さまざまな商品が所狭しと陳列されているドンキホーテ。
販売されている商品の価格も、安いというイメージがある人が多いのではないでしょうか。
ぶらぶらと商品を見て回るだけでも楽しいドンキホーテですが、もちろん、せどりに活用することができます。
ここでは、ドンキホーテせどりのメリットとデメリットを解説し、仕入れのコツを紹介します。
1.ドンキホーテせどりとは?

ドンキホーテせどりとは、ドンキホーテで商品を仕入れてAmazonなどで販売をするせどりの方法です。
つまり、ドンキホーテせどりの販売方法は、他のせどり手法と大きな違いはありません。
仕入れをドンキホーテというディスカウントストアで行う点がポイントとなるせどりの手法ということになります。
このせどり手法は、ドンキホーテというディスカウントチェーン店の特徴やポイントをしっかりと理解して行えば、効果的に商品の仕入れをすることができるのが特徴です。
ドンキホーテは、株式会社ドンキホーテが運営する、関東を中心に全国展開をしている総合ディスカウントストアです。
「驚安の殿堂」と謳っている通り、ディスカウントされた商品が数多く店内に陳列されています。
そのため、せどりで大きく利益を上げることができるような割引価格となっている商品を見つけることも、難しくありません。
慣れさえすれば、とてもせどりの仕入れに向いたディスカウントストアなのです。
そんなドンキホーテの店舗は、大きく2つの形態に分けることができます。
通常の店舗と、MEGAドンキホーテという形態の店舗です。
MEGAドンキホーテは通常の店舗とくらべて店舗面積が広く、生鮮食品も取り扱っているという特徴があります。
とはいえ、どちらの形態の店舗でも、ドンキホーテせどりを行うことは可能です。
2.ドンキホーテせどりのメリット・デメリット

ドンキホーテせどりには、たくさんのメリットがあります。
しかし、気をつけなくてはいけないデメリットもあるのです。
とはいえ、デメリットがどういうものなのかをあらかじめ分かっていれば、十分に対応することができます。
まずは、ドンキホーテせどりのメリットとデメリットを理解しておきましょう。
2-1.メリット

ドンキホーテの営業時間は、店舗によって違いはありますが、長めに設定されていることが多いです。
深夜営業をしている店舗が多く、なかには、24時間営業をしている店舗もあります。
営業時間が長いことは、副業でせどりをしている人、特にサラリーマンにはとても有利です。
仕事帰りに仕入れをしようと思っても、その時間に狙っている店舗が閉店してしまっていてはどうしようもありません。
運良く営業している店舗があったとしても、閉店時間を気にしながらの仕入れでは、集中できないでしょう。
その点、深夜でも開いているドンキホーテなら、時間を気にせず商品を見て回ることができます。
また、遅い時間は一般のお客様も比較的に少なく、家族連れで混雑する休日よりも落ち着いて仕入れができることは間違いありません。
価格の安さも、大きなメリットのひとつです。
ドンキホーテは「驚安の殿堂」と謳っています。
ドンキホーテの説明によると驚安とは、ただ安いだけではなく、来店したお客さまがワクワクしたりドキドキしたりするような、驚きの安さという意味だそうです。
つまり、通常は「激安」という言葉を使用するところを、あえて「驚安」という言葉を創造して価格の安さを強調しているのです。
その言葉通り、ドンキホーテではディスカウントされた商品をたくさん見つけることができます。
例えば、同じ金額で仕入れをする場合、商品の価格が安ければたくさん仕入れをすることが可能です。
また、せどりを始めたばかりの状況では、まだ資金が少ないこともあるでしょう。
しかし、割引されている商品が多く販売されているドンキホーテなら、気軽に仕入れをすることができます。
取扱商品数の多さも、大きなポイントです。
ドンキホーテは、食品やキッチン用品から、日用品、美容用品、カー用品、さらには、ゲームソフトやCD・DVD、おもちゃや家電まで取り扱っています。
これだけの種類の商品をそれぞれの専門店で仕入れるのは大変ですし、移動時間だけでも相当かかってしまうでしょう。
しかし、ドンキホーテなら、幅広いジャンルの商品をたった1店舗で仕入れることも可能なのです。
この便利さは、せどりをするうえでかなりのメリットになります。
また、ドンキホーテは、取り扱っている商品の種類だけではなく、商品の在庫の数も多いのです。
在庫が多いと、もちろん、同じ商品を大量に仕入れることも可能です。
しかし、メリットはそれだけではありません。
在庫が多いということは、それだけ売れ残る可能性もあるということです。
つまり、大量の在庫を常に抱えているドンキホーテでは、在庫処分やワゴンセールの機会が、頻繁にあります。
このようなセールを利用して安く仕入れを行うのが、ドンキホーテせどりのポイントなのです。
2-2.デメリット

