eBayを知ろう
「eBay」とは、17億点以上の商品が出品されている、世界最大規模のオークションサイト。2021年第1四半期時点でのアクティブユーザーは1億8,700万人となっています。
ヤフオクの出品数は5,000万点以上ですから、その差は歴然。日本では入手できないレアな商品も多数存在します。
→ eBay
eBayのメリット・デメリット
eBayはアメリカのオークションサイトですから、日本国内の通販とは使い勝手が異なります。メリットやデメリットについて見ていきましょう。
eBayのメリット
日本では、最もポピュラーなアメリカ版のeBayに馴染みがありますが、他にもイギリス版やイタリア版、ドイツ版などのeBayもあり、1つアカウントを持っていれば、どこの国のeBayでも利用できる仕様となっています。
国によって多く扱われる商品も異なるので、それぞれの国の特徴を把握しながら、出品アイテムをチェックしていくのも楽しいものです。
日本に居ながら、様々な国の商品をネットで気軽に購入できるのは大きなメリットですよね。
eBayは年中無休、いつでも新品・中古問わず、膨大なマーケットで商品の購入が可能です。
eBayのデメリット
eBayのデメリットというと、
- 言語の壁
- 商品コンディションなど感覚の違い
- 為替の影響
などが挙げられます。
ただ、翻訳ツールなどを使用すれば言語問題はほぼクリアできますし、その他の点について、情報をしっかり把握しておけば、対策可能です。
英語ができなくても、慣れれば大体の内容が理解できるようになります。
英語が苦手なら「セカイモン」
英語などでのやりとりがどうしても難しい場合は、eBayの公認の日本語サイト「セカイモン」を利用するという選択肢もあります。
代行の手数料は掛かりますが、セカイモンを利用すれば、eBayの商品購入から決済まで、全て日本語だけで対応してもらえます。
セカイモンなら、言語が分からず出品者とのやりとりでストレスを抱える、なんてこともありません。
→ セカイモン
eBayとヤフオクは相性◎
ヤフオクは、レア物やマニアックな商品などが売れやすく、高値も付きやすいので、eBayとの相性がとても良いのです。
eBayには多種多様なジャンルの商品が出品されていますので、ライバルの少ない商品を発掘する楽しみもあります。
eBayの登録や購入方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、まずは登録してどんな商品があるかチェックしてみましょう。
eBay仕入れで売れるもののリサーチ
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eBayで「ヤフオクで売れる商品」を見つけ出すためには、丁寧なリサーチが欠かせません。
ヤフオクで売れるもののリサーチと言えば、オークファンによるリサーチ方法。
ヤフオク出品経験者なら利用したことがあるでしょう。
オークファンでは、無料会員と有料のプレミアム会員があるのですが、無料会員だと過去1ヶ月の履歴しか見ることができず、リサーチとしては不十分。
一方、オークファンプレミアム会員になると、長期的なスパンでの落札価格推移をチェックすることができますし、その他、ヤフオクへの出品に便利なツールの利用も可能です。
月額998円(税込)が掛かりますが、初月無料お試しがあるので、まずは実際に体験して、その重要性を体感してみるとよいでしょう。
オークファンの準備ができたら、
- 検索リサーチ
- 1円出品リサーチ
といった方法で商品を探していきます。
ここで大事なのは、過去に売れた価格の中で、最も低い金額を基準に利益計算することです。少しでも赤字のリスクを避けて仕入れを行ないましょう。
ヤフオクで販売するためのリサーチ方法詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
→ 転売リサーチのコツ|ヤフオク・AMAZONで売れる商品を探せ!
