越境ECとはECを利用して商品を海外へ販売すること
国境を超えて行われるECサイトでの売買のことを「越境EC」と呼びます。越境とは国境を超えること、ECとは電子商取引(e-commerce)のことです。海外で仕入れて日本で販売、日本で仕入れて海外で販売、どちらも越境ECですが、日本で仕入れて海外で販売するケースを指します。
越境ECの市場規模について
越境ECの市場規模は、年々拡大を続けています。
経済産業省が公表した「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2020年における世界の越境EC市場規模は推測値で9,123億USドルとされていて、2027年までには4兆8,561億USドルに達すると予想されています。
上記の図をみると、年々EC化率は上昇を続けています。
2013年のEC化率が3.85%だったのに対し、現在では8.78%まで増加しています。
EC化率…インターネットを介して販売する電子商取引(EC)が商取引総額に占める割合のこと。
年々市場規模が上昇している傾向から、越境ECの市場規模は今後も需要が高くなることが予想されます。
越境ECが市場拡大している理由

越境ECが市場拡大している理由は、主に3つ考えられます。ここで、それぞれの理由について見てみましょう。
モバイル端末の普及が拡大したため

越境ECが市場拡大している理由として、スマートフォンが広く普及し、いつでもどこでもネットショッピングを楽しめるようになったことが挙げられます。誰でも簡単に海外のECサイトにアクセスでき、商品を比較し、購入できるようになりました。
訪日外国人によるリピート購入が増えているため

