せどりで梱包が重要になる理由について
せどりで梱包が重要になる理由は2つあります。
商品の破損を防ぐことと、高評価を得て利益につなげるためです。
#商品の破損を防ぐ
理由の1つは配送中に荷物が破損しないように保護するためです。
配送中は外からの衝撃や圧力を受けることがあり、いい加減な梱包だと商品が破損してしまう可能性があります。
せっかく購入してもらっても、届いた商品が破損していたら返品の対象になってしまいます。
破損した商品は売れませんし、配送料金も無駄になってしまいます。
多少の振動を受けても中の商品が破損しないように、しっかりとした梱包で商品を保護する必要があります。
#高評価を得て利益につなげる
もう1つの理由は、商品を購入した人に気持ちよく買い物ができたと思ってもらうためです。
しっかりと、かつ、キレイに梱包されていれば見た目の印象も良く、大切に商品を扱っていることが伝わります。
購入者が気持ちよく買い物をすることができれば、高い評価をつけてくれる可能性があり、リピーターになってもらえることもあります。
高い評価がつけば、他の利用者から購入してもらえる確率も上がり、結果的に利益につながります。
梱包がいい加減だと、商品には問題がなくても、低い評価がついてしまう場合があります。
すると、その商品の購入者だけではなく、他の利用者にも悪評が広がってしまう可能性もあります。
梱包の良し悪しは、今後の評価にも影響してくるのです。
商品を発送する際には、丁寧に梱包して、なるべく早く発送することを心掛けましょう。
丁寧に梱包された商品が速く届けば、購入者の印象は格段と良くなります。
せどりで利益を上げるためには、丁寧な梱包と迅速な発送を習慣にする必要があります。
梱包で必要になるもの
ここでは、梱包で必要になる梱包材について解説します。
発送する商品によって必要な梱包材も変わってきますので、扱う商品に合ったものを準備しておく必要があります。
段ボール
梱包材として一番よく利用されるのが段ボールです。
厚みがあり、商品をしっかりと保護することができます。
段ボールはさまざまなサイズがありますので、商品の大きさに合った段ボールを利用することが大切です。
大は小を兼ねることができますが、商品に対してあまり大きいサイズの箱を使用すると、箱の中で商品が動きやすく、破損につながる可能性が高くなります。
購入者側にしても、届いた箱が大きすぎると邪魔になるので良い印象は受けません。
段ボールはスーパーなどから無料で分けてもらうことができます。
せどりを始めたばかりで、商品数が少ないうちは無料で手に入る段ボールを利用すれば経費を節約できます。
商品数が増えてきたときは、よく利用する大きさの段ボールをサイズ別にまとめて購入しておいたほうが良いでしょう。
大量に購入すれば安く入手することができます。無地で厚みのある丈夫なものがおすすめです。
紙封筒
紙封筒は書籍などの商品を発送するときに使います。
アクセサリや財布、定期入れのような小物にも利用できます。
定番なので、A4サイズと定型外のものを数種類用意しておくと良いでしょう。
紙封筒は強度がないので、エアキャップなどの緩衝材で商品を包んでから封筒に入れる必要があります。
クッション封筒
クッション封筒とは、封筒の中にあらかじめエアキャップのような緩衝材が内蔵されている封筒のことです。
商品を緩衝材で包まなくても封筒に入れるだけで発送できるので、その分、梱包作業の手間が省けるのがメリットです。
CDやDVDなどのサイズの小さい割れ物を発送するときに重宝します。
クッション封筒は、100円ショップやネットで購入することができます。
ガムテープ
ガムテープは段ボールを組み立てる際に必要になります。
段ボールの底や蓋をしっかりと貼り付けるために使用します。
ガムテープには布製ガムテープと紙製ガムテープ(クラフトテープ)の2種類がありますが、梱包の際には布製ガムテープを使用してください。
布製ガムテープのほうが粘着力と強度があり、濡れにも強いからです。
紙製ガムテープは安価ですが、剥がすときにキレイに剥がれにくく、跡が残りやすいという欠点もあります。
ガムテープは梱包する以外にも、いろいろな用途で利用する機会が多いです。
気付いたら、いつの間にかなくなっていることもありますので、買い置きしておくと良いでしょう。
セロハンテープ
