【よくある】アンティークコイン投資の3大失敗例

まずは、初心者の方が陥りがちな3つの典型的な失敗パターンを、見ていきましょう。
失敗例1:セールストークを鵜呑みにして「高値掴み」してしまう
「このコインは限定品で、今後価値が上がる可能性が非常に高いですよ」
信頼できそうな販売員からのその一言で、相場を詳しく確認しないまま100万円のコインを購入。しかし数日後、そのコインが市場では60万円程度で取引されていることを知り愕然とする…。
このように、第三者の情報を鵜呑みにし、自分自身で客観的な相場をリサーチしなかった結果、市場価格よりもはるかに高い金額を支払ってしまうのが「高値掴み」という典型的な失敗です。
失敗例2:知識不足で偽物(贋作)を購入してしまう
ネットオークションで、相場より明らかに安い価格で出品されていた憧れのコイン。
写真では綺麗に見えたため、「これは掘り出し物だ!」と即決。しかし、後日専門家に見せたところ、精巧に作られた偽物(贋作)であることが判明。投資資金は一瞬で紙くず同然になってしまった…。
特に個人間取引では、「安さ」に釣られて「本物かどうかの確認」を怠った結果、取り返しのつかない損失を被るリスクが潜んでいます。
失敗例3:売りたい時に売れず、資産が塩漬けになる
デザインの美しさに惹かれ、自身の好みだけで少しニッチなコインを購入。
資産として楽しんでいましたが、急にお金が必要になり売却を決意。しかし、どの販売店に持ち込んでも「そのコインは人気が低く、買い手がいないため値段が付けられない」と断られてしまう…。
アンティークコインは全てが簡単に売れるわけではなく、一部のコレクターにしか需要がない「流動性の低いコイン」も存在します。換金性を考えずに購入した結果、資産が凍結してしまう失敗例です。
「なぜ人気のコインを選ばないと、いざという時に売れないのか?」その詳しい理由と、売れないコインの代表例については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
(関連)アンティークコインが売れない原因は2つだけ!今すぐできる対処法とは?
【動画あり】専門家が語る!投資で失敗する人が抱える4つの原因

これまで紹介した失敗例には、実は共通する「原因」が隠されています。ここでは、どこに根本的な問題があるのかを詳しく見ていきましょう。
以下の動画でも、この記事の著者である萬田が、アンティークコイン投資で失敗する原因について解説します。より細かい情報もあるので、ぜひチェックしてみてください。
1. 「なんとなく」でコインを買う
失敗を招く1つ目の原因は、「なんとなく」という曖昧な感覚でコインを購入してしまうことです。
たとえば「なんとなくデザインがカッコいいから」「このコインは有名らしいから」といった感情や雰囲気を優先し、明確な投資基準なしにコインを購入してしまう状態を指します。
これは「なぜこのコインに価値があるのか」という問いに対する自分なりの判断基準(投資哲学)がない人がやりがちです。
判断軸が定まっていないため、ディーラーのセールストークに流されたり、需要のないコインを選んでしまったりと、投資の失敗に直結する行動が目立ちます。
2. 「流行っているから」という理由で飛びつく
特定のコインが「流行っている」という情報を得て、短期的な値上がり益だけを狙うのも危険な兆候です。
多くの場合、「流行っている」という情報は、すでに価格がかなり上昇した後に広まります。そのタイミングで慌てて参入しても、高値掴みになったり、その後の価格競争に巻き込まれたりするリスクが高まります。
一攫千金を狙う投機的な行動は、堅実な資産形成とは相性が良くありません。
3. 資金管理に計画性がない
アンティークコイン投資には、コインの購入代金以外にも、鑑定料、送料、そして売却時の手数料や税金など、様々なコストが発生します。
こうした諸経費を考慮せず、「どんぶり勘定」で投資を行ってしまうと、たとえコインの価格が上昇しても、最終的な手取りがほとんど残らない、あるいは赤字になってしまうケースも少なくありません。事業として取り組む上で、計画的な資金管理は必須のスキルです。
4. 出口戦略(販売時のこと)を考えていない
「買うこと」ばかりに集中し、「いつ、どこで、誰に、どうやって売るのか」という出口戦略を全く想定していないのも、失敗する人の共通点です。
アンティークコインは、その種類や価格帯によって、最も高く売れる場所(プラットフォーム)が異なります。
購入する前に、そのコインの主な売却先や想定される売却価格、手数料などを把握しておかなければ、いざ売りたいと思った時に「どこで売ればいいか分からない」という事態に陥ってしまいます。
失敗パターンから学ぶ、アンティークコイン投資成功へのヒント

