1.せどりの概要を知っておこう!
「せどり」とは簡単にいうと、商品を安く仕入れて、そのときの値段よりも高く売ることで利益を得るビジネスを指します。
せどりというと、なにか特別なことやっているイメージを持ちがちですが、実際は家電量販店やスーパーとやっている内容は同じようなものです。
安く仕入れて高く売る手法は、ビジネスの基本といえるでしょう。
せどりは転売の一種で、小売店から小売店へ転売するタイプが多いです。
店舗ビジネスとの違いは仕入れ先になります。店舗の仕入れ先はメーカーや卸会社など、正規のルートです。
一方せどりは独自に調査した小売店やリサイクルショップなどが、ビジネスパートナーとなります。
ネットビジネスはいろいろありますが、せどりは誰でも始めやすいビジネスとされ、注目を集めています。
一般的なやり方としては、店舗やインターネットで仕入れを行い、通販サイトやフリマアプリで販売する流れです。
2.せどりのメリット・デメリット
せどりはメリットだけでなく、デメリットもあります。両者について、ここでは詳しく説明を行っていきましょう。
2-1.メリット
せどりのいいところは、少ない資金で開始できることでしょう。
家電量販店やスーパーなどの小売店の場合は仕入れ先がメーカーや卸のため、基本的には大量仕入れです。
最低でも、数十万単位のお金が必要となるでしょう。
せどりであれば、1点から仕入れることができます。
例えば、古本屋で500円の漫画を1冊買い、それをネットで1000円で売る、といった小規模なビジネスが可能です。
5万円ぐらい用意できれば、その倍程度は稼ぐことができるでしょう。
せどりは大きな損をしにくい点も初心者向けといえます。
せどりは儲けられると分かっているものだけを仕入れるのがセオリーです。
売れるものかどうかはネットでの落札状況や売れ行きのグラフを見れば判断できます。
これらを参考にすれば、大きく損をするということはないはずなのです。
また、株やFXなどと違い、品物は数日で価格が暴落することはありません。
株やFXの場合はいきなり10分の1の価値に落ちることも珍しくなく、それが初心者にとってのハードルの高さとなります。
せどりのほうが安定したビジネスを見込めるのです。
せどりはものを仕入れて売るだけなので特別な知識やスキルが不要なのも魅力です。
また、売上結果がすぐに出るところも人気の秘密でしょう。
品物が売れた時点で即儲かるので、モチベーションを保ちやすいです。
副業によっては事前準備をコツコツと積み上げる必要がありますが、せどりにはそのような面倒がありません。
とにかくお手軽という点が、せどりの最大のメリットといえるでしょう。
2-2.デメリット
せどりのデメリットは一回で大きな儲けを出すことが難しい点です。
数十万円のものが数百万円で売れた、というようなビッグビジネスは通常ありえません。
もう少し小規模なビジネスを何度も繰り返すことになります。
せどりをひとりで実施した場合、月に稼げるお金は50万円ぐらいが相場でしょう。
ひとりでできる仕事量には限度があるためです。
やり方次第でもっと稼げるケースもありますが、副業のせどりで稼げる月額は50万円前後と覚えておきましょう。
せどりはリサーチや発送に時間がかかるのもネックです。
商品は山のようにありますので、そのなかから効率よく稼げそうなものを探すのは、相当な時間を要します。
また、商品を発送する際の梱包なども自分でしなくてはなりません。作業に慣れないうちは面倒に感じることもあるでしょう。
せどりは自分がしっかり動かなくては稼げないと心得ておかねばなりません。
せどりを効率よく行いたいのであれば、商品を保管する場所の準備が必要です。
ワンルームに住んでいるような人だと、商品のストックがしにくくなるのが、せどりのデメリットといえるでしょう。
家が広ければ広いほど、品物を保管しやすくなります。
3.せどりを始めるために必要な資金
せどりを始めるために準備すべき資金は仕入れる商品によりけりです。
3万円もあれば十分というケースもあれば、仕入れる商品によっては10万円ぐらいあったほうがよい場合もあるでしょう。
資金があまりないのに、家電製品など、値段が高いものを仕入れてはいけません。
家電製品をひとつ、ふたつ買うだけで資金がつきてしまい、それが売れるまで何も仕入れられなくなるからです。
資金があまりないのであれば、古本や雑誌などが狙い目でしょう。
100円単位で仕入れ、それ以上で売るのが鉄則です。
少し物足りなく感じるかもしれませんが、資金が少ないうちは割り切りましょう。