eBay仕入れの注意ポイント
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eBay仕入れでは、海外輸入ならではの、以下のような注意ポイントがあります。
- 日本への配送に対応しているか
- 利益計算と為替レート
- 送料や手数料
- 新品か中古か?コンディションのこと
1つずつ内容をチェックしていきましょう。
日本への配送に対応しているか
eBayでも、全ての商品が日本への配送に対応しているわけではありません。
eBayの出品ページの「Shipping and Payment(配送と支払い)」にて、日本に対応しているかどうか確認しましょう。
「Shipping and Payment」は、それぞれの商品詳細ページで見ることができます。
こちらがeBayの商品ページの一例。
この商品ページを下にスクロールすると、以下のように「Description(商品説明)」の表示があります。コンディションなど商品に関する情報が記載されています。
この「Description」の右隣のタブに「Shipping and Payment」とありますので、これをクリックします。
ここに「Shipping to: Worldwide(発送先:全世界)」とあり、さらに「Change country:」の項目にJapanと表示があります。
「Shipping and handling」は「配送・手数料」のことで、「Standard International Shipping」は「標準的な国際配送」のこと。「Each additional item」は「追加1点につき」という意味になります。
この商品の場合は「標準的な国際配送で日本宛に送料US$5.00で商品を発送」し、かつ「複数注文しても送料の追加は無し」であることが分かります。
ここで「Japan」という選択肢が無い場合は、日本への配送に対応していません。
欲しい商品があったら、まずは日本への配送が可能かどうか確認しましょう。
ただし、直接日本に配送できない場合でも、eBayの購入代行業者を利用すれば、入手可能。現地で代行業者が該当商品を購入、日本に発送してくれます。
利益計算と為替レート
eBay仕入れに限りませんが、輸入転売の利益計算では為替レートの把握が大事です。
円高であれば、輸入販売に有利となりますが、円安であれば、国内仕入れで海外に輸出販売する方が有利。
輸入仕入れでの国内販売、国内仕入れでの輸出販売、どちらもできれば、経済状況に応じた使い分けも可能ですね。
輸入や輸出転売では、ここを把握できていないと正しい利益の計算ができません。
送料や手数料
為替の把握と同様、輸入時は送料や手数料、関税などで掛かる費用の把握も必須です。
例えば、関税は商品カテゴリーや、輸入総額によっても変わってきます。
中には、大きなコストの掛かる商品もありますので、事前にチェックしておかないと赤字になるリスクもあるのです。
輸入時の関税については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ 関税はいくら?個人輸入のコストや注意点を徹底的にわかりやすく解説
新品か中古か?コンディションのこと
日本では、パッケージに傷や凹みがあっただけでクレームになりますが、海外では箱潰れなど日常茶飯事です。
eBayでは、ヤフオクのように個人で出品しているセラーもいますし、新品も中古も商品のコンディションは様々。
新品として販売されていた商品でも、日本ではとても新品として扱えないような商品が届くこともあります。
例えば、Amazonでも中古の商品を購入すると、たまに表示されていたコンディションより悪い、なんてことがありますよね。海外輸入になれば、そんなことがよくあるのです。
中古であっても、その感覚や意識は、日本とは大きくかけ離れていると思っていた方が良いでしょう。
写真や記載されているコンディションだけでなく、傷みや不具合がないか、動作確認はできているか、付属品は不足していないか、など、事前にしっかり確認し、不安を解消したうえで仕入れを行うことをおすすめします。
例えば、新品で販売しようと思っていたのに実は開封されていた、外箱が破れていた、なんてことになれば、中古品として売ることになり、赤字リスクもありますよね。
輸入販売では、この感覚の違いを把握していないと大きなリスクとなる可能性があるのです。
eBay優良セラーを見つけよう
輸入販売のリスクを回避するコツは、極力良いセラーから購入することです。
eBayのセラー評価は、商品ページの「Seller information」で見ることができます。
セラー名の右横にある、カッコ内の数値が評価数で、その下に記載のパーセンテージは「過去12ヶ月間の良い評価が占める割合」を示しています。このセラーは1404の評価数があり、過去12ヶ月間、良い評価が100%、ということですね。
評価数もパーセンテージも数値が高いほど信頼性があります。目安としては、評価数が1,000以上、パーセンテージが95%以上のセラーであれば、ほぼ心配は無いでしょう。
セラー名の部分をクリックすれば、その他の出品商品もまとめてチェック可能。
お気に入りのセラーは、評価の下の「Save this seller」で保存することもできます。
eBayからの個人輸入は難しい?
