転売で家電を扱うメリット・デメリット
転売の初心者にとって、家電は扱いやすい商品ジャンルだといわれています。
実際、家電は扱っている店が多く、品物を仕入れやすいなどのメリットがあります。
一方で、これから家電で転売をしようと考えているなら、家電転売のデメリット面にも目を向けておくべきです。
そこで、まずは転売で家電を扱うメリットと知っておきたいデメリットについて詳しく紹介します。
転売で家電を扱うメリット
転売を始めるにあたって、まず考えなければならないのは安定的な仕入れ先を確保することです。
転売は、安く仕入れた商品をなるべく高く売り、その差額で利益を上げる販売手法です。
そのため、まず商品を安く仕入れるルートをしっかり確保しておかなければなりません。
ただ、安く商品を仕入れるのは、意外と難しいことでもあります。
なぜなら、商品ジャンルによっては、扱っている店が圧倒的に少なく、安く仕入れるどころか、安定的に商品を確保しておくことさえ難しいことがあるからです。
その点、家電は商品を仕入れるルートがたくさんあります。
家電量販店はもちろん、スーパーやホームセンター、店によってはドラッグストアやレンタルショップなどでも家電を扱っている場合があります。
これほど扱っている店が多ければ、商品の仕入れに困ることはまずありません。
しかも、家電は常に新しい商品が開発され、非常に回転率が高い商品ジャンルでもあります。
そのため、古い家電は在庫処分の対象になりやすく、機能的には何ら問題ない商品が値引き価格で売られていることも多々あります。
つまり、家電は商品を仕入れやすいだけでなく、質の高いものを安い値段で手に入れられる可能性の高い商品ジャンルでもあるのです。
この点は、他のジャンルには少ない家電のメリットだといえます。
また、家電は生活に欠かせない商品でもあるため、需要が高く、売れやすいというメリットもあります。
売れやすいということは、安定的な利益を見込めるということです。
特に中古家電の市場の大きさは、転売にとって大きな強みです。
家電はリサイクルショップの市場が大きく、ときにはほぼ新品の状態の家電が中古市場で取り扱われていることもあります。
このように、その需要の高さを背景に、売れやすい商品を安値で仕入れられる場所がいくつもあることは、家電を転売で扱う大きなメリットのひとつです。
転売で家電を扱うデメリット
転売では、必ずしも資金を潤沢に用意できるわけではありません。
特に初心者の場合、手元に資金がない状態から転売を始めるということもあるでしょう。
そういう場合、もともと価格帯の高い商品が多い家電は、いくら中古市場の規模が大きいといっても、転売にとって手の出しにくいジャンルになってしまうこともあります。
転売の人気ジャンルはいくつかありますが、その中でも家電は仕入れ値が少し高めであることは確かです。
この点は、家電転売のデメリットだといえるでしょう。
また、値下げされる商品が多いのは家電のメリットである一方、実はデメリットにもなり得ます。
というのは、セール品といった値引き商品は、他の転売ヤーにも目を付けられていることが多いからです。
ライバルが多いということは、商品がたくさん転売市場にも出回ることを意味します。
同じ商品がたくさん出回れば、需要と供給のバランスが崩れ、値崩れが起こる可能性も高くなってしまいます。
せっかく高値で仕入れた商品も、値崩れが起こってしまうと赤字になってしまう恐れもあるので、家電転売にとっては大きなデメリットです。
また、転売を成功させるためには、売れる可能性の高い商品をしっかりリサーチして、仕入れや販売に生かしていくことが大切です。
しかし、家電は商品の種類がとても多く、リサーチするだけでもかなりの時間を費やしてしまいます。
家電転売を始めるにはある程度の時間的余裕が必要であり、時間に制限がある人にとっては少し手を出しづらい商品ジャンルです。
そのうえ、サイズが大きい家電は、商品を確保できても、販売できるまでの保管場所に困るという側面も見逃してはなりません。
出品先やメーカーによっては、仕入れた家電を売りに出すにあたって出品許可が必要な場合もあり、許可が下りなければ他で販売しなければいけないこともあります。
また、何らかの理由で返品されるというリスクもあるため、仕入れた商品のレシートはしばらく保管しておくなど、返品リスクに対応した策を講じておくことも大切です。
家電の主な種類と特徴
家電には膨大な数の種類があります。
数ある家電の種類を大きく分類すると、全部で4つの種類に分けることができます。
まず、最も良く知られているのが、白物家電です。白物家電とは、主に生活に欠かすことのできない家電をいいます。
生活家電ともいわれ、たとえば冷蔵庫や洗濯機、炊飯器など、文字通り白い外観をしたものや、掃除機や電子レンジといった生活に根差したもの全般を表す家電の総称です。
白物家電はサイズの大きいものが多いため、保管や配送には手間がかかりやすいですが、その一方でライバルが少なく、高い利益を狙いやすいという特徴があります。
次に、黒物家電はテレビやスピーカー、ゲーム機など、主に娯楽や趣味で使われる家電カテゴリーです。
DVDプレーヤーやブルーレイレコーダーなどのAV機器、コンポやスピーカーといった音響機器などが黒物家電に該当します。
ただ、最近ではデジタル家電と総称されることも多く、黒物家電という言葉自体があまり聞かれなくなってきています。
黒物家電は比較的扱いやすい商品が多いため、転売でも稼ぎやすいとされる家電カテゴリーです。
黒物家電と少し被りますが、デジタル家電も今ではれっきとした家電カテゴリーのひとつになっています。
デジタル家電は、特に情報機器系統の家電を表すジャンルです。
パソコンやスマホ、プリンターといった情報家電、デジタルカメラやデジタルオーディオプレイヤーなどもデジタル家電のひとつです。
白物家電や黒物家電も、簡単にインターネットと接続できるようになってきており、さまざまなジャンルでデジタル家電化が進んできています。
デジタル家電は特に需要が高く、転売では楽に稼げる家電カテゴリーとして知られています。
デジタル家電をさらに発展させた家電として、スマート家電も大きなカテゴリーを形成しつつある家電ジャンルです。
スマート家電は、主にスマホなどと連携が可能な最先端の家電のことです。
かなり高価格帯の商品が多く、今後の需要に期待ができる家電だといえます。
転売で稼ぎやすいカテゴリーとは?
