せどりの中でも人気ジャンルの一つとなっているのが、おもちゃです。
子どもから大人までコレクターがおり、幅広い年齢層が買い求めるので比較的コンスタントに売ることができます。
季節のイベントに合わせて仕入れるなど初心者でも取り組みやすく、利益を生み出しやすいジャンルです。
ここでは、デパートやインターネットでも手に入れやすい商品が数多くあるおもちゃせどりのメリットや仕入れ方法についてご紹介していきます。
おもちゃせどりが人気の理由とは?

おもちゃのせどりが人気の理由は、子どもから大人まで幅広いニーズがあり、どの世代にも売れやすい商品がそろっていることです。
子どもには、今流行しているゲームやアニメ、マンガなどの関連商品、大人には自分が子どもだったころの懐かしい商品など、時代にとらわれることなく、おもちゃを仕入れることができます。
おもちゃのせどりを行う魅力は、何といっても利益率が高いことです。
ほかのジャンルと比べてもプレミア価格が付く商品が多いので、上手に仕入れれば2倍や3倍の利益になることも少なくありません。
せどりには、家電やブランド品、スニーカーなどさまざまなジャンルがありますが、おもちゃせどりはほかのジャンルに比べて相場を予想しやすいので、初心者の方でも始めやすいでしょう。
例えば、シリーズ物の人気商品はそのシリーズが終わってしまえば次のシリーズに興味が移ってしまいます。
新たに前のシリーズの商品が発売されることはほぼありませんが、シリーズごとのコレクターは転売屋にとって大切な顧客です。
前シリーズの商品を買い逃してしまったという人は、定価より多少高くても買う価値を見いだします。
このように需要を見極めれば仕入れも難しいことはありません。
おもちゃというジャンルは、最初に押さえておくのにもおすすめです。
せどりが可能な店舗も多くあるので比較的利益を上げやすい商品の仕入れが期待できます。
おもちゃせどりはプレミア商品が熱い!

おもちゃの中でも注目しておきたいのは、プレミア商品です。
現在、店頭やネットで販売されている商品でも大人気のため手に入りにくかったり、すでに廃盤になったりしている商品は定価よりもさらに高いプレミア価格になっていることがあります。
廃盤になってしまったものやプレミアの付いた商品は、現在でもマニアやコレクターが探し求めている可能性があるため、大人気だった時代が過ぎていたとしても高額が付きやすいのです。
おもちゃのせどりをする場合は、各世代の人気商品の中からプレミア価格のものを探し出すというのが、一つのポイントでしょう。
プレミア価格のおもちゃを仕入れようとすると「資金が高額になってしまうのでは」という不安もあるかもしれませんが、商品によっては少額で手に入るものもあります。
「最小限のリスクでおもちゃせどりをやってみたい」という方は、経験値にもなる安い商品から始めてみましょう。
何年も前の商品が定価以上の何倍もの価値を生み出す可能性を秘めているため、しっかりとしたリサーチを行っていれば大きな利益が得られるかもしれません。
新品おもちゃを販売するメリットは?

おもちゃのせどりが多く扱うのは、新品の商品です。
開封されてしまっていたり使用感があったりする中古品は、よほどのプレミアが付いていない限りは価値が大きく落ちてしまいます。
新品のおもちゃは、利益率こそ高くありませんが、特に実店舗での買い付けは非常に簡単に見つけて仕入れられるというのがメリットでしょう。
おもちゃというジャンルは、もともと売れ行きが良く、家電などのほかのジャンルに比べると1日の売上個数が多いのが特徴です。
小さくても利益を積み重ねることが可能になります。
また、新品は商品の状態が良く納品の手間も少なくて済むので、クレームになりくいことが扱いやすさにつながっているのです。
ただし、大量に仕入れをして在庫を余分に持ってしまわないように注意しましょう。
ブームが過ぎ去り需要が供給よりも少なくなってしまうと、おもちゃの価格は一気に下落します。
新品だからといって仕入れすぎると、手元に余剰在庫が出てしまうので仕入れる個数に注意して、売り時を見極めることと値動きを常にチェックしておくことが大切です。
回転率が高いのはトレンドおもちゃ!

