電脳せどりの特徴を理解しよう!
そもそも、せどりとは何かというと、商品を安く買って高く売る行為を指します。
昔は主に古本を対象としており、足を使って古書店を一軒一軒まわり、二束三文で売られているプレミア本を探していくというイメージがありました。
それに対して、電脳せどりは家から一歩も出る必要はありません。
なぜなら、ネットで売っている商品をパソコンやスマートフォンを使って仕入れ、それをネット上のサイトに出品すればいいだけだからです。
より具体的にいうと、ヤフオク・フリマアプリ・ネットショップなどで安く仕入れ、Amazonなどで高い値段で売って利益を出すというのが典型的なビジネスモデルとなります。
それなりの知識と労力が必要だった昔のせどりと比べ、初心者でも簡単にできる点が魅力です。
とはいえ、仕入れたものが本当にそれ以上の値段で売れるのかという点に不安を覚える人もいるかもしれません。
確かに、いくらで売れるかは相手次第なので、これは売れるだろうと考えて大量に仕入れたものが全く売れなかったなどといった可能性はあります。
しかし、Amazonの場合はモノレートがあるので、そのリスクを最小限に押さえることが可能なのです。
モノレートとはAmazonの販売履歴を無料で閲覧することができるサイトです。
これを見れば、どの商品がどのくらいの値段でどの程度のペースで売れているのかが一目でわかるようになっています。
つまり、そのデータに沿った仕入れや売値設定をしていけば大外れをすることはないというわけです。
しかも、Amazonは集客力が非常に高いので、買い手がいなくて困るということもないでしょう。
このように、敷居が低くて初心者でも気軽に始められるのが電脳せどりならではの特徴だといえます。
電脳せどりの仕入れ先
電脳せどりの成否は、魅力的な商品をどれだけ安く仕入れられるかにかかっています。
そういう意味で、仕入れ先の有力候補としてまず挙げられるのが、家電量販店のオンラインショップです。
家電量販店は競合他社が多いので値下げ競争が激しく、しかも、在庫を残したくないという理由で決算期には大幅値下げをします。
それに、家電は生活必需品なので商品の回転も速く、極めて魅力的な商材だといえます。
また、売値も高く設定することが可能であるため、大きな利益幅が期待できるのもうれしいところです。
一方、掘り出し物が見付けられるという点で注目すべきなのがオンラインショップのアウトレットコーナーです。
ちなみに、アウトレットとはなにかというと、生産過剰で売れ残ったり、色褪せや汚れがあって本来の値段で売れないものを低価格で販売している商品のことです。
あるいは、生産終了に伴って在庫処分をしたいので値段を下げるといったパターンもあります。
しかし、色褪せや汚れといってもそれほど気にならない場合がほとんどですし、生産終了になってもその商品がほしいという人は存在します。
そこで、多くの人がどういった商品を求めているかをAmazonなどでチェックし、該当する商品をアウトレットコーナーで安く仕入れれば大きな利益が期待できるというわけです。
そして、安いという点ではネットオークションも大いに魅力的です。
ネットオークションは売値が決まっておらず、購入希望者が値段を徐々に吊り上げていって一番高い金額を提示した者が落札するというシステムになっています。
そのため、いくらで入手できるかはオークションに参加している人次第です。
どうしても、その商品が欲しいという人が何人も参加していれば、落札価格が相場の数倍に跳ね上がることもありますし、自分以外に誰も参加者がいなければ二束三文で落札することもできるといった具合です。
したがって、どんどんオークションに参加し、相場よりかなり安い場合だけ落札していけば利益幅の大きな商材を集められることになります。
その他の仕入れ先としては、ネットフリマも有力な候補です。
フリマに出品する人の多くは、そこでビジネスをするというよりも、いらなくなったものを処分したいという感覚が強いものです。
そのうえ、販売経験もあまりないので価格は安めに設定する傾向があります。
つまり、そういった商品に的を絞って仕入れを行うことで、かなり安い値段で商材が集められるというわけです。
商品を仕入れるときの注意点
電脳せどりの仕入れ商品を探す際には、ネットを使って少しでも安く仕入れられるサイトをチェックしていきます。
しかし、見つけたのが有名企業のサイトなら問題はないのですが、聞いたことのない名前の会社が運営しているときは注意が必要です。
しかも、商品の値段が信じられないほど安い場合は詐欺サイトである可能性がかなり高くなってきます。
詐欺サイトに気づかず、うっかり商品を購入してしまうと、お金を振り込んだのにいつまでたっても商品が届かないということになる可能性があります。
もちろん、電話で問い合わせても相手とつながることはありません。
したがって、有名で実績のあるサイト以外での仕入れは避けたほうが無難だといえます。
ただ、そうはいっても、詐欺ではなかった場合はみすみす仕入れのチャンスを逃してしまうことになります。
そこで、詐欺サイトかどうかを確認する方法としては販売法表記のページを調べてみるのが有効です。
電話番号や住所を掲載していなければ、その時点で詐欺である可能性が高く、会社概要などの文章が機械翻訳のような不自然な日本語で書かれている場合はまず間違いなく詐欺です。
それから、電話番号が掲載されていた場合は商品を購入する前に電話をかけてみましょう。
いつ電話をかけても誰も出ないような会社からは間違っても商品を購入してはいけません。
さらに、ショップの運営歴や評価をネットで調べるのも一つの手です。
たとえば、運営歴が1カ月ほどしかない場合は詐欺のために立ち上げたショップである可能性が高いといえます。
電脳せどりが狙うべき商品とは?
