副業に取り組む前に押さえるべきポイント
副業に取り組む際はまず、なぜ副業に取り組むのかといった目的を見定め、必要な時間を確保していくことが大切です。
そのうえで、自分に合った副業を選んでみましょう。
副業に取り組む前に押さえるべきポイントについて紹介します。
目標を設定して空き時間を作る
副業に取り組むためには、「目標設定」と「時間の確保」が重要です。
副業に取り組むためには、「目標設定」と「時間の確保」が重要です。
副業の目標設定をするときにはできるだけ達成のしやすい目標を立てておき、本業の妨げにならないようにしておきましょう。
具体的には副業の目標は「月〇〇円の収入アップ」「副業を通じて新しい人脈を作る」といった達成できそうなレベルに設定しておくのがおすすめです。
また、副業に取り組む際には、時間の確保も重要です。初めから副業で大金を稼ぐのは難しいため、「月に一度、お酒を飲みに行く代わりに副業をしてみる」、「数十分でできる仕事を休日にしてみる」といった形で時間を確保するのがおすすめです。
人によっては年末年始などの繁忙期に時間を確保できないといった方もいるでしょう。
そういった場合には取り組む副業の種類で調節をしてみるのもおすすめです。
仕事の種類によっては月ごとに受注できる本数を調整できるものもあるため、本業と無理なく両立できるものを選ぶのがおすすめです。
自分に合った副業を選ぶ
副業といってもさまざまなものがあるので、どういった副業を選んでいくのかも大事になります。
仕事は大きく分けて、「時間労働型」と「成果報酬型」の2種類があります。
時間労働型の仕事は働いた分だけ稼ぐことができるものの、キャリアアップにはつながりにくいといった側面もあります。
時間労働型の例としては、一般的なアルバイトや各種代行業などがあげられます。
一方、成果報酬型は成果に応じて報酬が支払われる仕事です。
例としては、アフィリエイトサイトの運営や物品の転売、在宅ワークや営業代行などがあげられます。
単に金銭を目的とする副業を考える場合には、時間労働型の仕事のほうが着実に稼ぐことができますが、今後のキャリアや将来への投資を目的とする副業であれば、自分の適性をよく見極めたうえで成果報酬型の副業にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
未経験者でも始められる副業の種類
副業のなかには未経験者でも取り組めるものがあり、スキルや経験を気にせずに始められるものも多いのです。
どのような副業があるのかを紹介していきます。
在宅で取り組める副業
在宅で取り組める副業としては、「Webライティング」「せどり」「アンケート協力や商品モニター」などがあげられます。
Webライティングの副業は特別なスキルや資格を必要とせず、PCとインターネット環境が整っていれば初心者でも取り組むことができます。
スキルに合わせてさまざまなテーマの案件があるため、自分の興味に沿ったジャンルを選ぶことができ、幅広い知識を身につけられるのが魅力です。
アンケートや商品モニターの副業は商品やサービスを実際に利用して、体験レポートをまとめる仕事です。
販売前の商品を試せることから近年、特に注目を集めるようになった仕事の一つであり、化粧品やお酒などが趣味の方であれば、ちょっとした趣味としても始めることができます。
転売とはその名の通り、仕入れてきた商品をメルカリやアマゾンなどで販売する仕事です。
ジャンルによっては数万円から数十万円で売れるものもあり、通好みの逸品を見つけられれば、大きく稼げるチャンスがあるのが魅力です。
こちらも使わなくなったおもちゃや洋服などを販売することから始められるので、気軽にチャレンジしやすい仕事です。
転売については下記の記事でも詳しく解説しているので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。
物販ビジネスの魅力が知りたい!副業で始めるための方法も紹介!
