一番安い発送方法を比較するポイント
一番安い発送方法を比較するポイントは、以下の3つ。
- 大きさ
- 重さ
- 厚さ
発送料金は安い方がいいですが、これらの点を押さえておかなければ、無駄なコストが発生してしまうので注意が必要です。
ここでは一番安い発送方法を選ぶ場合に注目したい3つのポイントについて解説します。
荷物の大きさ
商品を送る際には、幅×奥行×高さの3辺を合わせた大きさによって送料が変わってくるので、発送前にチェックしましょう。
具体的な料金は以下の表のように、サイズと重さによって送料が決まります。一番安い発送方法だと思っても、大きい荷物になればその分金額も変わるので注意が必要です。
サイズ | 重量 | 送料 | |
---|---|---|---|
ミニレター | 16.4cm×92cm以内、厚さ1cm以内 | 25g以内 | 63円 |
定形郵便物 | 長辺23.5cm以内×短辺12cm以内、厚さ1cm以内 | 25g以内 | 84円 |
定形郵便物 | 長辺23.5cm以内×短辺12cm以内、厚さ1cm以内 | 50g以内 | 94円 |
定形外郵便物 | 長辺34cm以内×短辺25cm以内、厚さ3cm以内 | 50g以内 | 120円 |
定形外郵便物 | 長辺34cm以内×短辺25cm以内、厚さ3cm以内 | 100g以内 | 140円 |
たとえば、長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cmの荷物を送るときの料金を比較しましょう。
まず、郵便局で一番安い発送方法であるミニレターの規格から確認します。
- 16.4cm×9.2cm以内、厚さ1cm以内
- 25g以内
例題のサイズだと超過しているので発送できません。
次に安い定形郵便の規格を見ていきましょう。
- 長辺23.5cm以内×短辺12cm以内、厚さ1cm以内
- 25g以内または50g以内
こちらも例題のサイズに合いません。
続いて定形外郵便の規格です。
- 長辺34cm以内×短辺25cm以内、厚さ3cm以内
- 50g以内または100g以内
ようやく定形外郵便で送れます。料金は重さによって異なり、50g以内で120円、100g以内は140円です。
差額は20円ほどで、大きな問題はないと思う人もいるかもしれません。
しかし、発送数量が多くなれば大きな金額になるので注意が必要です。
(参考)日本郵便「国内の料金表」荷物の重さ
ここでは「重さ」の面で一番安い発送方法を見ていきます。
1㎏以内の商品を送る際は、下記の発送方法があります。
- ゆうパケット:250円(厚さ3㎝以内)
- クリックポスト:198円
- ネコポス:385円(上限金額)
衣類や文庫本・雑誌などを発送する際は、クリックポストを選ぶとお得です。
1㎏以上の重さの商品を発送する方法は、下記のとおりです。
- レターパックライト:4㎏以内なら370円
- レターパックプラス:4㎏以内なら520円
- らくらくメルカリ便:上限10kg(サイズによって料金が異なる)
一方、宅急便コンパクト薄型・箱型は重量制限がなく450円(箱代70円含む)で発送可能です。
ただし、内寸が縦19.3×横24.7×高さ4.7cmの大きさに限られます。
宅急便コンパクトでは発送できない100サイズの荷物は、重量25kgまで対応しているゆうゆうメルカリ便(ゆうパック)の利用を検討しましょう。
荷物の厚さ
「厚さ」の面で一番安い発送方法を探す際の目安は、3㎝の厚さが分岐点です。
荷物の厚さが3㎝以内の場合、各サービスの料金は以下のようになります。
- ミニレター:1㎝以内で63円
- ネコポス:2.5㎝以内で385円(一部のフリマアプリ・ネットオークションでは3㎝以内)
- ゆうパケット:3㎝以内で230円
- ゆうメール:3㎝以内で180円(重さによって料金は異なる)
- クリックポスト:3㎝以内で198円
ミニレターが一番安い発送方法ですが、16.4×9.2㎝の専用封筒に収まるサイズで重さは25g以内と限定的です。
ステッカーやカードなど軽量のものを送るには十分だと言えます。しかし、厚みの出やすい衣類を郵送するなら、1㎏まで発送可能なゆうパケットをおすすめします。
荷物が3㎝以上の場合は、ゆうパケットプラスや宅急便コンパクトのどちらかを利用しましょう。
厚さと送料は下記のとおりです。
- ゆうパケットプラス:7㎝以内、520円(箱代含む)
- 宅急便コンパクト箱型:5㎝以内、450円(箱代含む)
- 宅急便コンパクト薄型:8㎜程度、450円(箱代含む)
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一番安い発送方法はどれ?送料一覧表
比較した結果、一番安い発送方法はミニレターの63円ですが、発送可能な重さやサイズは限られます。
その次に安いのが定形郵便の84円、以降は定形外郵便、スマートレターと続きます。しかし、いずれも軽量のアイテムでないと送るのはむずかしいです。
発送できるサイズや重さが増えるにつれて送料が高くなり、その分発送コストがかかってしまいます。
どのサイズ・どの重さでどれくらいの料金になるのかは、常に意識しましょう。
運送会社 | 送料 | サイズ | 配送受付場所 | 追跡番号 | 着払い対応 | 補償 | 補足 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本郵便 | ミニレター | 64円 | 25g以内 | 郵便局の窓口郵便ポスト | なし | なし | なし | 縦16.5cm・横9.2cm・厚さ1cm以内及び重量25g以内 |
