【2024年最新版】Amazon広告の仕組みや種類・配信方法を画像付きで解説

Amazon広告とは

Amazon広告とは、出品者がAmazonのプラットフォーム上で自分の商品を宣伝するための手法です。

世界最大級のオンラインマーケットプレイスであるAmazonは、物販ビジネスの強い味方である一方、出品者の数が非常に多いために、顧客へのリーチが容易ではないともいわれます。そこで注目すべきなのが、Amazon広告です。

Amazon広告を活用すれば、出品している商品を幅広い潜在顧客にアピールできるため、販売数を伸ばすチャンスにつながる可能性があります。

Amazon広告を出稿するメリット

Amazon広告には、以下のようなメリットがあります。ここでは、Amazon広告の強みについて具体的に解説します。

• 購買意欲の高い層へアピールできる
• 少ないステップで購入可能
• 目立つ位置に広告を掲載

（関連）Amazon広告で売り上げを伸ばそう！メリット・デメリットについて解説

購買意欲の高い層へアピールできる

Amazonを訪れるユーザーの目的は「買い物」です。当たり前に聞こえますが、Amazon広告にとっては、この点が非常に重要となります。ユーザーが具体的な商品を探しているということは、広告から購入に至る可能性が高いからです。

これは、Google広告と比較するとわかりやすいでしょう。Google広告の場合、検索の目的が情報収集やレビュー確認であることも多く、必ずしもコンバージョンにつながるとは限りません。一方のAmazon広告は「買いに来た人に宣伝できる」のが最大の強みです。

とくにAmazonでは、ユーザーが欲しい商品を検索した際の露出が多いほど売れる特徴があるため、Amazon広告は購買意欲の高い層へアピールする有効なツールとなっています。

たとえば、国内・中国OEMを手がけている人は、たとえ相乗り出品によるライバルがいなくても、Amazon広告を出して露出を増やす施策が必須です。また、ニッチな商品であれば、広告を出すことによって一気に販売数を増やせる可能性があります。

なお、Amazon広告による販売数の増加は、Amazon内におけるSEO対策としてもプラスに働くのもポイントです。こうした成果は、最終的にオーガニック流入を生み出す力にもなります。

少ないステップで購入可能

Amazon広告を経由した場合、購入までの時間を短縮できるのもメリットのひとつです。とくにAmazonでは、「ワンクリック購入」や「Amazonプライム」などの機能が充実しているため、スムーズな購入が可能となっています。

たとえば、Facebook広告やInstagram広告などの場合、「クリック → 別サイトへ遷移 → カートに商品を追加 → アカウント作成 →購入」といった、複数のステップを踏まなければなりません。しかしAmazon広告であれば、「クリック → 商品ページ → 購入」という非常にシンプルな流れなので、途中でユーザーが離脱するリスクを低減できます。

目立つ位置に広告を掲載

Amazon広告を出稿すると、自分の商品が検索結果の上位や商品ページの目立つ位置に表示されるため、自然検索の結果だけに依存するのと比較して露出を高めることが可能です。

たとえば、あるユーザーが「Bluetooth イヤホン」と検索した場合、検索結果よりも上に「スポンサープロダクト広告」というAmazon広告が表示されます。このユーザーは、Amazon広告を最初に目にする可能性が高いため、その分、強い関心を引くことができ、購入可能性もアップする仕組みです。

とくに、新規出品者やレビューが少ない商品の場合、Amazonでは検索結果の上位に表示させることは難しく、数ある競合の中に埋もれてしまいます。こうした初期段階でのディスアドバンテージをカバーする意味でも、Amazon広告は有効といえるでしょう。

