スマホせどりのやり方
スマホせどりは、以下のような流れで進みます。
- 中古スマホを仕入れる
- 必要情報を入力して出品する
- 梱包して発送
それぞれ順をおって見ていきましょう。
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中古スマホを仕入れる
スマホせどりでは、主に中古のスマートフォンを仕入れます。
一時期は、アップルストアで購入した定価のiPhoneであっても高値で売れる時代もあったのですが、今は新品スマホの転売はハードルが高いのでおすすめしません。
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仕入先店舗としては、実店舗であれば以下の店舗がおすすめです。
- ゲオ
- ハードオフ
- イオシス
- ジョーシン電気
他にも中古スマホを仕入れられる店舗はありますが、上記4つが個人的におすすめです。
近くに店舗がない方は、直接目で見て検品することはできなくなるものの、メルカリやラクマ、ヤフオクなどから仕入れるのもありです。
穴場なネットショップとしては、楽天の中古スマホです。こちらもあわせてチェックしておきましょう。
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必要情報を入力して出品する
スマホの仕入れができたら、仕入れたスマホを出品しましょう。
販路はお好きなところを利用すればいいですが、相対的に高い価格で売れるのはAmazonです。
keepaを利用すれば過去にどんなコンディションのスマホがいくらで売れていたのかひと目でわかりますので、仕入れの判断にも大いに役立ちます。
しかし、Amazonは規約により、購入者都合でも返品ができてしまうため、売れてしまった後に返品になることも決して珍しいことではありません。
商品説明文に丁寧に書いていたとしても、Amazonでの返品は一定数必ず起こります。
そういった点を考慮するなら、メルカリが手軽に販売できる販路としておすすめです。
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スマホを出品する際には、商品のコンディションはもちろんのこと、IMEIも最低限記入しておきましょう。
IMEIとは、製造番号のようなもので、端末を識別するための番号です。
スマホの化粧箱ならびに本体に記載されている場合が多いです。
中古スマホだと化粧箱がないことがほとんどかと思いますので、われわれ転売ヤーは本体から確認する必要があります。
本体への製造番号の記載場所も機種によってバラバラですので、設定アプリから確認を行いましょう。設定アプリからであれば、どの機種でも間違いなく確認が行なえます。
梱包して発送
出品したスマホが売れたら、梱包して発送すれば取引は完了です。
正しいコンディションで嘘偽りなく説明文を記載していれば、問題なく取引が完了するはずです。
ただし、先にお伝えしたとおり、Amazonで商品を販売した際には、正しい商品コンディション説明文を丁寧に記載していたとしても、Amazon規約により購入者都合で返品されてしまう可能性があります。
仮に利用された後に返品されてしまったとしても、もともと中古品のスマホですからコンディション変更はありません。検品を済ませた上でまた出品すれば問題ないでしょう。
スマホせどりのリサーチで必ず確認したいこと
スマホを仕入れる前のリサーチ段階で必ず確認してほしいことがあります。
それは、スマホが今後も問題なく利用できるかどうかという「ロム確認」という作業です。
スマホには、以下の3つのロムタイプがあります。
- 白ロム
- 赤ロム
- 黒ロム
スマホせどりで仕入れてOKなのは白ロムだけ
基本的にせどりで扱うことができるスマホは、「白ロム」になります。
白ロムとは、すでに携帯会社への端末分割金の支払いが完了している端末のことです。
本体代金の分割金の支払いが完了しているため、今後端末にロックがかかることはありません。
スマホせどりで仕入れて良いのは、この白ロムのスマホだけです。
黒ロムと赤ロムは仕入れてはいけない
これに対して仕入れてはいけないスマホが「黒ロム」と「赤ロム」です。
黒ロムとは、携帯電話会社との契約が続行中のもので、転売はできません。
赤ロムは機種の分割払いなどがまだ残っている状態のもので、やはり転売してはいけない商品です。
しかし、実際にはこのような事情を抱えているかどうかを見た目だけで判断することは難しく、仕入れの際は丁寧に確認していく作業が必要になります。
ロム状態の確認方法とは
スマホのIMEIをキャリアのネットワーク制限確認ページに入力すれば、ロムの状態を確認することができます。
店頭で購入する場合には、「ネットワーク利用制限:○」といった記載がされていることがほとんどなので、店舗せどりの場合には、自分でロム状態を確認することはあまりないでしょう。
以下のサイトにIMEIを入力することで、ロム状態の確認が行なえます。
スマホ本体の状況もしっかり確認を
スマホを仕入れる際には、ロム状況だけでなく、本体もしっかりと確認する必要があります。
ここでは、中古のスマホを仕入れる際のチェックポイントを見ていきましょう。
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傷や汚れ
まず重要なのは見た目の問題です。中古とわかっていても、見た目がきれいではない商品はなかなか売れません。