仕入れ先を確保したなら、次に何を仕入れるかについて考える必要があります。
その際に、まず狙うべきは誰もが知っている人気商品です。
一方で、マニアックなプレミア商品は確かに高値が付きやすくて売れた場合の利益も大きいのですが、それを購入する層は限られています。
そのため、初心者が下手に仕入れると、売れ残る可能性が大きくなってしまいます。
したがって、幅広い層から確実に稼ぐためにも、最初は自分が知っているような有名メーカーやブランドなどを中心にリサーチしていったほうが無難なのです。
次に、高回転及び高利益率の商品を狙っていくことも大切です。
高回転率の商品はモノレートのサイトをチェックすることで見分けられるようになります。
Amazonにおいて短期周期で売れ続けている商品をピックアップしていけばよいのです。
同じように、高利益の商品もAmazonでの売上実績を確認し、仕入れ値との価格差で判断ができます。
それらを踏まえたうえで、ネットショップでよくやっている40~90%OFFのセール商品をチェックしていけば、商材として魅力的なものが数多く見つかるはずです。
それに、意外とバカにできないのがポイント還元です。
1回1回のポイントは大したことがなくても、電脳せどりで大量に仕入れをしていると、あっという間にかなりのポイントが溜まります。
それを使えば、さらに仕入れをしたり、プライベートの買い物を楽しんだりできるのでお得です。
つまり、ポイント還元率の高い人気メーカーのアイテムなどは狙い目ということになります。
その他には、店舗やネットショップで売り切れた商品をチェックし、それらを別の仕入れ先から仕入れるというのも有効です。
売り切れるということはそれを求めている人が多くいるということを意味しているので、商品を確保できれば大きな利益につながる可能性があります。
電脳せどりはどのタイミングで仕入れるべき?
どこで何を仕入れるかだけではなく、いつ仕入れるかも電脳せどりにとっては重要なポイントです。
まず、いうまでもなく、セール時は見逃せません。
多くの企業では3月の本決算と8月の半決算の前に大規模セールを行います。そのチャンスを見逃さないようにしましょう。
ただし、企業によっては決算月が他とは異なる場合もあるので、日頃から仕入れをしているサイトに関しては事前の確認が大切になってきます。
次に、クーポン配布時も仕入れの大きなチャンスです。割引をしてもらえるなど、仕入れがかなり有利になります。
ちなみに、ネットショップでクーポン券を配布する場合は特定の場所をクリックしないと使えないようになっています。
それを忘れてせっかくのチャンスを逃してしまったなどといったことがないようにしなければなりません。
また、クーポン券には有効期限があるので、最初にしっかりと確認しておくことが大切です。
さらに、メルマガ限定のクーポン券などがないかもチェックしておくようにしましょう。
その他には、ポイント還元率を通常時よりも高くするポイントアップキャンペーンがあります。
キャンペーンを実施しているタイミングで仕入れを行えば、かなりお得です。
なお、こうしたイベントは不定期で開催されるのが一般的であるため、こまめにチェックする必要があります。
そして、開催日が明らかになった際には獲得上限ポイント数なども確認し、計画的に仕入れを行うようにしましょう。
それから、忘れてはいけないのがクリスマスやハロウィンといった商戦期です。
この時期には全体の需要が高まり、通常よりも高い値段で商品が売れます。
したがって、商戦期の前に商材を仕入れ、需要が高まる時期に一気に稼ぐのが賢いやり方だといえます。
在庫管理や発送業務はアマゾンのFBAが便利!