Amazon広告の種類

「Amazon広告」と一口にいっても、その種類は多岐にわたります。ここでは、どのような広告があるのかを解説します。

スポンサー広告

スポンサー広告は、Amazon広告の中で最も一般的な広告として知られ、多くの出品者やブランドが活用する手法です。スポンサー広告には、以下の3種類がある。

• スポンサープロダクト広告
• スポンサーディスプレイ広告
• スポンサーブランド広告

スポンサー広告を出稿するには、以下のような条件のクリアが必要です。

• プロフェッショナル出品者（大口出品者）のアカウントを持っていること
• おすすめ商品の対象となる商品を出品していること
• ブランド登録をしていること（スポンサーブランド広告の場合）

スポンサー広告の種類によって、アカウントや商品などの条件は異なるため、事前に確認するようにしましょう。

（参考）amazon ads「スポンサー広告のガイドラインおよび承認ポリシー」（※別タブで開きます）

スポンサープロダクト広告

スポンサープロダクト広告は、Amazonで特定の商品をアピールする広告です。検索結果ページや商品詳細ページに「スポンサー」表記とともに掲載され、広告をクリックすると、その商品ページに遷移します。簡単に設定できるため、とくに売上を伸ばしたい商品がある場合に効果的です。

（参考）amazon ads「スポンサープロダクト広告」（※別タブで開きます）

（関連）Amazonスポンサープロダクト広告のすべて【2022年最新版】売上をさらに伸ばすAmazonスポンサーとは？

スポンサーディスプレイ広告

スポンサーディスプレイ広告は、主にリターゲティングを重視した広告です。Amazon内外で表示され、過去に商品を閲覧したユーザーや関連商品に興味を持つユーザーが表示対象となります。購入を検討中の層に再度アピールすることで、販売のチャンスを得るのが特徴です。スポンサーディスプレイ広告では動画による広告も選択でき、使用すれば視覚的なインパクトを狙えます。

（参考）amazon ads「スポンサーディスプレイ広告」（※別タブで開きます）

（関連）「スポンサーディスプレイ広告」←今後作成予定の記事？

スポンサーブランド広告

スポンサーブランド広告は、ブランド全体や複数の商品をPRするための広告です。Amazon内の検索結果ページ上部に、バナー形式で掲載されることが多く、ブランドロゴやキャッチコピーによる認知度の拡大を目指せます。複数の商品を表示できるため、ブランド自体をアピールしたい場合に効果的です。ディスプレイ広告と同じように、動画による広告も使用できます。

（参考）amazon ads「スポンサーブランド広告」（※別タブで開きます）

（関連）「スポンサーブランド広告」←今後作成予定の記事？

その他の広告

Amazon広告には、その他にも以下のような種類があります。

Amazon広告の出稿方法

数あるAmazon広告の中で、最もポピュラーなのは「スポンサープロダクト広告」です。ここでは、その出稿方法について紹介します。

Amazonアカウントの作成

Amazonで広告を出稿するには、プロフェッショナル出品者（大口出品者）のアカウントが必要です。まずは、以下のAmazon公式サイトにアクセスし、出品者としてのアカウントを作成しましょう。

Amazon公式サイト（※別タブで開きます）

Amazonの出品申請・商品登録

スポンサープロダクト広告は、Amazon上で特定の商品を宣伝するためのものなので、そもそも商品が出品されている必要があります。アカウント登録が終わったら、広告を出稿したい商品の「出品申請」と「商品登録」を行いましょう。

出品申請とは？

特定のカテゴリやブランドで商品を販売するために、Amazonに行う申請のことです。Amazonの場合、一部のカテゴリやブランド商品では、安全性を確保するため品質管理や規制が定められています。出品申請が必要な商品の場合、商品登録の際に通知が出るので、必要に応じて申請しましょう。

商品登録とは？

Amazon上に商品を掲載するための情報を入力するプロセスのことです。商品登録が済むと、その商品がユーザーに公開され、購入可能な状態となります。

（参考）Amazon「出品許可の申請方法」（※別タブで開きます）

セラーセントラルに入る

商品が登録されている状態になったら、Amazonセラーセントラルにログインしましょう。セラーセントラルは、Amazonの出品者が商品や広告を管理するための画面です。

