Amazonの「出品制限」とは?
Amazonでは基本的に何でも販売することができます。
しかし、出品を制限しているカテゴリーも存在します。
制限されているカテゴリーの商品を出品するためにはAmazonから出品の許可を得なければなりません。
出品の許可は自ら出品許可の申請をしなければ権限は付与されません。
また、出品許可の申請をするには大口出品者である必要があります。
まずは制限されているカテゴリーについて一覧で見てみましょう。
- 服&ファッション小物
- シューズ&バッグ
- ジュエリー
- 時計
- ペット用品
- ドラッグストア
- ビューティー
- 食品&飲料
上記の8つが出品許可の申請が必要なカテゴリーです。
また、この8つのカテゴリーでも大きく分けると2つに分けることができます。
①請求書が不要
- 服&ファッション小物
- シューズ&バッグ
- ジュエリー
- 時計
- ペット用品
②請求書が必要
- ドラッグストア
- ビューティー
- 食品&飲料
①の5つのカテゴリーは請求書が不要なため、販売したい商品を選びそれで申請をするだけでOKとなります。
②の3つのカテゴリーは仕入れたことを証明できる請求書が必要になります。
審査内容が未公開になっており、条件も厳しいため難易度が上がるということですね。
そして2016年11月ごろにAmazonセラーを震撼させた制限があります。
それが本文のメインでもある制限です。
その制限は「ブランド制限」です。
ブランド制限とは何かというと、制限されたメーカーまたはブランドを新品で販売するためにはその商品毎に出品許可申請をしなければならないというものです。
カテゴリー制限は一度申請を通してしまえば、次回からはそのカテゴリーの商品を出品する際は出品許可申請は必要ありません。
しかし、ブランド制限は商品毎に申請が必要になります。
また、このブランド制限により今まで販売できていた商品にも制限がかかったため個人のせどり販売が厳しくなっています。
今まで販売できていた商品というのを具体名を上げていうと、SONYやPanasonicといった大手メーカーです。
他にも富士フィルムやCanonなど多くのメーカー、ブランド商品に制限がかけられました。
制限のかかったブランドの商品は今後全て申請が必要になるというのがAmazonテクニカルサポートの回答ですが、今現在は全てに制限はかかっておりません。
SONYやPanasonicの商品であっても全ての商品に制限がかかっているわけではなく、一部の商品にはまだ制限がかかっていません。
順次制限対象商品を増やしていくようです。
出品制限対象となっている商品の特徴
出品制限の対象となっている商品の特徴としては、誰もが知っている大手メーカー、ブランドということです。
誰もが知っているメーカー、ブランド商品は悪質な”贋物”(偽物)が存在することがあります。
この対策としてAmazonはブランドに制限をかけました。
どんなメーカー、ブランドに制限がかかっているのか?
家電・カメラ
- CASIO
- EPSON
- BROTHER
- FUJIFILM
- CANON
- NIKON
- RICOH
- PENTAX
- OLYMPUS
- TAMARON
有名ブランド
- COACH
- TIFFANY
- NEWBALANCE
- RAY-BAN
- BURBERRY
- Dior
- emu
- FENDI
- MONCLER
- VANS
- adidas
- NIKE
- GUCCI
- LOUIS VUITTON
まだまだこれらは一部です。
制限対象ブランド、メーカー一覧
- SONY
- CASIO
- BROTHER
- GOPRO
- Ergobaby
- EPSON
- DJI
- PANASONIC
- CANON
- NIKON
- RICOH
- PENTAX
- SIGMA
- Abercrombie & Fitch
- BenQ Japan
- TAMRON
- FUJIFILM
- Hoppetta
- OLYMPUS
- COACH
- CAPTAIN STAG
- Vivienne Westwood
- NEW BALANCE
- FENDI
- TORY BURCH
- Polo Ralph Lauren
- TIFFANY
- GOYARD
- CK CALVIN KLEIN
- A BATHING APE
- CHAN LUU
- RAY-BAN
- BURBERRY
- Dior
- Mila schon
- TOMS SHOES
- GiorgioArmani
- HUNTER
- LONGCHAMP
- MONCLER
- PANERAI
- Salvatore Ferragamo
- NIKE
- GUCCI
- CANADA GOOSE
- MARC BY MARC JACOBS
- BOTTEGA VENETALOUIS VUITTON
- Dunhill
- Chloe
- Paul Smith
- TATRASTOD’S
- Christian Louboutin
このように多くのメーカーブランドに制限がかかっています。
また今後制限対象は増えていくということです。
Amazon 出品制限対象の傾向
制限対象は新品商品のみ?