セロハンテープは、主に商品の包装や緩衝材を止めるときの内装に使います。
他にも、ちょっとした接着用途で使う場面は多いです。
使用頻度が高いので、買い置きは必ずしておいた方が良いでしょう。
幅の広いものが使いやすいのでおすすめです。
注意しておきたいのは、セロハンテープは粘着力が弱いので、内装には向いていますが外装には使えないという点です。
段ボールなどの貼り付けには使えません。
封筒の口をセロハンテープで貼り付けているケースがありますが、配送中に剥がれる危険性があり、余計なトラブルを引き起こす原因になってしまいます。
OPPテープ
OPP(Oriented Poly Propylene)テープとは、ポリプロピレン材に粘着剤を塗布したテープのことです。
粘着力と透明度が高く、耐水性・耐湿性にすぐれているのが特徴です。
手で切りにくいので、カッター付きケースと一緒に販売されていることが多いです。
ガムテープより価格が高くなりますが、透明でキレイに見えるため、見映えを気にするのであればおすすめです。
ただし、重量物の梱包や頑丈に固定する必要がある場合には、強度が高い布製ガムテープを利用します。
OPP袋
OPP袋とは、ポリプロピレン材で作られた透明なフィルム状の袋です。
中古のCDやDVDでもOPP袋に入れれば、新品のように見映えが良くなります。
その他には書籍などのカバーとしても利用できます。
清潔な印象を与えてくれるので、積極的に利用したいアイテムです。
封筒のようにいろいろなサイズが販売されているので、扱う商品に合ったサイズごとに用意しておくと便利です。
100円ショップでも購入できますが、ネットで大量に購入したほうが経済的です。
エアキャップ(プチプチ)
エアキャップとは、空気の気泡が入ったビニールシート状の緩衝材のことです。
プチプチと呼ばれることが多く、空気緩衝材や気泡緩衝材とも呼ばれています。
エアキャップで商品を包むことで、商品を保護するクッション材としての役割を果たします。
商品を確実に保護するためには多くのエアキャップを使用することになるので、大量に用意しておいたほうが安心です。
100円ショップでも購入できますが、割高のため、ネットでロール状になったものを購入したほうが安く購入できます。
サイズごとに切り分けることもでき、汚れていなければ再利用もできます。
シール剥がし
商品についている値札や、シールを剥がすときに使います。
液体状のシール剥がし液や、スプレー式のものが販売されています。
シールの上に直接塗布してしばらく待つと、キレイに剥がれるようになります。
爪で剥がすと商品に傷がついてしまったり、シールの跡が残ってしまったりするため、シール剥がしを用意しておいたほうが良いでしょう。
梱包のコツ
商品を梱包する際のコツについて、自分で発送する場合と、FBAを利用する場合に分けて説明します。
自分で発送する場合
せどりを始めたばかリの人や扱う商品数が少ない場合は、自分で梱包・発送するのが基本です。
新品を発送する場合、外観はすでにキレイな状態になっているはずなので、できる限り傷つかないように梱包するように気を付けます。
段ボールで発送するときは、箱の内側に緩衝材などを詰めて商品に衝撃が伝わらないようにします。
箱の中に隙間ができないように緩衝材を詰め込むのがポイントです。
中古品の場合は梱包する前に、不要なラベルやシールなどがあったら剥がしておきます。
ほこりや汚れがある場合は、キレイに落としておくことが大切です。
中古品はできる限り状態を良く見せることが重要です。
見た目がキレイなほうが購入者の印象が良くなるからです。
検品のときにしっかりと状態をチェックしておきましょう。
商品をキレイに見せるためには書籍、CD、DVD、小物などは、ひとつずつ透明なOPP袋に収納します。
OPP袋に入らないものは、エアキャップで丁寧に包んで、セロハンテープで止めておきます。
段ボールに詰めるときは新品の場合と同様、商品が移動しないように箱の隙間に緩衝材を詰め込みます。
FBAを利用する場合
自分で発送するのが面倒であれば、AmazonのFBAサービスを利用するという方法があります。
FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略で、Amazonの物流拠点であるフルフィルメントセンターに商品を預けておくと、出品者に代わって在庫の保管から、梱包、配送、返品に関するカスタマーサービスまで代行してくれるサービスです。
