Amazonのカテゴリー申請とは?
Amazonでは、基本的に何でも販売することができますが、出品許可申請が必要な商品やブランドがあります。
制限されているカテゴリーの商品を出品するためには、Amazonから出品の許可を得なければなりません。
また、Amazonで出品許可の申請をするには、大口出品者である必要があります。出品制限カテゴリーの商品を出品したい場合は、まずは大口出品者登録をしましょう。すでに大口出品者の方はそのまま申請できます。
まずは増加傾向にある、制限されているカテゴリーについて一覧で見てみましょう。
- 服&ファッション小物
- シューズ&バッグ
- ジュエリー
- 腕時計
- ペット用品
- ドラッグストア
- ビューティ
- 食品&飲料
- 本
- ミュージック(CD・レコード)
- ビデオ&DVD
- エレクトロニクス
- カメラ
- パソコン・周辺機器
- Amazon用デバイスアクセサリー
- ホーム
- ホームアプライアンス
- 大型家電
- 楽器
- 文房具・オフィス用品
- PCソフト
- TVゲーム
- DIY・工具
- 産業・研究開発用品
- カー&バイク用品
- スポーツ&アウトドア
- おもちゃ&ホビー
- ベビー&マタニティ
上記の28つが出品許可の申請が必要なカテゴリーです。
今回は中でも難関と言われている、請求書が必要なドラッグストアのカテゴリーについて触れていきたいと思います。
出品制限をしているAmazonのカテゴリーにおいては、請求書の用意が必須となっています。
請求書が必要なカテゴリーは、なかなか審査が通らず諦めてしまう人も多いため、ライバルも少なくなっているのが現状です。
ですが、しっかりと手順を踏んでいくことで、カテゴリー申請も通るようになります。
ドラックストアカテゴリーの特徴
ドラッグストアのカテゴリーに含まれる商品には、サプリメントや救急用品のような商品がありますが、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど、日用品もこのカテゴリーに含まれます。
ただ、「医薬品」に関しては出品できませんので気を付けてください。
ドラッグストアのカテゴリーには、生活必需品も含まれていますので、リピート購入が多く需要も高くなっています。つまり、ドラッグストアカテゴリーの最大の特徴は、その売れる量です。
ドラッグストアカテゴリーは、1つの商品で大きな利益を得るのではなく、薄利多売が基本です。
また、冒頭でも少しお話しした通り、ドラッグストアカテゴリーは審査が厳しいので、他カテゴリーよりも販売のハードルが高いです。
そのため、審査にさえパスすれば、他カテゴリーに比べライバルが少なく、売上・利益を上げやすい特徴もあります。
申請時に必要な請求書とは
ドラッグストアカテゴリーの申請には、請求書を必要とするので、新規参入者には高いハードルとなっています。
数年前までは、ドラッグストアのレシートでも申請ができた時期がありましたが、審査内容がコロコロとわかり、今では請求書の提出が求められるようになりました。
カテゴリー申請に必要な請求書の条件は、以下の通りです。
- 請求書であること
- 申請日より180日以内の発行日が記載されていること
- 「出品者様のお名前とご住所」が記載されていること
- 「メーカーまたは卸業者様」の「お名前とご住所」が記載されていること
- 【 パッケージ画像を添付した商品 を含む Personal Safety and Household 】商品合計10点以上の仕入れが明確に確認できること
- 拡大をしてもぼやけない または 拡大をしなくても鮮明に記載事項が確認できること
- 見切れている箇所がないこと
一見すると簡単な条件のようにも感じますが、請求書の項目は最低条件であり、他の審査要件を満たせずにAmazonの出品申請が通らないことも良くあります。
また、以前は3点以上だった商品点数も現在は10点以上となっており、セラーを悩ませています。中でも小売業者の発行する請求書が要件を満たさないという点は大きな問題となっています。
小売業者とは、一般商品者向けに販売を行っている業者のことで、卸問屋から発行された請求書であっても、その卸問屋が小売を行っている場合、小売業者の発行した請求書扱いになります。
例えメーカーに発行してもらった請求書でも、メーカーが小売を行っている場合は、審査対象外となってしまうのです。
つまり、卸専門の問屋からの請求書でないと、Amazonの出品申請は通りません。
まずは卸専門の問屋を探すことから始め、請求書を発行してもらい審査じ通すという流れが必要になります。
1回では通らないことも多いので、様々な卸問屋から請求書を発行してもらい申請してみましょう。
申請用請求書を入手する手順
カテゴリー申請には卸専門の問屋を探す必要があるので、NETSEA(ネッシー)やスーパーデリバリーなどの卸問屋サイトから問屋を絞っていきます。
問屋をある程度絞ったら、その問屋が小売を行っているか確認しましょう。
問屋の会社名などをグーグルで検索すると、小売を行っている場合は、楽天やヤフーショッピングなどのショピングサイトが表示されます。
こうしたECサイトが表示された場合は、小売を行っていると判断できるため、その問屋からの請求書は審査対象外となります。
卸問屋から請求書を発行してもらう際は、事前に必要な情報を伝えて請求を発行してもらえるかの確認をしてください。
請求書の発行が可能であれば、10点以上購入しましょう。購入する際は複数の商品を組み合わせて10点にするのではなく、必ず1商品を10点以上購入してください。
最後に一つ裏技ですが、請求書は基本的にお金を支払う前に発行されます。つまり、仕入れをしなくても請求書を手に入れることがでできるのです。
「注文のキャンセルはできません」と記載のある問屋だと、注文するとキャンセルできないかもしれませんが、通常であればキャンセルもできます。
ですので、お金をかけずに請求書を発行してもらい、申請できる場合もあるのです。
Amazonでせどりをする場合の請求書はどうする?
Amazonでせどりをする場合にも、カテゴリー制限のある商品やブランドに関しては請求書が必要です。せどりをする商品の請求書を、卸問屋からもらわなくてはなりません。
近年、Amazonでせどりをしている人が多くなり、請求書を出してくれない場合も増えてきています。
特にネット注文で仕入れたものに関しては、ヨドバシなどの大手量販店では、請求書の発行が厳しくなってきています。
請求書を発行してもらうためには、直接店舗に足を運び、買い取る必要があるかもしれません。
ネットで請求書を出してくれる店舗の場合でも、請求書の内容が要望通りになっていないことがありますので注意してください。
また、請求書の到着が2週間以上かかる、翌月の〇日に送付など、入手に時間がかかりすぎることもあります。
ドラックストアカテゴリーの販売申請手順
まず前提条件として、カテゴリー申請は大口出品者しかできないため、小口出品の場合は大口出品へ変更してください。
セラーセントラルにログインします。
右上検索窓に「出品許可」と入力して検索ボタンをクリックします。

