せどりでアプリが使われる2つの理由
せどりをする際にアプリを駆使するセラーは多いですが、そもそもアプリで何が出来るのか気になる人もいるかもしれません。
そこでまずは、せどりでアプリを使うメリットについて解説します。
【せどりでアプリが使われる2つの理由】
- せどりを効率化できる
- 初心者でも十分な情報が得られる
せどりを効率化できる
せどりで稼ぐには高く売れる商品や安く買える仕入れ先の情報が欠かせないものの、アイテム数があまりに多いために手動で情報を探すのは現実的ではありません。
たとえば、あるCDに狙いをつけたとします。
自力で情報を集める場合、各サイトでの販売相場を調べ、どこで仕入れられるのかを探します。
そして、利益率を各サイトの手数料を考慮しながら計算し、すべての情報を総合的に判断して仕入れ先を決めなければなりません。
アプリがあれば、こうした細かい作業を一瞬でできます。
CDのバーコードを読み取るだけで中古市場の情報が簡単に入手できるため、効率的に稼げるのが魅力です。
販売できる商品が豊富にある現代では、せどりをするならアプリの使用は必要不可欠と言えるでしょう。
初心者でも十分な情報が得られる
せどりにアプリやツールが存在しない場合、稼げるかどうかは知識量と経験値が大きく影響することになります。
アプリが登場するまでの時代では、知識と経験、そして適切な相場観を養っていなければ利益を生み出すのが難しくなるため、初心者が儲けるのは至難の業だったはずです。
しかし、アプリやツールの登場よって経験年数にかかわらず、せどりのベテランと同じ情報を入手することが可能になりました。
せどりが未経験の人でも、商品のバーコードを読み取るだけで必要な情報を手に入れられるので、気軽に挑戦しやすい点がメリットです。
ではどんなアプリが実際に役立つのか見ていきましょう。
せどりアプリ【Amazon公認系3選】
せどりでは、商品の販売先にAmazonを選ぶセラーが多いので、必然的にAmazon関連アプリの利用率は高い傾向にあります。
そこで最初に、Amazonが公認する人気アプリを紹介します。
Amazon Seller
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
Amazon Sellerは、Amazonの出品者が利用する出品管理ツール「セラーセントラル」のアプリ版です。
スマホからセラーセントラルを見ると、字が小さく操作しにくいのでアプリがあると便利です。
Amazon Sellerアプリでは、仕入れリサーチや出品管理などさまざまなことが対応できます。
たとえば、カメラで商品バーコードをスキャンすると、Amazonでの利益額や出品者数などがチェックできます。
また、商品登録からアイテムを検索すると、出品制限や出品禁止、FBA対応の可否がわかる仕組みです。
購入希望者からの問い合わせなどにも対応できる。
せどりをしていると、商品の仕入れや出荷に忙しく、なかなか管理まで手が回らない人も多いかもしれません。
Amazon Sellerアプリを使うと普段の管理が楽になることが期待されます。
特に、商品ごとの売り上げ分析までできるので、複数商品を取り扱っている人は重宝するでしょう。
Amacode
対応OS:iPhone・Android
価格:無料(有料版Amacode Proは月額4980円)
Amacode(アマコード)は、Amazonが公認する仕入れリサーチ用のアプリです。
Amazon Sellerとセットでスマホに入れているセラーが多いのが特徴と言えます。
Amacodeでは、商品バーコードを読み取ると、Amazonランキングや最安値で売った場合の利益額などがわかります。
2020年6月にモノレートが終了するまでは、Amacodeからモノレートに飛んでランキンググラフを見るのが基本の使い方でした。
2020年9月時点では、有料版のAmacode Proに登録するとKeepaのランキンググラフが確認できるようになっています。
ランキンググラフは上下に激しく動いているほど売れ筋という意味なので、スマホに入れておくと仕入れの判断が簡単になるでしょう。
プライスター
対応OS:iPhone・Android
価格:無料(ただし月額4800円のブラウザ版ツール利用者のみ利用可能)
プライスターは、もともとAmazon公認のツールで、アプリは後からリリースされています。
ツールを使うとAmazon Sellerより簡単に出品できたり、自動で価格改定ができたりするため、せどりを全面的に効率化できるのが特徴です。
プライスターアプリでは、バーコードリーダーでAmazonのランキンググラフがチェックできたり、利益を出すために必要な仕入れ価格がわかったりします。
特に注目なのは「プライスターリサーチ」です。
モノレートの終了に伴ってリリースされた機能で、狙った商品を仕入れるべきかどうか10段階で評価してくれるので、仕入れの判断に迷いがなくなります。
たとえば、レベル1は仕入れない、レベル6は仕入れるなどのように表示されるので、市場の動きが良くわからなくて自分の判断に不安がある場合に活用できるでしょう。
せどりアプリ【リサーチ系3選】
せどりアプリが最も活躍するのはリサーチ段階ですが、Amazon公認以外にもリサーチに強いアプリは複数存在します。
そこで、特に人気のあるアプリを3つほど紹介します。
せどりすと・せどろいど
対応OS:iPhoneはせどりすと・Androidはせどろいど
価格:無料(有料版せどりすとプレミアムは月額5000円)
せどりすと(iPhone版)・せどろいど(Android版)は、仕入れリサーチ用で有名なアプリです。
Amacodeと人気を二分していたものの、2018~2019年頃から無料版は不具合が多いという声も聞かれるようになりました。