おもちゃの中でも人気なのは、回転率が高くなるトレンドおもちゃです。
流行に敏感になって、いち早くトレンド商品を仕入れられると誰よりも優位に立つことができます。
しかし、トレンドになったおもちゃは仕入れるライバルも増えるので、いかに多くのおもちゃを仕入れて早く売ってしまうかが重要なポイントです。
おもちゃは、テレビやSNSなどのメディアで取り上げられることで爆発的な人気が出ることもありますよね。
供給側であるメーカーや店舗、インターネット内の在庫数に消費者の需要が追い付かなくなると、一時的ですが商品の価格が高騰します。
このときを狙って売り出すことができれば通常よりも利益を稼ぎ出すことができるのです。
「廃盤となっていた商品に火が付いて再販売される」という現象も起きることがあるので、SNSなどをよく見ている方は情報を得やすいジャンルでしょう。
仕入れたおもちゃは、トレンドが終わらないうちに売り切ってしまうのがベストといえます。
トレンドおもちゃは、プレミア価格になることもあるため、せどりの初心者でも着手しやすいジャンルです。
しかし、売っている期間が短くブームが過ぎ去るのも早いので、在庫の抱えすぎには注意しましょう。
回転が早いトレンドおもちゃに関しては、世の中のチェックを怠らずに何事も素早い行動を心掛けることが大切です。
おもちゃせどりの仕入れ先とは?

おもちゃを仕入れられる場所は、たくさんあります。
おもちゃ専門店のトイザらスはもちろん、生活にも身近な近所のスーパーやホームセンター、ドン・キホーテなどのバラエティショップ、ヤマダ電機などの家電量販店は仕入れを行いやすい場所です。
ハードオフやオフハウス、ブックオフといったリサイクルショップは、プレミア価格の商品がお得に手に入るかもしれません。
個人経営のおもちゃ屋もマニアックな商品を取り扱っている可能性があります。
各ショップ限定の商品が売っていることもあるのでリサーチしてみましょう。
さまざまな場所で開催されるセールや在庫処分品を狙うのもおすすめです。
ショップによっては、仕入れ時のポイント倍率が高くなる日があったり、シーズンごとのセールのほかにクーポンが発行されたりすることがあるのでチェックしておきましょう。
個人経営のおもちゃ屋なら、昔懐かしいおもちゃが手に入ることもあります。
値引きはされずに定価で販売されていることも多いですが、ライバルが少ないので狙い目です。
プレミア価格の付いたおもちゃを目的とするなら、地方のおもちゃ屋に出向いてみると大きなチャンスをつかめるかもしれません。
仕入れ先のリサーチ方法とは?

おもちゃせどりを始めるなら、商品はもちろんのこと仕入れ先をリサーチすることも大切です。
地方や個人経営のおもちゃ屋から商品を仕入れようと思ったとき、お店のHPや電話登録が行われておらず、場所やお店自体が営業しているのか不安になってしまうことがあります。
その場合、カーナビを利用する方法がおすすめです。
おもちゃ屋やホビーショップなどと検索をかければ探している地域のほとんどのおもちゃ屋が出てきます。
電話登録がされていないお店でも探し出すことができるので、インターネットやタウンページ、地図アプリなども活用して検索しましょう。
目的のお店が決まったら、事前に電話で営業しているかの確認を取ってから出向くと効率的です。
どんなおもちゃが人気でどれだけプレミア価格になっているのかを知っていれば素早く商品を探し出せます。
ある程度の知識を頭に入れておくかリストを持っていくのが良いでしょう。
個人商店で長期間に渡って買い手の付いていなかったプレミア商品に出会うことができるかもしれません。
おもちゃせどりのデメリットとは?

おもちゃせどりにおけるデメリットは、インターネットで簡単に転売ができるようになったことです。
おもちゃ販売店では、転売や買い占め防止を目的とした「お一人様1点限り」「1家族様1点限り」といった対策が取られているところもあります。
それだけ転売屋にも人気の商品が増えたということですが、おもちゃを販売する店舗は集客の意味も込めてトレンドおもちゃの販売をしているのです。
そのため、転売屋に商品を独占されないように、はっきりとした転売お断りの意思表示を掲げる店舗が多くなりました。
人気の商品や新製品を大量に仕入れることは、お店の迷惑になる恐れがあり、転売目的であれば売らないと断られる可能性もあるので注意が必要です。
おもちゃせどりは、仕入れた商品の保管場所を必要とするケースも多くあります。
おもちゃそのものよりも箱のほうが大きい場合があり、それを何個も仕入れていると1部屋を独占してしまう状態になってしまうかもしれません。
商品によっては何年か保管した後に売り出したほうが利益になるケースもあるので、個人での商品管理には保管場所の確保などが必要です。
Amazonで出品規制がかかるケースも?

