スマホの転売は違法?犯罪に該当するのか?
電話はもちろん、写真や動画の管理や情報収集、ショッピングやスケジュール管理など、スマホはいまや日常生活のあらゆる点で欠かせない存在です。一人で何台もの端末を持っている人もおり、端末の需要は非常に高いといえるでしょう。
機種によっては高い人気を誇り、転売することで利益を期待できるものもあります。ほかの商品と比べて単価が高いものが多く、うまく転売すれば短期間で大きな利益を得られるという点も魅力です。
その一方、正規の販売店以外が売買してもよいのか、個人情報が残っているかもしれない商品を扱って大丈夫なのかと不安を感じる人も多いでしょう。いくら利益を得られても、違法行為に手を染めるのは避けたいところ。
結論から言うと、スマホの転売は違法ではありません。スマホの転売が違法になるかどうかは、「端末の状態」によって決まります。
スマホがなりすましなどの犯罪行為に利用されるのを防ぐための法律が、「携帯電話不正利用防止法」です。
携帯電話会社と契約した使用可能な状態の携帯電話を親族以外の第三者に譲る場合、事前に携帯電話会社に申請して許可を得なくてはなりません。
もし、携帯電話不正利用防止法に違反した場合、内容に応じて50万円以下の罰金や2年以下の懲役または300万円以下の罰金などの罰則が科される恐れもあります。
つまり、すぐに通話など使用できる状態の端末を転売すれば、犯罪目的かどうかにかかわらず違法行為に該当するということです。
スマホ転売では、自分で契約したスマホを誰かに渡し、バイト代を得るなどの行為も違法となるので注意しなければなりません。
通話できない状態の端末であれば、転売しても現状違法行為に該当する心配はありません。
端末の転売を考えている場合は、端末の状態にくれぐれも注意して取り扱いましょう。
スマホを安く仕入れる方法としてすぐに思いつくのは、携帯電話ショップの新規申し込みのキャッシュバックキャンペーンかもしれません。
確かに、お得なキャンペーンを利用すると安く仕入れができるものの、スマホを代理で購入すると違法になってしまいます。
スマホは、その端末を使用する本人が契約を行うという考え方が基本です。そのため、いくつものスマホを入手するために、契約を誰かに代理で依頼することは避けましょう。
また、自分で契約するとしても、最初から転売する目的で契約すると、詐欺罪となる恐れがあるため危険です。
スマホには「携帯電話不正利用防止法」という法律があり、迷惑行為となりうる行動は禁止されているので気をつけましょう。
白ロム・黒ロム・赤ロムって何?
携帯電話やスマホの端末は、状態によって「白ロム」「黒ロム」「赤ロム」の3種類に分かれています。
種類によっては通話可能なものもあり、知らずに取り扱うと違法行為に該当する可能性もあるので注意しなければなりません。
3種類のうち、最も安全で問題がないのが「白ロム」です。白ロムは、電話番号や契約者の個人情報などが入力されたSIMカードが挿入されておらず、通話ができない状態の端末を指します。
白ロムは過去の人気端末をお得な価格で購入できるため、消費者から高い需要があり人気です。
反対に、ユーザーが契約し通話や通信が可能な状態のSIMのことを黒ロムといいます。黒ロムの転売は、使用可能な端末を第三者へ譲渡することを禁じた携帯電話不正利用防止法違反となるので注意しましょう。
赤ロムは、携帯電話会社によってネットワークの利用を制限されている端末です。ネットワーク制限がされている理由としては、端末代金の割賦支払いで滞納をしていることが挙げられます。
端末は本来、SIMカードの挿入によって通話や通信が可能です。しかし、割賦支払いが終わっていない端末はSIMカード挿入の有無にかかわらず、携帯電話会社から強制的に利用を停止され、利用できない状態になるケースがあります。
中古品として売りに出された時点では問題なく使え、白ロムとみなされていても、しばらく経つと、割賦支払いが滞って強制的に利用停止措置が行われることもあるので注意が必要です。
赤ロムを見破るのは困難ですが、転売後に購入者とトラブルになりやすいので注意しなければなりません。
携帯電話会社の中には、強制的に利用停止措置が取られている端末の製造番号を検索できるサイトもあるので、転売前に確認しておくとよいでしょう。赤ロムと判明した場合は、もちろん手を出してはいけません。
中古スマホの転売はロムの種類によって違法性や注意点が異なるので慎重に行いましょう。違法行為に該当する黒ロム転売はどんなに利益が期待できそうでも手は出さず、白ロムだけを取り扱うのが基本です。
スマホ転売が副業・バイトでも儲かる理由
