1.靴を転売するメリットとは?
靴の転売には、他の商材にはないメリットがあります。
それがどのようなものかについて紹介をしていきます。
世界中で需要があるため売りやすい
人気のあるブランドの靴やスニーカーなどは、世界中で高い需要を誇っており、インターネットを介して販売をすればよく売れることで知られています。
特に、有名メーカーのスニーカーなどは転売ビジネスにとって鉄板の商材だといえるでしょう。
ちなみに、意外なところでは、日本文化を代表する下駄や足袋といったものも海外では人気があります。
日本では、昔に比べて需要が激減しているために売れないと思われがちですが、外国人からは日本ならではのデザインをクールと感じて愛用している人も少なくないのです。
このように、靴に対する感じ方は人それぞれなので、転売ビジネスを行う際は、「これは売れないだろう」と決めつけて仕入の幅を自分から狭めてしまわないことが大切です。
靴自体に高い需要があるだけに、国を跨げばどんな種類の靴でもビジネスになる可能性があります。
まずは、いろいろな種類の靴について調べ、可能性を探ってみるのが賢明です。
消耗品であるため需要がある
靴は服と同じように毎日身に着けるものです。
しかも、常に地面に接し、摩擦によって靴底がすり減っていくため、その消耗具合は服の比ではありません。
頻繁に買い替える必要があり、そういう意味では靴も立派な消耗品です。
つまり、靴にはコンスタントな需要があり、他の多くの商材と比較しても定期的な購入につなげていける可能性が格段に高いというわけです。
いくら人気の高い商材でも、一度購入すれば終わりというものであれば、なかなか安定した売上は望めません。
それだけに、これは大きなメリットだといえます。
その一方で、靴はコレクターアイテムという側面もあります。
実際に使用するためではなく、飾って楽しむのを目的として靴を集める人がいるのです。
一般のルートでは、なかなか手に入りにくいものなどは人気が集まりやすく、時には驚くような値がつく場合もあります。
そういった商品はマニアが先を争って購入するために、あっという間に売り切れてしまうケースも少なくありません。
仕入れルートを確保できれば、利益率の高いビジネスを展開していくことも十分可能です。
靴を転売するデメリットとは?
非常に魅力の高い靴の転売ですが、デメリットがないわけではありません。
メリットだけに目が向き過ぎて思わぬ落とし穴にはまらないように、ここでは具体的なデメリットについて紹介していきます。
サイズが合わずに返品になることがある
靴の転売ビジネスを行う場合、最大のネックとなるのがサイズの問題です。
まず、国によってサイズの表記方法が違うので、「海外の商品を購入する際には間違いやすい」という事情があります。
たとえば、日本で25.0の靴に相当するのが、アメリカでは7、イギリスでは6.5、ヨーロッパでは40といった具合です。
それに加え、たとえサイズが合っていたとしても、靴のフィット感というものはメーカーによってかなり異なります。
特に、外国の靴の場合は日本のものとはポイントごとの寸法の取り方が異なるので、同じ大きさのはずなのに全然足にフィットしないといったケースも珍しくないのです。
そのため、靴の転売をしていると「サイズが合わない」「履きにくい」などといった理由から返品される可能性もあります。
実店舗であれば、購入する前に試着してもらえば問題はないのですが、インターネットでの転売の場合はそういうわけにもいきません。
そのため、返品リスクが高くなるのはどうしても避けられないというわけです。
参入しやすいためライバルが多い
靴を商材にしてビジネスを行う場合は、新品商品を無在庫転売することができます。無在庫転売とは、商品を仕入れずに出品をし買い手が現れてから仕入れをするという転売方法です。
要するに、売上を確保してから仕入れをするので資金力がなくてもビジネスが可能だというわけです。
当然、在庫を置いておくスペースを確保する必要もなくなります。
これは、一見メリットのようにも思えますが、リスクが少なく参入しやすいために同業者のライバルが非常に多くなってしまうのです。
特別な仕入れ先があり、格安価格をアピールできるのなら話は別ですが、そうでなければ同業者の中に埋もれてしまいかねません。
