新品せどりと中古せどりのメリットとデメリット
この段落では、新品せどりと中古せどりのメリット、デメリットについて紹介していきます。
新品せどりのメリット
新品せどりのメリットは、3つあります。
まずは、検品が不要な点です。新品未開封品は、傷や汚れなどを細かくチェックする必要がありません。
中古の場合には、傷や汚れだけでなく、家電やゲームなら動作確認などが必要になります。
しかし、新品の場合には、外装ビニールが破れていないかどうか程度のチェックで済むため、細かい検品が不要で手間がかからないのです。
2つ目は、複数個を同時に仕入れやすいことです。
新品の場合には、ワゴンなどに同じ商品がたくさん並んでいることも珍しくはありません。
売れると思った商品を複数個まとめて仕入れることができるため、素早い仕入れが可能になります。
カートを取得することで商品の回転率が高くなることもメリットの1つです。
Amazonの場合には、カートを取得できれば商品を購入してもらいやすくなります。
Amazonで商品を購入する際には、「カートに入れる」というボタンがあります。
カートを取得していることにより、出品している商品が優先的にカートに入ります。
Amazonでは、1つの商品に対して複数個出品されていることも珍しくありませんが、自動でカートに入るため購入される機会が多くなるのです。
新品せどりのデメリット
新品せどりのデメリットとしては、ライバルが多いことが挙げられます。
ライバルとは、同じようにせどりをおこなっている人だけではありません。
全国チェーンの店舗では、同じ商品が安売りされていることも多くあるのです。
人気の高かったり需要が多かったりする商品では、ライバルが急増するケースも多いので、価格を下げなければなかなか売れないケースもあるでしょう。
カートを取得しなければ売れないこともデメリットです。
Amazonでは、カート取得できれば販売しやすくなりますが、カートを取得すること自体が難しいのです。
カートを取得するためにはさまざまな条件があり、条件を満たしている人が多ければ、より好条件の人がカートを取得します。
価格や在庫はもちろんのこと、店舗評価なども関わってくるため、せどり初心者には厳しいでしょう。
利益率が低いこともデメリットになります。
新品せどりは、中古せどりに比べるとどうしても利益率が低くなってしまいます。
扱う商品によっても異なりますが、利益率が15~20%ぐらいになることも珍しくはありません。
ライバルとの差別化をしにくいのも気になる点です。
中古の場合には、商品の状態や付属品などによって差別化を図ることができるため、価格競争に巻き込まれることがあまりありません。
しかし、新品の場合は、差別化がしにくく価格競争に巻き込まれて赤字になったり在庫を抱えたりする可能性があるのです。
中古せどりのメリット
中古せどりのメリットは、利益率が高いことです。
中古品は安い値段で仕入れられることが特徴です。
そのため、状態が良いものであれば利益率が高くなりやすく、効率的に稼ぐことができるでしょう。
また、人気の高い商品や初回限定版などなら、プレミア価格がつく可能性もあります。
仕入れた価格よりも大幅に高い価格で転売できるケースもあるのはメリットです。
ライバルが少ないことも良い点でしょう。
中古商品は出回ることが少ないため、ライバルが少ないのです。
ライバルが多ければ多いほど、自分が出品した商品を選んでもらうことは難しくなりますが、中古商品ならその心配がありません。
比較的ライバルが少なく商品を購入してもらいやすいので、在庫を抱えるリスクも少なくなるでしょう。
中古商品の場合には、Amazonで出品する際に危険物に該当するなどの確認をする必要がありません。
細かくチェックしていく必要がないため、手間がかからずスピーディーに出品できるのです。
以下のページでは中古せどりで本当に儲かるジャンルと稼ぐための裏ワザを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
→【プロ監修】中古せどりで本当に儲かるジャンルと稼ぐための裏ワザ
中古せどりのデメリット
中古せどりのデメリットは、検品に手間がかかることです。
中古品の場合には、商品の状態を細かくチェックする必要があります。
きちんと確認しておかないと、後々クレームがきたり返品されたりする可能性があるからです。
CDやDVDならケースだけでなく、中身の傷の確認、読み取り可能かなどを調べる必要がありますし、家電やゲームも同様です。
