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ebay無在庫販売ってどう?違反や禁止じゃないの?
eBayの規約にて、以下のように記載があります。
Drop shipping, where you fulfill orders directly from a wholesale supplier, is allowed on eBay.
これを翻訳すると、
「eBayでは、卸売業者から直接注文を満たすドロップシッピングが認められています」
という意味。
eBayでは、自身で商品を持たず、提携業者等から直接購入者へ配送してもらうドロップシッピングはOKとなっています。
続いて、
However, listing an item on eBay and then purchasing the item from another retailer or marketplace that ships directly to your customer is not allowed on eBay.
という記載があるのですが、これは翻訳すると、
「ただし、eBayに商品を出品した後に、他の小売業者やマーケットプレイスから商品を購入し、顧客に直接発送することは、eBayでは許可されていません」
とあります。
ドロップシッピングはOKですが、無在庫販売までOKとしているわけではないということですね。
eBay無在庫転売は不可能じゃないがリスクあり
eBayでの無在庫転売はNGなのですが、実際には、無在庫で販売する出品者も多数存在します。
ただし、相応のリスクもあります。
eBayの在庫管理の注意ポイント
無在庫で販売する際は、商品の情報管理が非常に重要です。
無在庫で多く出品すればするほど、その管理作業も増えていきます。
日々の在庫チェックや価格変動を把握して、出品に反映させる必要があるのです。
「バイヤー都合のキャンセル」によるペナルティの可能性
eBayでは「アカウントヘルス」という出品者のランクがあり、出品取引における失敗はこのアカウントヘルスを大きく左右します。
中でも、取引が完了できなかった場合や、購入者からのクレームに対応しなかった場合は、標準以下のランクまで下がる要因になってしまいます。
eBayでは、
- Top Rated(最上位)
- Above standard(標準以上)
- Below standard(標準以下)
の3つのランクがあり、出品者としてマイナス要因があると、最低ランクの「Below standard」になってしまうリスクがあるのです。
最低ランクの「Below standard」になってしまうと、資金保留や落札手数料アップ、SEOレベルの低下といったペナルティが課せられます。
さらに、3ヶ月でそのマイナスの状況をクリアできなかった場合は、出品制限やリミット制限、最悪アカウント停止の追加ペナルティが発生することも。
ただし、万が一のミスで「Below standard」ランクになってしまった場合でも、3ヶ月以内に問題を解消すれば、アカウント停止など最悪の事態は回避できます。
こうしたリスクがあることを把握して、アカウントを守る意識で挑まなければ、無在庫販売は難しいでしょう。
eBay無在庫販売のメリット・デメリット
eBayの無在庫販売には、メリットもデメリットもあります。それぞれ詳しく見てみましょう。
eBay無在庫販売のメリット
無在庫販売と言えば、なんと言っても在庫リスク無しで販売ができるのが魅力ですよね。
物販では在庫を仕入れて販売するのが基本ですが、在庫を仕入れるには資金も在庫保管のスペースも必要です。
もしも、商品が売れなければ、仕入れの支払いが滞ることもあるでしょう。
そうしたリスクがゼロで、最低限の資金でスタートできるのが、eBay無在庫販売のメリットなのです。
eBay無在庫販売のデメリット
無在庫販売では、1点毎にそれほど大きな利益を期待できるわけではありません。在庫の安定した商品を中心に出品するため、薄利多売が基本になります。
薄利多売で利益を出すためには、数で勝負。数百では足りず、数千点の商品を出品するとなれば、その管理には手間も時間も掛かりますよね。
無在庫出品している商品の在庫があるか、価格は変動していないか、商品がリニューアルされていないか、などなど、1点ずつ出品商品をチェックして、変更を反映させなければならないのです。
ここで手を抜けばeBayの最低ランクである「Below standard」になる可能性も高くなってきますし、改善も難しいでしょう。
eBay無在庫転売の流れ
危険性やメリット・デメリットを把握したところで、続いてeBayで無在庫転売をする際の大まかな流れについて見ていきましょう。
必要なのは、
- リサーチ
- 商品の出品
- 受注→商品の購入→発送
- 取引完了
といった手順です。1つずつ詳しく解説します。
リサーチ
物販ではリサーチが非常に大事です。無在庫で商品を確保可能で、利益が出る、そしてeBayで売れるものを探していきます。
仕入れ先は、在庫や価格の確認がネットでできるヤフオクやメルカリ、Amazonなどの通販サイトがメインとなります。
商品の出品
商品が決まったら、eBayで出品します。eBayの新規アカウントでの出品には、商品10点まで、商品価格の合計は$500までという出品制限が設けれらています。
10点という制限がありますから、売れやすいものを厳選して出品することが重要です。
この出品制限を解除するには、一定の販売履歴など実績を踏まえて、リミットアップの申請を行う必要があります。
この一定の実績には、期間も影響しますので、出品するなら1日でも早くスタートしましょう。
