アンティークコイン転売とは?
アンティークコイン転売とは「海外で販売されているアンティークコインをインターネットで仕入れて、日本で販売するビジネス」のことを言います。
アンティークコインと聞いても「どれだけ古ければアンティークと言えるの?」「どういう特徴があるの?」と、ピンと来ない人もいるかもしれません。
そこでまずはアンティークコイン転売で扱うコインが、どういうコインなのかを解説します。
以下の動画でも、アンティークコイン転売について詳しく説明しているので、あわせてチェックしてみてください。
アンティークコインとは
アンティークコインとは、基本的には製造から100年以上が経過した古銭のことを言います。
ただし最近では「製造から100年未満でも希少性のあるコイン(モダンコインと言います)」も、広い意味でアンティークコイン転売の対象に含まれています。
どちらを販売した場合でも「アンティークコイン転売」に該当します。
アンティークコインの特徴
アンティークコインの最大の特徴は、「数が絶対に増えない」という点です。
例えば1898年のモルガン銀貨は、その年にしか作られていないものです。復刻版が出ることはありますが、それはあくまで「現代に作られた復刻版」なので、本物の価値には追いつきません。
さらにコレクターが手放さなかったり、破損や紛失が生じたりといった理由で、アンティークコインは時間とともに市場から消えていき、それに比例して希少価値がどんどん上がっていきます。
この「増えずに減っていく」という特性こそが、アンティークコインの価値を高める大きな理由です。
アンティークコイン市場の動向
アンティークコイン市場に参入するにあたって、儲けを出せるのかどうかを不安に思う人は多いことでしょう。
アンティークコイン市場は、世界全体でおよそ1兆円規模に成長しています。その中でも日本市場はまだ100〜200億円規模とされており、海外に比べて圧倒的に参入者が少ないのが現状です。
言い換えればまだまだチャンスが多い市場とも言えます。
また、世界のアンティークコイン愛好家は約300万人とされています。一方で、日本のアンティークコイン愛好家は約6万人程度と言われています。
単純計算で約50分の1という規模感から、「世界と比べて購入希望者が少ないかも…」という不安を感じる人もいるかもしれません。しかし防犯の観点から「コインを保有している」と公表しない人も多く、実際にはさらに多くの愛好家が国内にもいると考えられます。
さらに、アンティークコインの購入層は単なる愛好家だけではありません。以下も、アンティークコインの購入層にあたります。
- 美術品や歴史好きのコレクター
- 富裕層の投資家
- コレクターや投資家に転売・紹介するプレイヤー
このように多様なターゲットが存在するため、アンティークコイン転売は、ニッチに見えて幅広い需要が存在するビジネスなのです。
なぜ、アンティークコインは世界で人気なのか?
アンティークコインが世界中で注目されている一番の理由は、価値が下がらないどころか、年々上がっているという点です。
アンティークコインの販売価格は、平均すると毎年およそ25%前後上昇していることが、物販総合研究所の調査で判明しています。
さらにリーマンショックやコロナ禍のような世界的な経済危機の時期でさえ、価格が下がるどころか上昇していました。以下はその様子を示すグラフです。
【ヤフオクのアンティークコインの1か月あたりの落札総額】
こちらのグラフは、ヤフオクのアンティークコインの落札総額をまとめたものです。2019年〜2024年のわずか5年間で、約4倍以上も落札総額が拡大していることがわかります。アンティークコインは発行数が増えないため、その希少性の高さから、今後も価格は上がり続けるでしょう。
さらにアンティークコインは、小さくて壊れにくいという特徴もあります。金や高級時計のように世界中どこへでも持ち運べるうえに、密かに保管するのにも適したサイズです。
このように資産として扱いやすい点も、多くの愛好家にアンティークコインが支持される理由と言えます。
アンティークコイン転売が初心者でも儲かる理由
アンティークコインは難しそうに見えますが、実は転売ビジネス初心者でもチャレンジしやすいジャンルです。
その理由を、ここでは解説します。
海外との価格差を活用できる
アンティークコインは、日本よりも海外のほうが相場が安い傾向にあります。たとえば海外で6万円で仕入れたコインが、日本では10万円で売れることも珍しくありません。