Amazon セラーセントラルログイン（※別タブで開きます）

「広告」の設定

Amazonセラーセントラルのメインメニューの「広告」タブをクリックしましょう。Amazon広告の管理画面はここからアクセスし、各種設定をすることになっています。

「広告」タブをクリックすると、いくつか選択肢が出てくるので、「セラー広告」をクリックします。スポンサープロダクト広告を出稿するには、最初に設定を行う必要があり、「セラー広告」は、この初期設定のためのタブです。

「セラー広告」をクリックすると、広告設定をするための画面が表示されます。この画面の設定が済むと、スポンサープロダクト広告を出稿するためのタブ「広告キャンペーンマネージャー」にアクセスできるようになる仕組みです。

なお、この設定はAmazonで初めて広告を出稿するときのみ行うもののようです。

キャンペーンの作成

Amazon広告の設定ができたら、「広告 → 広告キャンペーンマネージャー → キャンペーンを作成する →スポンサープロダクト広告」の順にクリックします。これにより、広告キャンペーンの基本情報の設定ができるようになります。

「キャンペーンを作成する」画面では、キャンペーン名や予算、開始日・終了日などを入力しましょう。予算の項目では1日ごとの広告費を設定でき、少額から試すことも可能です。

なお、スポンサープロダクト広告は「クリック課金」なので、広告がクリックされるごとに課金され、1日の予算額に達すると広告が止まります。そのため、設定した予算が毎日かかるとは限りません。

ターゲティングの設定を決める

Amazon広告のターゲティングには「オートターゲティング・マニュアルターゲティング・除外ターゲティング」の3つがあります。ニーズに応じて、戦略に沿った選択をしましょう。

オートターゲティングとは？

Amazonが商品に合ったキーワードやターゲットを自動で選択し、表示する方法です。Amazon広告初心者には簡単で便利な方法として知られます。

マニュアルターゲティングとは？

出品者が自分でキーワードやターゲットを設定する方法です。細かい設定により、費用対効果の高い広告運用ができます。

除外ターゲティングとは？

広告を表示したくないキーワードや商品などを除外する方法です。関連性の低い検索時の表示を避け、無駄なクリック費用を防ぐ効果があります。

広告グループ名を設定

広告グループとは、セラーセントラル上で複数の広告をまとめる機能のことです。同じターゲティングや入札設定の広告をまとめてグループ化しておくことで、広告の管理がしやすくなります。

また、広告グループごとにパフォーマンスを分析できるので、どの設定がうまくいったかを測定するのに役立つでしょう。設定は必須ではないため、必要に応じて使ってください。

掲載する商品を選択

ここでは、実際に広告を出稿する商品を選択します。スポンサープロダクト広告として表示する商品をリストから選び「追加」をクリックしましょう。

入札額を入力する

入札額とは、広告がクリックされた際の「1クリックあたりの課金額」です。入札額によって、広告が表示される頻度や競合との広告順位に影響が出ます。Amazonが推奨する入札額を参考にすることもできるため、試行錯誤しながら調整してみましょう。

Amazon広告を成功させるコツ

Amazon広告の効果を最大限に発揮させるには、どのような点に気をつけるべきでしょうか？ここでは、以下のコツを解説します。

• 商品名に適切なキーワードを入れる
• 商品の詳細はなるべく箇条書きにする
• 商品画像はルールに沿って作成する

商品名に適切なキーワードを入れる

商品名（タイトル）は、ユーザーが商品を検索する際に最も重要となるポイントのひとつです。以下の点を意識しながら適切なキーワードを商品名に含めることで、検索結果に表示されやすくなります。

①広告キーワードと商品の整合性を確保する

広告を運用すると、費用対効果の高いキーワードがわかります。そのキーワードを商品ページにちりばめ、関連性の高いページを作成しましょう。

②主力キーワードを商品名に含める

クリックされて実際に売れており、費用対効果の高いキーワードをタイトルに入れるのが最適です。ただし、たとえ費用対効果は低くても、商品を正確に表すメインのキーワードは省かないようにしましょう。

