フリマアプリとして知られるメルカリは不要品を売ったり、欲しい物を安く買ったりといった個人間の売買が気軽にできることで人気を集めています。
とはいえ、フリマアプリを使ったことがない人の中には興味はあってもどうやって売るのか、購入希望者とのやり取りはどのように進むのかなどの疑問があり、なかなか始められないケースもあるのではないでしょうか?
そこで、この記事では、メルカリの基本的な仕組みや上手な売り方といった役立つ情報を解説します。
メルカリとはどんなサービス?
メルカリとは、株式会社メルカリが展開するフリマアプリを指し、ユーザーに個人間で物を売買できるマーケットを提供しています。
誰かにとっては不要品だとしても他に欲しいという人がいるなら、取引を可能にすることで資源の無駄を減らせるはずだというのがメルカリの基本的な考え方です。
実際にメルカリが実施したアンケートでも、利用理由に「不要になった物が売れるから」を挙げるユーザーが多くいます。
メルカリはフリマアプリの中でも圧倒的なユーザー数を獲得しているのが特徴です。
2019年9月時点の月間利用者数は1000万人以上で、サービス開始から累計5億件を超える取引が成立しています。
「5億件」と言われてもピンとこない人も多いかもしれませんが、2018年の年間集計を例に取ると、1秒間に4.5個の商品が売れている計算です。
読者の中にも、メルカリに出品するとすぐに売れるといった声を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?
また、メルカリは規模の大きさに加えてユーザーの満足度も高い傾向にあります。
特に、出品方法が簡単である点は定評がある部分です。
メルカリ 公式HP
メルカリでの売り方【手順編】
ここからは、使いやすいと評判のメルカリで実際に出品するにはどうしたらいいか、具体的な手順を解説していきます。
商品が売れた後の流れについても触れているので、自分で出品するシーンをイメージしながら読んでみてください。
ステップ1.商品を撮影する
メルカリでの出品は、まずは売りたい商品の撮影をするところからスタートです。
スマホにメルカリのアプリをインストールすると、出品ホーム画面から商品撮影ができるようになります。
パソコンから出品する場合は事前に写真を撮って、それらをパソコンに取り込んでおくとスムーズです。
商品の写真は1個の出品につき最大10枚まで掲載できるので、さまざまな角度から撮影して購入者が商品をしっかり確認できるようにしておきます。
特に、傷や汚れがある商品は該当する部分がよく見える写真を用意して、次で解説する商品説明の欄でも事実を誠実に伝えるのがポイントです。
こうすることで、返品やクレームといった後々のトラブル回避につながります。
いくつか撮影をしてみて出品用として掲載する写真を選択したら、右上にある「完了」ボタンを押して撮影は終了です。
ステップ2.商品情報を入力して出品する
出品する商品の撮影ができたら、次は商品情報を入力します。
複数の項目がありますが、商品カテゴリーや商品の状態、配送方法などは選択式なので簡単です。
価格や商品説明の部分は自分で入力していきましょう。
商品情報を入力する際に最低限知っておきたいポイントは3点、配送料の負担・配送方法・販売価格です。
まず、配送料の負担は「出品者負担」と「購入者負担」が選べます。
とはいえ、購入者負担(着払い)を選択すると当然売れにくくなるので、基本的には出品者が負担するものと心得ておくのが賢明です。
また、配送方法はゆうパックやクロネコヤマトなど複数の選択肢があり、迷ってしまうケースがあるかもしれません。
おすすめは「らくらくメルカリ便」または「ゆうゆうメルカリ便」です。
これらの方法であれば、出品者と購入者の双方が匿名のまま取引できます。
さらに、販売価格は300円から1000万円未満が設定可能な範囲です。
全ての項目を埋めたら、最後に「出品する」ボタンを押して出品が完了します。
ステップ3.商品を発送する
出品後に購入者が現れたら、商品を梱包して発送する段階となります。
メルカリでは商品の発送よりも前に購入者が支払いをするのがルールです。
ただし、支払われた代金はメルカリの事務局が一度預かるので、すぐに出品者にお金が入るわけではありません。
これは、代金を支払ったのに商品が届かないといったトラブルにユーザーが巻き込まれないようにするための施策です。
こうした安全面の配慮があると、メルカリを利用するハードルがずいぶん下がるのではないでしょうか?
