ヤフオク!は誰でも利用できる便利なサービスですが、だからこそ詐欺の被害に遭うリスクも存在します。
そのため、ヤフオク!を利用するときは、詐欺被害に遭わないための対策を事前に講じておくことが重要です。
この記事では、ヤフオク!における詐欺の手口やその見分け方、被害に遭ったときの対処法などを紹介します。
詐欺に見舞われて悔しい思いをしないためにも、ヤフオク!を賢く利用する知識を身につけておきましょう。
ヤフオク!詐欺の代表的な手口
詐欺の代表的な手口を事前に知っておけば、被害に遭うリスクもある程度減らせるのではないでしょうか。
ここからは、ヤフオク!詐欺の代表的な手口を5つ紹介します。
【ヤフオク!詐欺の代表的な手口5つ】
- 商品が発送されない
- 違う商品が届く
- 入札額をつり上げる
- メールで直接交渉する
- 海外への発送を依頼する
商品が発送されない
ヤフオク!詐欺の代表的な手口として、まず「商品が発送されない」というものが挙げられます。
ヤフオク!では、商品を落札し、すでに代金を支払ったにもかかわらず、いつまで経っても商品が発送されない場合があります。
このようなケースでは、詐欺の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
出品者に連絡をしても、「配送業者のミスではないか」などと言い訳をされたり、そもそも連絡が取れなかったりする場合もあるので注意が必要です。
違う商品が届く
買ったはずの商品とは違うものが届くというのもヤフオク!における詐欺手法の1つです。
このケースでは、落札した商品の画像や説明とはまったく異なるものが自宅に送られてきます。
開封して中身が違うことを確かめたら、受け取り評価をせず、まずは出品者に連絡することが大切です。
受け取り評価を済ませてしまうと、出品者への入金が行われ、取り戻すのが難しくなるので気を付けてください。
入札額をつり上げる
ヤフオク!では、入札額をつり上げるという巧妙な手口が使われることもあります。
つまり、出品者が別のIDを作り、自分の商品の入札額をつり上げてなるべく高値で買わせようとするのです。
出品者が自作自演で価格をつり上げているかどうか、素人が見極めるのは困難だといえます。
欲しい商品の落札相場を前もって調べ、入札額が高騰しすぎている、怪しいと感じたら、それ以上は入札しないようにするのが賢明です。
メールで直接交渉する
何らかの方法で出品者が入札者のメールアドレスを知り、メールで直接交渉してくるという詐欺手法もよく知られています。
特に、以前はこの手の詐欺がヤフオク!で横行していました。
従来のヤフオク!では、入札者のYahoo! JAPAN IDが出品者に公開されていました。
Yahoo! JAPAN IDはそのままメールアドレスになっていることが多いので、出品者は簡単にメールアドレスを特定できたのです。
現在ではIDが公開されない仕様に変更されていますが、自分の知らないところでメールアドレスが流出する可能性もあります。
メールでの直接交渉の特徴は、振込先が指定されており、急いで入金してほしいと訴えていることです。
出品者は本来、入札者のメールアドレスを知らないはずなので、直接メールが送られてきた時点で詐欺の可能性を疑ってください。
ヤフオク!の取引は、用意されているシステムを通して行うことが大切です。
海外への発送を依頼する
海外発送に対応しているかどうかを質問するメッセージが送られてきたときも要注意です。
言葉巧みに商品を海外に発送させ、そのまま入金しない詐欺も行われているので、だまされないように気を付けてください。
ヤフオク!における詐欺の見分け方
ヤフオク!で入札者をだまそうとする出品には、いくつかの特徴があります。
詐欺出品の特徴を押さえておけば、詐欺被害を未然に防げるかもしれません。
ここからは、出品者の詐欺を見抜くために注意しておきたい5つのポイントを紹介します。
【ヤフオク!における詐欺の見分け方5つ】
- ノベルティ商品
- 並行輸入品
- 予約商品
- ノークレーム・ノーリターン
- 箱・写真のみの販売
ノベルティ商品
限られた場で配布される非売品のことを「ノベルティ」といいます。
ノベルティは公式の商品ではないため、本物かどうかを見極めにくいという特徴があります。
