偽物商品の実例
私が過去に仕入れたことのある商品の中にも偽物商品がありました。
日立 美顔器 ハダクリエ ホット&クール うるおい保湿 ロゼホワイト CM-N4000 W
日立と言えば国内メーカーですが、ハダクリエの中の一部(型番)に偽物が存在します。
Bose SoundLink Mini
BOSEといえばスピーカーやイヤホンなどで有名なメーカーですが、一部商品に偽物があります。
audio-technica インナーイヤーヘッドホン ATH-CKM1000
audia-technicaといえばイヤホンやヘッドホンで有名ですが、一部商品に偽物があります。
Office Home and Business 2013 日本語版 プロダクトキー付
マイクロソフトのofficeに正規品ではないコピー品があります。
テンセイクンプー~転世薫風(初回限定盤) [DVD]
プレミア化しているジャニーズのCDやDVDなどに偽物がよくあります。
などいろいろなものに偽物が存在します。
偽物を仕入れないために
偽物を仕入れてしまわないように事前にどんなことができるでしょうか?
選択肢としては2通りあります。
それは、
- そもそも仕入れない
- しっかりと裏を取ってから仕入れる
偽物があるとわかっている商品であれば、仕入れた商品が偽物という可能性もあるので最初から仕入れなければリスクは回避することができます。
それでも仕入れたい場合は、販売者(出品者)にしっかり裏を取り、どこで買った(仕入れた)のか、納品書や請求書など買った(仕入れた)場所がわかる証明を示せるかどうかを聞いていきましょう。
出品者の仕入先がヤフーショッピングや楽天市場やヨドバシ.comなどの大手家電量販店であればほとんどの可能性で偽物はないと思われます。
またその時の納品書や請求書があれば本当にそのショップで購入した可能性も高くなり、正規品の可能性も上がります。
しかし、請求書や納品書を偽造する販売者(出品者)も存在します。
これは私の知り合いが過去に実際に体験した話ですが、ヤフオクで例で出したハダクリエを仕入れたそうです。
私が事前に偽物があることを注意喚起していたので仕入れる前に、仕入先はどこか、納品書や請求書があるかを問い合わせたようです。
納品書があるということだったので落札後、支払い前に指定したアドレスに納品書の写真を送るという約束して商品を仕入れました。
実際に到着した納品書を確認したところ某大型家電量販店の納品書でした。
本物っぽかったのですがもしかしたらもあるので私がその某家電量販店に電話をして納品書番号からこの納品書自体が存在するのかを聞いてみました。
するとその納品書自体は存在するとのことでした。
ただ納品書をいじってあればこの納品書は存在しても注文自体はないかもしれないので聞いてみたところ、そこからは個人情報にあたるので教えてもらうことはできませんでした。
納品書があったのですが少し怪しいと思うところがあったので仕入れた方は日立に真贋調査に出しました。
結果は”贋物”ということでした。
つまり偽物ですね。
納品書があっても偽造された書類ということもあります。
仕入れる前に偽物を判断するのは容易ではありません。
偽物を仕入れないために一番リスクが低いのは初めから偽物が多い商品は仕入れないを徹底することがオススメです。
初めから偽物が多いで商品を仕入れないということは誰にでもできると思いますが、それ以前に偽物が多いという判断をしなければなりません。
偽物が多いのか調べるにはどうすればいいのでしょうか?
偽物が存在するのか調べる
私は偽物が多い商品はリサーチ対象から外し、絶対に仕入れないことを徹底しています。
ではどのように偽物が多いということを判断しているのかというと、アマゾンレビューを参考にしています。
アマゾンにはカスタマレビューがあります。
そもそも売れていない商品の偽物を作っても売れなければ意味がないので、基本的に偽物商品はよく売れているものに多いです。
売れている商品は商品レビューが多く集まります。
その中で「星1」がついている数が少し多いなと思った時はレビューの内容を見てみましょう。
今回見たのは偽物の実例でご紹介したテンセイクンプーです。
星1が14件ついています。
レビュー内容も見てみましょう。
14件入っているレビューの全てが「海賊版」や「偽物」というレビューでした。
このようにレビューを見ることで偽物が存在するのかが判断できます。
さきほど偽物が多いのは「売れている商品」と言いましたが、売れていてかつ「価格が高い商品」に特に多いです。
例えば3万円以上するヘアアイロンと聞くと「高い!」と思いますよね?