定形郵便 | 84円~ | 50g以内 | なし | なし | なし |
長辺23.5cm・短辺12cm・厚さ1cm及び重量50gまで |
||
定形外郵便 | 120円~ | 90サイズ4kg以内 | なし | なし | なし | 長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm及び重量1kgまでのサイズの荷物であれば定形外郵便(規格内) | ||
スマートレター | 180円 | A5サイズ厚み2cm以内 | なし | なし | なし | 縦25cm・横17cm・厚さ2cm及び重量1kgまで | ||
クリックポスト | 198円 | 厚み3cm以内 | なし | なし | なし | 長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm・重量1kgまで | ||
ゆうメール | 180円 | A4サイズ1kg以内 | なし | あり | なし | 長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm・重量1kgまで | ||
ゆうパケット | 250円~ | A4サイズ厚さ3cm以内 | あり | あり | なし | 3辺の合計が60cmでかつ、長辺が34cm以内・厚さ3cm以内・及び重量1kgまで | ||
レターパックライト | 370円 | 専用封筒厚み3cm以内 | あり | なし | なし | 長辺34cm・短辺24.8cmのA4サイズで、厚さ3cm以内、重量4kgまで | ||
レターパックプラス | 520円 | 専用封筒厚み制限なし | あり | なし | なし | 長辺34cm・短辺24.8cmのA4サイズかつ重量1kgまで | ||
ヤマト運輸 | 宅急便コンパクト | 610円~ | 専用ボックス | ヤマト運輸営業所コンビニ | あり | あり | あり |
常タイプは縦20cm・横25cm・厚さ5cm、薄型タイプは縦24.8cm・横34cm |
アイテムごとの一番安い発送方法
ここではアイテムごとに一番安い発送方法を提案します。
重さやサイズなどを参考に、最適な発送方法を選びましょう。
小物
アクセサリーやキーホルダーなどの小物を送る場合、下記のサービスがおすすめです。
- ネコポス
- クリックポスト
- レターパックライト
- ゆうパケット
ネコポスは、全国一律料金385円、宅急便で一番安い発送方法となります。サイズ規約は11.5cm×23cm以上から31.2cm×22.8cm以内(角形A4サイズ)、多さは1㎏までが対象です。
クリックポストは、全国一律198円、長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cmで、重さは1kgまで対応しています。
レターパックライトは、全国一律370円、A4サイズで厚さは3㎝以内、重さは4㎏までです。
ゆうパケットは、250~360円で、縦・横・高さの合計が60cm、長辺34cm、厚さ3cm、1kgまでとなっています。なお、料金は厚さにより異なります。
また、定形郵便は郵便局で機械に通されるため、缶バッジを入れると変形する恐れがある点には注意が必要です。
衣類
衣類を発送する際は、下記のサービスがおすすめです。
- レターパックライト
- ゆうパック
薄手の洋服で厚みが3㎝以内であれば、レターパックがおすすめです。レターパックライトは、前述したように全国一律370円で郵送できます。
また、ポスト投函ができるので窓口に行く時間がない人も利用しやすいです。安い送料で追跡サービスありの発送方法を求めている人にも向いています。
ただし、補償サービスがついていない点はデメリットと言えます。
高価な品物を発送するときは、補償サービスつきのゆうパックや宅急便を利用した方が安心です。
ゆうパックは最小サイズでも800円程度かかってしまうものの、25㎏まで発送できる上に30万円まで補償してもらえるメリットがあります。
書籍
書籍の発送は、重さや厚みによって発送方法を選びましょう。
発送サービスには下記があります。
- ネコポス
- レターパックプラス
- ゆうパック
1冊だけの場合は普通郵便でも発送できますが、追跡ありのサービスをつけたいのであればヤマト運輸のネコポスがおすすめです。
コンビニ発送や補償サービスが充実しているだけでなく、全国一律料金385円と安い発送料金で済みます。
重さや厚みがある場合は、4㎏まで対応しているレターパックライトが最適です。
また、レターパックプラスは発送時はポスト投函が可能ですが、配達時は対面受け取りのため確実に届けられる方法だと言えます。
まとまった書籍を発送するなら、25㎏までサイズによって送料が決まるゆうパックがおすすめです。
着払いや時間指定ができるので、発送側と受け取り側の両方にメリットがあります。
割れ物
割れ物を発送する際は、万全の梱包をしていても破損や汚損、紛失のリスクがあります。
万が一のことを想定して、補償サービスつきの発送方法を選ぶのが無難です。
補償がある発送方法は郵便局や各運送会社で取り扱っていますが、補償金額には差があるので比較してから利用するサービスを決めましょう。