週末や夜間に取り組める副業
週末や夜の時間帯に取り組める副業としては、「宿直」「データ入力」「イベントスタッフ」などがあげられます。
宿直は法定労働時間外の業務のことを指しており、オフィスなどの夜の警備を行うことが主な業務です。
求人誌などでも多くの求人があるため、夜の時間を利用した副業を考える際にはひとつの選択肢となるでしょう。
データ入力は指定された項目をフォーマットに従って入力していく作業であり、未経験者でも取り組むことができます。
PCでの長時間の作業が苦手でなく、タイピングスピードが速ければ向いているでしょう。
土日の求人が多いイベントスタッフは、日給制となっている場合が多いので、すぐに稼ぎたいという人に向いています。
荷物の搬入や搬出、観覧者の誘導などが主な業務となり、体力に自信がある人に向いている副業です。
働きたいときだけ稼働できるので、スケジュールの都合をつけやすいのがメリットです。
インターネットで取り組める副業
インターネットを活用した副業としては、「広告収入を得る副業」や「モニターやポイントサイトで稼ぐ副業」といったものがあげられます。
ブログやホームページの運営に興味がある場合には、アフィリエイトによって広告収入を得てみるのもおすすめです。
特定の企業の商品やサービスを自分のWebサイトで紹介をすることで、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼ばれる仲介業者から報酬が受け取れます。
食料品や化粧品、クレジットカードなどさまざまな広告から自由に選択できるので、興味のあるものだけに絞って取り組むことができる仕組みです。
また、スマートフォンを使って始められる副業に興味がある人は、アンケートサイトやポイントサイトを利用してみるのも良いでしょう。
アンケートサイトではモニターとして登録することで、各企業からアンケートが送られてきます。
簡単な質問に答えるだけなので初心者でも取り組みやすく、すぐに報酬を得られるのが特徴です。
一方で、ポイントサイトは各企業が提供するサービスに登録したり、実際に商品を購入したりすることで一定のポイントが得られます。
貯めたポイントは現金やAmazonギフトカードなどに交換可能です。
友人や知人に紹介をすることでもポイントが貯められるので、SNSなどを利用して気軽に取り組めます。
副業で得られる3つのメリット
副業に取り組む際には、どのようなメリットが得られるのかも押さえておく必要があります。
ここでは、副業で得られる3つのメリットについてみていきましょう。
本業以外の収入が得られる
副業を行う大きなメリットとして、本業以外の部分で収入が増やせる点があります。
本業での収入アップが難しい状況であれば、副業に取り組むことで新たな収入を確保でき、生活の安定につなげていけるでしょう。
生活費の不足分を補ったり、貯金に充てたりすることで生活にゆとりを持つことができます。
会社員として企業に勤めていても、働き方改革などの影響によって残業ができずに、収入が下がっている人もいます。
働きたいときに取り組める副業を行うことによって収入減を補うことができ、ライフプランを守っていくこともできるのです。
本業とは別の収入源を確保しておくことで、いざというときでも金銭的な面でストレスを抱えずに安心して過ごしていけるでしょう。
新しいスキルを身につけられる
本業とは別の仕事を経験することで、新しいスキルを習得する機会を得られるでしょう。
また、本業に関連した副業であれば、得られたスキルを本業に生かすこともできます。
特定の仕事だけを長年続けていくことはスキルの習熟にはつながっても、新たな発想を得られる機会は少ない場合もあるものです。
本業とは異なる業界の仕事にもチャレンジしてみることで、自分のスキルや強みを見つめ直す良い機会となるでしょう。
新たな分野で挑戦する方法としては転職もあげられるものの、転職をすることで生活が不安定になってしまうのではないかといった不安もあるものです。
現在の仕事を続けながら副業に取り組んでいけば、すでに得ている生活の基盤を崩さないままキャリアアップにつなげていくこともできます。
リスクを軽減しながらチャレンジできる
本業としていきなり新しいことに挑戦するよりも、空き時間を利用して副業を始めるほうがリスクを減らしながら自分のやりたいことにチャレンジすることができます。
たとえ失敗をしたとしても、本業があるので経済的な面でリスクを抱えてしまう可能性は低く、さまざまな副業を体験することで自分がどういった分野に向いているのか見極めるきっかけにもなります。
副業を通じて経験を積むことは、将来的に起業や独立を考える際にも足がかりとなるはずです。
副業を行う際に気をつけておきたい3つの注意点
多くのメリットがある副業ではあるものの、実際に取り組む際には気をつけておくべきポイントもあります。
どのような点に注意すべきかをみていきましょう。
雇用保険などが適用されないケースもある
副業を行う際に気をつけておきたい点としては、雇用保険などが適用されないケースもあるということです。
雇用保険は基本的にすべての労働者が加入するものですが、副業を行っている場合には失業給付などが受けられない場合もあります。
