ファッションに詳しい人なら、supremeの人気の凄さをよく知っているかもしれません。
ごく普通に見えるようなパーカーが、オークションサイトなどで何十万円もの高値で販売されています。
それゆえ、転売ビジネスにとっても注目を集めているのがsupremeです。
ここではsupremeがどのようなブランドなのか、なぜ人気があるのか、どの商品が転売に適しているのかなどの情報を紹介します。
supremeって何のこと?
supreme(シュプリーム)は世界中で人気のファッションブランドのことです。
転売ビジネスをしている人にとっても、「すぐに売れる」「利益率が高い」「プレミア化する」といったsupremeは、とても魅力的な商品です。
とはいえ、まずはsupremeを知らないことには始まりません。
この段落ではsupremeとは何か、なぜ人気なのかを解説します。
supremeの特徴
supremeというファッションブランドをもう少し厳密にいえば、世界的に有名なスケーターブランドといえます。
現在は、スケーターでないハリウッドのセレブや日本のアーティストなども身に着けているので、もう少し広い意味で捉えられている面があります。
supremeは1994年にジェームズ・ジェビアがニューヨークで創業しました。
オープン当初はさまざまなスケーターブランドを取り扱うセレクトショップで、街のスケーターたちが気軽に立ち寄る店だったといいます。
しかし、そのころから、supremeはほかのスケーターブランドとは一線を画していました。
その特徴をざっくりいえば、スケーターファッションと高級ブティックのテイストを融合していることです。
広々とした店内に真っ白な壁、高い天井を備えたsupremeのお店は、ゴチャゴチャとして暗くアンダーグラウンド的なほかの店と、まったくコンセプトが違っていました。
supremeが一躍脚光を浴びたのは、ある過激なプロモーションのおかげです。
カルバン・クラインのケイト・モス(イギリスのファッション・モデル)モノクロ広告の上に、supremeのボックスロゴのステッカーを貼り付けたのです。
それもカルバン・クラインに無断で行ったため、当然ながら、supremeは猛烈な抗議を受けました。
してやったりだったのがジェームズ・ジェビア、もともとエスタブリッシュメントへの反骨精神が底流にあるストリートファッションブランドの面目躍如です。
この騒ぎはあのニューヨークタイムズが取り上げるほどの社会現象になり、supremeが広告費を捻出しなくても、その名は世界に知られていくようになりました。
これが1994年のsupreme設立当初といいますから、ジェームズ・ジェビアの天才的なひらめきと度胸は賞賛に値します。
supremeのロゴの特徴
転売ビジネスにおいて「ボックスロゴのフーディー」は、まず間違いなく高値で売れる鉄板アイテムです。
定価2万8080円のこの商品が10万円程度で売れることもめずらしくなく、この場合、7万円以上のもうけが出ることになります。
赤い横長のボックスの中に白い文字でブランド名が書いてあるのが特徴のボックスロゴは、supremeのシンボルのような存在なので、とても高い人気があります。
このロゴが実はアメリカの女性アーティスト、バーバラ・クルーガーの作品を参考にしたものというのは有名な話です。
バーバラ・クルーガーの作品は、ルネ・デカルトの名言「I think therefore Iam(我思う、ゆえに我あり)」を元にした「I shop therefore I am(我買う、ゆえに我あり)」と書いているパロディーアートです。
この作品を見るとすぐにわかるように、赤い横長のボックスに白い文字でメッセージが書かれているデザインはまさにsupremeのロゴそのもの、おまけにフォントまでそっくりです。
ジェームズ・ジェビアはバーバラ・クルーガーの作品をデザイナーに見せて、似たデザインを依頼したといわれています。
ロゴの字体はFuturaというよく使われるものですが、そのシンプルさこそがsupremeの認知度をより高めてきました。
supremeの人気が高い理由
supremeの人気が高い大きな理由は「有名人が数多く愛用していること」「いろいろな企業とコラボ作品でファンを増やしていること」の2つだといわれています。
