株主優待券の転売は問題ない?
チケットショップなどで、株主優待券を販売しているのを見たことがある人も多いかもしれません。
しかし、そもそも株主優待券を転売すること自体は法律的に問題ないのでしょうか。
ここでは、株主優待券を転売しても問題がないかどうかについて解説していきます。
株主優待券の譲渡は原則禁止
株主優待券を詳しく見てみると、どこかに「有償譲渡は禁止する」と書かれていることが多いようです。
この「有償譲渡は禁止する」とは、転売したり他の人に譲ったりせず、本人が利用してくださいという意味です。
では、転売することはできないのかというとそうではなく、「有償譲渡は禁止する」と書かれていたとしても転売が法律で規制されているわけではありません。
あくまで株主優待券の発行企業からのお願いということなので、転売しても法律的に問題はないのです。
多くのオークションサイトや金券ショップで株主優待券を取り扱っているのを見たことがある人も多いでしょう。
このように株主優待券が広く流通しているのが、法律的に問題はないという何よりの証拠です。
そのため、株主優待券の譲渡は原則禁止ではありますが、安心して転売していいでしょう。
古物商許可証は必要なし
株主優待券を転売することは法律的には問題ありませんが、何か特別な資格などは必要なのでしょうか。
転売などでよく聞かれる資格として「古物商許可証」があります。
この「古物商許可証」とは、一度消費者の手に渡ったものを有償で買い入れ、再度販売するときに必要となるものです。
そのためリサイクルショップや金券ショップなどで株主優待券を仕入れて販売する場合には、この許可証が必要になります。
しかし、個人的に所有している株主優待券を転売するだけであれば「古物商許可証」は必要ありません。
あくまでも、営利目的かつ反復継続して転売するケースで必要になるものなので、株主優待券は特に資格などがなくても転売することが可能です。
株主優待券を転売する際の注意ポイント
株主優待券を転売することは、法律的に問題がなく必要な資格もないということわかりました。
では次に、株主優待券を転売する上で注意すべきポイントはあるのでしょうか。
ここでは、株主優待券を転売するにあたり、事前に知っておきたい注意ポイントについて解説します。
株主優待券の取扱が禁止のサイトがある
個人で株主優待券を転売するとなると、オークションサイトやフリマサイトが思い浮かぶでしょう。
しかし、オークションサイトやフリマサイトの中には、一部株主優待券の取り扱いを禁止しているサイトもあるので注意が必要です。
フリマサイトとして有名なメルカリも、株主優待券の取り扱いを禁止しているサイトの1つです。
万が一、株主優待券の取り扱いが禁止であるにもかかわらずそのサイトに出品をしてしまった場合、運営側に出品が分かった時点で出品が取り消されます。
それだけでなく、最悪の場合はアカウントを停止させられる可能性もあるのです。
株主優待券をオークションサイトやフリマサイトを使って転売しようと考えている人は、出品する前にそのサイトが株主優待券の取り扱いを禁止していないか、必ず事前にチェックするようにしましょう。
本人しか使用できない株主優待券は転売しない
株主優待券を転売する際には、事前に使用条件等の内容をきっちりとチェックする必要があります。
なぜなら、株主優待券の中には、株主本人しか利用できないものがあるためです。
本人にしか利用できないものは、他の人にとって何の価値もありません。
チケットショップなどを利用して転売する場合は、持ち込んだ時点で確認をされ買い取ってもらえないことになります。
ただし、個人的にオークションサイトやフリマサイトを利用して転売を検討している場合には、最悪受け取った後にクレームや返品に繋がる可能性もあります。
本人しか利用できない株主優待券の代表的なものとして、映画館の優待券があります。
具体的には、TOHOシネマズの株主優待券は、優待券と株主カードをセットで提示する必要があるのです。
つまり本人しか利用できないということです。
株主優待券転売時のトラブルを避けるためにも、事前に内容をしっかりと確認し本人しか利用できないものは転売しないようにしましょう。
有効期限が迫っているものは転売を控える