その結果、出品してもなかなか商品が売れないということになってしまいます。
それを避けるには、他と差別化を図る工夫が必要です。
たとえば、出品数を増やし品ぞろえで勝負するのも一つの手でしょう。
ただ、そうなると作業の手間は格段に増えてしまうことになります。
転売で高値が付きやすい靴
転売の対象となる靴には、さまざまな種類がありますが、転売ビジネスを始めるならなるべく利益の出やすいものを扱いたいところです。
そこで、ここでは転売することで高値が付きやすい靴の特徴について解説をしていきます。
限定品モデル
一般的に、靴の転売で高値がつきやすいのが限定品モデルです。
数が限られているので人気の高いモデルならあっという間に売り切れ、入手困難になってしまいます。
そうすると、高値でもいいからほしいという人が出てきます。
そこで、いち早く限定品を入手し、値が上がるのを待ってから転売すれば差額で大きな利益が得られるというわけです。
特に、「他のブランドとコラボしている」「有名デザイナーがデザインを手がけている商品の限定品」などは、プレミア化するケースも少なくありません。
当然、その場合はより高額での転売が期待できます。
同時に、チャンスを逃さないためにも日ごろから商品のチェックをこまめにしておくことが重要です。
人気タレントが履いていたモデル
靴やスニーカーといった日用品の場合、人気タレントがドラマなどで身に着けることでプレミアがついて高くなる傾向があります。
たとえば、キムタクがドラマで履いた「エアマックス95」などは非常に高い注目を集めました。
その結果、15000円で取引されていたそのスニーカーが3万5000~4万円程度にまで価格が急騰したのです。
つまり、一つ転売をしただけで、2万~2万5000円の粗利を確保できるということになります。
しかも、この数字はあくまでも平均相場にすぎません。最高額としては38万円で売れたという話もあるだけに、有名人の影響力というものがどれだけ高いかがわかります。
ちなみに、これはインターネットがあまり普及していなかった1995年の出来事です。
誰もが気軽にネットにアクセスできるようになった現代なら、方法次第でもっと高値が付く可能性があるのではないでしょうか。
靴を転売するための主な仕入れ先
参入しやすくて商品の需要が高いなど、たしかに靴の転売ビジネスは魅力的です。しかし、問題は商品をどこで仕入れればよいのかという点です。
それをしっかりと理解していなければ安定したビジネスは望めません。
そこで、靴を転売する際に活用できる主な仕入れ先について紹介をしていきます。
抽選販売
人気モデルや限定モデルを仕入れたい場合、一般的には公式アプリなどで行われている抽選販売会を利用することになります。
抽選方法はさまざまで、よくあるのが販売開始から5~10分程度の間注文を受け付け、その中から抽選で当選者を選ぶといった方式です。
ただ、アプリでの抽選の場合、アクセスが集中するため、つながりにくい状態になってしまいます。
場合によっては、アクセスすらできないまま、抽選が終わってしまったというケースも少なくありません。
一方で、実店舗のほうでも店頭で抽選会を行っている場合があります。
確実に抽選に参加がしたいというのなら、こちらのほうがよいかもしれません。
しかし、いずれにしても抽選ができる時間はごく短時間なので、事前に抽選が始まる正確な時刻をチェックすることが大切です。
そして、なるべく多くの抽選会にコツコツと参加し、当選回数を増やしていきましょう。
仕入れは大変ですが、抽選でしか入手できない人気モデルは喉から手が出るほどほしいという人が多いため、転売に出せば高額での販売が期待できます。
実店舗
仕入れ先としては、もちろん実店舗も有力な候補となります。
その場合、プレミア以外の普通の商品を定価で購入しても、転売で利益を出すことはできないので注意が必要です。
実店舗で仕入れをするなら、店舗と商品はよく吟味しなければなりません。
たとえば、商品を他の企業と共同制作し、コラボ商品として販売しているような店舗でなら仕入れる価値は大いにあります。
できるならば、店舗数が多くて仕入れがしやすいところが理想的です。