eBayでは、eBayのアカウントや、支払いに必要なPaypalのアカウントさえ持っていれば、比較的簡単に個人輸入にチャレンジできます。
英語ができなくても、Google翻訳ツールなど使えば大体の内容は把握可能。
日本に配送してもらえるか、送料はいくらか、といったところをチェックしてチャレンジしてみましょう。
海外からの輸入に初めてチャレンジするときは、コンパクトで送料が安いもの、できれば関税が免税となるような商品で試してみることをおすすめします。
原則、課税価格が1万円以下の場合、関税、消費税・地方消費税が免除されます。ただし、ニット衣類や革のバッグなど免税の対象外になるものもあるので把握しておきましょう。
→ 税関HP
実際に利用して全体の仕組みが分かれば、あとは関税や手数料、為替などの動きを把握しながら、輸入量を増やしていくといいですね。
eBay仕入れでありがちなトラブル
eBay仕入れでありがちなトラブルというと、
- 商品が届かない
- 商品説明と異なる
- 輸入禁止・輸入規制
- 偽物
といったものが挙げられます。
商品が届かない
輸入の場合、商品が届くまでどうしても日数が掛かります。
購入履歴から追跡番号が分かれば、自身で状況を見ることができますが、分からない場合はセラーに直接連絡してみましょう。
eBayの購入履歴は「My eBay」→「Purchases(購入履歴)」で確認できます。
Paypalで支払いをしている場合は「買い手保護制度」があります。万が一、セラーと連絡が取れない場合など、返金対応してもらえるので、Paypalに問合せてみましょう。
商品説明と異なる
日本でもありがちなことですが、海外輸入で商品違いや説明と異なるケースは諦めるしかない場合も。
返品交換など対応してもらえるとしても、返送にもコストが掛かり厳しい場合もあるでしょう。状況に応じて、セラーと相談、解決していくしかありません。
こうしたやりとりが発生する場合は、代行業者がいてくれると安心ですね。
輸入禁止・輸入規制
輸入禁止や規制のある商品はもちろんですが、ヤフオクなど販売するプラットフォームで独自に出品禁止や規制がされている商品もあります。
そもそも法律や条例等によって輸入できない、規制された商品であれば関税で没収されてしまいますし、輸入できても販売することができなければ損失になります。
くれぐれもこうした規制に該当しないか、確認した上で仕入れを行ないましょう。
最悪、逮捕される可能性もあるのです。
偽物
ブランド商品などの偽物は、輸入でも問題になりますし、それを販売すればあなたが法に触れることになります。
偽物が流通しているような商品を、海外輸入で販売するのはリスクが高いと心得ておきましょう。
万が一、偽物と気付かず日本で販売してしまった場合、アカウント停止になる可能性が大。模倣品や海賊版を扱っていれば、販売サイトやメーカー、警察に通報されることもあるのです。「知らなかった」で済むことではありません。
eBayでは、発送される国・地域も様々。偽物が横行しているような国もあるので、リスクありの仕入れをしてしまわないよう、十分注意してください。
eBay購入代行で効率化
eBayからの仕入れでは、日本では入手できないものなど、多種多様な商品が揃います。
ただし、言語の壁や利益計算の難しさなど、日本の国内転売よりハードルは高いですよね。
そのハードルを回避するためには、eBay輸入代行などを活用して効率化するのがベスト。
代行業者に手間の掛かる作業を任せることができれば、商品リサーチに集中できます。
最初は少しずつ仕入れをして、仕入れのコツを掴んできたら、代行業者の利用など効率化を図りながら、仕入れを増やし、安定した売上を出せるようにしていきたいですね。
eBayで仕入れた商品をヤフオクで販売する
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eBayで無事に商品を仕入れることができたら、商品の検品を忘れずに行ない、ヤフオクで出品します。
ヤフオクのオークション出品では、
- 1円出品
- 即決価格
の2通りあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、商品に応じて使い分けましょう。
ヤフオクで出品する際は、
- 魅力的な商品画像
- 検索を意識したタイトル付け
- 入金・発送の選択肢を複数設定
- 正確なカテゴリー選択
- 出品タイミングや終了時間設定
など、売れやすくするための工夫をすることも忘れずに。