本人以外利用できない株主優待券以外にも、販売を控えた方がいい場合があります。
それは、有効期限が迫っているものです。
オークションサイトやフリマサイトを利用して転売をする場合、引き渡しのために郵送する必要があります。
有効期限ギリギリのものを販売して、購入者の元に到着したときに有効期限が切れていた場合には、返品やクレームなどのトラブルに発展する可能性があるのです。
このようなトラブルのリスクを避けるためにも、有効期限が迫っている株主優待券の販売は控えるのが賢明です。
また、有効期限が迫っている株主優待券は、有効期限が長いものや発行されたばかりのものに加えて大きく価格が落ちます。
トラブルを引き起こす可能性があるだけでなく、あまり稼ぐことができません。
そのため、有効期限が近い株主優待券は無理に転売しようとせず、自分で利用することをおすすめします。
株主優待券はどこで売れるのか
では、株主優待券を転売する場合には、どこで売ることができるのでしょうか。
ここでは株主優待券を売ることが出来る場所について説明していきます。
金券ショップ
株主優待券を最も手軽に売るときに、まず思い浮かぶのが金券ショップです。
駅前や駅ナカ等にある金券ショップであれば、どのような種類の株主優待券でも基本的には買い取ってもらえる場合がほとんどです。
ただし、金券ショップでの買取は、自分で直接購入者に転売する場合に比べて、買取価格が安くなる場合が多いでしょう。
さらに、有効期限が近いものやあまり人気がなく買い手が付きにくいものは、安く買い取られる可能性もあります。
金券ショップを利用するおすすめのケースとしては、有効期限は近いが自分で使用する予定がないものや、他の手段で転売を試みたものの買い手がつかず困った場合です。
株主優待券をお店に持ち込めば、その場で直接現金を受け取ることができるので、とても手軽な方法だといえるでしょう。
郵送買取
株主優待券を転売する方法として、郵送買取があります。
これは、株主優待券を郵送することで業者に買い取ってもらう方法です。
この方法では、郵送の送料や封筒に入れる手間が発生しますが、金券ショップなどに行く必要がないのがメリットです。
買取価格や方針などは、金券ショップに持ち込む場合に近いと考えていいでしょう。
金券ショップに行く暇がない人や、近くに金券ショップがない人などにはおすすめの方法です。
ネットサイト
株主優待券を販売するもう1の方法として、ネットサイトを活用するものがあります。
具体的には、オークションサイトやフリマサイトに自分で価格を決めて株主優待券を出品し、必要としている購入者に買い取ってもらう方法です。
この方法のメリットとしては、直接購入者の手に渡るため、金券ショップや郵送買取を利用する場合に比べて、高額で売れる可能性が高いということです。
ただし、デメリットとしてはサイトに出品して販売するための手間がかかります。
また出品したからといってすぐに売り手が付くとも限りません。
そして、購入が決定した後には、梱包や郵送、購入した人が確認して承認する必要があるなどの手間がかかります。
金券ショップは業者に買い取ってもらうのでトラブルなどは起こりにくいですが、ネットサイトを活用した場合にはサイトを通しているとはいえ個人間の取引になる食べ、トラブルになる可能性もゼロではないのです。
このようなそれぞれの転売方法のメリットやデメリットを踏まえた上で、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
株主優待券の転売で少しでも高く売るコツ
株主優待券をせっかく転売するなら、できるだけ多くの現金を手に入れたいものです。
最後に、株主優待券を転売する際にできるだけ高く売るためのコツを紹介していきます。
サイトや金券ショップの相場を調べておく
株主優待券を高く売るために重要なことは、まず自分が売りたい株主優待券が市場でどのくらいの価格で売れているのか、取引されているのかということを事前に調べておくことです。
相場を把握しておくことで、金券ショップに持ち込んだ場合に相場より極端に安く売ってしまうというもったいない状況を防ぐことができるのです。
またネットサイトを活用して販売する場合には、価格設定がとても重要になります。