雇用保険は2つの会社で同時に加入することができず、勤務時間が週20時間未満となったときには雇用保険の対象外となるのです。
副業を行う際には本業の勤務時間も考えてどの程度働くのかを意識する必要があります。
また、子育て中で育児休業給付を受けているときにも注意が必要です。
働きながら育児休業給付を受けるためには、月10日以下または月80時間以下の勤務時間を守ることが大切です。
受け取る給与と育児休業給付の合計額が、育休前の賃金の80%を超えてしまうと育児休業給付が受け取れません。
さらに、健康保険や厚生年金は原則として週30時間以上勤務している場合には加入しなければならないものの、2つ以上の会社で働いている場合には問題となるケースもあります。
収入の合計額によって保険料は決定されるので、収入額によっては高額な保険料の負担となってしまう場合もあるのです。
副業が禁止されている場合は解雇になる恐れもある
勤務先の就業規則で副業が禁止されているにもかかわらず、副業を行っていた事実が発覚したときには、最悪の場合に解雇となってしまう恐れがあります。
たとえ解雇に至らなかったとしても、職場の人間関係が著しく悪化してしまうこともあるでしょう。
そうしたリスクを防ぐためにも勤務先に無断で副業を行うのではなく、まずは上司に相談をして事前に許可をとることが重要です。
会社側が副業を禁止しているのは、本業に支障が出てしまうことを懸念しているからでもあります。
副業に取り組んでも本業に影響が出ないことを丁寧に説明して、理解を得ていくことが大切です。
また、副業に挑戦することで収入面や時間面で家族に影響を与えてしまうこともあるので、どのようなプランで取り組んでいくのかをきちんと話しておきましょう。
働き過ぎて体調を崩す可能性もある
副業を始めることでオーバーワークとなり、体調を崩してしまう場合もあります。
副業は本来であれば空き時間を利用して行うものですが、本業が忙しい時期と重なってしまうことで、長時間労働となってしまうこともあります。
副業は自らの責任によって、仕事量の調整やスケジュール管理などを行う必要があるので、体調に影響が出ないように気を配っておくことが大切です。
無理に仕事をこなそうとしても、ストレスやプレッシャーを抱えてしまうことにもなり、望ましい結果につながらないこともあります。
副業を行う目的を定期的に見直して、やみくもに働いてしまうことがないように気をつけましょう。
副業から独立を考えるタイミング
副業がだんだんと軌道に乗ってくれば、本業としてチャレンジしてみたいと考えることもあるでしょう。
副業から独立を考える場面で、どのような点に気をつけるべきかを解説していきます。
どのタイミングで独立を考えるべきか
副業から独立を検討する際には、タイミングをよく見極める必要があります。
収入を確保する目途が立たないまま勢いだけで独立してしまっても、後から経済面での不安を抱えてしまうでしょう。
独立すべきかどうかを判断するひとつの目安は、副業の収入が本業の収入よりも上回っている状態であることです。
ただし、一定の収入を確保できていたとしても時期によって波がある場合には、収入の低い時期にあわせて独立のプランを立てていくことが大切です。
独立前に作成する事業計画書や資金計画書などをよく練り、収益予測や資金繰りに無理がないかを検討しておきましょう。
自分だけでは独立のタイミングを見極めづらいと感じるときには、商工会議所や日本政策金融公庫などを通じて経営相談に乗ってもらうこともできます。
専門家からのアドバイスを受けることで懸念点を上手く解決でき、独立のタイミングを明確にすることができるでしょう。
独立を考えるときに押さえておくべき3つのポイント
副業をもとにして起業・独立を考えるときには、以下の押さえておくべき3つのポイントがあります。
生活費の確保
独立して事業活動を行うための資金を確保しつつ、生活費もまかなっていかなければならないので、資金管理は何よりも重要です。
会社を辞めて独立する場合には、国民健康保険や国民年金の加入、住民税の支払いなどもあるため、初年度にどれくらいのお金が必要となるのかを独立前に算出しておくほうが良いでしょう。
売上の推移
売上には常に波があることも理解しておく必要があります。
安定的な売上を得るまでに業種によっては時間がかかる場合もあるので、売上の推移を見つつ、資金繰りに意識を向けておきましょう。
事業の将来性
いくら努力を重ねていったとしても、事業そのものに将来性がなければ成果を出すことは難しくなってしまいます。
安定した売上を確保していても、数年後には市場のニーズがなくなり売上が激減してしまうことも珍しくありません。
独立してから事業の将来性を考えるのではなく、チャレンジする前に将来にわたって成長していく事業であるのかをよく見極めておくことが大切です。
無理のない範囲で副業に取り組んでみよう!
副業を行うことによって多様な働き方を実現でき、収入アップにもつなげられます。
一方で、勤務先との間でトラブルが起こらないように配慮する必要があり、周囲の理解を得るための努力も重ねてみましょう。
副業を始めるためには基本的なポイントを押さえて、こまめに情報収集を行うことが重要です。
「物販総合研究所」のWebサイトにアクセスすれば、多くの記事から情報収集ができるので参考にしてみましょう。