商品の数が多いことは、ドンキホーテで仕入れをする大きなメリットです。
しかし、そのことが同時に、デメリットにもなってしまいます。商品が多すぎて、目当ての商品を見つけるのが大変なのです。
さらに、ドンキホーテでは商品が特殊な陳列のされ方をしています。
たくさんの商品が縦に積み上げられ、店内は乱雑でごちゃごちゃした印象です。
目を奪うのは、商品だけではありません。
色とりどりなポップや広告も、あちらこちらで存在を主張しています。
このような状況の中で仕入れ商品を選定するには、ドンキホーテに慣れることが必要です。
慣れない人がドンキホーテでせどりを行うと、「疲れるだけでひとつも仕入れができなかった」ということもありえます。
その経験が、ドンキホーテへの苦手意識を生み出してしまうのです。
ただし、ドンキホーテせどりのポイントをしっかりと理解すれば、このデメリットは克服することができます。
商品をリサーチするときには、バーコードリーダーを使用することもあります。
しかし、ドンキホーテでは、独自のバーコードが使われていることがあるので注意が必要です。
ドンキホーテ独自のバーコードは、検索ツールに引っかかりません。また、正規のバーコードも、隠されていることが多いのです。
このため、ドンキホーテでのリサーチ作業は、通常よりも時間がかかってしまいます。
そもそも、ドンキホーテでは、せどりやリサーチを禁止している店舗もあるのです。
そのため、店内でリサーチを行うときは、他のお客様の迷惑にならないようにしなくてはいけません。
もし、店員に怒られた場合は、素直に謝ることも大切です。
3.ドンキホーテせどりでおすすめの仕入れ時期

ドンキホーテに限らず、小売業では決算の前にはできるだけ在庫を減らしておきたいと考えます。
利益を捨ててでも、在庫を一掃したいという心理が働いてしまうのです。
そのため、決算セールでは、割引率が高くなると考えることができます。ドンキホーテの決算期は、6月です。
6月の決算に向けて、5月から6月にかけて決算セールが行われるのです。
この時期のセールはお得な商品を見つけやすいので、見逃さないようにしましょう。
年末に開催されるセールも、狙い目です。年末年始は、ドンキホーテにとっても稼ぎどきになります。
そのため、高額商品が大幅に安くなるなど、大きな値下げが行われることも珍しくありません。
歳末セールの開始日は店舗によって違うので、WEBチラシなどでチェックしておく必要があります。
また、ドンキホーテの閉店情報や開店情報もチェックしておくとよいです。
開店セールや閉店セールでも、大きく利益を上げることができます。
たくさんのお客様が来店する週末にも、セールが行われます。
しかし、週末セールに向けた商品の品出しは金曜日の夜に行われるのです。
このことを知っているのと知らないのでは、大きな差が出てしまいます。
金曜日の夜にドンキホーテに行くと、割引された商品をたくさん仕入れることができるので、しっかり覚えておきましょう。
4.ドンキホーテせどりでおすすめの商品

ドンキホーテで販売されている商品の中で、どのようなものがせどりに向いているのでしょうか。
ここでは、ドンキホーテせどりでおすすめの商品を紹介します。
初心者がドンキホーテに行って、まずリサーチすべきなのは、家電製品です。
なかでも、キッチン用品や掃除機、美容家電などに狙い目のものがたくさんあります。
また、化粧品もおすすめです。
ドンキホーテは、ドラッグストアなど他の小売店と比べて化粧品の入荷数が多いので、仕入れがしやすいという特徴があります。
ドンキホーテにはおもちゃの品揃えも豊富ですが、せどりをするなら、最初はキャラクターものや戦隊ものがおすすめです。
プレミアになりそうなものを狙っていくのです。
また、ゲームは、おすすめ商品ではあるのですが注意が必要になります。
店舗によって、人気のあるゲームが入荷する場合としない場合があるのです。
店員に確認すると教えてくれるので、聞いてみるとよいでしょう。
スポーツ用品のコーナーも、見落とさないようにします。
このコーナーでは、サッカーボールやゴルフボール、ダイエット系商品などがおすすめです。
ドンキホーテには数多くの商品があり、すべてリサーチしようとすると時間ばかりかかってしまいます。
慣れるまではここで紹介した商品を中心にせどりをし、徐々に商品のジャンルを増やしていくとよいです。
5.仕入れのコツ1:Club Donpenやmajikaを使う