訪日した外国人が日本で買ったものを気に入ったことで、自国へ帰ってからも購入したいと望むことが増えたことも市場拡大の理由です。越境ECを使えば、自国へ帰ってからであっても手軽に海外の製品が手に入ります。昨今では新型コロナの感染拡大を含む世界情勢などにより海外へ行きにくい時期もあり、その分越境ECを利用する人も増えています。
コストが低いため
海外に実店舗を出すとなればまとまったお金が必要ですが、越境ECならば断然コストを抑えられることも越境ECが市場拡大している理由です。実店舗を出す場合、家賃や現地のスタッフを雇うための人件費などが必要です。
一方、越境ECならサイト構築やシステム導入のための費用のみで始められます。出店よりも手軽であることから、参入する個人や企業が増えているのです。
今すぐ「越境EC」をはじめてみませんか?
物販総合研究所では、今すぐ越境ECを始める方法のひとつである「eBay輸出」のマニュアルを無料で配布しています。
「越境ECに興味があるけど、ハードルが高そう…」
「越境ECで需要の高い商品を知りたい!」
上記に当てはまる人にぴったりの内容です。
興味がある人は、ぜひダウンロードしてみてください!
越境ECのメリット
越境ECを始めることには、メリットが4つあります。ここでは、日本から海外に販売するケースに絞り、そのメリットについて解説します。
ライバルが少ない中で販売ができる
日本国内ではライバルが多い業界であっても、海外であればライバルが少ないこともあります。ライバルが少なければ、それだけ商品やサービスが売れやすくビジネスが軌道に乗りやすいです。
越境ECでは、企業だけでなく個人でも販売が可能です。特に国内では個人よりも企業のほうが売れやすいイメージがありますが、越境ECならば個人でのビジネスでも売れやすいことが特徴です。
実店舗を出すよりも手軽にビジネス展開できる
越境ECでもさまざまなコストはかかりますが、実店舗を出すよりも大幅に抑えられます。最初にかかるコストが少なければ、それだけ手軽に始められます。また、ランニングコストや初期費用も抑えられるので、その分リスクも低いです。
日本にいながら海外でビジネスを拡大できる
日本にいながら海外でもビジネスを展開できることもメリットです。日本は人口が減少しているといわれていますが、世界的な人口は増えています。購入する人の母数が増えれば、それだけ海外でのビジネス展開は売上アップのチャンスになります。
日本ブランドで勝負できる
企業が海外に向けて輸出する場合には、日本製であることを意味する「日本ブランド」が大きな武器となり、それで勝負ができることもメリットです。その品質や作られた背景、歴史、開発におけるストーリーなどが魅力となるためです。
日本国内には類似商品が多く、ほかとの差別化などによる顧客の獲得競争をする必要がありますが、越境ECならばそれが必要ありません。値段を下げて顧客獲得を目指すのではなく、商品そのものの魅力で勝負できることが魅力です。
越境ECのデメリット
メリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。ここでは4つのデメリットを紹介するので、参考にしてください。
国や地域によって法律や規制が違う
越境ECでは、販売先となる国や地域によって、法律や規制が違います。それぞれの国や地域の法律や規制に対応しつつ、販売する必要があります。なかには、GDPRが適用されているEU域内の各国のように、個人情報についての取り扱いが特に厳しい地域もあるので注意が必要です。
販売する商品についても、特に食品や電化製品、化粧品、一部衣料品などは規制がある場合があるので注意して販売しましょう。
GDPR…「EU一般データ保護規則」(GDPR:General Data Protection Regulation)のこと。個人データ保護やその取り扱いについて詳細に定められたEU域内の各国に適用される法令のこと。
送料が高くなりやすい
日本国内に送るのに比べると、海外へ商品を送るのは送料が高くなる点もデメリットです。通常での送料はもちろんのこと、早く到着するEMS(国際スピード便)などを使うとより送料負担が大きくなるので価格設定や配送料金、配送日数などに注意しましょう。
為替相場をチェックする必要がある
取り扱う通貨が違う海外での販売となる越境ECでは、為替の相場を受けて価格が変動します。そのため、損をしないように為替相場は常にチェックしておく必要があるでしょう。
トラブル対応に注意が必要
クレジットカードの不正利用や輸送中の商品紛失などが発生する可能性があります。販売者としてルールに則りやり取りを進めていたとしても、このようなトラブルが起こるのは避けられないといえるでしょう。
また顧客とのトラブルも多くなりがちで、トラブルの対処にも努めなければなりません。トラブルに発展し顧客対応をする際には、相手の国の言語についても理解がないと適切な対応が難しくなることもあります。
越境ECでの注意事項
越境ECを始めるためには、注意しておきたいことが2つあります。これから越境ECへ参入するのならば、ぜひ覚えておきましょう。
不利な条件をそのまま受け入れないようにする
海外の顧客は、場合によっては不利な条件を飲ませようと強気に出てくることもあります。特に、売り手である交渉の相手が日本人なら、強気に出れば交渉が有利になると考えている人もいるため注意が必要です。このようなケースでは、冷静に適切な対応をすることが大切です。
還付金の申請を忘れずに行う
海外への輸出については、日本の消費税は課税されません。しかし、国内での仕入において消費税を支払っているため、払いすぎている消費税については自分で還付金申請を行わなければなりません。
多くの仕入れをすれば、それだけ消費税も大きな額になります。この消費税は本来払う必要がないものなので、損をしないよう、忘れずに還付金申請を行いましょう。
越境ECでは関税がかかることも覚えておこう
日本から商品を輸出することになる越境ECでは、関税が発生する点も覚えておかなければなりません。また、関税がかかることを、必ず商品を販売するページに明記しておく必要があります。関税率は、税関ホームページで検索したり、税関へ直接文書やメール、電話で問い合わせたりすると確認できます。
ただし、先述したように越境ECにおいては日本の消費税は免除されます。日本で発生した消費税については、還付金申請を忘れずに行いましょう。
越境ECを今すぐ手軽に始める方法
越境ECは、企業がサイトを構築するなどして運営するケースもあります。その一方で、個人でも手軽に始めることができます。ここからは、個人で越境ECを今すぐ手軽に始める方法についてご紹介します。
eBay輸出
eBayは、世界で最大級とされる越境ECマーケットプレイスです。世界190ヶ国以上への販売が可能で、アクティブユーザー数は1.8憶人以上とされています。
eBayでは、日本の商品を海外向けに販売することが可能です。多くの人が利用しているeBayだからこそ、集客しやすく売れやすいです。ただし、eBayが設定している独自のルールを守って販売する必要がある点に注意しましょう。ルールを守らないとアカウントが停止になる点に、注意が必要です。
eBay輸出をするのならば、今実際にeBayで売れている商品や販売が終了した商品を検索してみると、現在需要が高い商品がわかります。また、売れているセラーを検索して、需要が高い商品を調査するのも効果的です。特に、ブランド品やカメラ、時計、おもちゃなどが需要が高いです。
韓国輸出
韓国通販の市場規模は、2018年時点で500億ドルですが、2025年には約1,020億ドルに達すると見込まれており、日本以上にECサイトでの取引が盛んに行われています。
特に、韓国独自のECプラットフォームについては、日本の個人や企業が出品できるようになるハードルが非常に高くなっています。このため、許可がおりた場合は大きな市場で独占的に販売できるようになります。
韓国のECプラットフォームでは、無在庫販売もひとつの販売方法として認められています。無在庫販売とは、商品を仕入れてから売るのではなく、商品を販売してから仕入れる方法です。そのため、在庫リスクや損をするリスクが無いことが特徴です。
無在庫販売なら売れてから仕入れることから、売れ残りの在庫を抱えてしまう心配もありません。衣類やアクセサリー、ホビー商品などが需要が高い商品ですが、販売先となるプラットフォームで売れ筋を事前に調査しておくと安心です。
セミナーを受けて越境ECを成功させよう!
越境ECは、これからもまだまだ成長を続けていくと考えられている市場です。そのため、今から個人で始めても、売上を上げられる可能性は十分にあります。
海外で販売することに対してハードルが高いと思う人も多いですが、越境ECは意外と簡単に始められます。越境ECで売上を上げるためのコツや方法を知っていると、より成功率がアップします。
越境ECを今すぐ始めたい人は、先ほど紹介したeBayでの輸出から手を出してみてはいかがでしょうか?
物販総合研究所では、eBay輸出で稼ぐためのステップを記載しているマニュアルを無料で配布しています。
- eBay輸出の基礎知識
- eBay輸出で稼げる商品リスト
- eBay輸出でアカウント停止を防ぐコツ
上記のような内容を無料で学ぶことができます。
今だけ無料で配布していますので、興味がある人はぜひダウンロードしてください。