コラボ商品は、そのジャンルのファンからは高い注目を集めているので、思わぬ高値が付く場合があります。
期間限定のケースが多いため、長期に渡って安定した利益を得るのは困難ですが、短期間で一気に稼ぎたい場合は重宝する存在となるはずです。
フリマサイト
インターネットを使って個人同士で商品取引ができるフリマサイトには、洋服・ブランド品・家電・化粧品といった具合に、さまざまな商品が出品されています。
そのため、転売ビジネスを行っている人にとっては仕入れをする絶好の場です。
しかも、その数は現在もどんどん増えてきているため、いろいろなサイトを回ることで掘り出しものが見つかる確率も高くなっています。
もちろん、靴を商材としている人にとってもそれは同じです。
ただ、フリマサイトには転売目的で出品している人や業者もたくさんいるため、そこから仕入れをするのは賢明だとはいえません。
なぜなら、最初から相場ギリギリの値段で出品している場合が多いので、オークションで落札しても転売の際に利益分を上乗せするのが困難だからです。
逆に、処分目的の人なら相場よりかなり安い値段で出品している可能性が高いため、そういう人を見付けて仕入れるのがポイントだといえます。
コツとしては、フリマサイトの検索カテゴリで「断捨離」「処分」などのワードを入れて探してみるという手があります。
断捨離や処分などと説明に記載されているものの多くは、個人の処分目的の商品なので、掘り出しものを発見できる確率もぐっと高くなるはずです。
靴を転売する際の注意点
靴を転売する際には、気をつけなければならない点がいくつかあります。
それを怠るとトラブルに巻き込まれることにもなりかねません。
安心して転売ビジネスが行えるよう、特に注意すべき点を説明していきます。
並行輸入品の転売
並行輸入とは、海外メーカーの製品を正規の代理店を通さずに輸入した製品のことです。
具体的な仕入れ方法としては、海外ショップから個人輸入をしたり、海外に行って現地で購入したりといった手段があります。
代理店を通さないので安く仕入れられるのが大きなメリットです。
ただし、正規代理店を通してないということは、代理店のサポートは受けられないという事実を意味しています。
それに、正規品と全く同じというわけではなく「外箱が異なる」「説明書が外国語」などといった違いがあります。
そういった理由で販売価格は正規品よりも安くなりがちです。
また、並行輸入品であることに気が付かずに正規品として販売するとクレームとなる場合があるので、注意が必要です。
偽物の転売
当然のことながら、偽物を本物と偽って販売するのは違法であり、逮捕される可能性が出てきます。
間違ってもそのようなことはないようにしましょう。
また、偽物という事実を知らなかったとしても、それを販売してしまった時点でアカウントを停止されるなど、ペナルティの対象となりかねません。
したがって、仕入れの際には偽物を購入しないように気をつける必要があります。
たとえば、「相場と比べて極端に安い」「ネット購入の際に出品者の評価がない、またはマイナス」「掲載している画像が分かりにくい商品である」などといったものは要注意です。
ブランド品の転売
ブランド品の転売は、高い利益率が期待できる一方で、出品が規制されている場合が多いので注意が必要です。
しかも、インターネットで転売する場合、サイトによって規制の対象が異なっているという点は問題になります。
まずは、仕入れをする前にその商品が出品する予定のサイトで規制対象になっているかを確認するようにしましょう。
しっかりと事前に確認を行うことによって、安心して転売を行うことができるようになります。
靴の転売で稼ぐなら高値が付きやすい靴をリサーチしよう!
靴の転売は、プレミアモデルや人気商品を仕入れることができれば、大きな利益が期待できます。
それに、需要が高くて在庫を抱えるリスクが低いという特徴もあります。
このように、靴の転売は他の商品と比較しても、極めて魅力的なビジネスです。
この記事で紹介した注意点に気をつけながら、高値が付きやすい靴をリサーチして転売にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。