ラクマ(旧フリル)で転売を始めるときには、かしこく稼ぐためのポイントを押さえておくことが欠かせません。
また、転売を行う場合はいくつかの禁止事項もあります。
そのため、販売や転売が禁止されているものについては必ず押さえておきましょう。
この記事では、ラクマの特徴に触れるとともに、転売するときのポイントや禁止事項などについて解説していきます。
ラクマ(旧フリル)の特徴とは?
ラクマ(旧フリル)とは、楽天が運営しているフリマアプリのことを指しています。
2012年7月からサービスが開始された「フリル」は、日本初のフリマアプリであり、このフリルと統合して生まれたのがラクマです。
ラクマは、2018年10月時点で、累計1500万ダウンロードを突破していることから、多くの人に注目されているフリマアプリの一つといえるでしょう。
さらに、ラクマはほかのサービスと比較してみると手数料が安いという特徴があります。
ラクマを利用した場合、販売手数料は3.5%です。
一方、ラクマを除くフリマアプリの販売手数料は10%前後であるケースが多いため、ラクマの販売手数料は特に安く抑えられていることがわかるでしょう。
また、ラクマは「転売未経験者でも簡単に利用できる」という特徴があります。
ラクマを利用する場合、出品したい商品をカメラで撮影して投稿するだけで済みます。
出品までの時間はわずか3分程度であるため、忙しい人でも気軽に取り組めることも人気の理由の一つです。
加えて、ラクマはフリマ形式であることから、出品後に価格を競い合う必要はありません。
ほかにも、ラクマについては1万円以上の振込の場合は振込手数料が無料になるだけでなく、月額利用料も無料という点は大きなメリットです。
できるだけコストをかけずにフリマアプリを利用したいのであれば、ラクマの利用を検討してみると良いでしょう。
ラクマ(旧フリル)で転売は可能?
転売で儲けようと考えている人のなかには、「そもそもラクマで転売は可能なのか」という点を心配している人もいるでしょう。
ラクマでは、基本的に転売自体は禁止されていません。
個人が不要になったものを他人に譲る行為は、ラクマでは許可されています。
しかし、明らかに元の金額よりも高額で販売することについては禁止されているため、把握しておきましょう。
たとえば、興行チケットを出品するとき実際の発券にかかった手数料や送料などを超えた金額での出品があった場合には、営利目的での転売と判断されるケースもあります。
また、ラクマの利用規約において事業者として商品を売買するためにサービスを利用することは禁止されています。
ラクマでの出品を考えているのであれば、禁止事項をしっかりと確認しておきましょう。
転売を成功させるポイントとは?

転売で儲けようと考える場合、ただ単に商品を出品すれば売れるというものではありません。
多くの人に興味を持って購入してもらうためには、それなりの工夫が必要です。
ここでは、転売を成功させるために大切なポイントを押さえておきましょう。
ラクマで売れているものを年代別にチェック
ラクマで売上に伸ばすためには、売れるものを出品することが欠かせません。
出品した商品を購入してもらうためには、「ラクマを利用している人は、どのような人が多いのか」についてチェックしておくことも重要です。
ラクマでは、サービスを実際に利用しているユーザーを対象としたアンケート調査を実施しています。
たとえば、アンケートによると全世代を共通して「洋服」や「服・バッグ・小物」などがランキングの上位を占めています。
ただ、商品を出品するとなると、世代ごとの細かいニーズにも目を向けることが大切です。
アンケートの結果を見ると、「どの年代のユーザーがどのような商品を購入しているのか」を知ることができます。
それぞれの年代によって売れる商品は異なるため、出品前にはアンケート調査をチェックして売れるかどうかを見極めるようにしましょう。
ラクマ(旧フリル)の年代別売れ筋商品は?
ラクマのアンケート結果から年代別の売れ筋商品を押さえておき、出品する際の参考にしてみましょう。
まず、ラクマのユーザーの7割は女性です。ラクマでは、全年代共通で「洋服」「靴・バック・小物」「コスメ」がランクインしているという特徴が見られます。
年代別の特徴として、まず10代の場合は以下のような順位です。
・1位「洋服」
・2位「エンタメ・ホビー」
・3位「コスメ」
・4位「靴・バック・小物」
・5位「スマホ・家電・カメラ」
10代のなかにはアイドルが好きな人が多いため、人気アイドルグループのTシャツやステッカーなどのアイドルグッズの出品もたくさんあるのです。
ほかにも、10代ではディズニーグッズの売買も一定の人気があります。
次に、20~30代の順位は以下の通りです。
・1位「洋服」
・2位「靴・バック・小物」
・3位「コスメ」
・4位「キッズ・ベビー・マタニティ」
・5位「エンタメ・ホビー」
20~30代の女性の場合、結婚・出産という大きなライフイベントを経験する人も少なくありません。
結婚や出産では、そのときにしか使わないものも準備する必要があります。
具体的には、ウェディングドレスやアクセサリー、マタニティー服、ベビー服などは、限られた間しか使いません。
そのため、結婚や出産の前にはフリマアプリなどを使って安く商品を購入して、イベントが終わったらフリマアプリで出品する傾向があります。
加えて、20~30代ではハンドメイド副業が人気であることから、取引の量が急増しているという点も特徴の一つです。
さらに、40~50代の場合の順位は以下のようになっています。
・1位「靴・バック・小物」
・2位「洋服」
・3位「コスメ」
・4位「エンタメ・ホビー」
・5位「インテリア」
40~50代では、子どものゲーム類を購入や新鮮で無農薬の食品などが売れ筋商品として人気があります。
アンケート結果を参考にしながら世代別の特徴をしっかりと考慮したうえで、売れる商品の出品を目指しましょう。
商品写真の上手な取り方とは?