せどりすと・せどろいどでは、Amacode同様、バーコードをスキャンするとAmazonの最安値や出品者数、ランキング順位などがわかります。
有料版のせどりすとプレミアムはAmazon公認で、仕入れ時のフィルタリング機能が充実していたり、出品機能がついていたりするため「せどりすとを使うならプレミアム」という声も多い傾向にあります。
せどろいどの有料版は、せどりすとと同等の機能はないためおすすめできません。
Azサーチ
対応OS:Android
価格:無料
Azサーチ(アズサーチ)とは、Android版のみ提供されているリサーチ系アプリです。
Amazonでの売れ行きや価格相場を調べるタイプのツールではなく、狙った商品の仕入れ先を探すのに役立つのが特徴になっています。
Azサーチがあれば、バーコードの読み込みや、キーワードによって検索した商品の販売価格を複数サイト一気に調べてくれます。
たとえば、Amazon、ヤフオク!、メルカリ、楽天市場、ヨドバシカメラなど、9つショップの販売価格を教えてくれるので、効率よく仕入れ先を見つけられるでしょう。
検索方法は、商品名やジャンルのほか、ランキングでも表示可能です。
初心者のうちは仕入れ先を探すのに苦戦することも少なくないので、一度見てみることをおすすめします。
DELTA tracer
対応OS:Android
価格:無料
DELTA tracer(デルタトレーサー)は、Google Chromeの拡張機能のひとつで、Amazonを便利に使えるツールです。
2020年9月時点ではAndroid版のみアプリが存在します。
iPhoneの人はアプリを使うことはできないものの、ホーム画面にショートカットを置くやり方ができます。
Google Chromeの拡張機能であるDELTA tracerは、Amazonの商品ページに出品最安値や出品者数、ランキンググラフ、見込利益などが自動で表示されるようになり、楽天など他サイトにもワンクリックで飛べるのが魅力です。
アプリでも同等の情報を得ることができます。
アプリでは、条件を設定しておくとプッシュ通知でお知らせしてくれるため利便性が高いです。
モノレートが終了したことで、無料で使えるDELTA tracerに人気が集まっているため、チェックしておくと良いでしょう。
ただし、有料化のうわさもある点には注意が必要です。
せどりアプリ【地図系2選】
電脳せどりによって自宅にいながら仕入れが可能になってはいるものの、店舗せどりを好むセラーも少なくありません。
ここでは、店舗せどりに欠かせない地図系アプリ「Google マップ」と「ロケスマ」を紹介します。
Googleマップ
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
Googleマップは言わずと知れた王道の地図アプリです。
利用している人も多いでしょう。
店舗せどりをするセラーにとっては欠かせないので、入れていない人はインストールしておくのがおすすめです。
店舗せどりは足を運ぶ場所が多く、記憶しきれない可能性があります。
忘れていたお店で安く仕入れができるとすればチャンスロスになってしまうため、ダウンロードをしておきましょう。
Googleマップの最大の魅力はマイマップを作成できる点です。
たとえば、本せどりでBOOKOFFを複数店舗回る場合、店舗ごとに別のアイコンが設定でき、情報のメモも可能なので、有力店やセール情報を忘れずに済みます。
自分だけのオリジナルマップを育てることで、せどりに強くなれる可能性が高いでしょう。
ロケスマ
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
ロケスマはGoogleマップとセットで入れている人の多い地図系アプリです。
幅広いジャンルのチェーン店情報がまとまっているのが特徴。
周辺にあるチェーン店を一括検索&表示してくれるのが便利な点がロケスマの魅力です。
たとえば、家電量販店で仕入れをしたい場合に「場所+家電量販店」で検索すると、周辺の店舗を表示してくれる。
エディオン、ヤマダ電機、ケーズデンキなど主要チェーン店を網羅しているので、特に土地勘のないところでは便利です。
しかも、駐車場や営業時間なども教えてくれます。自動車で行けるなら購入できる商品の幅が広がりますし、営業時間がわかっていれば時間に余裕のない人も効率よくお店を回れるでしょう。
ただし、小規模な個人店は出ないので、Googleマップと併用して使うのがおすすめです。
せどりに便利!その他のアプリ7選
これまで紹介してきた8つのアプリを活用すれば、せどりを効率よくできます。
しかし、人によってプラスαでチェックしているアプリもあります。
そこで、セラーごとに利用率の異なるアプリもチェックしておきましょう。
メルカリ
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
メルカリは、国内最大級のフリマアプリとして知られています。
20~30代の女性ユーザーの比率が高めで、使い方が簡単なのが特徴です。
せどりでは仕入れ先としても販売先としても活用が可能ですから、ダウンロードしておきたいアプリのひとつです。
メルカリがあれば、Amazonで出品制限がかかっている商品でも販売できます。
たとえば、Amazonの場合、ブランド品の販売には規制がかかっていることが多いものの、メルカリでは販売可能です。
メルカリの基本コンセプトは不要品を誰かに使ってもらおうということですから、使わなくなったブランド品の出品もできるのです。
ただし、メルカリを使ってブランド品を仕入れる際は、偽物が紛れ込んでいるリスクを認識しておく必要があります。
- メルカリ
- (関連)【無料公開中】メルカリスタートアップマニュアル
ヤフオク!