購入者の支払いが完了したら、次は出品者が発送する番です。
この段階で相手の住所が表示され、発送手続きができるようになります。
匿名配送を選択している場合はQRコードで発送する形です。
無事に商品が届くと、取引についてお互いを評価していきます。
評価は購入者が先、出品者が後にすることになっていて、双方の評価が済んだ段階で取引完了です。
取引完了後は事務局で預かっていた代金が出品者のものとして反映されます。
ただし、取引で得た収入は1件ずつ入金されるのではなく、売上金としてアプリ上に記録されるシステムです。
現金化を希望する場合はメルカリの事務局に振込申請をすると、手数料200円で指定の口座に振込手続きをしてもらえます。
メルカリでの売り方【コツ編】
メルカリは2018年7月の時点で累計出品数が10億個を超えるほどの巨大マーケットになりました。
出品の手順自体は簡単ですが、稼ぐにはコツも必要です。
そこでここでは、購入者に選んでもらうためのポイントについて紹介します。
ポイント1.最初の写真に力を入れる
購入者がメルカリで商品を選ぶとき、写真は最も大きな影響力を持ちます。
メルカリで商品を探してみるとわかるように、検索結果には写真がずらりと並ぶからです。
出品用の写真は10枚まで掲載できますが、検索結果で見られるのは1枚目の写真なので、購入者に「いいな」と思ってもらえるかどうかは最初の1枚で決まります。
写真を撮影するときは、1枚目に特に力を入れるようにしましょう。
ポイントは写真の明るさと商品のわかりやすさの2点です。
暗い写真は明るい写真と一緒に並ぶと見栄えがしないので、まずは明るいところで撮影するのが重要となります。
また、1枚目は商品の全体が映る写真を選んで、どんな物を出品しているのかをはっきり伝えるのが上手な方法です。
写真は商品情報を見てもらうための広告だと思って取り組むと買ってもらえる可能性が高まります。
ポイント2.検索キーワードを意識する
メルカリで出品するときは、商品説明で検索キーワードを意識した文章を使うのも有効となります。
購入者は一般的に何らかのキーワードを使って商品の絞り込みをしているからです。
たとえば、正確な商品名はもちろん、素材や状態なども詳しく記載しておくとヒットする確率が上がります。
また、補足的にハッシュタグを利用するというのも手段の一つです。
ハッシュタグとは半角の「#」が頭に付いたキーワードを指し、同じハッシュタグの付いた別の商品を簡単に探せる方法としてSNSを中心に定着しています。
例えば、カジュアル使いができるバッグを出品するなら「#バッグ #カジュアル」といった記載をすることで、ハッシュタグ検索をした購入者にも見てもらえるかもしれません。
ただし、メルカリでは検索キーワードを羅列するだけの商品説明は禁止行為なので注意が必要です。
ポイント3.コミュニケーションをスムーズにとる
メルカリに出品すると、商品の購入を検討している人から質問を受けることがあります。
たとえば、「傷は目立ちますか?」、「大きさはどのくらいですか?」といった内容です。
その際はできるだけスムーズなやり取りを心がけておくと、出品者としての信頼感が増し、購入してもらえる可能性が上がる場合があります。
仕事中や外出先で質問を受けてすぐに確認できない場合でも、「外出中ですので、帰宅してからご連絡させていただきます」といった一言があると好印象です。
とはいえ、複数の質問が飛び交ってしまうと対応するのが大変なので、慣れるまでは一気にたくさんの商品を出品するのは避けて、少しずつ慣れていくのも賢い方法と言えるでしょう。
また、写真や商品説明を充実させて、質問をしなくても商品のことがわかる状態にしておくというのも、やり方の一つです。
メルカリで商品が売れずに悩んだときの対処法
メルカリユーザーの中には、出品した商品がなかなか売れずに悩む人もいます。
この場合、購入者の立場になって基本的な部分を見直すと状況が好転するかもしれません。
そこで、どんな視点を持てばいいか具体的な対処法をいくつか紹介していきます。
プロフィールを見直す
メルカリでの売買は基本的に知らない相手との取引なので、プロフィール情報が少ないと不利になることがあります。