リミットアップが可能になれば、自動的にその旨がアカウント画面で表示されます。
受注→商品の購入→発送
出品した商品に注文が入ったら、商品を仕入れて発送します。
出品時に、受注から発送まで掛かる日数(ハンドリングタイム)を設定していますので、その期限内に発送しなければなりません。無理のない期限を設定しておくことも大事ですね。
取引完了
購入者の手元に問題なく商品が届けば、取引は完了です。
販売価格から、仕入れ価格や掛かった手数料や送料などの経費を差し引いた金額があなたの利益になります。
eBay無在庫リサーチなど効率化のためのツール
無在庫転売は流れとしては簡単なのですが、実際に1,000点や2,000点といった商品を出品するようになると、その管理が大変です。価格の誤入力など、痛いミスを防ぐためにも、効率化のためのツールは欠かせません。
無在庫リサーチなど、効率化するツールには無料のもの、有料のものがあります。
ここでは、eBay無在庫転売でよく利用されるツールを紹介します。
eBay在庫管理ツール【無料】
無料で利用できるeBAyの在庫管理ツールとしては、「Seller Hub Reports」や「オークタウン for eBay」があります。
「Seller Hub Reports」は、eBayによる公式提供ツール。一括出品だけでなく、発送アイテムの管理やフィードバックの管理など、作業効率をサポートしてくれるツールです。
「オークタウン for eBay」は日本語対応でとても見やすいツールです。こちらもCSV一括出品、一括削除や再出品、よく使うテンプレの保存などができて、作業を効率化できます。
eBay在庫管理ツール【有料】
eBay出品管理ツールとしてよく知られている有料ツール「SAATS Commerce(サッツコマース)」。
クラウド出品管理ツールなので、どこでも端末さえあればログインして利用できます。
在庫管理はもちろん、eBay分析やその他時短になる便利な機能も充実しています。
その他の効率化ツール
この他にも、
- eBayでの商品リサーチに使える「e-Research-Master2」や「WUANTO」
- ヤフオク仕入れに便利な自動入札ツール「Bidmachine」
などの効率化ツールがあります。
→ WUANTO
これらのツールを活用して、出品者としてのランクを下げないよう、在庫管理や価格改定を徹底していきましょう。
eBay無在庫販売で起こりがちなトラブル
eBayでペナルティ対象とならないよう、無在庫販売で起こりがちなトラブルも把握しておきたいですね。
仕入元商品の在庫切れ
無在庫販売で最も心配なのは、仕入元商品の在庫切れ。
出品していたのに、注文が入った途端に出品者都合でキャンセルされたら、非常に印象が悪くなってしまいます。
この失敗を避けるためにも、日頃の確認作業が非常に重要なのです。
仕入元商品の価格高騰
Amazonなどでは、日によって価格が変わることも珍しくありません。
こうした仕入元商品の価格変動をチェックしておかないと、いざというとき赤字になる可能性もあるわけです。
出品者都合のキャンセルはしたくない、赤字も避けたい、となれば、やはり出品情報の更新をこまめにするしかありません。
eBay無在庫販売時の画像掲載
eBayに出品するためには商品の画像が必要です。
eBayに掲載する商品画像にメーカー・業者等の出品ページ画像等を無断で利用することで、トラブルになるケースがあります。
指摘を受けた場合は、迅速に出品を停止、謝罪対応でリスクを回避しましょう。
eBayに無在庫転売で通報などされれば、ペナルティ対象となる可能性もあるのです。無在庫ならではのデメリットですが、他人の画像を勝手に使うのは極力避けたいですね。
eBay無在庫でありがちな困りごと
無在庫出品は手元に商品が無いということで、ありがちな困りごともあります。
配送料算定
eBay輸出では、配送料の算定が利益に大きく影響します。
配送料の算定には、商品の梱包サイズや重量の把握が必須なのですが、手元に商品が無いため、配送料の算定が難しいのです。
公式ページなどで商品自体のサイズは記載がありますが、梱包サイズまでは分かりません。
Amazonでは、商品詳細ページに梱包サイズや梱包重量が記載されていますので、そちらを参考にするという方法があります。ただし、Amazonの記載が正しいとは限らないので、その点は要注意です。
繰り返し販売する商品については正確な記録を残し、以降の出品に役立てましょう。
回答が難しい質問や依頼
eBayで出品していると、商品に関する質問が届くことがあります。
例えば「写真を送ってほしい」といったリクエストや、回答が難しい質問が来ることも。
無在庫だけに、写真を送ることもできませんし、商品ページや取扱説明書などで分かる範囲以外の質問だと答えられません。
こうした場合は、商品が倉庫にあって確認は難しいといった内容で回答するしかないでしょう。
それでも購入してもらえることはあります。あくまでも可能な範囲で迅速丁寧に対応するのがベストです。
eBay無在庫転売をするならアカウントのランク維持を意識しよう
eBayで無在庫販売をすることには、リスクがあります。
これを知らずに挑戦すると、アカウントのランクが落ちてペナルティを課せられてしまいます。
大量の無在庫出品をすれば、その分在庫確認や価格情報の把握にも、修正にも手間が掛かるもの。書品ページの修正を怠れば、アカウントリスクに繋がります。
eBayでの無在庫転売に挑戦するのであれば、ツールなどを活用して手間の掛かる作業を徹底的に効率化する必要があるのです。
無在庫転売で売れる商品を見つけられれば、そこから発生した利益を元手に、有在庫転売にシフトしていくという方法もあります。
安全に着実に資金を増やして、物販での成功を目指しましょう。