【補償金額と発送料金】
- ネコポス:3,000円まで補償/発送料金385円
- 宅急便コンパクト:3万円まで補償/発送料金610円(通常料金)
- 宅急便:30万円まで補償/発送料金900~2,000円
- ゆうパック:30万円まで補償/発送料金690~3,040円
- ヤマト宅急便:30万円まで補償/発送料金930~4,820円
- 佐川急便:30万円まで補償/発送料金770~16,555円
割引を使用した安い郵送方法
荷物を発送するときに割引サービスがあれば、優先的に利用したい人は多いはずです。
ここではどのような割引があるのか紹介します。
コンビニ・ヤマト運輸・郵便局に持ち込む
荷物を発送する際は発送元まで取りに来てもらうこともできますが、取扱店などに持ち込むと割引を受けられます。
とにかく安く発送したい人は積極的に利用しましょう。
ヤマト運輸では、直営店や取扱店・コンビニに荷物を持ち込むと1個につき100円の割引を受けられます。
ゆうパックでは、郵便局やゆうパック取扱店に荷物を持ち込むと1個につき120円の割引サービスを提供しています。
毎回持ち込む手間がかかるものの、発送コストを安く抑えるためには無視できないお得なサービスです。
スマホで発送手続き
ヤマト運輸やゆうパックでは、スマホで発送手続きをすると割引を受けられるサービスを提供しています。
ヤマト運輸では発送手続きをスマホですると、荷物1個につき60円の割引を受けられるのが特徴です。
「クロネコメンバーズ」限定になりますが、送り状発行システムを利用した場合は集荷または直営店からの発送で割引対象になります
スマホで荷物を送る場合、コンビニから発送できるのもクロネコメンバーズ限定です。
しかも、クロネコメンバーズになっていると宅急便センターから送った場合に210円の割引、コンビニから発送すると160円の割引を受けられます。
ゆうパックの場合、専用のアプリで発送手続きすると基本運賃から180円引きで利用可能です。
ただし、ゆうパックスマホ割はコンビニからの発送はできず、郵便局の窓口で手続きをしなければなりません。
- (参考)ヤマト運輸「宅急便をスマホで送る」
メルカリで使えるおすすめの発送方法
メルカリでは、運送会社と連携したサービスも利用できますので、そちらも含めて見ていきましょう。
動画でも同様の内容を分かりやすく解説していますので、動画で確認されたい方は以下をご覧ください。
メルカリで使えるおすすめの発送方法には、以下があります。
- らくらくメルカリ便
- ゆうゆうメルカリ便
メルカリで一番安いおすすめの発送方法については、下記の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
らくらくメルカリ便
らくらくメルカリ便とはヤマト運輸とメルカリが連携したサービスで、メルカリユーザー専用の発送方法です。
メルカリに出品した商品が売れたら、下記のいずれかを使って発送します。
- ネコポス
- 宅急便コンパクト
- 宅急便
また、全国一律料金・匿名配送・宛名書き不要などのメリットがあることから注目を集めています。
- (参考)メルカリ公式サイト「らくらくメルカリ便」
ゆうゆうメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便とは、日本郵便とメルカリが連携した配送サービスです。
郵便局に設置されている「ゆうプリタッチ」を使って発送します。配送状況の確認や匿名配送、配送補償などサービスが充実しています。
小さなハンドメイド作品やアクセサリーなどの小物であれば、最安料金の200円で送れます。
ゆうゆうメルカリ便には下記の4種類が用意されているので、用途に合わせて使い分けましょう。
- ゆうパケット
- ゆうパケットポスト
- ゆうパケットプラス
- ゆうパック
- (参考)メルカリ公式サイト「 ゆうゆうメルカリ便」
メルカリは発送方法を変更できる?
出品中または取引開始後、営業所・郵便局・コンビニなどで伝票を発行していないステータスであれば、メルカリアプリ上で発送方法を変更できます。
それぞれの変更手続きは、下記のとおりです。
【出品中の場合】
- 出品中の商品画面から「商品の編集」を選択
- 「配送方法」の項目から希望の発送方法へ変更
【取引開始後、営業所・郵便局・コンビニなどで伝票を発行していない場合】
- 取引画面に表示される「らくらくメルカリ便を使わない」または「ゆうゆうメルカリ便を使わない」ボタンを選択
- 発送完了後、取引画面から発送通知を行う
Amazonで売る場合の発送方法は?
Amazonで販売する場合は、FBA納品するか自己発送するかのどちらかを選ぶことになります。商品サイズによってどちらにするか判断しますが、FBA納品の場合には、ヤマト運輸とAmazonが提携しているパートナーキャリアを使います。
自己発送であれば、ヤマト運輸とAmazonが提携しているマーケットプレイス配送サービスが便利でおすすめです。
最安の発送方法で売り上げ確保
この記事では、一番安い発送方法について紹介しました。
- 一番安い発送方法はミニレターの63円
- 商品によって最安の発送方法は異なる
- 営業所持ち込みやスマホ利用で送料の割引ができる
上記の内容を理解して、自身が送りたい商品に最適な発送方法を見つけてみましょう。
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