ラクマで出品者側にかかる手数料は2種類

ラクマを利用するのに、登録料や月額使用料は不要です。けれども出品した商品が売れた場合、以下の2種類の手数料がかかります。
それぞれの手数料について詳しく解説します。
1.販売手数料
販売手数料は、出品した商品が売れたときにかかる手数料です。ラクマの販売手数料は、定額ではなく、条件によって変動します。
ここでは、販売手数料率と手数料の決まり方について解説します。
販売手数料率(変動制)

ラクマの販売手数料は、商品代金の4.5~10%の変動制です。
毎月の判定期間中に、販売回数と販売金額の両方の条件をクリアすると、手数料が安くなります。
手数料率は6段階あり、以下のような条件で変動していきます。
| 手数料率 | 合計販売回数 | 合計販売金額 |
|---|---|---|
| 10% | ー | ー |
| 9% | 4回以上 | 5,000円以上 |
| 8% | 6回以上 | 1万円以上 |
| 7% | 8回以上 | 3万円以上 |
| 6% | 10回以上 | 5万円以上 |
| 4.5% | 10回以上 | 10万円以上 |
(参考)ラクマ|販売手数料が変動する仕組み(※別タブで開きます)
販売手数料の決まり方|判定期間と適用期間

販売手数料は、判定期間内の販売実績をもとに確定し、確定した手数料率は、翌月1日から適用されます。
| 判定期間 | 前月の26日~当月25日 |
|---|---|
| 適用期間 | 翌月1日~末日 |
翌月の販売手数料が確定するのは、毎月26日です。
例えば、8月に適用される手数料率は7月26日に確定します。6月26日から7月25日の実績をもとに8月に利用できる手数料が決められます。
自分の販売手数料を確認する方法
今月の販売手数料がどのくらいなのか知りたい場合は、アプリから以下の手順で確認が可能です。
1.右下の「マイページ」をタップする

2.「販売手数料」をタップする

3.当月(確定)と翌月(未確定)の手数料率が確認できる

この画面には、「あと何回販売すると手数料が下がる」というように達成条件がわかりやすく表示されています。手数料を節約したい場合はこまめに確認して条件をクリアするようにしましょう。
2.振込手数料

振込手数料は、ラクマの売上金を銀行振込で現金化する際に発生する手数料です。銀行口座には、振込手数料を差し引いた金額が入金されます。
振込は、1回につき1,000円以上100万円以下の範囲でいつでも申請が可能です。ただし、振込するたびに手数料が差し引かれるので、まとめて振込申請するのがおすすめです。
また、登録した振込情報に間違いがあって振込できなかった場合にも、手数料がかかってしまうので注意して登録しましょう。
楽天銀行の場合(無料)
売上金の受け取り口座を楽天銀行にすると、9,999円以下の申請金額で210円の手数料がかかります。
申請金額が10,000円以上ならば振込手数料が無料です。こまめに振込申請せずに10,000円以上になってから申請するとよいでしょう。
(参考)ラクマ|売上金の振込申請に手数料はかかりますか?(※別タブで開きます)
その他の金融機関の場合
その他の金融機関を指定したい場合は、申請する金額にかかわらず1回210円の振込手数料がかかります。
【計算機あり】ラクマの販売手数料の計算方法とシミュレーション

ラクマの販売手数料は10%~4.5%までと幅があるので、計算を面倒に感じる人もいるでしょう。
以下の「ラクマ利益計算機」を使えば、手数料だけでなく最終的な利益がいくらになるのかもわかります。ぜひ使ってみてください!
【比較】ラクマ vs メルカリ vs Yahoo!フリマの手数料

アプリでかんたんに出品できるフリマアプリでは、メルカリやYahoo!フリマが知られています。
ラクマの手数料とどれくらい違うのか比較してみましょう。
販売手数料の比較

ラクマは販売実績に応じて販売手数料が変動しますが、最低の手数料率4.5%になれば、他の2つのサービスより販売手数料を抑えて、安く利用できます。
| 販売手数料 | |
|---|---|
| ラクマ | 4.5%~10% |
| メルカリ | 10% |
| Yahoo!フリマ | 5%(※初回無料) |
(参考)メルカリ|メルカリの手数料(※別タブで開きます)
(参考)Yahoo!フリマ|出品にかかる料金(※別タブで開きます)
振込手数料の比較