③キーワードの数と配置に注意する

人によって若干異なるものの、通常は主力の3～5個のキーワードを商品名に含めます。重要なキーワードほど商品名の左側に配置すると効果的ですが、単純にキーワードを羅列しただけの不自然なものにならないように注意してください。

④Amazonの商品名のルールに従う

Amazonが定める商品のガイドライン（ブランド名、商品名、特徴、型番など）に沿ってタイトルを作成します。これにより、ユーザーにとってわかりやすいだけでなく、信頼性の高い商品ページになります。

商品の詳細はなるべく箇条書きにする

商品詳細の説明は、ユーザーの商品理解や購入の検討に重要です。大前提として、箇条書きを活用するようにしましょう。具体的なポイントは、以下の通りです。

①キーワードを自然に盛り込む

箇条書きの項目には、関連キーワードをなるべく自然な形で含めます。商品の特徴やメリットを説明しながら、ユーザーが検索しそうなキーワードを盛り込んでおくと、検索アルゴリズムの評価も高まるでしょう。

②入らなかったキーワードを商品登録時に入れる

商品と関連しているにもかかわらず、商品名や商品説明で盛り込みきれないキーワードもあるかもしれません。その場合は、商品登録をする際の「検索キーワードを入れる項目」に入れておくのがおすすめです。

③ユーザー目線で情報を提供する

ユーザーが知りたいであろう情報を、簡潔にわかりやすく伝える意識が重要です。とくに、購入の判断材料となるサイズや素材、機能、使用方法などの基本情報に抜け漏れがないように注意してください。

商品画像はルールに沿って作成する

商品画像は、ユーザーの購買意欲を高める重要な要素です。商品名や商品説明よりも視認性が高いため、以下のポイントを守って魅力的なページにしましょう。

①Amazonの画像ルールを守る

Amazon内では、画像サイズや解像度などの細かいルールが定められています。これらが守れていないと、商品ページが削除されたり、表示順位が下がったりする可能性があるので、よく確認することが大切です。

②商品の魅力を最大限に伝える

複数の画像を用意し、さまざまなイメージができるようにしましょう。とくに、使用方法やサイズ感のわかる画像は、ユーザーの商品理解に役立ちます。

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Amazon広告のよくある質問

最後に、Amazon広告に関する、よくある質問についてお答えします。

Amazon広告を使っても売れないのですが、なぜですか？

Amazon広告を出稿しても売上が伸びない場合、広告の効果が最大化できていない可能性があります。

たとえば、ターゲティングの精度やキーワードの設定、商品ページの内容に問題はないか確認してみましょう。とくに、商品の魅力がユーザーに伝わっていなかったり、競合と差別化できていなかったりすると、コンバージョンが低くなりやすいです。

スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告は、どちらを使うべきですか？

2つの広告は、目的によって使い分けるのがおすすめです。

特定の商品の販売促進が目的であればスポンサープロダクト広告が適しています。一方、ブランド全体の認知度を高めたい場合はスポンサーブランド広告を活用するとよいでしょう。

Amazon広告のパフォーマンス分析ってできますか？

Amazon広告のパフォーマンス分析は、複数の方法で可能です。

Amazon上でレポートを取得したり、外部の広告管理ツールを利用して詳細なデータを入手したりできるので、必要に応じて活用してみましょう。広告のクリック数やインプレッション数、費用対効果などがわかることで、より具体的な広告戦略を立てられるようになります。

Amazon広告は売上を伸ばすために有効な手法

この記事では、Amazon広告について詳しく解説しました。

• 適切なキーワードを商品名に入れる
• 商品の詳細は見やすいように箇条書きを使う
• ルールに沿って商品画像を作成する

上記のコツを理解して、Amazon広告を活用してみてください。合わせて理解しておきたいAmazonSEOについては、以下の記事で詳しく解説します。

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