スマホの転売は利益を上げやすいといわれています。スマホの転売で利益が上げやすくなったのは、2016年より携帯電話端末のSIMロック解除が義務化されたことが理由です。
携帯電話端末のSIMロック解除が義務化されるまで、中古の端末は特定の携帯電話会社でしか再利用することができず、あまり需要は高くありませんでした。
しかし、2016年以降は中古の端末でどの携帯電話会社のSIMカードでも再利用できるようになったので、需要がぐっと高まったのです。
便利なスマホはさまざまな使い方ができ、ゲーム機や小さなパソコンなどとしても使えます。SIMカードを挿さずに、Wi-Fiを使ったゲーム機として使ったり、自宅用として子供に持たせたりする人もいるようです。
使い方が多様であるうえ、複数台持つ人も増えており、その需要の高さから売れやすい商材になりました。
また、日本では型落ちで売れにくいスマホでも、海外で需要があることもあります。新モデルの発売の時期が海外と日本とでは違うケースもあり、海外市場を視野に入れると、さらに売れやすくなるでしょう。
買ったばかりのiPhoneをすぐ売ることで利益を出した例
携帯電話やスマホの転売は、中古市場で安い端末を見つけて仕入れ、高く売るという方法だけではありません。
スマホを自分で契約し、mnpを活用し携帯電話会社から購入した端末を転売するという手法もあります。
例えば、人気の高いiPhoneの転売で利益を出す例を見てみましょう。
複数の回線を契約していたユーザーが、そのうち2回線を新しいiPhoneに乗り換えたとします。
乗り換えには手数料や端末購入代金などで約2万円かかりましたが、乗り換えにはキャッシュバックなどお得なキャンペーンが実施されていることも多く、新しいiPhoneの買取と合わせて18万5千円もの利益が出ました。
また、4回線を契約していたユーザーがほかの携帯電話会社に丸ごと乗り換えると、新しい端末を4台手に入れることができます。
合わせて乗り換えのキャッシュバックも4台分受け取り、合計で20万円以上の収入を得ました。
ただし、手数料や前の携帯電話会社の解約などもろもろの費用が約10万円かかったので、最終的な利益は12万3,220円です。
乗り換え先の携帯電話会社によっては、一定期間契約を継続しないと、転売目的の要注意ユーザーと見なされるため、解約は所定の期間が終わってからにするとよいでしょう。
新しい携帯電話会社に乗り換えることで、新品の端末をお得な価格で入手したり、キャッシュバックキャンペーンを利用したりして利益を大きく得られる場合もあります。
ただし、転売防止のために規制も厳しくなっているので、実践する時は注意が必要です。携帯電話会社では、悪質な転売を防ぐために一度に契約できる回線の数を制限したり、機種変更できる時期を限定したりしています。
また、販売元によってスマホ転売情報を共有し、再度購入できないようにしているところもあるので要注意です。
今後もスマホの転売対策が拡充される可能性もあるので、各社の規制をしっかりチェックしましょう。
スマホ転売のメリット
スマホの端末を転売すると、さまざまなメリットが得られるでしょう。
例えば、スマホは生活の中で重宝されており、通話だけでなく、パソコン代わりやテレビ代わりとして使ったり、子どもにおもちゃとして与えたりしている人も多数存在します。
多彩な用途があるということは、それだけ需要が高いことを示しており、古い端末でも一定の価格で売れやすいのが特徴です。
また、売れやすいということは回転率も高くなり、より短いサイクルで利益を得られる可能性が高くなります。
さらに、精密機器でもある携帯電話やスマホはもともと商品として一定の価値があり、高値でも売れやすくまとまった利益を得やすいのもメリットです。
仕入れ先が多くあるのもメリットといえるでしょう。
スマホは需要が高いため端末の中古売買を取り扱う店舗も多く、不要になった端末をメルカリやヤフオクで出品している個人も少なくありません。また、ネットオークションサイトで販売している人も多くいます。
豊富な仕入れ先があるため、より安く仕入れられる可能性も高くなり、転売時には利益を上げやすくなるでしょう。
スマホ転売のデメリット
携帯電話やスマホの転売はメリットが多く魅力的ですが、そのメリットを活かすにはある程度の知識が必要です。
どの端末に人気があるのか、どのサイトでどの価格で取引されているのかなど、端末ごとに知識を得なければなりません。
リサーチや勉強にかなりの時間と手間を要することが、携帯電話やスマホ転売のデメリットといえるでしょう。
また、中古品を取り扱う場合は商品の検品に時間がかかります。検品時には購入者とのトラブルを避けるためにも、問題なく動くかどうか、黒ロムや赤ロムではないかなど慎重な確認が必要です。