それぞれについて解説します。
紹介しきれないほどの有名人がファンを公言し、身に着けているのがsupremeの商品です。
たとえば、2017年で1番稼いだモデルとなったほどの人気モデルのケンダル・ジェンナー、ルイ・ヴィトンとのコラボバッグを持っていることが話題となったビヨンセなどです。
ジャスティン・ビーバーも熱烈なファンのようでSNSの画像に何度もsupremeのアイテムが登場します。
日本では窪塚洋介や木村拓哉、三代目j soul brothersの登坂広臣や岩田剛典がsupremeのファンといわれています。
有名人を広告塔として使うのも、supremeの得意技です。
元ボクシングヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンやレディー・ガガ、ニール・ヤングなどがインパクトのある写真のモデルを務めています。
テリー・リチャードソン、スリー・6・マフィア、ルー・リードなど、ほかにも数多くの有名人がsupremeのブランドイメージを普及させることに貢献しました。
supremeが多方面のコラボレーションを開始するきっかけとなったのが、1996年のVANSのデザインを担当したことです。
このときは「OLD SKOOL」という靴のデザインをsupremeが行って、かかとのところには赤のボックスに白い文字でロゴがプリントされました。
2002年には当時、人気が絶頂だったNIKEのスニーカー「DUNK SB」でコラボ商品を発表して話題になります。
本格的なアウトドアブランドの「THE NORTH FACE」や世界的に人気がある日本のブランドのコム・デ・ギャルソンも、supremeとコラボしています。
数あるコラボ商品で最も影響力が強かったのが、2017年のルイ・ヴィトンとのコラボレーションです。
これによって、supremeはスケーターブランドであるだけでなく、ラグジュアリーストリートブランドのトップとしても認められるようになりました。
ラグジュアリーストリートとは、ハイブランドとストリートファッションをスマートに組み合わせたファッションのことです。
シンプルなアイテムにレタリング加工、オーバーサイズのトップスに細身のパンツ、メリハリのあるシルエットなどが特徴といわれています。
創業当時からスケーターファッションと高級ブティックのテイストの融合で人気を獲得していったsupremeからすれば、ルイ・ヴィトンとのコラボは必然だったといえるでしょう。
現在は、毎シーズンのようにコラボ商品を発表し、その数はすでに100社以上に達しています。
そして、現在はコラボ商品の多くが発売前から話題となり、発売と同時に売り切れます。
したがって、幸運にもsupremeのコラボ商品を仕入れられたら、それは転売で大きな利益を上げるチャンスです。
定価の2倍以上の価格が付くことが多く、それ以上に高騰することもしばしばです。
こうしたsupremeの人気にあやかろうとしたのが、大手の電子機器メーカーのサムスンです。
2018年12月に中国で開催したイベントにおいて、新製品のスマホ「GALAXY A8s」を発表した際、supremeとのコラボを発表しました。
ところが、supremeからは「すべて虚偽であり、それらは偽造組織が画策したこと」と反論があったのです。
するとサムスンは「ニューヨークのsupremeではなく、Supreme Italiaとコラボする」と発表しました。
Supreme Italiaはsupremeとは何の関係もないフェイクブランドです。
サムスンの真意はよくわかっていませんが、supremeがそれほどの人気ブランドということだけは理解できるでしょう。
SNSが普及したことにより、ブランドロゴや商品が写真映えすることもsupremeの人気に貢献しています。
supremeを着用していることがステイタスとなっているのです。
日本では淡路島のsupremeのロゴが書かれた壁が、「シュプリームの壁」というインスタ映えするスポットとして人気になり、大勢の若者が訪れてくるほどです。
一体いつまでsupremeの人気が続くのかは不明ですが、転売ビジネスとして魅力的なのは間違いありません。
「転売ヤー(転売ビジネスをする人のこと)」なら、supremeの商品を見つけたときは、ビジネスチャンスと捉えて行動を起しましょう。