家電は種類が多いジャンルであるだけに、まずは稼ぎやすいカテゴリーを見極めることが成功の第一歩です。
転売で稼ぎやすい家電カテゴリーとしては、まずプリンターやインクといった家電が挙げられます。
プリンターは比較的に故障しやすく消耗品でもあり売れやすい商品であるため、量販店などで値引きされていたら真っ先に仕入れておいたほうが良い商品です。
付属品のインクも、パソコン周辺機器として回転率が高いので狙い目商品といえます。
1年を通して売れやすいDVD・BD・HDレコーダーやプレーヤーも稼ぎやすい家電カテゴリーのひとつです。
白物家電などは、新生活の時期に多く売れる家電ではありますが、売れ行きに季節の違いがあるものは転売ではやや扱いづらい側面があります。
その点、年中通しで売れやすいレコーダーやプレーヤーは、いつでも安定的に稼げる可能性が高いので、転売商品としては優秀です。
同じ理由で、ルーターも安定して売れやすい家電です。
しかも、ルーターはライバルも少な目であり、安売りされていないか常に目を光らせておくと良いでしょう。
また、狙いを付けるなら、美容系の家電カテゴリーも見逃せません。
健康や美容関連の商品は通年で売れるので、美顔器や電動シェーバーなどにもしっかり注目しておきましょう。
美顔器はセールなどで価格が下がりやすく、仕入れやすいというところもポイントです。
電動シェーバーは高単価ながら、消耗品である替え刃の回転率が良いため、転売市場でもたくさん売れる可能性の高い商品です。
季節に関係なく売ることができ、外国人観光客のインバウンドも狙える電動歯ブラシも、家電転売を始めるなら忘れずにリサーチしておきましょう。
家電を仕入れるタイミング
家電転売で高利益を上げるためには、商品を仕入れるタイミングに気を付けることが大切です。
特に家電は商品の入れ替えが激しいジャンルです。
新しくモデルチェンジされる機会も多く、そのタイミングを逃さず仕入れられるかどうかが成否を分けるポイントになります。
製品がモデルチェンジされると、古いモデルの商品が型落ち品として安売りされることも増えます。
そのタイミングを狙って仕入れれば、型は古くても新品で性能の良い商品を安く仕入れることができるのです。
また、引越が多くなる時期も、家電を仕入れるのに狙い目のタイミングです。
引越シーズンでは、家電を手放す人も多くなります。
その分、中古品がたくさん市場に出回るうえ、家電を新しく購入する人の数も増えます。
つまり、引越が多くなる時期は、家電の需要も供給も盛んになるため、仕入れるタイミングとしては絶妙なのです。
同じく、家電の需要や供給が多くなる時期として、クリスマスや年末年始といったタイミングも狙い目です。
クリスマスや年末年始は、セールを行う店舗が多く、家電を安く仕入れることができます。
近くに新しく開店した店があったり、逆に閉店する店があったりする場合は、開店セールや閉店セールを実施していることが多いので、店舗の情報にもアンテナを張っておけば、タイミングを逃さず家電の仕入れができるようになるでしょう。
家電を仕入れる場所
どのようなエリアに住んでいても、家電を仕入れられる場所はたくさんあります。
ヤマダ電機やケーズ電器など、全国展開している家電量販店なら、巨大な店舗を構えていることが多く、商品の品ぞろえや安売り実績などを見ても、家電を仕入れるのに最適な場所です。
九州ならベスト電器、都心ならビックカメラやエディオンなど、地域に根差した家電量販店も仕入れの場所に使えます。
量販店の顧客になれば、仕入れるたびにポイントを貯めることもできるので、自分の地域で通いやすい量販店を開拓しておくのもひとつの手段です。
特定の家電カテゴリーで勝負したいという場合は、カメラ販売に特化したカメラのキタムラなども上手に活用していきましょう。
家電量販店のほかにも、コストコやイオンといった小売店でも家電は仕入れられます。
コストコは年会費が必要になりますが、お得な商品を大量に仕入れられる店です。
イオンはスーパーで家電の仕入れをするなら外せない店のひとつといえるでしょう。
穴場として狙うなら、ホームセンターのワゴンセールや、ハードオフ、ソフマップといった中古家電を扱う店舗も見逃せません。
ディスカウントストアのドンキホーテも、家電量販店以外で家電転売するなら、仕入れ先として重宝する場所です。
家電を仕入れるためのコツ
家電を仕入れる際は、まず値引き率が高いものを狙うのが鉄則です。
