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個人輸入の関税はいくらから?税関に引っかかる商品一覧や非課税のケースも

更新日:2023年8月25日

ヤフオクやAmazonで輸入転売する場合、個人輸入で発生する関税や通関の仕組みなど、わからないことばかりで不安!という方も少なくないでしょう。海外の商品を国内で販売するためには、輸入時の関税のことを知っておかないと正しい仕入れもできません。こちらのページでは、関税についてわかりやすく解説します。

関税はいくら?かかるコストは?

関税の税率と計算方法

個人輸入での注意ポイント

物販総合研究所 社長 ebay輸入講師
この記事の著者:萬田 直和

1978年 東京都出身。中学生の頃にFAXを使った個人輸入を開始し、2000年にネット物販に参入。趣味であったヴィンテージ、アンティーク商材を取り扱い、初月から利益20万円、3ヶ月後には利益70万円を達成した。海外オークションサイトのebayから仕入れて、ヤフオクで販売する手法が得意。現在は物販総合研究所でアンティークコイン転売のスクールを運営し、独自に開発したノウハウを伝えている。
▶YouTube: 萬田直和 [物販総合研究所]
萬田 直和のプロフィール

この記事の内容

関税とは?支払いは必要?

関税とは?わかりやすく解説

関税というのは、海外から輸入した物品に課せられる税金のこと。

ヤフオクやAmazonで輸入転売を行うため、海外から仕入れをすれば基本的には関税が掛かります。

関税は誰が払うかというと、輸入した人、つまり輸入転売で仕入れをした人です。発送元の人が負担するものではありません。

通関とは?

通関とは?

関税とともに、通関という言葉を聞くことがよくあるでしょう。

通関というのは、輸出入時に許可を得るための手続きのこと。通関で許可を得られなければ、商品を入手することはできません。

ちなみに、通関の手続きは手間や時間が掛かりますが、誰でも資格など不要で行うことができます。

個人輸入か商用輸入かで関税は変わる

個人輸入か商用輸入かで関税は変わる

関税は、個人的な目的での輸入か、商用目的での輸入かによって税額が変わります。

個人的な目的で個人輸入する場合は、商品代金の6割が課税対象額となります。

個人輸入でも、商用利用で輸入する場合には、

  • 商品代金(Cost)
  • 保険(Insurance)
  • 運賃(Freight)

この3つの金額全額に課税されます。この3つの代金を貿易用語でCIFと言います。

関税はいくら?輸入時に商品代金以外にかかるコスト

関税はいくら?輸入時に商品代金以外にかかるコスト

個人輸入で関税がかかることが分かっても、具体的にはいくらコストがかかるのか、気になりますよね。

ですが、関税というのは、通関で決定となるため、事前に正確な金額を把握することはできないのです。

また、輸入時に係る費用は、関税だけではありません。個人輸入であっても、

  • 関税
  • 消費税
  • 通関手数料

がかかります。

関税

関税

関税は、輸入した商品ごとの課税価格を元に計算されます。通関時にこの金額が確定します。

消費税

消費税

輸入時にも10%の消費税がかかります。軽減税率適用の場合は8%。

この10%(8%)の税率は、消費税と地方消費税の税率を合計したものです。

通関手数料

通関手数料

通関手数料というのは、通関代行業者などに依頼した場合のみ発生する手数料です。自身で手続きをすればこの費用は掛かりません。

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関税の税率決定の流れと計算方法

関税の税率決定の流れから計算方法

関税は輸入した商品の課税価格に、関税率を掛けて算出されます。

「関税 = 課税価格 × 関税率」

商用利用で輸入する場合の関税では、CIF(商品代金と保険と送料(輸送運賃))の全額が課税対象となることは先に解説しましたので、ここでは税率について解説します。

関税の税率決定の流れ

関税の税率決定の流れ

関税の税率というのはいつも同じではありません。

関税の税率は、

  • 輸入した商品がどの品目に分類されるか
  • その荷物の原産地がどこか

この2つの情報によって決定されます。

関税の税率は、その輸入した商品の原産国がどこであるかによって、国ごとの経済連携や協定などもあり、非常に複雑に設定されています。

その複雑な税率の判断・決定が通関にて行われているわけです。

関税税率決定の流れ(税関)

関税率の調べ方

関税率の調べ方

輸入した商品にかかる関税の税率は、基本的には「実行関税率表」に基づき決定されます。

「実行関税率表」というのは、商品の分類ごと、各国の協定等ごとの税率を確認することができる一覧表です。

実行関税率表(税関/2021年9月19日版)

ただし、輸入した商品の総額が20万円以下の場合については「少額輸入貨物の簡易税率」が適用されます。

「実行関税率表」では、21部97類の品目で税率が決められています。ですが「少額輸入貨物の簡易税率」では、7区分に簡略化されています。

少額輸入貨物の簡易税率(税関)