最初の資金が3万円程度だったとしても、上手くやれば、3カ月後には50万円近く売れるのも夢ではありません。
せどりは資金がたくさんあればあるほど、たくさん仕入れられるので利益があがります。
しかし、少ない資金でも利益を出すことは十分可能なのです。
少額で仕入れられる商品を探し、できるだけリスクを抑えて、利益を出していくのが重要になります。
特に慣れない最初のうちは、高額な品物をたくさん仕入れるのは避けたほうがよいでしょう。
4.資金がない場合の対策1:不用品を売る
資金がどうしても足りないときは家にある不要品をスマホアプリで売却することを検討してみましょう。
不要品は最悪売れなくても、こちらに損はないため、安全に資金集めを実行することが可能です。
不要品を売る行動はせどりで販売をするための予行演習となるでしょう。
資金集めをしながら、せどりの知識も増えて、一石二鳥です。
不用品を売る際、モノレートなどのツールを練習で使うようにしましょう。
この手のツールはせどりを効率よく行ううえで、重要です。
ツールを使いこなせなかったばっかりに、商品が思うように売れず損をするような事態にもなりかねません。
モノレートを使用し、商品が売れる価格や売れるのにどれぐらいかかるのかなどを予測してみましょう。
最初は予想が外れでも仕方がないです。
不要品を何度か売っているうちに、だんだんと予測の精度は上がってくるでしょう。
不用品を売ることで出品のやり方を掴めるのも大きいです。
例えば、いざAmazonで出品するとき、最初は戸惑うことが多いでしょう。
梱包の仕方、商品説明文の記載方法、FBAなど、覚えるべきことはたくさんあります。
不要品を売る行動のなかで出品の流れを掴むようにしましょう。
5.資金がない場合の対策2:無料で不用品を仕入れる
不要品を売って資金を稼ぎたくても、家に売るものがない場合もあるでしょう。
そのような場合は無料で不要品を仕入れて、フリマアプリなどで販売するのがよいです。
もしくは家族や友達にお願いして、不要品を格安で譲ってもらったり、あわよくば無料でもらったりできると助かります。
不要品の仕入れにお金がかかってしまうと元も子もありません。仕入れに資金をかけず、確実に利益を出すようにしましょう。
不要品を手に入れるときに役立つサイトとしては「ジモティー」があります。
ジモティーであれば、他人がいらなくなったものが格安で手に入るのです。場合によっては無料ということもあります。
資金がなく、まわりに家族や友人がいない人はジモティーに頼るようにしましょう。
テレビ、電子レンジ、掃除機などが1000円以下でたくさん売られています。
本来高額なプリンターが1000円以下で出品されるのも珍しくないので、それをメルカリで5000円以上で転売するなどが簡単にできるのが魅力です。
中古家電はAmazonに出品しなくても、メルカリで売ることが十分に可能なため、転売に慣れていない人でも取り組みやすいでしょう。
6.資金がない場合の対策3:書籍を仕入れる
せどりは新品も中古も取り扱います。新品は値段が高い傾向ですので、中古品のほうが初心者には始めやすいです。
特に、中古で仕入れやすいのが書籍関連となります。
中古家電は最低でも数千円かかるため、それなりの資金が必要です。
資金がないのであれば、書籍関連の仕入れで儲けることを考えてみましょう。
100~300円ほどで仕入れられる書籍も多くあるため、少ないお金で仕入れが可能です。
利益率が高い本を狙い、しっかりとリサーチすれば、相当な利益を見込むことができます。
100円の本が2000円以上で売れるケースもそこまで珍しくはありません。
書籍はインターネットだけでなく、実店舗であるブックオフなどにも目を向けるようにしてください。
利益が出そうな本を幅広く探すことが大切です。書籍のついでに、売れそうなCDを探すとさらに効率がよくなります。
7.資金がない場合の対策4:クレジットカードを使う
資金がどうしてもないときはクレジットカードに頼るのもひとつの手です。
クレジットカードであれば、支払日にまでに日数があるため、現時点で現金がなくても、品物を仕入れられます。
資金がなくても分割払いを選択するなど、やり方次第で大きく稼ぐことができるでしょう。
ただし、支払日までに必ず販売しなくてはなりません。
支払日までに売れなかった場合、支払いが滞ってしまうリスクを抱えることになります。
クレジットカードで仕入れる際には、短期間で確実に売れるものを選択するようにしましょう。
8.資金がないことにもメリットがある!?