そのため、仕入れる際はスマホを細部にわたってチェックし、目立ったキズや汚れがないかどうか確認しましょう。
実店舗で仕入れる場合はショーケースの外から見るだけではなく、必ず手にとって見ることがポイントです。
店員に依頼すれば出してもらえますから、ショーケースから出た状態で直接確認します。
一方、判断が難しいのはネットでの仕入れです。
写真が鮮明ではないケースも多く、見た目では判断しにくい商品も少なくはありません。
できるだけ写真が鮮明でさまざまな角度から撮影されていること、そして商品説明が詳細な商品を選びましょう。
また、不明点は質問し、丁寧に答えてくれることも重要なポイントです。
付属品の有無
せどりでスマホを扱う際に注意したい点の一つとして付属品があります。
付属品がない商品よりもできるだけそろっている商品のほうが売れやすいと考えたほうがいいでしょう。
もちろん、付属品がないスマホは絶対売れないということではありません。
しかし、できるだけ付属品が揃っているほうが高値で売れる可能性が高いといえます。
スマホの付属品は使っているうちに消耗したり失くしたりすることもありますが、あまりにもそろっていない場合は盗難の可能性も否定できません。
また、スマホの機種によっては付属のUSBケーブル以外では充電できない商品もあります。
そのような事情から、できるだけ付属品がそろったスマホを仕入れましょう。
バッテリーの状態
スマホにとってバッテリーの状態は重要な決め手といっていいかもしれません。
購入者がチェックする点の一つがバッテリーです。
バッテリーが消耗しているスマホはすぐに充電が切れてしまい、クレーム対象になります。
できるだけバッテリーが100%充電されるなど消耗が低いスマホを選ぶようにしましょう。
また、中にはバッテリーに膨らみが見られる場合もあり、交換だけでなく修理が必要になるケースもあります。
せっかく仕入れたものの思わぬ修理代がかかることもあるので注意が必要です。
ネットの仕入れでは、商品の情報が少ない場合もあります。
疑問に感じたことは遠慮せず出品者に質問しておきましょう。
製造番号
スマホの仕入れでチェックしておきたい点として「製造番号」もあげられます。
これは単に白ロムであることを確認するだけでなく、盗品など何らかの問題がある商品かどうかを見極めることもできるからです。
特に、スマホ本体と箱の製造番号が一致していることを注意して見るようにしましょう。
通常、箱とスマホには同一の製造番号が入っています。
しかし、両方の製造番号が異なっており一致しない場合は、売却された経緯や理由について確認したほうがいいでしょう。
ただし、中には携帯電話会社の修理保証サービスを利用したケースもあるかもしれません。
例えば故障した自分のスマホと新しいスマホを交換していれば、製造番号は箱と一致しないことがあります。
出品者の評価
特にネットから仕入れる際に注意したいのは「出品者の評価」です。
通常はこれまでの取引で得た評価が表示されているため、その出品者がどのような対応をするのか、また信頼できるかどうか判断することができます。
もしも悪い評価が目立つ場合には取引を見送ったほうがいいかもしれません。
低い評価が多い出品者は、後でトラブルに発展する可能性があるからです。
ただし、悪い評価が少ない場合でも、念のためどのような経緯で評価が下がっているのかコメントを確認しましょう。
中には、購入者の誤解などで悪い評価がついていることもあります。
実際のやりとりについて見ておくとトラブル回避に役立てることができます。
スマホせどりのメリット
ここからは、スマホせどりを行うメリットを見ていきましょう。
一定の需要がある
スマホをせどりで扱う一番のメリットは需要が高いということです。
スマホは1人1台以上所有しているものであり、新商品が一定期間で発売されることから買い替え需要も見込めます。
また、スマホはカメラやゲーム機などの代用品にしたり、大型のスマホをパソコンの代わりとして使ったりという利用方法が増えています。
そのため、1人で複数台のスマホを使い分けることが多いのも、需要が高まっている理由なのです。
中古のスマホは商品によって状態に差が出ますが、古い機種や使用感がある商品など価格が安いものは、子どものおもちゃとして使われることもあります。
上述したように中古のスマホを購入する目的は人それぞれに違います。
しかし、購入しやすい理由の一つとしてあげられるのは新品より価格が安いということです。
スマホは故障すると修理して使い続ける人も多いですが、修理状況によってはすぐに対応してもらえるとは限りません。
そのため、故障した際の代替え品として購入するのも中古スマホにありがちな利用方法です。
また、すでに新品では手に入らないなど入手が難しい機種を購入する人がいるのも、中古スマホの需要を高める要因になっています。
商品の価値が高い
スマホをせどりで扱うメリットの一つに「商品の価格が高い」ということがあげられます。
スマホを新品で購入する場合、1台当たり数万円程度かかるのが一般的です。
最新の人気機種であれば10万円を超えるものも珍しいことではありません。
それに比べて中古のスマホは安く購入できる点が人気です。
安いといっても1台1万円以上のものが多く、状態の良いものやまだ新しい機種であれば数万円で売却できることから、大きな売り上げが期待できます。
一般の家電品などはできるだけ新機種を求める人も見られますが、スマホの場合は旧型の機種でも人気が高いのが特徴的です。