万が一、黒ロムや赤ロムを取り扱ってしまえば、違法行為を問われる恐れもあるため、楽観視できません。
どんなに丁寧に検品したつもりでも、いざ転売した後に気付かなかった不具合が発生し、トラブルに発展するリスクもあります。
転売を行う場合は、これらのデメリットを理解し、リスクを回避できるよう対策を考えることが大切です。
携帯転売におすすめの
少しでも利益を出せるよう、転売に適したスマホの種類を知っておきましょう。
人気と需要が高く、安定した利益が期待できるのはiPhoneシリーズです。
iPhone5sは、SIMフリー化されていませんが、ドコモ、au、sottbankの大手の回線で格安SIMを利用できるため人気があり、転売に適したスマホになっています。次々に売れていくため、回転率も利益率も非常に高く、優秀な転売商品といえるでしょう。
iPhoneと同様に、Apple社製アイテムであるiPadも人気です。画面が大きく使いやすいため、スマホを持っている人でも複数台購入することが多いので、需要があります。
また、格安SIMでも利用でき、海外でも問題なく使えるSIMフリー端末も需要の高い商品です。
この他、リーズナブルでコンスタントに売れるAndroidのタブレットや、低価格高性能で知られるZenfoneシリーズなども人気が高く、取り扱って損はありません。
端末本体以外にも、ワイヤレスキーボードや純正のアダプターなどの周辺機器も一緒に購入されることが多いので、同時に取り扱うとよいでしょう。
白ロム転売を安全にする方法
白ロム転売を安全に行うには、赤ロムではないことをしっかりと見極め、仕入れることです。
スマホを仕入れる前に、販売元に製造番号を聞きましょう。製造番号を聞くことでネットワーク制限がかかっている赤ロムの端末かどうか判断することが可能です。
赤ロムかどうかを判断するには、大手キャリア会社であるdocomo、au、softbankのホームページにアクセスします。IMEI番号を入力する箇所があるので、持っている端末の情報を入力し、赤ロムかどうか判断することが可能です。
また、赤ロムでなくても契約中のスマホを仕入れて転売すると違法になるため、契約状態の確認もしてください。
白ロム転売を安全に行うためにも、赤ロムを仕入れないようしっかりと商品を確認しましょう。
主な仕入れ先とおすすめのタイミングは?
携帯電話やスマホ転売の仕入れ先は、中古販売店だけではありません。
次は、主な仕入れ先や仕入れのタイミング、ポイントについて確認しましょう。
仕入れ先
転売に利用できる端末の仕入れ先といえば、中古販売店をイメージする人も多いでしょう。中古販売店で売っているスマホは、すでに検品済みのため安全に仕入れることができます。
しかし、中古販売店は豊富な品ぞろえがあり安全に仕入れができる一方で、すでに利益が上乗せされた価格設定になっているため、転売したとしても大きな利益は期待できません。
転売で利益を出そうとするなら、中古販売店以外の仕入れ先を見つけましょう。
安価に仕入れるには、ネットオークションやフリマアプリなど、個人が出品するサイトがおすすめです。ネットオークションやフリマアプリでは、出品者が不用品として販売していることも多く、安く売られています。
また、出品者に対して直接値段交渉をすることもできるため、さらに安く仕入れすることもできるでしょう。
仕入れ先は豊富にあるので迷うかもしれませんが、少しでも状態がよく、安く仕入れられるところを選ぶのがおすすめです。
仕入れのタイミング
スマホは、膨大な量が中古市場に流通しており、携帯電話会社と契約すれば、いつでも購入可能です。そのため、基本的にはいつでも仕入れることができます。
ただし、iPhoneなど人気の高い機種やリリースされたばかりの新しい機種は品薄で、すぐに仕入れられないケースもあるので注意しましょう。
また、新機種がリリースされると、その前のモデルが型落ち端末として安く仕入れられます。
型落ちの中にも人気が高く、売れやすい端末は多いので、あえて新品ではなく、型落ちを狙うのもおすすめです。
仕入れのポイント
商品を仕入れるときには、正規品の外箱や充電器など、付属品がそろっているかチェックすることが大切です。
付属品がそろっていると売れやすく、高値がつきやすいという利点があります。さらに、盗難品の可能性も低くなるため安心して購入してもらいやすいでしょう。
常に最新機種のスマホの販売情報を確認することも大切です。最新機種は年に1回発売されるので、前モデルの型落ち品などは値段が下落します。最新機種が発売される直前に仕入れてしまうと、高い値段のまま仕入れることになるので、転売時に損をしてしまう可能性があるでしょう。