でもそれがよく売れていたら偽物があるかもしれません。
その「あるかもしれない」という感覚が非常に重要です。
こちらの商品は「リュミエリーナ」というブランドで女性に非常に人気のシリーズです。
ヘアアイロンやドライヤーを出しています。
この中の商品を一つ見てみました。
全体で101件のマスタマーレビューが入っており、星1つが8件あります。
全体的に見ればかなり少ないのですが内容を見てみましょう。
8件中2件は偽物であるということを示唆しています。
残り6件は品質に問題があるという内容でした。
6件に関しては偽物であるという自覚がなくレビューしているのだと思います。
このように偽物の可能性が少しでも顔を出したらリサーチ対象から外していきましょう。
またレビューには偽物の判別方法などが記載されていることも多いですし、ネットで検索すると他にも判別方法がいろいろ出てきます。
判別方法を踏まえた上で仕入れるか判断するのもいいと思います。
しかし最近の偽物は非常に品質がいい場合もあり、見分けがつかないこともあります。
例えば私が過去に仕入れた商品を見比べてみましょう。
BASEのサウンドリンクミニというスピーカーです。
どちらが本物でどちらが偽物かわかりますか?
正直どちらも持っていないとわからないと思います。
矢印でさした影の部分が違います。
よくわからない人は画像をよく見比べてください。
左は影がほとんどないのに対して、右は全体的に満遍なく影があります。
どちらが本物だと思いますか?
本物は.......”左”です!
あとはほとんど同じで商品自体も見分けがつきませんでした。
唯一箱で見分けることができました。
このように偽物、本物どちらかしか持っていないと偽物かどうかもわかりません。
またどちらも持っていてもどちらが偽物でどちらが本物なのか判断するのも難しいです。
私の場合はビックカメラで購入したものと、ヤフオクで購入したものなのですぐに判別することができました。
偽物商品には保証書がなかったり、シリアルナンバー入りの商品であればシリアルナンバーがないなどのわかりやすい点もあるので仕入れる前に問い合わせましょう。
しかし日立のハダクリエのような偽物は偽物であっても保証書が付属しています。
アマゾンレビューにどのようなところを見て偽物と判別すればいいのか記載されているので参照してみてください。
偽物を仕入れてしまった場合
私も過去に偽物を仕入れてしまったことがあります。
偽物をアマゾンで販売してしまい、もしアマゾンにそれがバレてしまうとアカウントが一時停止され調査が入ります。
仕入先のURLや請求書が求められます。
さらにそれらを提出すると今度はその仕入先はどこから仕入れたのかわかる資料を提出しろと言ってきます。
これはメーカーにたどり着くまで提出を求められます。
偽物と判断されてしまうとアカウントは凍結され、売上金などが3ヶ月間保留になってしまいキャッシュフローに大ダメージを受けてしまいます。
ですので目先の利益に踊らされ偽物が多い商品を仕入れるのはあとあと大変なことになりかねないので避けるべきですが、偽物が多いと知らなかった場合は誤って仕入れてしまうこともあるでしょう。
仕入れてから偽物とわかった場合は返品していきましょう。
私はBOSEのサウンドリンクミニを仕入れたときはヤフオクから仕入れたのですが、商品ページの写真は正規品でした。
ですので「商品ページの画像と違うものが届いたので商品ページの画像にあったものを送ってください」と取引ナビから連絡しました。
すると「商品ページの写真にあったものをお送りしました。」と返答があったので正規品と非正規品の違いを書き、再度正規品を送るように言いました。
しばらくたっても返事がなかったので「このまま対応がない場合は法的措置をとらせてもらいます。」という内容を送りました。
その後商品を送ってくれたら返金するという旨のメッセージが届きました。
しかしこのまま送ったのでは証拠品が向こうに抑えられてしまう恐れがあったので代引き発送で送りました。
商品を送っても返金がされるという保証はどこにもありません。
ですので商品を受け取るにはお金を払わないといけない代引きを使いました。
返品に応じてくれない場合は法的措置というワードを使うとスムーズにいくことが多いです。
また偽物を販売している人は個人か法人化はわかりませんが、偽物販売を公にしているところはほとんどありませんから税金などを支払っていないことも考えられます。
「開業届を出して税金を収めていますか?税務署にも連絡させていただきます。」というような内容を送るのもいいでしょう。
偽物販売は立派な犯罪ですが処罰されていない案件も多くあります。
ですので法的措置で揺らがない人もいますが、税金問題は口座の凍結や差し押さえなどの重大なことにもつながりかねないのである意味警察に言われるより怖いと思う人もいます。
偽物を仕入れてしまった場合は必ず返品をしましょう。
もしアマゾンでの販売中に偽物かもしれないと思ったら即刻販売を中止して確認をしましょう。
先ほども言いましたがアマゾンのアカウント凍結はキャッシュフローに大きな影響があるので軽く考えないほうがいいです。
最後に
世の中にはどうしても偽物が出てきてしまいます。
個人使用であれば誰かに迷惑がかかることはないのかもしれませんが、販売をしてしまうと必ず誰かに迷惑がかかりますし、自分にも大きなダメージがあります。
今あなたが見ている商品にももしかしたら偽物があるかもしれないので、常に偽物があるかもしれないということを意識してリサーチ、仕入れをしていきましょう。