ラクマの場合は楽天銀行、Yahoo!フリマの場合はPayPay銀行を振込口座に指定すると、振込手数料が無料になります。
ただし、ラクマの場合は1万円以上の振込申請をした場合に無料が適用されるので注意してください。
| 振込手数料 | |
|---|---|
| ラクマ | 210円 ※楽天銀行の場合、1万円以上の申請で無料 |
| メルカリ | 200円 |
| Yahoo!フリマ | 100円 ※PayPay銀行は無料 |
(参考)メルカリ|メルカリの手数料(※別タブで開きます)
(参考)Yahoo!フリマ|売上金を銀行口座に振り込むには(振込申請)(※別タブで開きます)
結局どのフリマアプリがお得?使い分けのポイント
手数料を抑えて出品したい場合は、振込先にどの銀行を指定するかという点と、どのくらいの頻度で出品するかという点で使い分けるようにするのがおすすめです。
ラクマは、出品実績が多いほどに販売手数料が安くなるしくみなので、頻繁に出品する人におすすめです。
あまり頻繁に出品しない場合には、Yahoo!フリマの方が手数料が安いのでメリットを感じられるでしょう。
振込手数料については、どちらもあまり違いがありません。ただし、楽天銀行に口座を持っている場合はラクマ、PayPay銀行の口座を持っている場合はYahoo!フリマを利用すれば無料にできるのでお得です。
振込手数料は、どのサービスも振込を申請するたびに手数料がかかります。まとまった金額になるまで売上金をまとめておいて、振込申請の回数を少なくするとお得に利用できます。
ラクマの手数料を安く抑える・お得にする方法
ラクマの手数料は、以下のように工夫すると安く抑えられます。
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてお得に出品しましょう。
販売実績を上げて販売手数料率を下げる
ラクマは、販売実績が上がれば手数料率を4.5%まで下げられるので、他のフリマアプリよりも販売手数料を抑えられます。
ただし、販売手数料を4.5%にするには、判定する期間内に販売回数10回以上と販売金額が10万円以上という条件をクリアしなくてはなりません。
楽天銀行で振込手数料を無料にする
ラクマの売上金を楽天銀行で受け取る場合は、1万円以上の申請で振込手数料が無料になります。
9,999円以下で申請すると1回の振込ごとに210円の手数料がかかるので、1万円以上になるまで振込申請を待つのがおすすめです。
また、楽天銀行ではありませんが、手数料が無料になる楽天の電子マネー「楽天キャッシュ(プレミアム型)」で売上金を受け取るのもおすすめです。
利用するには本人確認手続きが必要ですが、振込手数料が無料で1円単位で売上を申請できます。
貯まったキャッシュは現金で出金することもできますが、手数料がかかる場合があります。そのため、現金ではなく楽天アプリでの買い物に使用すると、売上を減らさずにオトクに利用できます。
楽天キャッシュでの受け取りは、9,999円以下の売上金を受け取りたいときにおすすめの方法です。
手数料半額キャンペーンを活用する
ラクマでは、さまざまなキャンペーンが行われています。
2025年には、6月1日~10日に販売手数料の半額がポイントバックされる出品者向けのキャンペーンが開催されました。
減額分をポイントで還元されるキャンペーンが多く、過去には手数料分が全額還元されるキャンペーンも行われたことがあります。
そのほかにも、手数料の金額にかかわらず初めての出品で1000ポイントがプレゼントされるキャンペーンもありました。キャンペーンを上手に活用すると、手数料以上にオトクになる可能性もあるでしょう。
これらのキャンペーンは、公式サイトやラクマアプリの「お知らせ」で見つけられます。
キャンペーンに参加するには事前エントリーが必要なことが多いので、こまめに確認して参加してみましょう。
キャンペーンについては、以下の記事でも詳しく解説しています。タイミングよく出品してお得にラクマで出品してください。
(関連)ラクマの出品キャンペーンを攻略!出品タイミングを見極めるには?
ラクマの手数料に関する注意点
ここまで紹介してきた方法でラクマで手数料を抑えられますが、以下のような点に注意が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
手数料が引かれるタイミング
取引が完了すると、購入金額から支払い手数料を差し引いた金額が売上金として反映されます。
販売手数料は、購入者が支払いをしたタイミングで引かれるため、月をまたいで取引が行われた場合は手数料が変わることがあるので注意しましょう。
【販売手数料率が適用されるタイミング】