型落ちの製品でも需要は十分にあるので、最新機種の情報を確認しておき、値段が落ちたタイミングで仕入れるのがおすすめです。
中古スマホを仕入れる際の注意点
中古スマホの転売をするときの注意点についてです。
中古スマホの場合は、仕入れの際に製品の状態に注意をしましょう。中古スマホは、画面割れや表示機能不良といった製品を仕入れてしまっても転売できません。
また、外からの見た目だけでなく、バッテリーやスピーカーなど内部の状態が悪い製品も仕入れて転売すると、購入者とのトラブルの原因になります。
実店舗から仕入れるときには、その場で傷などの確認や動作チェックを行いましょう。
ネットオークションやフリマアプリから仕入れる場合には、販売者の評価を確認することも大切です。
評価のよい出品者であれば、商品説明欄に記載してある内容も信頼できますが、評価の無い出品者や悪い出品者が販売してるスマホは、不良品である可能性が高くなります。
スマホ転売ヤーの注意点
スマホを転売する場合、違法行為をしないことが何より重要です。スマホ転売で違法行為がバレると、罰金や懲役などの罰則が科される可能性があるだけでなく、販売サイトでアカウントを停止される恐れもあります。
違法行為にならないためにも、転売しようとしている端末が黒ロムや赤ロムではないか、携帯電話会社のサイトなどでチェックしてから扱いましょう。
また、販売する端末に付属品がきちんとそろっているか、正常に動作するか、キズがないかなど、状態を細かくチェックすることも大切です。
中古品の転売ビジネスをする時には、古物商許可証も必要になります。古物商許可証は、ビジネスとして中古品の取引をする際には必ず取得しなければなりません。
もちろん、これまで使っていたスマホが不用品となり、フリマアプリなどで販売する場合には、古物商許可証は不要です。
しかし、最初から転売をする目的でスマホを仕入れて販売し、商売をする場合には、古物商許可証が必要になります。
実際に店舗を構えて中古品を売買しているわけではなくても、インターネット上の個人間の白ロム取引であるとしても必要です。
古物商許可証を取得せずに中古品の売買をすると、無許可営業とみなされる恐れがあります。ビジネスとして中古品を転売するのであれば、違法とならないように許可証を取得しましょう。
→ 古物商許可申請
販売時のポイント
転売する際は、Amazonなどのサイトに自分で出品しなければなりません。
商品の写真や説明文が必須となるので、商品がなるべくよく見える写真を撮りましょう。十分な照明の下で、傷や汚れがある場合は拡大して詳しく見えるように撮るなど、購入者のことを考えて工夫することがポイントです。
また、商品の情報はなるべく詳細かつ正直に記載しましょう。傷や汚れなども、転売後に購入者とのトラブルを防ぐために正直に記載しなければなりません。
さらに、より多くの購入希望者を集めるために、支払い方法の幅を広く設定するのも効果的です。現金払いやクレジットカード払い、振込など、可能な限り選択肢を増やしましょう。
この他、出品時のカテゴリーをある程度ばらけさせておくのもおすすめです。さまざまなカテゴリーに出品することで、より多くの購入希望者の目に留まりやすくなります。
スマホは季節ごとに各メーカーから新機種が次々と登場するため、型落ちになるペースが早い商材です。
新しく出た新機種でもなかなか売りさばけずにいると、次の機種が発売されて型落ちとなり、さらに売れにくくなるかもしれません。いったん仕入れをしたら、できるだけ早く売ることが高値で売るためのポイントです。
海外へ販売する時は、海外での端末情報の表記方法を理解しておく必要があります。型番や本体サイズ、容量、カメラの画素数など細かく記載しておくと売れやすいでしょう。
表記方法がわからないからといって空欄にしていると、思わぬトラブルにもつながりかねません。正しく、かつできるだけ詳しく情報を載せておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
商品をしっかりチェックしよう!
スマホは、いまでは多くの人にとって生活に欠かせないアイテムといっても過言ではありません。
求める人が多く、利益も得やすい優秀な商品ですが、種類によっては違法行為に該当する恐れもあるので注意しなければなりません。
違法行為にならないためにも、仕入れる際には、赤ロムや黒ロムではないか、慎重にチェックすることが大切です。
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