個人輸入時の注意点として知っておきたいのは、輸入商品の品目によっては、輸入商品総額が20万円以下でも、一般税率が適用されるものがあるということ。

  • 旅行用具、ハンドバッグなどの革製品
  • ニット製衣類
  • 履物

これらの輸入では、簡易税率が適用されず、一般税率が適用されます。

例えば、欧米輸入で革靴を仕入れた場合、1足につき、商品金額の30%もしくは4,300円、どちらか高い方が適用されます。

革靴1足あたり最低4,300円は関税がかかるわけです。これは負担が大きいですよね。輸入転売で利益を出すためには、この関税も含めて仕入れ、販売をしないと赤字になるので要注意です。

計算ツールを使って関税率を事前に確認する方法

関税率を事前に確認する方法

個人輸入での関税計算のために、ツールがあると便利ですよね。

ネットで「関税計算 ツール」などと検索すれば、いくつか計算ツールも出てきますが、税関のHPにも、関税率を事前に確認できるシステムがあります。

それが「事前教示回答(品目分類)」です。

ちょっと小難しい名称が付いていますが、画面はこちら。

税関の関税率検索ツール「事前教示回答(品目分類)」

 

キーワードを入れる欄がいくつも並んでいますが、どれかひとつに入力して検索するだけです。

例えば、フィギュアの輸入で関税率がいくらになるか調べてみましょう。一番の全項目にチェックを入れ、入力欄に「フィギュア」と入力して、その上にある[検索]をクリックします。

入力欄に「フィギュア」と入力して、その上にある[検索]をクリック


すると、フィギュアに対応する品目がいくつか表示されました。この中から該当するものを選び、一番左側の[税番]の欄に記載されている数字部分をクリックします。

税関の「事前教示回答(品目分類)」で「フィギュア」で検索した際の表示結果

 

すると、関税率が表示されます。プラスチック製人形に該当するフィギュアであれば、関税が「基本Free」とあり、無料であることがわかります。ただし、フィギュアにも様々な種類がありますので、該当するものをチェックして確認してください。

プラスチック製人形に該当するフィギュアの関税が「基本Free」と表示

必ずしも、ここでチェックした税率が正しいとは限りません。関税の商品分類など判断が難しい場合は、事前に税関に直接照会することをおすすめします。

また、一般財団法人「対日貿易投資交流促進協会」が運営する『ミプロ』というサイトでも、輸入ビジネス関連での、通関や税関に関する内容が詳しく解説されています。困った時は参考にすると良いでしょう。

ミプロ

この章のまとめ
関税の税率は非常に複雑。まずは品目を探して税関のHPにある「事前教示回答(品目分類)」で税率をチェックしてみましょう。関税率がわかればCIFに税率を掛ければ大体の関税を把握できます。

関税がかからないものは?いくらからかかる?

関税がかからないものは?

税関のHPには、

課税価格が1万円以下の貨物の場合、原則として、関税、消費税および地方消費税は免除されます。

とあります。

ただ、輸入転売の場合、1回の配送で課税価格が1万円以下、というのはなかなかないことかもしれませんね。

ちなみに、課税価格が1万円以下であっても、

  • 酒税
  • たばこ税・たばこ特別消費税
  • 革製のバッグ
  • パンスト・タイツ
  • 手袋・履物
  • スキー靴
  • ニット製衣類等

これらに該当するものは、免税対象外となっています。

日本郵便の場合の関税はどうなる?

日本郵便の場合の関税はどうなる?

ここまで読んでみて「輸入転売ってやっぱり難しそう」と思われたかもしれません。

ですが、いざ輸入してみると、それほど大変なことはないのです。

では実際に、海外から輸入した商品を、日本郵便で受け取る場合の関税がどうなるのか、その具体的な流れを見てみましょう。

日本郵便で輸入された荷物を受け取る場合、その荷物の課税対象額が20万円以下か、20万円を超えるかによって、関税の支払いタイミングや手続きが変わってきます。

日本郵便の配達で課税対象額が20万円以下の場合

日本郵便の配達で課税対象額が20万円以下の場合

関税負担がない場合は、そのまま日本郵便から荷物が届くので、普通に受け取るだけです。

では、関税がかかる場合は、どのようにして、いつ払うのか。

  • 関税の金額が10,000円以下だった場合
  • 関税が10,000円超30万円以下であり、受取人が配達を希望した場合

このいずれかの場合は直接日本郵便から配達してもらい、その際に配達員に税金と日本郵便への取り扱い手数料を支払えば、荷物を受け取ることができます。

これらに該当しない場合は「国際郵便物課税通知書」が送付され、その通知に従い税金を納付すれば、荷物を受け取ることができるようになります。

日本郵便の配達で課税対象額が20万円以上の場合

日本郵便の配達で課税対象額が20万円を超える場合

輸入した荷物の課税対象額が20万円を超える場合は、日本郵便から通関手続きに関する案内文書が送付されます。

この案内文書を元に自分で、または、日本郵便や通関代行業者に依頼して通関手続きを行います。

納税を済ませ、納税が確認され通関で輸入許可が出ると、荷物が配達されます。日本郵便や通関代行業者に通関手続きを依頼した場合は、手数料も合わせて支払います。

海外からの郵便物を受け取る(日本郵便)

宅配便利用時の関税はどうなる?いつ払う?

宅配便利用時の関税はどうなる?