電脳せどりを本格的に始めると悩みの種になってくるのが、商品の在庫を置くスペースです。
最初はそれほど気にならないかもしれませんが、売上が伸びれば伸びるほど、在庫の数が増えて生活空間を圧迫していくことになります。
それに、扱う商品の数が増えていけば、梱包や発送といった作業だけでも大変になってきます。
そうした事態に対処するために多くの人が利用しているのが、AmazonのFBAです。
これは自分が仕入れた商品をAmazonの配送センターにあるFBA倉庫に送ることで、販売・購入者への配送・アフターフォローといったすべての雑務を代行してくれるサービスです。
このサービスを利用すると在庫スペースを気にしなくてもよくなるため、必要に応じていくらでも商品を仕入れられるようになります。
また、商品の破損や紛失などの心配をしなくてもよくなるので、精神的にもかなり楽です。
おまけに、梱包は非常に丁寧で、素人が行ったものと比べると雲泥の差があります。
つまり、商品を受け取った顧客の印象もそれだけ良くなるわけです。
Amazonの注文受付は24時間年中無休というのも重要なポイントです。
常に発送作業を行っているので商品到着は必然的に早くなります。
その他にも、ギフトメッセージの対応や最短のお届け日の表示などといったさまざまなサービスをAmazon側で行ってくれるのです。
ここまで細やかなサービスを行ってくれると、商品は確実に売れ安くなります。
実際、全体の84.6%の出品者がFBAの利用を開始する前と比較し「売上が向上した」と回答しているほどです。
このように、FBAは非常にありがたいサービスなのですが、手数料を払わなくてはならないので注意が必要です。
売上がほとんどない時期にこのサービスの利用を開始すると、赤字ばかりが増えていくことにもなりかねません。
収支をしっかりと計算し、ベストのタイミングで導入するようにしましょう。
準備しておきたい仕入れ時のアイテムとは?
電脳せどりを始める際に準備しておきたいアイテムとしては、「パソコン」「デュアルモニター」「多機能マウス」「プリンター」「段ボール・ビニールテープなどの梱包用品」などがあります。
まず、パソコンはインターネットがストレスなく行えるものを用意したいところです。
なぜなら、ネットで仕入れ商品を検索してもなかなか表示されないというのではスムーズに仕事をすることができないからです。
もし、軍資金が心もとなくて性能の高いパソコンが買えないという場合は、まず購入費用を貯めてから電脳せどりを始めるようにしましょう。
パソコンの性能の良しあしによって稼げる額はかなり変わってきます。
また、仕事の際には同時に複数のサイトをチェックすることも少なくありません。
そういうときに役に立つのがデュアルモニターです。
1台のパソコンで2つのモニターを同時に見ることができれば作業は飛躍的に向上します。
たとえば、モノレートでAmazonでの相場をチェックしながら、ヤフオクに参加するなどといった使い方も可能です。
また、多機能マウスも作業の効率向上には欠かせないものです。
コピー&ペーストを始めとするさまざまなショートカット機能をマウスのボタンと対応させることで、作業のほとんどをマウスだけで行えるようになります。
それから、プリンターはAmazonに商品を納品する際に、発送ラベルなどを印刷するのに必要となります。
プリンターに関してはそれほど高性能である必要はないので、ヤフオクなどで探してみるのも一つの手です。
あとは梱包用品ですが、段ボールは薬局やスーパーなどで無料でもらうことができます。
商品を包むプチプチは新聞紙でも代用が可能ですし、ビニールテープやハサミはホームセンターなどで購入したものを使用します。
ちなみに、100均のビニールテープは接着強度が弱かったり、時間が経つとノリがべたついたりする場合があるので、避けたほうが無難です。
賢く商品を仕入れて電脳せどりを始めよう!
電脳せどりは初心者でも手軽に始められる敷居の低さが魅力です。
しかし、大きく稼ごうと思えば、仕入れ先・仕入れる商品・仕入れるタイミングなどといった具合に、押さえておくべきポイントは多々あります。
それに、仕入れの量が増えてくれば、在庫を置くスペースについても考えなくてはなりません。
この記事などを参考にしながら、賢い仕入れについて学び、そのうえで電脳せどりを始めてみてはいかがでしょうか。