ノベルティであることを理由に、「作りが雑な場合もある」などと説明していたら要注意です。
また、そもそも市場に出回りにくいノベルティを大量に出品している場合も、詐欺の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
並行輸入品
並行輸入品とは、正規ではないルートから自分で輸入した商品のことです。
「並行輸入品なのでメーカーのサポートが受けられない」といった説明があるときは注意してください。
すべての並行輸入品が偽物とはいえませんが、偽物の可能性もあるということは念頭に置いておきましょう。
予約商品
予約商品とは、これから発売される商品の予約という形で入札を受け付ける出品のことです。
予約商品の出品には、未発売の商品を売ることで、詐欺が発覚するまでの時間を稼ぐ狙いがあります。
しかし、ヤフオク!ではそもそも未発売商品の出品は禁止されています。
たとえ予約商品を見かけても、入札しないように心がけましょう。
ノークレーム・ノーリターン
商品説明欄に「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」などと記載している出品は多くありますが、入札を考えているときは注意してください。
基本的に、商品に問題があれば返金を求める権利が消費者には認められています。
取引の原則を無視した「ノークレーム・ノーリターン」を執拗に求めているような出品は避けるのが賢明でしょう。
箱・写真のみの販売
商品に関する長い説明の後で、目立たないように「箱のみの販売です」「写真のみの販売です」などと書かれていることがあります。
入札すると商品の箱や写真のみが送られてくるので、落札したい商品の説明は最後までしっかりと読むように心がけましょう。
ヤフオク!で詐欺被害に遭ったときの対処法
ヤフオク!で詐欺被害に遭ってしまったときは、冷静かつ適切に対応することが大切です。
ここからは、詐欺被害に遭ったときの対処法を4つのステップに分けて紹介します。
【ヤフオク!で詐欺被害に遭ったときの対処法4つ】
- 出品者に連絡する
- 内容証明郵便を送る
- 警察に被害届を提出する
- 少額訴訟を起こす
出品者に連絡する
届いた商品に不備があったとしても、すぐに詐欺だと結論を出すのは賢明ではありません。
単なるミスの可能性もあるため、まずは出品者に連絡を取ってみましょう。
連絡するときは、取引ナビや連絡掲示板、評価コメントなどを利用してください。
内容証明郵便を送る
内容証明郵便とは、「誰から誰へ、どのような内容の郵便を送ったのか」という公的な証拠を残すことができる郵便です。
相手の住所が判明している場合は、詐欺被害の証拠を残す意味でも、内容証明郵便を送るのが効果的です。
内容証明郵便を送るときは、被害の内容や連絡がつかなかったこと、求める対応、要求が通らなかったときの対処などについて記載しましょう。
なお、内容証明郵便の料金は割高なので、商品の代金を上回る場合などは、送るべきかどうかを検討したほうが良いかもしれません。
警察に被害届を提出する
警察に被害届を出せば、問題解決に協力してもらえる可能性があります。
届け出るにあたって、自分や相手のYahoo!ID、送金先の情報や送金した証拠、相手と交わしたメールの記録、状況を説明するメモなどを用意しておくと良いでしょう。
出品者は偽の名前を使っている可能性も当然ありますが、それでも警察には相談しておくのが賢明です。
少額訴訟を起こす
少額訴訟とは、60万円以下の支払い請求に利用できる簡易的な訴訟のことです。
弁護士に依頼する必要がなく、原則1回で審理が終わるため、負担が少ない方法だといえるでしょう。
ただし、ある程度の裁判費用はかかるので、商品代金との兼ね合いも考える必要があります。
ヤフオク!詐欺の特徴を見極めて被害を予防しよう
ヤフオク!で行われる詐欺にはいくつかの共通点があるため、入札の前に説明文をよく読み、被害を未然に防ぐことが重要です。
万が一詐欺被害に遭ってしまったときは、適切に対処することで被害を最小限に抑えるよう努めてください。
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