Amazonへ商品を送ってしまえば、その後の作業はすべてAmazonがやってくれるので、手間がかからないのがメリットです。
Amazonへ商品を送るための梱包は必要になりますが、見た目をきれいに整える必要はありません。
複数の商品をまとめて送ることも可能です。
購入者へ発送する際には、Amazon側できれいに梱包し直してくれます。
自分で梱包するよりもキレイに梱包される場合が多く、購入者の印象も良くなります。
Amazonへ商品を送る際には、商品にバーコードシールを貼る必要があります。
商品が傷つかないように剥がしやすいバーコードシールを選ぶか、OPP袋などの透明袋に商品を入れて、その上に貼るようにするなどの工夫が必要です。
キレイに梱包する必要はありませんが、段ボールに入れるときは、エアキャップなどの緩衝材を入れて商品への衝撃を減らすようにするのは、自分で発送する場合と同様です。
FBAを利用するには料金がかかりますので、扱う商品が少ないうちは自分で梱包・発送したほうが経済的です。
しかし、扱う商品が多くなってくると自分で行うのは大変な作業になってきます。
FBAは商品1つ1つに倉庫保管料と配送代行手数料がかかりますが、初期費用や固定費用はかかりません。
扱う商品が多くなってきたら、FBAを利用したほうが効率的で利益も上がりやすくなります。
梱包の注意点
最後に梱包するときに、特に注意したい点についてまとめておきます。
商品の汚れは丁寧に取り除く
梱包する際には商品が汚れていないことをあらためて確認しましょう。
商品が汚れていると、それが原因で低評価になる可能性が出てきます。
梱包した後では商品の状態を確認することができなくなってしまうので、梱包するときが商品の状態をチェックする最後のチャンスです。
汚れが付いていた場合はキレイに取り除きますが、汚れが取りにくい場合に注意が必要です。
キレイにしようとするあまり、力み過ぎると商品にダメージを与えてしまうこともあります。
丁寧に慎重に、場合によっては道具を使って商品に負担を与えないように汚れを落とします。
作業中に髪の毛などが付着してしまうこともあるので、汚れを取ったら一度全体を確認することが大事です。
商品の形状に合わせて梱包する
商品をしっかりと保護するには、商品の形状に合わせて梱包することが大切です。
壊れやすい商品の場合は特に注意が必要です。
細い部分は折れやすいので、エアキャップや厚紙でその部分に衝撃が伝わらないように丁寧に保護します。
段ボールの中に小物を詰めるときは、小物同士がぶつかって傷がつく可能性があるため、隙間を緩衝材で埋めるなど工夫しながら梱包していきます。
ガラス類はちょっとした衝撃でも壊れやすいため、エアキャップを何枚も巻いて厳重に保護します。
発送する商品に合わせて梱包のやり方は変わってくるので、ある程度の慣れが必要になります。
衝撃への備えは万全にする
車の移動中の衝撃は決して軽いものではありません。
万全の状態で発送する必要があります。商品の周りを緩衝材で包むことは当然ですが、商品が動かないように段ボール内全体を満たす必要があります。
少しでも隙間が空いていると商品が移動してしまい、移動したときの衝撃や圧力で商品が傷ついたり、破損したりする可能性があるからです。
段ボール内に隙間がある場合は、緩衝材で埋めて商品が移動するのを防ぎます。
その際の緩衝材は商品の移動を防ぐのが目的なので、新聞紙を丸めたものでも構いません。
衝撃は一方向からではなく、上下左右、斜めから、あらゆる角度から伝わってきます。
発送距離が長いとそれだけ衝撃にさらされることになります。
すべての方向からの衝撃をカバーできるように梱包をしなくてはなりません。
せどりの梱包は丁寧に行おう!
せどりで稼ぐためには商品の梱包作業も重要になります。
梱包の仕方次第で売り上げがアップしたり、ダウンしたりする可能性があるからです。
商品の梱包が雑だと購入者の印象が悪くなり、低評価やトラブルの原因になってしまいます。
この記事で梱包のコツや注意点を理解して、売り上げアップをねらいましょう。
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