購入者としては、素性がよくわからない出品者はちゃんと取引できるかどうか不安なので避けようと考えるのが一般的だからです。
自分が登録しているプロフィール情報が不十分な人は、マイページから内容の編集をした方が良いかもしれません。
例えば、簡単な挨拶や職業、配送方法といった情報は多くの人が記載している内容です。
文面は購入者から「感じの良さそうな人だな」と思ってもらえるよう、丁寧な言葉を使うことが重要となります。
また、他の人のプロフィール内容を見てみるのもおすすめです。
さまざまな人の情報を確認していくと、書き方によって受ける印象がずいぶん違うことに気づくでしょう。
写真・商品説明を見直す
メルカリの購入者は写真と商品説明を見て購入を判断するので、この部分のクオリティが低いことは致命傷となることがあります。
非常に多くの商品が出品されているメルカリでは、わかりにくい写真や説明不足の商品にユーザーが時間を割いてくれるとは考えにくいからです。
そこで、暗い写真や商品の全体像がわかりにくい写真を掲載してしまっている場合は、より明るく、より見やすい写真へ変更すると良いでしょう。
撮影するときは自分の影が映らないように工夫することも大切です。
また、商品の名前やサイズといった必要最低限の商品情報のみでは購入者に選んでもらうのが難しいケースもあります。
売ろうと思った理由や商品のアピールポイントを盛り込んで、できるだけ購入者に判断材料を渡すようにすると親切です。
少し手間はかかりますが、こうした部分に時間をかけられるかどうかが売れやすさを左右します。
価格を見直す
メルカリは欲しい物が安い値段で買えることも大きな魅力となっているため、価格設定は非常に重要です。
商品の価格を出品時に何となく決めているという人の中には、実は相場よりも大幅に高い値段になってしまっているという人もいるかもしれません。
あまりに高額の設定になっていると購入者に選んでもらうのは難しいので、状況によっては価格の見直しが必要です。
例えば、自分が出品しているのと同じカテゴリーの商品を検索して、いくらくらいの物が売れているのかを見てみるという方法があります。
また、メルカリ以外の中古市場をチェックして相場を見極めるのも有効です。
ただし、売りたいがために安すぎる値段にしてしまうと、自分の儲けがなくなるのでバランスの意識がポイントとなります。
特に、出品者が負担する送料と10%の販売手数料は頭に入れておきましょう。
値下げ交渉をされた場合はどうしたらいい?
メルカリに出品すると、商品の購入を検討している人から値下げ交渉をされるケースがあります。
しかし、初めての出品で突然値下げをお願いされてしまうと、うまく対応できずに焦ってしまう人が大半です。
そこで、値下げ交渉に備えて事前に2つのことを決めておくのをおすすめします。
一つは値下げ交渉をされた場合に値下げをするかどうかという点、もう一つは値下げをしてもいい場合に最低金額はいくらにするかという点です。
これらを決めておけば、相手の言い値で売ってしまい損をする可能性が低くなります。
実際の交渉では丁寧な言葉を使いつつも、こちら側の意思をはっきり伝えるのがコツです。
例えば、値下げをするときはこちらから「1800円でいかがですか?」など具体的な金額を提示すると交渉しやすくなります。
また、事前に決めた最低金額よりも安い値段を希望された場合であれば「大変申し訳ございませんが、これ以上の値下げは検討しておりません」という言い方をすることも可能です。
値下げをするつもりが全くない商品を出品する際は商品説明の欄に「こちらの商品は値下げには対応しておりません」といった文言を書いても問題ありません。
購入者とやり取りをするうちに少しずつやり方に慣れてきます。
メルカリは売り方のコツを押さえて上手に使おう!
メルカリはユーザー数が多く、使い方も簡単なサービスなので、不要品などを売るには理想のマーケットといえるでしょう。
とはいえ、ただ出品するだけで売れるとは限りません。
利用するときは、この記事で紹介したようなコツを押さえて上手に稼ぐことが重要です。
また、物販総合研究所では不要品を売る方法以外にも物販を始めとした副業に関する多彩な情報を発信しています。
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