このことから、アンティークコイン転売は、転売ビジネスの基本である「安く仕入れて高く売る」を実現しやすい市場と言えます。
さらにアンティークコインの価格差は円安・円高といった為替の影響も受けます。タイミングによっては、より大きな利益を狙うことも可能です。
同一商品かどうかの比較がしやすい
アンティークコインには、NGCやPCGSという世界的に有名な鑑定機関があります。
NGCやPCGSが鑑定したコインはスラブ(透明なケース)に入っており、スラブのラベルにはコインの発行年やコイン名なども記載されています。
スラブに入っていること、そしてスラブに書かれた内容を見ればひと目で価値がわかることなどから、同一商品かどうかの判断や価値の差を見比べることが容易です。
同じアンティーク品でも、食器や絵画だと素人目には状態がわかりにくいですが、コインの場合はこのように素人でも価値を簡単に判断できる目安があります。
小さくて壊れにくいので輸送がしやすい
アンティークコインは硬貨なので、割れたり壊れたりする心配はありません。そのため輸送に関するリスクは、ほぼ心配無用です。
加えてサイズも小さく軽いので、海外からの送料も安く済みます(数百円〜1,000円程度)。
扱いやすくてリスクも少ない、という点は、初心者に限らず転売ビジネスを行う人にとって嬉しいポイントです。
幅広い価格帯で取引できる
アンティークコインの市場には数百万円や数億円のプレミアコインもあれば、1,000円台の手頃なものも存在します。
そのため初心者のうちは安価なコインから始めて、慣れてきたら高額帯にステップアップする方法を、選ぶことができます。
低リスクでスタートし学びながら少しずつ利益幅を広げていくこの方法は、初心者が転売ビジネスを学ぶのにぴったりのやり方です。
宝探しのような楽しさがある
アンティークコイン転売は、ただ稼げるだけの副業ではありません。安くて価値あるコインを探し出す「知的なゲーム性」もあり、楽しみながら続けることが可能です。
たとえば歴史好きの人なら「この時代の王様のコインを見つけたい」、デザイン重視の人なら「かっこいいモチーフの銀貨を集めたい」など、自分の「好き」を活かしながら商品を探せるため「儲かる × 楽しい」の両立ができます。
アンティークコイン転売の仕入れ先と販売先
アンティークコイン転売の王道パターンはeBayなどで仕入れて、ヤフオクで販売するスタイルです。
仕入れ先となるeBayは、世界中のコレクターが利用している巨大なオークションサイトです。アンティークコインの流通量も多く、日本より安い価格で出品されているコインも、多く目にします。
さらにeBayの海外出品者は、為替をそれほど気にしておらず、円安のときでも価格を変更せずに出品している人も多くいます。タイミングによっては仕入れのコストをぐっと抑えることができるため、利益を出すのにぴったりの仕入れ先です。
また、eBayはNGCやPCGSで鑑定済みのコインも豊富にあり、安心感が高い点も魅力です。
一方で、販売先となるヤフオクはコインの取引が活発に行われています。「即決価格」を高めに設定しても売れやすい傾向にあるため、eBayで安く仕入れることができれば、十分な利益を期待できます。
アンティークコイン転売の事例紹介
ここでは、実際にeBayで仕入れて、ヤフオクで販売した事例を3つご紹介します。それぞれ仕入れ価格・販売価格・利益を明記しているので、参考にしてみてください。
※利益は、ヤフオク手数料と輸入消費税も換算しています。送料は10ドルとし、1ドル154円で換算しています。
【2020年発行】カメルーン1000フラン銀貨「ドナルド・トランプAll Together」
こちらはアフリカのカメルーン共和国が2020年に発行した、ドナルド・トランプ元大統領をデザインした記念銀貨です。素材は純銀(.999)でできています。
話題性のわりに発行数が少ないため、高い人気を集めているプレミア系コインです。
比較的安価に仕入れられるので、初心者にも向いています。
【eBay仕入れ・ヤフオク販売した場合の利益】
- 仕入れ:1万4,630円
- 販売額:2万9,800円
- 価格差:約9,391円
【1887年発行】ヴィクトリア女王「ジュビリーヘッド」1ソブリン金貨
こちらはヴィクトリア女王の即位50周年(ゴールデン・ジュビリー)を記念して、イギリスで発行された金貨です。
表面には「ジュビリーヘッド」という特別な肖像と、裏面には伝統的な「聖ジョージと竜」のデザインが施されています。