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
ヤフオク!は国内最大級のオークションサイトであり、出品カテゴリは4万種類以上、常時出品数は6400万品以上もある巨大な市場です(2019年7月時点)。
オークション出品以外にも、価格を固定するフリマ出品もできます。
もともとはオークションのみだったため、入札を楽しむ30代以上の男性ユーザーの割合が多めだといわれています。
ヤフオク!もメルカリ同様、仕入れにも販売にも活用できるのが魅力です。
ヤフオク!を使用して仕入れるメリットは、相場のわからないユーザーがお宝商品を格安で出品しているケースがある点です。
一方、販売するメリットは、プレミア感が出せるような商品はAmazonやメルカリより高値で売れる可能性がある点が挙げられます。
楽天市場
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
楽天市場は、Amazon同様に国内でも巨大なECモールのひとつとして知られています。
普段から楽天市場を利用しているセラーのなかには、アプリで仕入れられそうな商品を探している人もいるため、せどりに有効な市場だと言えるでしょう。
ちなみに、楽天アプリを利用して買い物をすると0.5%分のポイントがもらえるので、購入数が多くなるほどお得な仕入れ先になります。
ただし、楽天は出店ハードルが高めなので、個人せどりで販売先にするのは難しいでしょう。
楽天市場では、楽天スーパーセールなどを活用して、お得に仕入れができるのが魅力です。
イベント時はポイント還元率が最大で40倍を超えるので、実質的な仕入れ価格を抑えられます。
また、ポイントが最大16倍になるスーパーポイントアッププログラムも見逃せません。
利益の最大化を狙うなら、インストールしておきたいアプリと言えるでしょう(2020年9月時点)。
フリマウォッチ
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
フリマウォッチは、フリマサイトでの仕入れに活用できる便利アプリです。
中古品をせどりで扱うセラーのなかには愛用している人も見られます。
フリマウォッチがあれば、狙っている商品がアプリの監視対象になっているフリマサイトに出品されると、スマホに通知してくれるのが魅力です。
フリマウォッチに欲しい商品を登録しておけば、商品が出品された際にチャンスを逃してしまうリスクを軽減できるので、せどりをするなら押さえておきたいアプリと言えるでしょう。
監視サイトは、メルカリ、ラクマ、ヤフオク!のフリマ出品など複数あるのも魅力です。
ちなみに、登録できキーワードは約5000件もあるので、多彩な商品を取り扱う予定のある人にもおすすめできます(2020年9月時点)。
Shufoo!