せどりで大きな利益を出している人は、資金が豊富にあるからといわれています。
資金さえ豊富であれば、利益率が高いものを大量に購入できるので、利益が出るのは当然といえるかもしれません。
資金がなければ効率のよいせどりは難しいですが、コツコツと資金を増やしていきましょう。
資金が増えることで将来的に大きな利益を出せるようになるはずです。
むしろ、最初は資金がないほうがよいという考え方もあります。
資金がない状況であれば、仕入れにお金をかけずに利益を出すスキルが自然と身に付きます。
いきなり恵まれた環境でスタートするよりも、せどりのスキルは高まりやすいといえるでしょう。
最初から潤沢な資産でせどりを始めた人は、なにかトラブルがあったときに上手くしのげない場合があります。
少ない資金で開始した人は資金管理に優れていますので、多少のトラブルはものともしません。
長い目でみると、少ない資金で始めた人のほうが稼げるようになる可能性も決して小さくないのです。
9.せどりを始めるなら許可を取っておこう!
せどりは安く仕入れたものを高く売る「転売」です。
転売自体は法に触れる行為ではなく、ビジネスの基本ともいえるものでしょう。
転売が犯罪になるとしたら、現存するほとんどの商売が成立しません。
ただし、転売で扱う商品を間違えてしまうと、違法になるケースはあります。
例えば、チケットの転売や偽ブランド品などに手を出してしまった場合です。
知らなかったと言い訳しても通用しないので気をつけましょう。
チケットの転売は通称ダフ屋行為と呼ばれます。
音楽ライブ、スポーツ、映画のチケットなどを転売目的で購入すると逮捕される可能性があることを覚えておきましょう。
チケットの転売は、世間に大きな迷惑をかける行為と考えられているため、規制がされているのです。
いくら稼ぎたいと思っても、ダフ屋行為だけは絶対にしないようにしましょう。
偽ブランド品の販売についても逮捕される案件です。
偽物を売るのは明らかな犯罪行為なのであえてする人は少ないかもしれませんが、知らないうちに偽物を仕入れていたというケースがあるので十分に注意しましょう。
せどりや転売をフリマアプリ以外で行いたいのであれば、「古物商許可証」が必要となります。
状況次第では許可を持っていないことで違法と判断されるケースもあるでしょう。
古物商許可証は、警察署へ届け出をするだけで簡単に取得できます。古物商許可証がなければ、基本的に中古品を扱う商売はできません。
たとえ、新品を購入したとしても、店から買った時点で古物扱いになることを知っておきましょう。
許可証を取得していなくても、すぐに逮捕はされないかもしれませんが、非常にリスキーな行為です。
せどりを長く続けたいのであれば、正当な手続きをとるようにしましょう。
古物商許可証を持たずに、古物を扱うのは無免許運転に近い行動だと考えてください。
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少ない資金で利益を出すためには、売れる商品をいかに効率よく仕入れるかにかかってきます。
初心者はなかなか、そのあたりの見極めが難しいものです。
物販総合研究所ではせどりに役立つ情報をいろいろと発信しています。
せどりのやり方に迷ったら、ぜひ参照してみてください。
効率よくせどりを行うためのヒントがきっと見つかるはずです。