発行から100年以上が経過しているまさに本格的なアンティーク金貨で、状態によっては10万円以上の価格がつくこともあります。資産として長期で保有する愛好家も、少なくありません。
【eBay仕入れ・ヤフオク販売した場合の利益】
- 仕入れ:19万2,500円
- 販売額:23万円
- 価格差:約6万1,891円
【2014年】イギリス「ブリタニア銀貨」10ポンド・5オンス版(初期750枚限定)
こちらはイギリス王立造幣局(ロイヤルミント)が発行した銀貨です。重さは5オンス(約155g)と迫力があり、純銀(.999)で作られています。
発行数は750枚とかなり少なく、ブリタニアシリーズの中でもプレミア感のある一枚です。コレクターや投資家の間で人気が高く、今後の価格上昇も期待できます。
【eBay仕入れ・ヤフオク販売した場合の利益】
- 仕入れ:12万3,200円
- 販売額:24万8,000円
- 粗利益:約8万8,962円
アンティークコイン転売の注意点
アンティークコイン転売には、注意するべき以下の「落とし穴」があります。
ここからはアンティークコイン転売を行う上で気をつけるべきこれらのポイントを、解説します。
鑑定済みのコインのみ扱う
アンティークコイン転売を行う際は、「仕入れも販売も鑑定済みコインしか扱わない」というルールを、自分の中に設けたほうが安心です。物販総合研究所でも、PCGSかNGCが鑑定したコインしか取り扱いはしていません。
その理由は、見た目だけで鑑定なしのコインの価値を判別することは困難なためです。プレミア品だと思って購入したものの、粗悪品だった…と失敗してしまう可能性もあります。
PCGSやNGCといったアンティーク品専門の機関が鑑定したコインは、「スラブ(透明なケース入りの鑑定済みコイン)」に入れられています。
スラブにはコインの情報が書かれており、ひと目で価値が判別できるだけでなく、購入者から信頼を得るためのポイントにもなります。
コインの個体情報をよく確認する
もうひとつアンティークコイン転売を行う上で大切なのが「同じ種類のコインでも中身が違う」という点です。
たとえば同じ「1887年のジュビリーヘッド金貨」でも、状態やグレード、ポンド数などが異なることがあります。これらのちょっとした違いで価格が数万円〜数十万円も変わることも、少なくありません。
アンティークコインをeBayで仕入れるときは、商品の説明欄やスラブの表記・出品画像の細かいところまで、しっかりチェックしましょう。
また、スラブに記載されているナンバーをPCGSやNGCのサイトで検索すれば、そのコインの個体情報を得ることもできます。購入前には、必ずチェックしましょう。
よくある質問【FAQ】
アンティークコイン転売を「難しい」と感じたり「できるかわからない」と不安に思ったりする人も多いと思います。
そこでここからは、アンティークコイン転売に関するよくある疑問に回答します。
アンティークコインが売れないのはなぜですか?
アンティークコインが売れない理由はさまざまですが、まずは以下があてはまらないかどうか確認してみましょう。
- 商品が偽物である
- 需要が低い商品を保有している
- 購入者からの信頼が足りていない
これらを見直すことで、売れ行きがぐっと変わることもあります。
詳しくは以下の記事と動画をチェックしてみてください。
(関連)【プロ監修】アンティークコインが売れない理由と具体的な対策4つ
アンティークコインで最高値がついたものはいくらですか?
世界で最も高額なアンティークコインといえば、「1933年のセントゴーデンズ ダブルイーグル金貨」です。
2021年に、約20億円で落札された記録があります。
希少なコインには、このように驚くような価格がつくこともあります。
アンティークコインを取引している人口は?
アンティークコインの取引人口は、世界全体では、およそ300万人以上と言われています。そのうち、日本国内は約6万人前後の取引人口です。
ただしコイン保有を公開しない人も多いため、実際の保有者数はさらに多いと考えられます。
あなたもアンティークコイン転売の世界へ!
アンティークコイン転売は、海外との価格差を利用できたり、商品比較がしやすかったり、輸送が楽だったりと、初心者でも始めやすい理由がたくさんあります。あなたも、この機会にアンティークコインの世界に足を踏み入れて、賢くお小遣いを稼いでみませんか?
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