ドンキホーテせどりでしっかりと利益を出したいなら、ドンキホーテの会員サービス「Club Donpen」やドンキホーテ専用の電子マネーカード「majika」を、積極的に利用していきましょう。
majikaで会計をすると、購入金額の1の位を切り捨ててもらえます。
もともと、ドンキホーテでは、レジの横においてある1円玉を会計時に使用できるジャストボックスというサービスがあります。
しかし、ジャストボックスは4円までしか使用できません。これに対しmajikaは、最大9円まで切り捨ててくれるのでお得です。
また、Club Donpenからは、お得な情報がメールで届いたりクーポンを貰ったりすることができます。
さらに、majikaアプリを利用すればお得な情報の確認やクーポンの発行ができるようになります。
6.仕入れのコツ2:目立たない棚もしっかりチェックする

ドンキホーテでは、目立たない棚もしっかりとチェックしましょう。
なぜなら、そういった場所はライバルも見落としている可能性があるからです。
例えば、商品が並べられた棚の一番下の段など、死角になりがちな棚は注意する必要があります。
商品が乱雑に詰め込まれている棚にも、割引率が高い商品があるのです。
目立たない棚、店の端にあるコーナーの棚、商品が乱雑に置かれている場所などを意識して探すと、ライバルに差をつけることができます。
7.仕入れのコツ3:激安POPを見逃さない

ドンキホーテでは、「驚安」「ロープライス」「限定価格」の3つのPOPが重要です。
このPOPが貼ってある商品は、すべてチェックしましょう。
同じPOPでも注意が必要なのは、「広告の品」「期間限定価格」「大特価」などのPOPです。
これらの商品は、あまり利益が出ないものが多いので基本的には見なくてもよいでしょう。
ただし、せどりできる商品が埋もれていることもあるので、余裕があればチェックするようにします。
ドンキホーテに限らず、ワゴンセールはせどりの基本です。
ドンキホーテせどりでは、ワゴンの中の赤い値札シールを狙います。
ワゴンの商品は、特にライバルが多い可能性があるので注意が必要です。
8.仕入れのコツ4:クーポンを活用する

ドンキホーテのクーポンは「無限クーポン」と呼ばれていて、会計ごとに使用することができます。
このクーポンも、積極的に利用していきましょう。
クーポンでの割引は小さな利益ですが、小さな利益にもこだわることがせどりでは重要です。
クーポンを使って割引された分も、せどりでの利益だと考えるようにしましょう。
発行されているクーポンは、アプリや店舗内のクーポン発券機で確認することができます。
仕入れ対象となるクーポンは、必ず手に入れましょう。
店舗近くの郵便局や、フリマアプリでもドンキホーテのクーポンが入手できることがあります。
9.仕入れのコツ5:リサーチを怠らない

せどりの基本は、商品をしっかりとリサーチすることです。
たしかに、ドンキホーテの商品には、割引率の高いものがたくさんあります。
しかし、ドンキホーテで割引されているからといって、リサーチをしないで商品を仕入れるのは危険です。
商品数の多いドンキホーテでは、すべての商品をリサーチするのは難しいでしょう。コツは、狙うコーナーを絞ることです。
手あたり次第にリサーチをするのは効率的ではありません。
狙っている商品だけを徹底的にリサーチするようにしましょう。
ドンキホーテの魅力を活かして仕入れよう!

ドンキホーテには、割引されている商品がたくさんあります。
そのため、せどり初心者にも仕入れがしやすい店だといえるでしょう。
ドンキホーテせどりは、コツを押さえれば難しくありません。
また、ドンキホーテで経験を積むことで、せどりの実力をつけることもできます。
しっかりと仕入れをして、ドンキホーテせどりを成功させましょう。