ブランド制限の対象になっている商品は出品許可申請をして出品権限を付与されないと出品できません。
しかしブランド制限のかかっているものが全て出品できないわけではありません。
というのもブランド制限の対象になっているのは”新品商品”のみです。
新品で出品する場合はブランド制限が適用されるというわけです。
つまり中古品としてならば出品許可申請をせずとも出品することができます。
仕入れてからブランド制限対象商品と知った場合は新品での出品はできませんが、中古品としては出品できるので中古品の「ほぼ新品」などで販売することで不良在庫になることは避けることができるかもしれません。
制限適用範囲には個人差がある
私もそうですが制限がほとんどかかっていないセラーも存在します。
制限がかかる少し前やかかった後にアカウントを作成したセラーは、多くのブランド商品に制限がかかっているようです。
アカウント作成から半年以上経過しているセラーは制限がかかっていない商品が多いです。
つまりアカウントの古さで制限には個人差があるようです。
またアカウントが古くても長い間制限対象ブランドをとる扱っていなかった場合は、ブランド制限が適用されているセラーもいるようです。
Amazonテクニカルサポートの回答としては、Amazonのシステムが自動的に各セラーのブランド制限範囲を決めているようで、テクニカルサポートも正確な判断基準などが確立されておらずわからないということでした。
ただし、正確な判断基準が確立されていたとしても、それは非公開になるため教えることはできないようです。
今現在ブランド制限がほとんどかかっていないセラーであっても今後ブランド制限が適応されるというのがAmazonテクニカルサポートの回答ですので、今制限のかかっていないセラーであっても油断することはできないのが現状です。
出品制限されている商品を確認する方法
制限には個人差があるということはご理解いただけたと思います。
アカウントごとに制限対象が違うので各商品ごとにその商品が出品できるか調べなければなりません。
自分が出品できるのか制限がかかっているのかを確認する方法をご紹介します。
まずはセラーセントラルにログインします。
そして「在庫」から「商品登録」をクリックします。

出品したい商品の型番、商品名、ASIN、JANコードを入力して商品を特定します。

商品がヒットしたら新品の横の表示を確認してください。
新品,中古品の横の表示が「出品する」と表示されている場合は制限がかかっていないため出品することができます。
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中古品の横の表示が「出品する」になっていて、新品の横の表示が「出品許可申請」の表示なっている場合は、制限がかかっているため許可申請をして権限を付与されないと出品できません。
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仕入れた後に出品できないことに気づいた場合は、ヤフオクやメルカリなどで販売していくしかありません。
それかAmazonで中古品として販売するかですね。
どちらにしても利益を取ることは難しくなると思います。
ですので仕入れる前に必ず確認するようにしましょう。
また、出品した時は制限がかかっていなくても、販売中に制限対象になることもあります。
その場合は出品が取り下げられてしまうので、ヤフオクまたはメルカリで新品として販売するか、Amazonで中古品として販売しましょう。
出品許可の申請に必要な準備
ブランド申請をするためには制限のかかっている商品ごとに申請していきます。
新品で出品したい商品を登録しようとすると「出品許可申請」という表示が出てくるのでクリックします。
クリックするとあなたのアカウントが出品許可申請ができるアカウント状況かAmazonのシステムに判断されます。
販売実績に応じて出品許可申請できるかどうか可否が下されます。
「申請に必要な要件を満たしていません」と表示された場合は、要件を満たしていないため申請をすること自体ができません。

「商品「”ASIN”」の出品を申請します。」と表示された場合は申請をすることができます。
ただし、申請ができるというだけなので申請しても出品権限が付与されるかはわかりません。
ここでやっとスタートラインに立てるという感じです。

正規品を正規のルートから仕入れたという証明をするために、請求書の提出を求められます。
請求書の条件は、
- 申請の180日以内に遡って発行されたということ
- 出品者の名前と住所が記載されている
- メーカーまたは販売店の名前と住所が記載されている
- 10点以上の商品が購入されている
- 価格が訂正、編集されている(任意)
となっています。
一番のポイントとしては「メーカーまたは販売店の名前と住所が記載されている」というところです。
メーカーまたは販売店の名前と住所が記載されている請求書があっても、出品権限を付与するに値する条件をクリアできないことが多いです。
例えば、ドラッグストアや食品カテゴリーはメーカーから直接仕入れた請求書であっても申請が通らないことが多いです。
というのも小売を行っている業者から発行された請求書は無効のようです。
つまり例えメーカーから直接仕入れたとしても、メーカーが独自のネットショップを持ち一般消費者向けに販売を行っている場合は、そのメーカーの発行する請求書は無効になってしまいます。
小売を行っていない卸専門の業者からの請求書でないと有効ではありません。