一つ一つの商品を検品するのに時間と手間がかかるため、新品に比べると出品までにかかる時間が多くなります。
商品コンディション説明を詳細におこなう必要があるのもデメリットです。
たとえば、小さな傷があるのならそれをきちんと記載しておかなければいけません。
商品コンディションの説明を怠ると、イメージ違いなどで返品される可能性があります。
それを防ぐためにはコンディションの記載を詳細におこなわなければいけないので、出品作業に時間がかかります。
商品コンディションに応じて、自分で値付けしなければいけないことも気になる点でしょう。
中古品のコンディションは一つ一つ違います。
そのため、その商品の状態に応じて自身で価格を付けなければいけないのです。
適当に価格をつけてしまうと利益が出ない、もしくは売れないこともあるので、慎重に値付けすることが求められます。
もっとも利益が出るような価格と売れる価格を両立させることがポイントです。
新品商品を仕入れるときのポイント
新品商品を仕入れるときには、仕入れ先や仕入れ方のポイントを押さえることが重要です。
どのようなポイントに気をつければいいのか、詳しく見ていきましょう。
新品商品の仕入れ先
新品商品の仕入れ先は数多くあります。
まずは、家電せどりです。
家電せどりとは、その名の通り新品の家電製品を仕入れるせどりのことをいいます。
家電せどりで使う仕入れ先は、家電量販店が主になるでしょう。
ヤマダ電機は業界第一位の家電量販店です。
店舗数も多く、取り扱っている家電も多いため仕入れ先としては使いやすいのが特徴です。
業界第二位であるビックカメラも、仕入れ先の候補になります。
ビックカメラの特徴はなんといってもタイムセールがあることでしょう。
安定して安いため、比較的利益を出しやすい仕入れ先です。
価格交渉がしやすいケーズデンキ、アウトレットが充実しているEDION、AV機器などの専門性が高いノジマ電気、カメラの仕入れ先として最適なカメラのキタムラなどもあります。
また、家電量販店だけではなく、ドン・キホーテやコストコ、イオン、ホームセンターなどでも家電製品は販売されています。
そのため、利益率を上げたい、大量仕入れをしたいのなら、これらのディスカウントストアやスーパーなどを使うことも1つの方法です。
ホビーせどりでは、BOOKOFF SUPER BAZAAR、万代書店系の店舗やホビーオフなどが仕入れ先として便利です。
これらの店舗は、ホビーせどりでは定番の仕入れ先なので、さまざまなホビー商品を仕入れることができるでしょう。
住んでいる地域にこれらの店舗がない場合には、地域のホビーショップも仕入れ先候補になります。
しかし、品ぞろえが豊富であることが条件になるため、できるだけ大きな店舗を探しましょう。
メディアせどりとは、CDやDVD、ゲームなどを扱う転売です。
ブックオフやゲオ、TSUTAYAなどが主な仕入れ先になります。
この3つの店舗は全国展開していますので、どこの地域に住んでいても比較的使いやすい仕入れ先だといえるでしょう。
日用品せどりなら、イオンやスーパー、リサイクルショップなどで仕入れをおこないます。
利益が出やすい新品商品の仕入れ方
利益を出すためには仕入れ方にもポイントがあります。
新品商品で利益を出そうと思うのなら、まずは定番商品を仕入れるといいでしょう。
マイナーな商品よりも、定番商品のほうが需要が高く売れやすい傾向があるからです。
もちろん、1つのジャンルに詳しい人、たとえば家電マニアの人などはマイナー商品であっても、性能などを見て購入する可能性はあります。
しかし、そこまで家電に詳しくない一般的な人はやはり、名前を知っている有名な商品や定番商品を購入する可能性が高いのです。
そのため、定番の商品を仕入れておけば安定して転売できるため、一定の利益を上げやすくなります。
型落ち商品を仕入れるのも良い方法です。新しいモデルが発売されると、その前のモデルは型落ち商品になります。
店舗としては早く型落ち商品を売ってしまいたいので、セールなどをおこなうことが多いのです。
そのため、安く仕入れることができます。
多くの機能はいらないため型落ち商品でいいという人も少なくないので、仕入れておけば利益になりやすい商品です。
新品商品を仕入れるときに注意したいポイント
新品商品を仕入れる際に注意したいポイントがいくつかあります。
まず、複数個や大量仕入れをおこなう場合です。
店舗やインターネットショップは、転売されることを嫌います。