ラクマに出品するときには、商品画像を用意することが必要です。
「商品写真を上手に撮影できるかどうか」は、売上に大きく影響してきます。
そのため、機材はしっかりと選んで撮影することが大切です。
商品を撮影するときに使うカメラは、使いやすさを考慮するとデジタル一眼レフなどを使用すると良いでしょう。
ほかにも、コンパクトデジカメを使う場合には、「ホットシュー」と呼ばれる小型ストロボが装着できます。
そのため、「ホットシュー」が付いている機種を選ぶと、ライトの取りつけが簡単にできるでしょう。
また、商品画像を撮影するときには、商品の特徴がはっきりとわかることが重要です。
具体的には、商品画像を通してサイズや形、色などがわかるように配慮したり、商品の使い方などが伝わったりするような撮影を目指してみましょう。
加えて、写真を撮るときには「商品にピントが合っているか」も欠かせないポイントです。
撮影では商品を大きく写し、周りの余白が多くならないように心がけると、商品の特徴が伝えやすくなるでしょう。
さらに、商品写真の撮影では撮影用の照明も用意しておけば、レベルの高い写真を撮ることができます。
商品写真を室内で撮影する場合は、天井部分にある照明を利用するのではなく、撮影用の照明を用意したほうが、より商品の特徴を生かしたきれいな写真を撮影することが可能です。
具体的には、ストロボやLEDなどが撮影用の照明として利用されることが多いため、照明を選ぶときの参考にしてみましょう。
目を引く商品タイトルをつけよう!
ラクマで商品を購入してもらうためには、購入者が目を引く商品タイトルをつけることも重要なポイントです。
ラクマでは、商品タイトル自体は40文字までつけることができます。
ただし、商品一覧でタイトルは最初の11文字までしか表示されません。
そのため、商品名をつけるときにはなるべく短く、キャッチーで見やすいタイトルになるように意識することが求められます。
また、商品の状態が良い場合については、商品タイトルのはじめに「新品同様」や「美品」などのワードを入れてしっかりとアピールすると、売れる可能性がアップします。
付属品がある場合も、忘れずに記載するようにしましょう。
加えて、値下げをした商品は「値下げ」や「セール」の文字を入れるなどして、購入者の目を引く工夫をすることが大切です。
説明文の書き方のポイントは?
出品した商品の説明文は、最大で1000文字まで入力することが可能です。
商品の説明文は、購入者に対して商品の状態を詳しく説明するために欠かせない情報の一つです。
たとえば、いつごろ買った商品かということや使用回数、色、定価、素材、重さ、購入する際の注意点などを記載しておくと、購入を検討する際の情報として役立てることができます。
特に、商品に汚れやキズなど悪い箇所がある場合には、商品説明にきちんと記しておくことが大切です。
適正価格を付けることも大切
ラクマで利益を出すためには、適正価格のつけ方も把握しておくことが必要です。
商品に「いいね」がついているにもかかわらず、なかなか売れないような場合には、価格設定が高すぎるケースも見られます。
商品ごとの適正価格を知るためには、事前に商品ごとの価格相場を調べておくことがポイントです。
たとえば、同じ商品をサイト内で検索してみて、ほかの商品の価格と比べてみると、適正価格が見えてくる可能性があります。
商品が売れないことで悩んでいるのであれば、思い切って価格の見直しをしてみましょう。
送料と手数料をチェックしておこう
利益について考える際には、送料の自己負担分と手数料を考慮しなければなりません。
ただ、ラクマでは購入者が送料を負担する着払いも選択できます。
しかし、送料込みの価格設定を選択したほうが、商品が売れやすい傾向にあります。
そのため、価格を決定するときには送料と手数料を考慮したものにしなければ、利益が目減りすることになるため注意が必要です。
禁止事項をチェックしておこう!

ラクマには、数多くの禁止事項が存在します。
そのため、出品前には禁止事項に抵触していないかどうかをしっかり調べておく必要があります。
ここでは、禁止事項のなかでも特に気をつけておきたい点について見ていきましょう。
即刻アカウント削除になる禁止行為とは?