| 購入申請された日 | 商品代金が支払われた日 | 適用される手数料率 |
|---|---|---|
| 1月10日 | 1月12日 | 1月の手数料率 |
| 1月30日 | 2月1日 | 2月の手数料率 |
振込手数料は、振込される曜日や時間などのタイミングによって金額が異なることはありません。振り込まれる金額は、手数料が差し引かれています。
最低出品価格と手数料の関係
ラクマの最低出品価格は300円からです。手数料の判定基準の合計販売回数も、300円以上を1回としてカウントしています。
手数料を下げるためには、回数の他に合計販売金額の条件もクリアしなければなりません。
安い商品ばかり出品すると販売金額の条件をクリアできない場合があり、反対に高い商品はあまり頻繁に売れないため回数がクリアできない可能性があります。回数と金額のバランスを確認しながら、上手に手数料を下げていきましょう。
購入者側にかかる手数料|決済手数料
この記事では出品者側の手数料について解説してきましたが、購入者側は手数料の負担があるのでしょうか。
購入の場合、基本的には手数料がかかりません。ただし、一部の支払い方法では、決済手数料がかかります。
【手数料がかからない支払い方法】
- クレジットカード
- FamiPay
- ラクマポイント(楽天ポイント・キャッシュ)
【手数料がかかる支払い方法】
- ラクラクあと払い(ペイディ):100円
- コンビニ:100~200円
- 郵便局・銀行ATM:100円(※別途支払い手数料がかかる場合がある)
(参考)ラクマ|支払いに手数料はかかりますか?(※別タブで開きます)
よくある質問【FAQ】
ラクマに出品を考えている場合、以下のようなことが気になるのではないでしょうか。
それぞれの質問に回答していきます。
ラクマとメルカリの手数料はどっちが安い?
ラクマは出品実績が多くなると4.5%まで販売手数料率が下がるのでお得です。一方、メルカリの場合、実績に関係なく一律10%かかります。
ただし、ラクマでも出品回数や金額が少なければ手数料は10%になってしまいます。自分の利用頻度がどれくらいになりそうかによって手数料が有利な方を選びましょう。
また、振込手数料については、メルカリと比較してもあまり違いはありませんが、楽天銀行の口座を持っている場合は、ラクマは1万円以上の振込で無料になります。
メルカリとラクマどっちが儲かりますか?
メルカリとラクマは似ているサービスで、どちらを使ったらいいか迷う人は多いでしょう。
メルカリはユーザー数が多いため、商品が売れやすいと感じている人が多いようです。ただし手数料が10%と高いので、たくさん販売するうちに負担に感じるかもしれません。
また、メルカリは同じような商品を販売している人も多く、価格競争が起こって単価が安くなってしまうことがあります。
たとえば、最初はメルカリに出品して1週間経っても売れないときには、メルカリから削除してラクマへの出品に切り替えるといったルールで販売してみるのも戦略のひとつです。
ラクマはメルカリよりユーザー数が少ないので、目に留まって売れるかもしれません。
以下の記事では、独自のアンケートをもとにラクマとメルカリを比較しています。実際に使っている人の声も参考にしてください。
(関連)【100人に聞いた】ラクマとメルカリ比較|結論、売るならどっちがいい?
ラクマの発送方法と送料は?
これからラクマで出品する場合は、発送の仕方や送料がどれくらいかかるのかも気になるでしょう。
ラクマの発送方法については、以下の記事で詳しく解説しています。一覧表で送料も紹介しているので、参考にしてください。
(関連)ラクマの発送方法を徹底比較!一番安い送り方を解説【送料一覧早見表あり】
ラクマの手数料を理解して賢く出品しよう!
今回は、ラクマの手数料について、計算方法から他のサービスとの比較、安くする方法まで、網羅的に解説しました。最後に、この記事の重要ポイントを振り返りましょう。
- 出品者にかかる手数料は「販売手数料」と「振込手数料」の2つ
- 販売手数料は、販売実績に応じて4.5%~10%で変動する
- 楽天銀行の口座を使えば、振込手数料を抑えられる
- 自分にとってお得なフリマアプリは「手数料」と「売れやすさ」の比較で決める
また、フリマアプリで利益を出す最大のコツは、「そもそも売れるものを出品する」ことです。
物販総合研究所では、メルカリで爆売れする商品を月別にまとめた「メルカリ爆売れカレンダー」を今だけ無料で配布しています。
- メルカリで売れる商品だけを仕入れる秘訣
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