すると、「出品許可が必要なカテゴリーと商品」という項目があるので、それをクリックします。

出品許可が必要なカテゴリーから「ドラッグストア」を選択しクリックします。

ページをスクロールして、一番下にある「出品許可申請」をクリックします。

商品点数は請求書に記載されている商品点数を入力します。

請求書をアップロードします。

追加情報として、「所有している店舗または事務所の会社住所」を入力します。
この欄は、Amazonに登録している住所などの情報を入れていきましょう。

最後に必要事項を入力して、「申請内容を送信」をクリックして申請完了です。

申請は以上で終了ですが、まだ最後にする工程が残っています。
カテゴリー申請におけるAmazonからの確認電話
申請から大体1日〜2日以内にAmazonから申請内容の確認の電話がかかってきます。
質問内容は下記の通りです。
- 出品者の店舗名と住所
- 商品の保管場所と住所
- 仕入れ先
- 販売する商品の内容
- 月の売上げ目標と販売予定数量
- リコールの際の対応
- 今回購入した仕入れ先以外から仕入れるかどうか
- 請求書以外の商品を取り扱うかどうか
- 出品者と連絡の取れるメールアドレス
簡単に答えられる質問ですので、焦らずに対応してください。
一つ注意しなければならない点としては、必ず電話に出るということです。電話に出れなければ、出品権限が付与されることはありません。
電話応対が終わると数分後にメールが届き、出品申請のステータスが許可となります。
Amazonカテゴリー申請のポイント
カテゴリー申請のポイントは、請求書の条件などを把握し、申請内容や申請書類をしっかりと準備しておくことです。
ただカテゴリー申請では、万全を期したつもりでも通らないこともあるということは覚悟しておきましょう。
また、審査通過の実績のある問屋の請求書であれば、一発で通ることはありますが、手探りの状態で見つけた問屋からの請求書では、一発通過は難しいことも頭に置いておいてください。
同じ請求書で何度も申請するのは良くないですが、同じ請求書を使って2回目で審査を通過したという人も少なくないので、諦めず2回くらいはトライしてみましょう。
Amzon申請では、許可を下す担当者によって左右されるので、出品申請をする時間帯などを変えて挑戦してみてください。
あとはテクニカルサポートに電話して、何がいけなかったのか聞いてみましょう。基本的に不備となった詳細は教えてくれませんが、ヒントはもらえます。
例えば、「審査書類に不備がありました」「審査書類に不備はありませんが、審査内容に不備がありました」など、請求書に不備があるのか、それ以外に不備があったのかを教えてもらえることがあります。
出品申請をする時期によっては、条件が変更されている場合もありますので、条件を都度確認しておくようにしてください。
ドラックストアカテゴリーの出品許可が緩くなる時期
Amazonのセラーに対する出品規制は、年々厳しくなっています。しかし、時期によっては厳しい出品規制が出品数や出品実績に応じて緩くなることがあります。
さらに、Amazonで何かしらのトラブルが起きているときも申請が通りやすくなるようです。
例えば、Amazonで格安で商品が出品されていて、購入しても商品が届かないという事件が以前にありましたね。あの事件でAmazonは忙しかったらしく、カテゴリー申請にも影響していたようです。
通常であれば申請後は電話がかかってきて、質問に答えてから権限が付与されるはずが、電話なしで権限が付与されたり、今まで通らなかった請求書で審査が通ったりする事例がありました。
どうしても通らないときは、時期やタイミングを見極めて再チャレンジしてみてください。
ドラッグストカテゴリーの新規参入は今では難しいため、初心者多いカテゴリーにありがちな価格競争も起こりにくいです。
出品許可が緩くなる時期には、セラーがSNSなどで「緩い」と噂になっていることもありますのでチェックするクセをつけると良いですね。
まとめ
ドラッグストアーカテゴリーは、卸業者の請求書が必要ということもあり、申請が通りにくいと言われています。
カテゴリー申請を通すためにも、申請に必要な条件はしっかりと準備しておくようにしましょう。
それでも審査が通らない場合には、テクニカルサポートで申請に通らなかった理由のヒントがもらえるかもしれませんので、問い合わせしてみてください。
また1回で申請が通らないケースも多くありますので、タイミングをみてチャレンジすることも大切です。