ラクマには、即刻アカウント削除になる重大な禁止行為があります。
ラクマのなかでも、特に重大な違反行為として禁止されているのが、「外部への誘導」と「直接取引」の2つです。
まず、外部への誘導は大きなトラブルの原因となる可能性があるため禁止されています。
外部への誘導とは、具体的にほかのフリマサイトや自社サイト、HPなどへのURL誘導を指しています。
直接取引とは、フリルの決済を使用しない取引のことです。
たとえば、銀行口座への直接振込や現金書留、手渡しなどは、ラクマでは違反行為とされています。
ほかには、メールアドレスやLINEのID、Twitterなどの外部連絡先を記載することも、取り締まりの対象となる可能性があります。
ほかの人の画像を使うのは違反行為?
商品の画像を用意するのが難しい場合、「ほかの人の画像を使ってはいけないのだろうか」と考えたことがある人もいるでしょう。
他人が撮影した写真を許可なく無断で使う行為については、「写真の無断転載」としてラクマのルールで禁止されています。
ほかの人の画像を使用した場合、権利元から削除依頼があると予告なく削除などの対応となる可能性もあります。
もし、自分で撮影していない商品画像を使用するのであれば、権利元から承諾を得ているもののみを使用するようにしましょう。
カタログや雑誌などの写真を使用する場合も、画像の無断転載にあたる恐れがあります。
やってしまいがちな禁止行為とは?
ラクマの禁止行為について押さえておき、ルールやマナーを守った利用を心がけましょう。
まず、福袋の販売です。
一般的に福袋を開けるまでは、なかにどのような商品が入っているのか知ることはできません。
しかし、中身のわからないセット販売は、ラクマでは禁止されています。
ラクマで福袋を出品する場合、中身は説明文でしっかりと説明し、全部の商品がはっきりとわかるような画像を用意することが必要です。
次に、選択形式の出品も禁止行為の一つ。
選択形式の出品とは、複数の商品リストを掲載して、購入者が選択したうえで購入させる形での出品のことをいいます。
このような出品の仕方をすると、購入後に在庫切れが起こるなどのトラブルにつながる恐レがあるため禁止です。
加えて、各種チケットを出品する行為に関しては、2019年6月14日から施行された「チケット不正転売禁止法」に抵触する可能性があるため、違反することのないように気をつけましょう。
続いて、売り切れた商品や販売意思のない商品を掲載することは禁止行為です。
ラクマでは、売り切れた商品は「SOLD OUT」と表示されることになっています。
しかし、なかには商品が出品された状態のままで、説明文のなかに「売り切れました」などの1文が残されているケースがあります。
さらに、虚偽ブランドの設定や無関係なカテゴリの設定は、購入者が勘違いする可能性があるため禁止です。
また、手元にない商品をあえて出品する行為も控えるべきでしょう。
購入の申請があってから商品の仕入れをするのでは、トラブルの原因となる恐れがあります。
出品する商品については、自分の手元に在庫として確実にあるものに限定するようにしましょう。
販売・転売が固く禁止されているものとは?
ラクマでは、販売や転売が禁止されているものがあります。
たとえば、拳銃類や刀剣類、催涙スプレーやその部品などは、主に武器としての用途があるため、出品すること自体が禁止です。
ほかには、麻薬、偽造カード各種、医薬品や医療機器、特定の食料品や飲料品、公序良俗に反するもの、金券やチケット類、生き物、不動産なども販売・転売してはいけません。
商品を出品する前には、販売や転売が許されているものかどうかも確認しておきましょう。
禁止行為を行った場合のペナルティとは?
ラクマで禁止行為を行った場合には、ペナルティがあります。
まず、ラクマで禁止されている商品の取引を行うと、出品削除(停止)されます。
このようなケースでは、該当商品が出品できなくなるというのが、ペナルティの主な内容です。
次に、機能制限がかかると商品の出品や商品の購入、売上金の振り込み申請、コメントなどの機能が使えなくなります。
機能制限の内容について、どの機能が制限されるかはケースによって異なります。
そのため、機能制限がかかった場合は一度ラクマ事務所に問い合わせてみると良いでしょう。
また、利用停止になると今後ラクマでの商品購入、並びに出品ができなくなります。
ただ、利用停止の状態でも無期限の利用停止でない場合に限っては、売上金の振り込み申請は可能とされています。
さらに、最も重いペナルティが退会処分です。退会処分になると、今後ラクマのサービスは一切利用できなくなります。
マナーや禁止事項をしっかり守ろう!

ラクマで転売をしてかしこく稼いでいくためには、ルールやマナーをしっかり守ることが大切です。
特に、ラクマが定めたルールの範囲内で商品の取引を行わなければ、最悪の場合は退会処分となってしまう可能性もあります。
そのため、ラクマのルールブックは必ず最後まで目を通しておき、気持ちの良いサービスの利用を目指しましょう。