そのため、あまりにも大量に購入する場合には用途を聞かれるケースもあるのです。
このとき素直に転売するためといってしまうと、店舗との関係が悪くなってしまいます。
初めのうちは、会社のイベントで使用する、仕事で必要になって、というように転売だと思われないようにしたほうがいいでしょう。
また、長くせどりをおこなうのなら店舗といい関係を築くことが重要です。
横柄な態度を取ったり怪しまれるような行動を取ったりするのはやめて、良い印象を与えるように意識しましょう。
仕入れた商品をリスト化することも大切です。
エクセルやスプレッドシートを利用して、リストを作っておくと便利です。
入力項目は非常にシンプルで、ASIN・モノレートURL・仕入れ先・仕入れ価格・販売価格などを記載してまとめておけばいいでしょう。
リスト化しておくことにより、仕入れ管理や在庫管理、売上管理、利益の算出、仕入れリストなどに幅広く使えるため、効率的な転売が可能になります。
Amazonへ転売するときの注意点
Amazonに出品して転売しようと考えている人も多いでしょうが、Amazonへ転売する際には注意してほしいことがあります。
まず、Amazonへ出品する場合には、個人から仕入れることはできません。
また、メーカー保証と同等の保証をする必要があります。
Amazon.co.jp(Amazon本体)からの刈り取りも禁止されています。
これは、Amazonで購入した商品をAmazonで新品として転売することを指しています。
つまり、Amazonで転売する際には、仕入れ先としてAmazonを利用できないということです。
この他にも、保証期間が始まっている商品は新品としての出品不可、プライズ品、つまりゲームセンターなどの景品やおまけなどは新品の場合でも出品できないなどの規則があるので、しっかりと確認しておきましょう。
違反するとAmazonから警告を受けることになります。
この際、領収証か納品書の提出が求められますが、提出ができなければアカウントが閉鎖されるので注意しましょう。
新品を転売するときに古物商許可は必要?
転売ビジネスをする際に必要だといわれている古物商許可ですが、新品を転売する際にも必要なのでしょうか。
新品を転売するときに古物商許可は必要になる
新品を転売する際に、中古品ではないから古物商許可は必要ないと思っている人もいますが、これは違います。
基本的に、一度人の手に渡ればその商品は古物になります。
新品未開封であったとしてもこれは変わりません。
人の手に渡った時点で古物になるのです。
これが問屋から仕入れた場合には新品の扱いになりますが、家電量販店やホームセンター、インターネットショップなどから仕入れた場合には古物として扱われます。
古物を転売する際には、古物商許可が必要です。
利益を得るために古物の転売を繰り返す場合には、古物商許可を取得したほうがいいでしょう。
ただし、古物を売る場合でも許可が不要なケースもあります。
たとえば、自分が使っていたものが不要になり売る場合や、他人から無償で譲り受けたものを転売する場合などがこれに当たります。
基本的には、ビジネス目的で仕入れて転売する場合には、許可が必要だと思っておけばいいでしょう。
古物商許可を取得するときのステップ
古物商許可を取得するためには、警察署の「古物商担当」係に行きましょう。
古物商許可を取得したい旨を伝えれば、記載書類をもらうことができます。
記入箇所の説明を受けることもできるので安心です。
古物商許可の申請は煩雑なので、初めてならメモなどを持参して忘れないように書いておくと便利でしょう。
次に必要書類を揃えます。
役所や法務局などで住民票や身分証明書、登記されていないことの証明書などを取得します。
インターネットで転売をおこなう際には、インターネットでの古物営業として書類を作成する必要があるため、間違えないように注意しましょう。
申請のためには、審査料として1万9000円が必要になるため、申請書を提出する際には忘れずに持参します。
書類が揃ったら、再び警察署に行って申請書と審査料を提出して完了です。
新品せどりを始めてみよう!
新品であっても、繰り返し転売する場合には古物商許可が必要になりますので、許可を取っておくといいでしょう。
新品せどりをするのなら、注意点などをしっかりと理解して始めることが大切です。
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