適切な価格設定をするためにも、相場の把握はとても大切です。
相場を調べることには、他にもメリットがあります。
それは、どこで売れば最も高く売れるかがわかるということです。
できるだけ高く売るためには、どこで売るかということもとても重要なのです。
有効期限が長いうちに転売する
多くの株主優待券には有効期限があります。
有効期限付きの株主優待券の場合、期限が近づくと価格が一気に安くなってしまう傾向にあります。
そのため、できるだけ有効期限が長いうちに転売するのが高く売るためのポイントです。
自分で使う予定が全くない株主優待券は、手元に届いたらすぐに転売するといいでしょう。
よくあるミスとして、少しでも高く売りたいがために、オークションサイトやフリマサイトに出品しそのまま忘れてしまうことです。
気づかないうちに有効期限ぎりぎりになってしまうと、金券ショップに持ち込んで売れたとしても非常に安い価格になってしまいます。
オークションサイトやフリマサイトでの転売をする場合にも、もし早い段階で買い手がつかなかった場合には早めに金券ショップに持ち込むなど、できるだけ値段が安くならない有効期限が長いうちに転売するようにしましょう。
換金率が高い優待券を転売する
株主優待券には定価が付いているわけではありません。
その株主優待券の人気や需要などによって値段が変動しているのです。
換金率とは、現金化する際の率が高いことを意味しますが、株主優待券の場合には高く売れるものの方が換金率は高いということになります。
もし、株主優待券を自分で使う予定がなく、複数の株主優待が選べる場合には、より換金率が高いものを選択するといいでしょう。
そうすることで、より利益が出やすくなるのです。
換金率の高い株主優待券の例としてQUOカードがあります。
QUOカードは企業のオリジナルデザインが入っていると買取価格が落ちる傾向にあるため、転売を考えていて種類が選べる場合には市販のデザインのものを選んだ方が換金率は高くなります。
このように、その株主優待券がいくらで売れるのかということも意識することで、より多くの現金を手にすることができるのです。
交通やレジャー系の優待券は休暇前に売る
株主優待券を高く売るポイントとして、転売の時期があります。
特にANAやJALの割引が受けられる優待券や遊園地などのレジャー系の優待券は休暇前に価格が上がる傾向にあるのです。
なぜなら、休暇に出かける人が直前にお得な株主優待券を探すことが多いからです。
そのため、休暇前に売ると高く売れる可能性があります。
特に長期休暇であるGW、お盆、年末年始の前には価格が高騰する可能性があるので、該当する株主優待券を持っている人は、その時期を逃さないようにしましょう。
価格が上がる目安としては、これらの休暇前の1週間~3日前を目安とするのがおすすめです。
それを過ぎると、また値段が元に戻ったり、逆に安くなってしまったりする可能性もあるので、時期の見極めはとても重要です。
使用制限がある優待券は優先して売りに出す
株主優待券には、さまざまな使用制限があります。
その中には、一度の利用で何枚までしか利用できないというものがあります。
特に飲食の割引券などに、このような条件が付いているものが多いです。
このような使用制限が付いている場合には、一度に売れる枚数が他のものに比べて少なくなってしまうため、金券ショップとしては売れづらい商品になってしまいます。
特に、期限が迫ってきたものはなおさらです。
そのため、このような使用制限が付いた株主優待券の転売を考えている場合には、手元に届いたらできるだけ速やかに転売することをおすすめします。
株主優待券の転売はしっかりリサーチをしておこう
株主優待券の転売を検討する場合には、事前に相場をチェックしたり、どのような転売方法があったりするのかなど、しっかりとリサーチすることが大切です。
それ以外にも、実際に転売を実践した上での具体的な情報や、実践に基づいた物販ビジネスに必要なツールを提供する「物販総合研究所」にメールアドレスを登録すれば、サイトやメルマガでより詳しい情報を入手することができます。
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