そのためにも、商品をチェックする際、値引き札の枚数に注目しておくと良いです。
値引き札が何枚も貼られている商品は、何度も値引きされている商品であることを意味します。
そのような商品はもともとの値段も高く、より利益を出せる可能性が高いといえます。
特に手書きで値引きされている商品は最終値引きであることが多いため、欠かさずチェックするようにしましょう。
展示在庫商品やワゴンセールもしっかりチェックしましょう。
展示在庫商品は、店頭に展示されているものしか在庫のない商品です。
そのため、やや汚れがあったり、傷があったりすることもありますが、その分だけ商品を安く購入することができます。
ワゴンセールも、店側が早く売りたい商品を集めて売っているものであるため、かなりの値引きがされていることが多く、ぜひとも確認しておきたいところです。
高値になりやすい廃盤商品は必ずチェックするようにして、見つけたらすぐに仕入れるようにしましょう。
家電の仕入れでは、安く購入できるかどうかだけでなく、高く売れるかどうかも念頭に置いて仕入れることが大切です。
その意味では、テレビなどで紹介されていて生産が追い付いていない商品は狙いどころです。
そういう商品は人気が高く、出品すると高値が付きやすいという特徴があります。
また、いくら安くても無名メーカーの家電ばかりを仕入れるのは危険です。
信用度の観点から、やはり有名メーカーの家電のほうが売れやすいので、仕入れ値との兼ね合いを考えながらなるべく有名メーカーの家電を仕入れるようにするのがコツです。
転売で家電を扱う場合の注意点
家電は新品でも中古品でも、保証書が付いていたほうが売れやすいという特徴があります。
これは、保証書があれば故障したときも安心であるため、消費者が手を付けやすいためです。
保証書の有無で購入するかどうか決める人もいるので、転売で家電を扱う際もなるべく保証書付きで売ったほうが買い手が見つかりやすくなります。
もちろん、仕入れ先によっては、中古品のため保証書が付いていないということもあるでしょう。
中古品でも、なるべく保証書は付いていたほうが良いですが、中古品の場合は必ずしも保証書の有無が販売に影響を与えるわけではありません。
あらかじめ保証書がないことを伝えておけば、問題なく売ることができるでしょう。
転売で怖いのが、購入者からのクレームです。
クレームがくれば対応しなければいけませんし、悪くすればその購入者には商品を二度と買ってもらえなくなってしまうこともあります。
そういうことがないように、出品する際は細部まで検品をして、クレームが発生しないように対策を取っておくことが大切です。
配送の途中で商品が壊れて、クレームの原因になってしまうこともあるので、新品でも中古品でも梱包は緩衝材などを使って衝撃が伝わらないように丁寧に保護しましょう。
また、Amazonを使って販売する際は、メーカー家電に規制があるので注意が必要です。
リサーチはTradeTrapにお任せ!
家電を仕入れる際は、しっかり商品をリサーチして、分析することが大切です。
仕入れたい商品の需要がどうなっているのか、家電の販売価格相場がどういうレベルにあるのかなど、しっかりリサーチしてから仕入れることで家電転売の効率も上がります。
特に家電は商品数が非常に多いので、いかに効率的にリサーチできるかが利益を上げるためのポイントにもなります。
転売の初心者や、家電商品に慣れていない場合、リサーチするだけでもかなりの時間を費やしてしまうかもしれません。
そんなときは、物販総合研究所のTradeTrapを利用してみましょう。
TradeTrapでは、転売に向いている商品を独自のフィルタリングで監視することができます。
ライバルセラーの監視や在庫数の監視も可能であるため、ライバルセラーで在庫が切れている商品を逐一知ることも可能です。
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家電は普段の生活に欠かせないものであるだけに、転売でも非常に扱いやすい商品のひとつです。
しかし、どのような種類でも売れるわけではないため、仕入れには徹底したリサーチが欠かせません。
物販総合研究所では仕入れに関する情報を特に多く発信しています。
転売に関するさまざまな知識を得ることもできるので、家電を扱うならメールアドレスを登録して効率的に情報を収集しましょう。