機種によってカメラの使い勝手など特徴に違いが出やすく、あえて旧型の機種を探している人も少なくありません。
そのような理由からせどりで扱う商品としてはメリットが高いといえます。
また、ネット上にはさまざまなスマホについての口コミやレビューがたくさん出ています。
それらの口コミやレビューを参考に、機種ごとの特徴や価値、人気の傾向を探りやすいのもメリットといえるでしょう。
仕入れやすい
スマホをせどりで扱うメリットに仕入れやすさがあります。
スマホは購入者が多く、その分中古で転売されやすいものです。
新機種が出るたびに買い換える人も少なくはありません。
中古のスマホを仕入れるにはゲオやブックオフといったリサイクルショップを利用するのも一つの手段ですが、ヤフオクやメルカリといったオークションサイトも良いでしょう。
ヤフオクやメルカリは自分が使っていた不用品を個人で出品していることが多く、スマホも安く仕入れることが可能です。
せどりでスマホを売るデメリット
スマホのせどりはメリットが多いですが、ここからはデメリットについても見ていきましょう。
白ロムを見分けるのが難しい
中古のスマホは白ロム、黒ロム、そして赤ロムの3種類に分類されます。
しかし、前述したように転売できる安全なスマホは白ロムだけです。
ところが、見た目だけではどれが白ロムであるか区別をつけることは難しいという問題があります。
万が一白ロム以外のスマホを販売した場合、後々トラブルに発展しやすいため慎重に判断しなければなりません。
そのため、仕入れに時間がかかるのはデメリットといえるでしょう。
問題のあるスマホを仕入れないようにするには、まず白ロムと黒ロム、赤ロムについて正しく理解しておくことが重要です。
特に、赤ロムを白ロムと偽って販売しているケースには注意する必要があります。
ただし、誰でも簡単に見極める方法があるので活用してみましょう。
それは、携帯電話会社のサイトに掲載されている端末の製造番号です。
15桁の数字から成る製造番号を照合することで、そのスマホがどのような状態か調べることができます。
問題のない場合は「制限○」などの表示がされており、白ロムであることが証明されます。
丁寧な検品が必要
中古のスマホは見た目のきれいさも重要なポイントですが、機能に問題がないかどうかは大きな問題です。
そのため、まず傷や汚れはないか、機能に問題はないかなどをチェックしなければなりません。
特にネットで仕入れる場合には、撮影方法によっては汚れやキズがあっても写っていないことがあるため、注意が求められます。
また、検品作業に神経を使うのもデメリットに感じるかもしれません。
スマホは機能が多く、すべてが正常に機能するのか、それとも一部問題があるのか確認することも必要です。
さらに、バッテリーが100%充電できるかどうかも確認しておきたいポイントといえます。
しかし、検品をきちんと行ったうえで正しい情報を提供することで販売につなげることが可能です。
検品は転売後のクレームを回避するために必要な作業であり、重要なクレーム対策の一つと考えましょう。
機種について勉強しなければならない
スマホを仕入れるには、どのような機種があるのか知っていなければなりません。
機能の違いや人気の傾向といった情報収集も大切です。
そのうえスマホの価格は変動しやすく、常に新しい情報や取引価格、口コミなどをチェックすることが望ましいでしょう。
これらの情報をネットから把握することは可能ですが、やや面倒と感じる人にとってはデメリットといえます。
しかし、せどりでスマホを扱う以上、商品について幅広い知識を持つことは重要なことです。
スマホは種類が多く、同じOSでもバージョンによって違いが出る場合もあります。
こうした事情を踏まえると、常に最新の知識を吸収していくのは大変かもしれません。
転売向いているのはiPhoneとAndroidどっち?
最後に、どのような機種がせどりで人気のスマホなのか見ていきましょう。
人気が高いのはiPhoneで、中でもiPhone5sは特に人気の傾向にあります。
iPhone5sはiPhoneが大型化される前の機種で、iPhone6以降の大型になった機種は使いにくいと考えている人に需要があります。
ただし、iPhone5sはすでに販売されていないことからSIMフリーでの仕入れはなかなか難しいでしょう。
iPhone5sを仕入れるなら、格安SIMでも利用可能なドコモ回線を狙うと売れやすくなります。
海外でのせどりも視野に入れるなら、iPhoneよりAndroidのほうが人気です。
中でも人気なのは台湾の家電メーカー「ASUS」で出している「Zenfone」シリーズで、高値での売却が期待できるでしょう。
Huaweiという中国メーカーも最近は人気で、こういった中華スマホは売価も安い代わりに仕入れ値も安いので、仕入れ資金が少ないという人は、こういった中華スマホから攻めてみるのもアリです。
スマホ転売は副業にもおすすめ
スマホせどりは、商品サイズが小さく、価格もピンキリなので資金に合ったスマホを仕入れることができ、普段から使い慣れているものなので程度馴染みやすさもあることから、副業として始めてみるのもおすすめです。
スキルを磨いて経験を積めば、スマホ転売だけで生計を立てられるほど大きく稼ぐことができる市場ですし、今後もスマホがなくなることはありませんので将来性もあります。
せどりに必要と言われるバーコードをスキャンするビームもスマホせどりなら不要ですので、初期投資を行わずに始められるメリットもありますね。
物販総合研究所の情報を参考にしながらスマホの転売を始めてみましょう。