対応OS:iPhone・Android
価格:無料
Shufoo!(シュフー)とは、オンラインで大量の店舗チラシをチェックできるアプリのことです。
日用品や消耗品に分類されるアイテムを薄利多売で稼ぐセラーに人気があります。
Shufoo!をダウンロードしておくと、翌日のチラシが前の日の夜にチェックできるので、店舗仕入れをする人には便利です。
チラシのカバー範囲は、家電量販店、ドラッグストア、ホームセンター、スーパーなどのチェーン店など多彩です。
数量限定で安く売られている商品などを購入できると仕入れ費用を抑えられるのでチェックしておきましょう。
また、Shufoo!ではポイントを貯められる制度がありますし、クーポン情報も発信しています。
貯めたポイントは抽選に参加するためのものでお得になるわけではないものの、クーポン情報をしっかりとチェックしていれば仕入れ費用を抑えられるでしょう。
シンプル利益計算
対応OS:Android
価格:無料
シンプル利益計算は、その名の通り利益額の計算をするのに役立つアプリです。
Androidユーザーで、Amazon以外にメルカリやヤフオク!にも出品するセラーに愛用されています。
シンプル利益計算があれば、特定の商品の仕入れ価格・予想販売価格・送料などの経費を入力すると、利益がどの程度になるかを計算してくれます。
せどりを続けていくと、商品管理が大変になってきますが、シンプル利益計算なら一括で管理できるためおすすめです。
メルカリ・ヤフオク!・ラクマに対応しているため、各サイトの比較が可能なのも魅力です。
表示はサイトごとに色分けされているので視認性が高く、直感的な操作ができるのでスムーズに入力できます。
CSVファイルも出力できるので、販売後に実際の価格を入力すれば、帳簿をつけるのも効率よく進められるでしょう。
SHINOBI バーコードリーダー(スキャナー)for PC
対応OS:Android
価格:無料
SHINOBI バーコードリーダー(スキャナー)for PCは、せどりで大量の商品をリスト化する必要のある人のためのアプリです。
ただし、WindowsのPCとAndroidのスマホユーザーが対象と限定的なのが残念なところです。
SHINOBI バーコードリーダーは、アプリで読み取ったバーコードの値をPCに送る機能を備えているのが特徴になっています。
リストを作るのに手打ちだと大変な労力になりますが、SHINOBI バーコードリーダーはExcelなどに自動入力させられるため、コードを手打ちしなくて済むメリットがあります。
利用するにはアプリのほかにPC側でもプログラムをダウンロードし、両者を接続する必要があります。
読み取り能力の面ではハードウェアのバーコードリーダーには劣るかもしれませんが、手軽に読み取って無線でパソコンに送信して自動入力できるメリットは見逃せません。
せどりでアプリを使う注意点
せどりをするならアプリを活用したほうが効率的であることは事実ですが、いくつか意識しておきたいポイントがあります。
そこで最後に、せどりアプリを利用する際の注意点を解説します。
【せどりでアプリを使う注意点】
- 必要なアプリだけを選ぶ
- アプリを見るだけで満足しない
- 定期的にアプリを見直す
必要なアプリだけを選ぶ
アプリを選ぶときは、自分に必要だと思うものを数個使うようにするのがおすすめです。
あまりに数が多いと使いこなせなかったり、むしろ非効率になったりするおそれがあります。
たとえば、Amazonのみで販売するならAmazon系を強化しておく、店舗せどりが好きな場合は地図系アプリとバーコードリーダーがついたアプリを活用するなどの活用方法が良いでしょう。
どうしても絞り切れないということであれば、気になるものをピックアップしてインストールするのも良いかもしれません。
使っていくなかでアプリを絞り込み、使用頻度の高いアプリだけを残しましょう。
自分のスタイルが確立されることで、せどりの効率化が可能になります。
アプリを見るだけで満足しない
せどりアプリで価格相場やランキンググラフを見ていると、自分が万能になったような気分になることがあります。
なかには「へぇ、そうなんだ」と見ているだけで数時間が経過してしまう場合もあるかもしれません。
しかし、実際に仕入れて販売して初めて利益が発生することは忘れないようにしましょう。
いざ仕入れとなると勇気が必要なケースもあるが、最初は安く手に入る商品から扱えば大損するリスクを回避しやすくなります。
インストールして眺めているだけでは利益は発生しません。
最初はじっくりと見て操作性を確認することも大切ですが、ある程度確認が済んだら行動に移りましょう。
定期的にアプリを見直す
せどりアプリは、人によってある程度ラインナップが固定されていますが、1つのアプリに依存しすぎるのは注意が必要です。
Amazonやメルカリ、ヤフオク!など、販売先のプラットフォームの規約変更でアプリの配信が停止したり、提供が終了したりする可能性が常にあります。
2020年6月にモノレートが終了し、せどり界に激震が走ったのは記憶に新しいところで、モノレートの終了により、すべてのセラーが影響を受けたといわれているほどです。
とはいえ、せどりに活用できるスマホアプリはたくさんあり、流行のアプリは年によって変わるので、定期的に新しい情報を収集するとよい。
新しいアプリをいち早く味方にすることで、せどり界で活躍できる存在になれるかもしれません。
せどりアプリで効率的に利益を出そう!
せどりで稼ぐには、売れ筋の商品やお得な仕入れ先のリサーチが欠かせません。
アプリを使うことで、初心者でも十分な情報を得ることができ、せどりを効率化できるので、気になったアプリは使ってみましょう。
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