supremeを仕入れる際の注意点
この段落ではsupremeを仕入れる際の注意点について紹介します。
偽物に注意する
supremeの偽物は市場に数多く出回っています。
これはブランド品などと変わりません。
しかし、supremeを転売の商品として扱うときに注意が必要なのは、本物と偽物を見分けることがプロでも難しいという点です。
たとえば、リセーラーとして大手の「カインドオル」はブランド古着を扱っています。
カインドオルではsupremeの商品について、買い取り規定基準に満たない商品を便宜上、偽物やコピー商品と呼んでいると注意書きがあります。
つまり、客観的に本物と偽物を区別することは難しいので、独自の基準で判定していると言っているのです。
supremeの服などを扱うには、このような難しさがあることを知っておきましょう。
その上で、supremeの本物を見極めるポイントをいくつか紹介します。
まず、ロゴボックスのプリントが薄いものやフォントがアンバランスなものは偽物である可能性が高いことです。
また、偽物は生地が薄く、縫製が甘いものが多い特徴があります。
また、首元のタグに透かし文字が印字されていないのも偽物です。
実際に手に取ったとしても見極めるのが難しいため、本物を手に入れるにはsupremeの実店舗に行くか、公式のオンラインサイトを利用するのが確実です。
次項から、店舗やネットで仕入れる際のポイントを紹介します。
店舗で仕入れる際のポイント
supremeの最新商品を店舗で仕入れる際は、現在のところ、販売日の前日に行列に並ぶ必要があります。
2019年8月現在では、最新のアイテムは土曜日のAM11:00に発売されますが、その前日にはすでに行列ができています。
その行列が一定人数以上になると抽選が行われてしまうため、当日に店に行っても購入するチャンスがないのです。
また、店舗の商品を購入するために行列に並んでいると、店舗のファッションチェックやIDチェックがあります。
このファッションチェックは転売目的の人を除外するために行われており、たとえば、明らかにsupremeの服を着なさそうな人が行列に並ぶのを断られます。
IDチェックでは身分証の提示が求められ、個人が特定できない場合や未成年の場合は列から弾かれます。
こうしたことから、supremeの店舗では転売ヤーと店舗がもめるトラブルも起きているようなので注意しましょう。
もちろん、長時間行列に並んでも限定品などが購入できないケースもあります。
しかし、店舗仕入れのほうが、多くの人が狙っているネット販売よりも、商品を購入できるチャンスがあるのは事実です。
また、オンラインショップで完売した商品も店舗に入荷していることもあります。
ネットで仕入れる際のポイント
実店舗との距離が離れている場合でもネットショッピングなら問題ありません。
交通費や移動時間がかからないという点でも転売ヤーにとっては便利です。
しかし、国内のオンラインショップは販売開始から1分程度で完売してしまう場合が多いのが特徴です。
たとえば「Supreme/The North Face Mountain Baltoro Jacket」というコラボ商品は、発売後3秒ほどで売り切れたといわれています。
競争率が高いため、1番人気の商品ではなく2番人気や3番人気くらいの商品を狙うのが現実的です。
ネットでは公式オンラインショップのほかにも、iOSとAndroidで公式アプリが利用できます。
ただし、購入するには公式オンラインショップのほうが有利です。
というのも、アプリにおいてはリロードが2タップなのに対し、公式オンラインショップは1タップで注文できるからです。
発売開始からは秒単位でのシビアな争いになりますから、わずかな違いが購入できるかできないかを左右します。
なお、名前や住所を入力しておくなどの細かいテクニックがインターネットで紹介されているので、入念にチェックして予行練習をしておきましょう。
公式オンラインショップでの購入に適したブラウザはGoogle Chromeです。
supremeはサーバーが落ちにくいサイト運営をしているので、読み込みと表示更新が速いGoogle Chromeが有利になります。
また、注文手続きにおいて画像認証(reCAPTCHA)の処理が発生しない可能性が高いのも理由です。
