Amazonの売上仕訳ってどうやるの?
Amazonで出品を始めたばかりだと、経理処理に戸惑うこともあるでしょう。
Amazonでの出品は、商品が売れてその場で代金を回収できる店舗等での販売とは経理処理も異なります。
Amazonの場合は、商品が売れてもすぐに入金となるわけではなく、後日Amazonから手数料が差し引かれた金額が振込となりますよね。
このように、商品を販売して後日売上を受け取る場合は「売掛金」という科目で経理処理します。売掛金というのは、売上は発生したけど入金は後日になりますよ、といった仕訳に使う科目です。
売掛金で仕訳する場合、どうなるのかというと、基本的には、
- 売上を売掛金で処理
- 後日振り込まれたら売掛金が口座に入金されたという処理
をすることとなります。
具体的な仕訳の仕方を解説する前に、Amazonでの売上計上のタイミングについて、もう少し詳しく見ておきましょう。
Amazonの売上計上のタイミングは売上?それとも入金ベース?
Amazonに関わらず、売上の計上は、個人で確定申告する場合、その年の1月1日から12月31日の間に発生した売上を計上します。
法人の場合であれば3月決算のところが多いでしょう。その場合は4月1日から翌年3月31日の年度内に発生した売上を計上します。
Amazonで売上があった場合、その売上は2週間に1度、売上金額から手数料合計を差し引いた金額が登録口座に振り込まれますよね。
例えば、12月10日〜24日の2週間の分が27日くらいに入金されるとしましょう。これが当年度最後の振込だったとします。
この場合、入金ベースであれば、最後の入金額を年度最後の売上として経理処理することとなりますよね。ですが、これは正解ではありません。
なぜなら、入金ベースで経理処理すると、この例のケースでは、12月24日までの売上は計上していますが、12月25日から31日の売上が申告漏れとなってしまうからです。
年度内に発生した売上は、例えまだ支払いを受けていなくても申告しなければなりません。
では、どのように処理をするかというと、最初にお伝えした通り、売掛金として処理をするのです。
入金ベースで処理をしてしまうと、月の売上や手数料など、経理上での正確な把握ができません。
入金出金とは関係なく、発生ベースで経理処理を行うのが正しい方法です。
Amazon売掛金で経理処理する方法
続いて、Amazonでの売上を売掛金として処理する方法を解説します。
先程の例で、12月25日から31日までの売上が年度内に入金されない場合。
売上は発生していますので、12月25日から31日までの売上を売掛金とし、
借方 | 貸方 |
---|---|
売掛金◯◯円 | 売上〇〇円 |
と経理処理することになります。
後日、売掛金が入金される際には、Amazonから手数料が差し引かれますので、
借方 | 貸方 |
---|---|
預金□□円 | 売掛金◯◯円 |
支払い手数料△△円 |
といった仕訳になります。
年末に限らず、Amazonの売上については、このように処理しておくと、月ごとの売上、手数料などはもちろん、利益や損益についても、確実な数字を把握することができます。
アマゾンセラーセントラルで売上を把握しよう
続いて、具体的な金額の確認方法について見ていきましょう。Amazonの売上金額は、セラーセントラルで確認できます。
セラーセントラルのトップページで、画面上部の[レポート]→[ペイメント]を選択します。
続いて「期間別レポート」のタブを選択し、画面上に表示された[レポートを作成]ボタンをクリックします。
ポップアップで「期間別レポートの作成」という画面が表示されます。ここで「概要」にチェックを入れて、カスタムで日付を指定すれば、指定した期間のPDFレポートを作成できます。
また「期間別レポートの作成」で「トランザクション」にチェックを入れ、カスタムで日付指定すれば、指定期間のレポートをCSVファイルでダウンロードできます。
このようにレポートを作成すれば、以下のように、指定した期間の収入・手数料・税金など費用がまとめて確認できます。
セラーセントラルの見方もマスターして、Amazonの売上についての経理処理もバッチリ明確にしておきましょう。