失敗例とその原因を裏返せば、おのずと成功への道筋が見えてきます。ここからは、アンティークコイン投資を成功させるためのポイントを確認しましょう。
ヒント1:「信頼できる販売店・販売者」との取引が成否を分ける
失敗例で見たように、信頼できない相手との取引は「高値掴み」や「偽物購入」といった致命傷に直結します。
アンティークコイン投資の成否は、いかに信頼できるパートナー(販売店)を見つけられるかにかかっていると言っても過言ではありません。
とはいえ、初心者の方は信頼できる販売店の見極めに不安があるはずです。以下の記事では、販売店選びの具体的な4つの条件について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
(関連)【診断あり】アンティークコイン投資の二大戦略|あなたは投資家?事業家?
ヒント2:「鑑定済み」は最低条件で、プラスαの部分が大切
PCGSやNGCに代表される第三者機関の「鑑定済み(スラブケース入り)」であることは、本物であることの最低条件です。しかし、それだけで「儲かるコイン」とは限りません。
本当に価値あるコインは、鑑定によるグレードの高さに加え、「希少性」や「市場での人気」といったプラスαの要素を兼ね備えています。鑑定結果を鵜呑みにせず、多角的な視点でコインの価値を見極めることが重要です。
ヒント3:すべての失敗は、結局「正しい知識」で防げる
これまで見てきた失敗原因はすべて、突き詰めれば「知識不足」に起因します。
セールストークに惑わされず、偽物を見抜き、将来性のあるコインを選ぶ力は、すべて正しい知識から生まれます。
積極的に学び、自分の中に確かな判断軸を築くことこそが、アンティークコイン投資における最大のリスクヘッジです。
よくある質問【FAQ】

最後に、アンティークコインの失敗やリスクに関してよく寄せられる質問にお答えします。
偽物を買ってしまった場合、返金や補償は可能ですか?
購入先によります。
必ず返品・補償が可能とはいえませんが、信頼できる販売店や販売者であれば保証制度のある場合が多くなっています。
ヤフオクやeBayの場合は、出品者との交渉になるものの、運営による返金制度もあるため、お金は戻ってくるケースがほとんどです。
購入したコインの価値が下がり続けています。損切りすべきでしょうか?
まず前提として、アンティークコイン投資は5年以上の長期保有が基本です。
短期での価格変動に一喜一憂せず、将来的に価格が落ち着くのを待ちましょう。
ただし、購入したコインの選定自体が間違っていた場合は、損失を確定させてでも将来性の高いコインに乗り換える「損切り」も有効な戦略の一つになります。
eBayなどの個人間取引でコインを買うのは危険ですか?
eBayもアンティークコインを購入する際の有力な選択肢です。
ただ、偽物が売られている場合もあるため、真贋や状態の判断をする知識は必要です。きちんと学べば偽物を掴まされるリスクは抑えられます。
物販総合研究所では、アンティークコインの本場である欧米をマーケットとするeBayでコインを購入し、国内で売却するノウハウを提供中です。この後ご紹介しますので、チェックしてみてください。
アンティークコイン投資で一番重要なのは「たくさんのコインを見る」こと!
今回は、さまざまな失敗例や原因、成功へのヒントを解説してきました。アンティークコインを扱う際に最も重要なのは、こうした失敗を防ぐ「正しい知識」を身につけることです。
数多くの本物のコインに触れることで、カタログスペックだけでは分からない相場観や、本物だけが持つ独特の質感、そして芸術品としてのオーラを感じ取る「目」が養われます。
まずは、購入を考えなくても構いません。信頼できる販売店のウェブサイトで、たくさんのコインをただ眺めるところから始めてみてください。その小さな一歩が、あなたの資産を未来へ繋ぐ、最も確実な道となるはずです。
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