reCAPTCHAがGoogleの提供するサービスであるためか、Google Chromeを使うと認証が回避されやすい傾向があります。
アメリカ、イギリス、フランスなどのsupremeのサイトから購入できないかと考えた人もいるかもしれません。
しかし、日本からアクセスするとIPアドレス制限によって、強制的に日本のsupremeのサイトに飛ぶようになっています。
したがって、日本から購入することは通常できません。
また、アメリカで発行されたクレジットカードが必要であるとか、アメリカのsupremeはアメリカ国内しか発送しないとかの厳しい条件もあり、現実的には仕入れは難しいといえます。
どうしても海外のsupremeから商品を手に入れたい場合には、輸入代行業者を利用するのが一般的です。
代行手数料、輸送費、関税がかかるものの、海外の商品の一部は日本よりも4割ほど安く商品を仕入れられます。
プレミア価格にならない商品もある
supremeの商品だからといって、必ずしも高額で転売できるとは限りません。
定価割れする商品も多くあるため、赤字になる転売ヤーもいます。
プレミア価格にならない商品の特徴は、supremeのロゴがわかりづらい商品です。
supremeを着用していることをアピールしたい、BOXロゴが写真映えするといった理由で購入する人は多いため、ロゴがわかりづらいと高値が付きにくい傾向があります。
もうひとつの特徴は販売時期が古いことです。
過去に販売されたアイテムには値崩れを起こしているものもあります。
全体的な状況として、ルイ・ヴィトンとのコラボ以後は、ややプレミア化しづらい傾向にあることも知っておきましょう。
今後の動向は不明ですが、ルイ・ヴィトンとのコラボ商品を発表したころが、人気のピークだったといわれています。
新作はまだまだ高値を付けていますが、徐々に価格が下がってきている傾向があります。
稼ぎやすいsupremeの商品とは?
この段落では稼ぎやすいsupremeの商品を紹介します。
人気が高いサイズと色
supremeの商品でプレミア価格になりやすいのはSサイズです。
supremeのサイズは基本的にアメリカ向けのサイズなので、日本規格のものより大きく作られています。
そのため、Sサイズの需要が日本では高いのです。
流通量が少ないXLサイズは、デザイン性が高い商品に稀少価値が出て、プレミア化しやすいのが特徴です。
ただし、購入を検討する人の数が少ないため、売れ残りやすい面があることにも注意しましょう。
人気の高い色は全般的には黒、Tシャツは白、パーカーはグレー、バッグ類では赤(白のシュプリームロゴ入り)が人気です。
グッチカラー(赤・緑・黒または赤・緑・白の切り返し)のデザインも高い人気があります。
全般的に人気のある黒は初心者の仕入れに向いていますが、手に入れにくいのが難点です。
人気が高い商品
supremeで特に人気が高い商品は「14A/W×THE NORTH FACE バンダナ柄マウンテンジャケット」「16A/W BOXロゴスウェットパーカー(Box Logo Pullover)」「14S/S 20周年記念 BOXロゴTシャツ(Box Logo Tee)」です。
転売で利益が出そうな価格で販売されているときは、迷わず仕入れるチャンスといえます。
また、定番のBOXロゴのフーディーは定価2万8080円に対し、転売価格はおおよそ10万円となっています。
クルーネックスウェットは定価1万2960円に対し、転売価格は約10万円、ルイ・ヴィトン×supreme クルーネックTは定価1万800円に対して約6万5000円です。
利益率が非常に高いのがsupremeの商品の転売です。
価格情報やトレンドなど、最新の情報を集めながら利益を上げていきましょう。
supremeを転売してみよう
supremeは需要が非常に高く、まず間違いなく転売できる商品といえます。
もし入手できれば、プレミアム価格で転売して大きな利益が出る可能性も高いのです。
特に毎シーズン発表されるコラボ商品は人気が高く、高い値段が付く傾向があります。
ただし、偽物が多く出回っているため、実店舗やオンラインショッピングなどで購入するのが確実です。
supremeの商品をビジネスチャンスと捉えて、転売にトライしてはどうでしょうか。