また卸専門の業者から発行された請求書であっても申請が通らないこともあるので、根気よく申請をし続けるしかありません。
ブランド出品許可申請の請求の条件には卸専門の業者から発行された請求書という記載はないのですが、Amazonの出品申請には公開されていない審査内容、条件が存在するため詳しいことはテクニカルサポートに問い合わせても教えてもらうことはできません。
何度も何度も挑戦して権限を付与してもらうしかないです。
出品制限が起きても販売し続けるための対策
今販売している商品もいつ制限がかかり出品できなくなるかわかりません。
2016年にはミュージックカテゴリーが制限対象カテゴリーになりました。
今まで当然のように出品できていたカテゴリーが急に制限カテゴリーになり、現在ではこのミュージックカテゴリーを突破することはかなり難しくなっています。
制限がかかる1年以内にミュージックカテゴリーの出品があったセラーは制限対象外になっていますが、新規のセラーなどは制限がかかり出品できない状態です。
過去に販売していた商品は今後も販売できたミュージックカテゴリーの制限ですが、ブランド制限は今現在販売していても制限がかかると出品が削除されて出品できなくなります。
そんな急な制限がいつ起こるかわかりません。
その時はどのように行動していけばいいのか考えておきましょう。
中古品の美品して出品する
今出品できている商品でもいつ制限がかかるかわかりません。
制限がかかった場合は、出品が削除されるのでその商品は中古品として販売するか、ヤフオク、メルカリなどで販売してきましょう。
また新規セラーは初めから多くの商品が制限対象になっています。
ブランド制限対象商品は新品では出品できませんが、中古品としては出品できますので中古品をメインで販売していくようにすれば問題なく転売を続けることも可能です。
中古品も制限がかかる可能性はありますが、中古品に制限をかけるメリットはAmazonにもほとんどないと思うので中古品に制限がかかることはないでしょう。
しかし、100%中古品は大丈夫というわけではないので事前に予測しておくことは重要かもしれません。
出品制限のない商品を広げる
出品制限のかかっていない商品を多く取り扱っていきましょう。
現状で出品制限対象商品は大手メーカー、ブランドのみです。
つまりマイナーメーカー、ブランドの商品は新品で今でも取り扱うことができます。
マイナーメーカー商品の中には自分が知らなくてもAmazon内でものすごい勢いで売れている商品が多く存在します。
例えば私が販売しているマイナーメーカーの商品は1日に50個ほど売れます。
1日で50個なので単純計算でひと月に1,500個売れます。
マイナーメーカーの商品であってもしっかりリサーチすればそんな商品は多く存在します。
大手メーカーの商品よりも売れている商品は多く存在するので、大手メーカーの商品が新品で出品できなくなったからといって新品出品ができなくなったわけではないので諦めずに探していきましょう。
Amazonに依存しすぎない
出品制限がかかって売れなくなったからといっても、それはAmazon内での話です。
Amazon以外では問題なく出品することはできます。
Amazonに依存しすぎず、他の販路も開拓していきましょう。
販路としては、楽天市場、ヤフーショッピング、独自ネットショップ、ヤフオク、メルカリ、ラクマ...etc
販路は多く存在します。
もちろんすぐに売れるようになるわけではない販路もありますが、例えばネットショップで販売していく場合は長い目でみればかなり大きな選択ですね。
ネットショップであればアカウントのサスペンドもないので、規約やルールに縛られずのびのび転売を行うこともできますし、今まで取られていたAmazonでの販売手数料なども発生しなくなるので同じ価格で売れればAmazonよりも大きな利益をあげることができるかもしれません。
制限がかかってから動き出すのでは遅いので、Amazonで販売を行っているうちに別の販路も考えておくといいでしょう。
申請を繰り返しなんとか許可が下りるようにする
非常に根気がいることですが制限がかかっても負けないように、何度も何度も申請して権限が付与されれば問題なく今まで通り出品ができるようになります。
この道を選択する人はかなり少数でしょうが、少数だからこそ権限が付与された場合は大きなチャンスになります。
難しい制限がかかると、ほとんどの人が申請を通すことを諦めてしまうのでもし通すことができたらその市場を独占することができるかもしれません。
他にセラーがいる場合でその市場を独占してしまうと価格競争、価格崩壊などの恐れがありますが、ガラ空きの市場であれば何の心配もなく独占することができます。
Amazonで販売しているセラーの多くが個人セラーです。
つまり難しい制限に対して許可申請を通すことができない人が多いということです。
これを逆手にとっていくことも重要な判断かもしれません。
転売は誰でも平等に稼ぐことができるのは間違いありません。
もちろん資金があったり、知識がある人の方が多く稼げることが多いですが、そうでない人でも大きく稼ぐことは可能です。
資金、知識も重要ですが、長く稼いでいくためにはその時代の流れに適応できる力がもっとも重要になってくるはずです。
時代の流れを資金力でカバーするもよし、知識・経験を活かしてカバーするもよし、適応する力にはどれが正解というものはありません。
また、時には独立という選択も必要になってくるかもしれません。
今の時代の流れに適応するには「どうしていくのが一番いいのか?」それを考えながら日々行動していきましょう。