Amazonでの転売は、出品規制がかかっているおもちゃがあります。
出品規制とは、一部のメーカーやカテゴリの商品は許可を取らなければAmazonでは出品できないというルールのことです。
許可の条件は、メーカーによって異なります。
ほとんどの場合「メーカーまたは販売業者から発行された請求書1通以上」と「商品の販売を許可するメーカーからの販売許可書類1通」が必要です。
請求書は、メーカーまたはメーカーが販売を許可した業者が発行し、購入した商品と一緒に送られてきた請求書を指します。
販売許可証は、メーカーから販売する許可をもらうということなので、メーカー側と直接やり取りすることで得られるものです。
過去に出品したことがあれば問題なく出品できるケースが多いですが、新規参入者には許可が下りないこともあるので注意しましょう。
規制の対象には「アンパンマン」「ガンダム」「トミカ」「ジブリ」「ディズニー」など人気の商品が多く、今後も規制対象品は増える可能性があります。
申請時には、条件が変更されていないかAmazonに確認することがおすすめです。
おもちゃせどりはクリスマスシーズンが稼ぎどき!

おもちゃには売れやすいタイミングがありますが、基本的におもちゃの需要が高まるのは子どものイベントが多い月です。
入園・入学式や卒園・卒業式では、特に子どもが小さいなら、両親や祖父母がお祝いのプレゼントとしておもちゃを購入するケースが多くあります。
こどもの日や七五三も同様です。
ゴールデンウィークや夏休みは、田舎へ帰省しておこづかいをもらう子どもたちが増えるでしょう。
そのほか、バレンタインなど各種イベントや行事のある月は利益が上がりやすくなっています。
その中でも、特にクリスマスシーズンや年末年始といったイベントが控える11~12月は最も稼ぎやすいときです。
子どもや家族、友人などにプレゼントを贈る機会が増えるので、資金不足や在庫切れにならないように注意して人気商品の確保に努めておきましょう。
クリスマスに向けたおもちゃせどりは、初心者にとっても経験値を上げやすいという点がメリットです。
おもちゃせどりのクリスマス商戦は、ハロウィンのイベントが終わった段階から始まっています。
売る商品の数が多ければ、その分だけ仕入れたり発送したりという作業が増えるでしょう。
「どんな方法で安く仕入れてどれだけ回転率を上げられるか」ということを考えるので自分のせどり実績を積む機会になります。
クリスマス商戦は、今後の利益率アップにつながる良い経験にもなるでしょう。
発送前に商品の状態に気を付けよう!

おもちゃせどりは、コレクターが自分のコレクションのためだったり子供へのプレゼントとして購入されたりすることが多いので、おもちゃの状態には細心の注意を払う必要があります。
箱の傷や角が少しつぶれているだけでも返品やクレームの原因になり得るので気を付けましょう。
重要なのは、新品未開封の商品であっても詳細な状態を商品説明に記載することです。
中古品を販売するなら箱の有無や傷、汚れ、商品の状態、すべての付属品の有無にいたるまでしっかり確認しておきましょう。
動くおもちゃの場合は、動作の確認も忘れずに行います。
このような確認作業を怠ってしまうとクレームにつながってしまうだけでなく、部品が一つ足りなかったという理由で利益が減少してしまうことにもつながりかねません。
おもちゃを仕入れるときにもいえることですが、付属品の有無については特にしっかりとした確認をしたうえで、安心して購入してもらうようにすることが大切です。
自ら発送作業を行う場合は、商品であるおもちゃと外箱自体を傷つけることのないように緩衝材で包むなど、丁寧な梱包を心掛けましょう。
おもちゃせどりは長く続けることを目標にしよう!
おもちゃせどりは、扱う商品ごとに仕入れ先や販売方法が大きく変わります。
新品や人気メーカーの商品はAmazonでの新規参入が難しくなってきているのが現状です。
新しくせどりを始めるなら、回転率は低めですが利益率の良いプレミアおもちゃに狙いを定めるのが良いでしょう。
継続してせどりを行うためにも今は何が売れていて、将来は何に価値が付くのかを見極めることも大切です。
貴重なお宝を探して、せどりで長く稼ぎましょう。