天市場など、販売先における売れ行きランキングなどを確認してみましょう。
ランキングを確認すれば、需要の高い商品を簡単に見つけることができます。
もしくは転売をする人が、転売目的で購入することが多いためにランキングの上位にくい込んでいるものもあります。
それはつまり、転売で売れる可能性が高いともいえるでしょう。
ただし意識しておきたいのは、ランキング上位の商品は売れる可能性は高いですが、ライバルも多いという側面もあるということです。
ライバルが多いと利益は当然上げにくくなります。
ライバルによる商品の大量出品などで価格競争が起こってしまうこともあるので、ときに上位より少し低いランキングの商品を狙うなどして、効果的に売れ行きランキングを利用するといいでしょう。
Qoo10を利用した転売での注意点
Qoo10を利用した転売、特に無在庫転売を行ううえでの注意点を挙げるとすれば、納品書に関することがいえるでしょう。
仕入れ先から商品を直接購入者へ送った場合、納品書が同封される可能性があります。
その結果、無在庫転売であることが分かり、購入した先とは違う、見知らぬ業者からの荷物に不信感を持たれてしまう可能性も少なくありません。
仕入れ業者によっては納品書をなしにすることもできますが、段ボールなどに業者名が入っていることもあるので、無在庫転売を絶対に疑われないとはいい切れないでしょう。
その場合、仕入れ先からの直送ではなく、一度自宅を経由して配送すると安心です。
ひと手間かかるうえに、配送にも日数がかかってしまいますが、より安全に転売を行うためには効果的といえます。
無在庫転売は、販売先によっては禁止しているところもあります。
禁止されている販売先では、無在庫転売が判明するとアカウント停止など、さまざまな罰則が科せられることも多いです。
十分に注意したうえで、正しい転売方法を守っていきましょう。
Qoo10を活用して利益を出そう!
Qoo10であれば、アジアを中心としたマーケットによって商品を安く仕入れることができるという魅力的なメリットがあります。
さらに日常的なクーポンやセールなどを活用すれば、より大きな利益を上げることも可能です。
初心者でも簡単に転売に踏み込むことができるので、さまざまな仕入れのコツをしっかりと生かして、Qoo10でより大きな利益を上げていきましょう。