次に、宅配便利用の場合の関税がどうなるのか見ていきましょう。

ヤマト運輸の国際宅急便を利用した場合は、通関手続きを宅配業者が行なってくれますので、届くのを待つだけです。

受け取りの際に関税とヤマト運輸への手数料を支払います。

ヤマト運輸国際宅急便

輸入代行業者と輸入転送業者と通関代行業者はどう違う?

輸入代行業者と輸入転送業者と通関代行業者はどう違う?

関税や通関と聞いただけで、難しそうで無理、と思う方も多いでしょう。しかし、輸入転売の障壁となるこの通関などを代行してくれるサービスもあります。

輸出入に関する代行サービスには、

  • 輸入代行業者
  • 輸入転送業者
  • 通関代行業者

といった種類があり、たくさんの企業や個人が、多種多様なサービス提供を行なっています。

輸入転売を安全に行うためにも、こらら代行業者の違いについても把握しておきましょう。

輸入代行業者

輸入代行業者

通関を代行してくれるサービス業者です。

誰でも輸入代行業者になることができます。特に、資格や許可など受ける必要がありません。

輸入転送業者

輸入転送業者

輸入転送業者というのは、海外通販等で日本への発送ができないものなど、代わりに買い付けして、日本に配送してくれる業者のこと。

この場合はショッピングサイトなどからではなく、輸入転送業者から荷物が届くことになります。

通関代行業者

通関代行業者

通関代行業者というのは、通関業法に基づき、財務大臣からの許可を受けて通関業を行っている業者を指します。

通関業というのは輸出入を行う人からの依頼で、通関の申請業務等を代理で行うこと。

通関代行業者は通関業法に基づいた許可制となっているため、社会的信用があります。

輸入代行業者や輸入転送業者が安全でない、ということではないのですが、特に営業のために必要な資格や許可などがなく、個人でも誰でも営業可能。そうした中には悪質な業者も存在します。

この章のまとめ
輸入代行業者や輸入転送業者を利用する際は、会社の情報をしっかり確認して、信頼できる業者を選択することをおすすめします。

輸入転売初心者の個人輸入仕入れはここに注意

輸入転売初心者の個人輸入仕入れはここに注意

輸入転売初心者が、個人輸入で仕入れを行う場合、覚えておきたい注意点があります。

輸入が禁止されているものは引っかかる

輸入が禁止されているもの

海外で購入できるもので、日本への輸入が禁止されているものもあります。

知らずに輸入してしまえば、関税法によって処罰の対象となり、商品そのものを没収されることもあります。

例えば、可燃性のマニキュアや香水、リチウム電池を含む製品の輸入は不可。また、ワシントン条約により、一部革製品など輸入することができません。

私の経験では、腕時計の輸入で輸入できなかったものがあります。それは、金属のブレスレット部分に「エイの革」が一部だけ使われていたのです。それが原因で、結局入手できませんでした。

没収されれば費用だけが発生することになりますので、十分に注意しましょう。

輸入が禁止されているもの(税関)

輸入が規制されているもの

輸入が規制されているもの

海外からの輸入時に、国内の法令によって輸入が制限されているものもあります。

税関のHPには、

外国から輸入される貨物については、わが国の産業、経済、保険、衛生、公安及び風俗等に悪影響を及ぼすものがあり、これらの貨物について、わが国では、それぞれの国内法令によって「輸入の制限」を行っています。

とあります。

輸出入禁止・規制品目(税関)

例えば、食品衛生法により、直接口に入れるもの、口に触れるものは規制対象となります。食器やコーヒーメーカー、それに6歳未満の子供が対象のフィギュアなど、小さなおもちゃも規制対象。ebayでもミニカーの入札時に注意が表示されます。

個人輸入でも税関で引っかかることがあり、止められると没収になるケースもありますので、注意したいですね。

既製品の場合、正式に輸入することができれば、ライバルが少なく、独占的に販売できる可能性があります。

規制が不安な場合は、輸入前に事前に問い合わせるなど、しっかり確認することをおすすめします。

輸入時の数量制限があるもの

輸入時の数量制限があるもの

輸入することができても、一度に輸入する数量を限定されるものもあります。

対象となるのは、

  • 医薬品
  • 医薬部外品
  • 医療用具
  • 化粧品
  • 酒類
  • 食料品
  • 食器・調理器具など
  • 衛生用品関係

これらの商品です。

この章のまとめ
税関では、輸入の禁止や規制、数量の制限など細かく規定されていますので、輸入転売をする際はそれらを把握しておくことが大事です。

ヤフオクやAmazonでの輸入転売でセラーが知っておくべきこと

ヤフオクやAmazonでの輸入転売でセラーが知っておくべきこと

ヤフオクやAmazonで輸入転売を行う場合、通関が必要で、商品によって関税が掛かります。

輸入転売となると関税や通関が必要で、なんだか難しそうに思われるかもしれませんが、便利な通関代行などもあり、実際にやってみれば意外と簡単。

輸入ができないものや制限のあるもの、税率の高いものもあるので、それさえしっかりと把握していれば、怖いことは何もありません。

通関や関税の仕組みをばっちり理解して、輸入転売で利益を拡大していきましょう。

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