メルカリで商品画像を転載するのは原則NG
メルカリでは、トラブルなどを防ぐため、メルカリ外のサイト等や他会員の掲載している画像・文章の転載は原則禁止です。
引用元:他会員が撮影した画像や、メルカリ外にある画像/文章などを無断で使用すること(禁止されている行為)
メルカリではオンラインフリマの形式上、購入前に実際の商品を手にとって確認できないため、出品の際は、商品の状態がわかるように写真の掲載を義務付けられています。出品時に商品画像を掲載していないと、禁止行為になってしまうため注意してください。
しかし、出品の際に他人の画像等を勝手にコピーして転載するのは原則としてNG行為です。各メーカーやブランド、実店舗などがネット上に掲載している画像などを無断でコピーして使用するのは絶対にやめましょう。
もし事務局が合理的な理由に基づき、転載などの禁止行為と判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置をとる場合があるため注意しなければなりません。事務局が問題のある行為と判断する基準は以下の通りです。
- 実物の画像が掲載されていない
- 掲載されているのがすべて転載画像である
- 画質が粗いなど、商品の状態を正確に把握できない
- その他、事務局が不適切と判断したもの
引用元:商品の状態がわかる画像を掲載しないこと(禁止されている行為) - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ(※別タブで開きます)
例外として、実物の画像を掲載していなくても違反にならないのは以下のケースです。
- オーダーメイド品のサンプル写真
オーダーメイドの商品に関しては、試作品(商品サンプル)を商品写真として掲載しての出品が可能です。オーダーメイド品では、購入者が完成時の状態をイメージできるよう、必ず試供品(商品サンプル)の画像を掲載する必要があります。
引用元:試作品(商品サンプル)の掲載がないオーダーメイド品(禁止されている出品物) - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ(※別タブで開きます)
ブランド品を出品する場合は、ブランド名を含むニックネームの画像を掲載するか、プロフィールにブランドのロゴ画像の設定が必要です。出品する商品は、画像で掲載したブランドに関連する製品でなければなりません。
引用元:その他、不適切と判断される行為(禁止されている行為) - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ(※別タブで開きます)
メルカリで商品画像を転載するのがバレるとどうなる?
万一、メルカリで転載画像を使ってしまい、他のユーザーにバレてしまったケースでは、どのような対応がとられるのかを解説します。メルカリで転載画像がバレた場合の流れは以下の通りです。
メルカリでの画像転載への対応について、詳しくみていきましょう。
メルカリ事務局に通報される
メルカリでは、利用規約(ガイドライン)に反する行為があった場合、発見したユーザーによって運営事務局に通報される恐れがあります。通報後、事務局にガイドライン違反と判断されてしまうと、メルカリの利用制限やアカウント停止などのペナルティを受ける場合があるため、注意が必要です。悪質なケースでは、アカウント停止(強制退会)のように取り返しのつかない結果になる可能性もあります。メルカリでの画像転載は非常に危険な行為といえるでしょう。
利用制限については、詳しく解説した記事がありますのでそちらも参考にしてください。
(関連)メルカリの利用制限はなぜ起きる?解除方法・原因・期間などを解説
警察へ被害届を提出される
画像の無断転載は、法律上、著作権侵害に該当する可能性があります。画像転載は、メルカリの規約違反だけにとどまらず、立派な犯罪行為にあたるため注意してください。転載被害を受けた側は、警察に被害届を出したり、刑事告訴を行って刑事責任を追及したりするなどが可能です。
著作権法第119条では、著作権違反に対して、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方を罰則として定めています。
著作権法119条
著作権、出版権又は著作隣接権を侵害した者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
引用元:著作権法 | e-Gov法令検索(※別タブで開きます)
メルカリの転載程度であれば、警察が被害届を受理する可能性は低く、実際に罰則を受けるケースはほとんどないと考えられるでしょう。しかし、メルカリの画像転載は、刑事罰に問われる恐れもある行為だと認識しておく必要があります。
損害賠償を請求される
無断転載による著作権侵害に対しては、刑事責任とは別に、民事責任も追及できます。民事責任とは、具体的には、権利の侵害に対する損害賠償の請求です。
過去には、メルカリではないものの、実際にインターネット上などでの無断転載に関して、損害賠償請求を巡る裁判が行われた例もあります。以下、一例として過去の判例をみてみましょう。
ハワイアン・アート・ネットワーク事件は、旅行会社が自社ブログにプロの写真家が撮影した写真を無断転載したため裁判になった事例です。
ハワイアン・アート・ネットワーク事件
裁判の概要:ハワイアン・アート・ネットワーク社が著作権を有する写真がインターネット上のブログに無断掲載された事件
損害賠償の請求額:約74万7,000円
実際の損害賠償額:約15万円
引用元:https://shohyo.hanrei.jp/hanrei/tm/9999.html(※別タブで開きます)
過去の判例では、著作権侵害の損害賠償額は、おおむね100万円以内におさまっているケースが多くなっています。ただ、実際の賠償金額については、無断転載の内容によりケースバイケースです。
また、刑事罰と同じように、メルカリの転載程度なら、たとえ裁判になっても損害賠償が大きな金額にはならない可能性もあるでしょう。しかし、メルカリで取引する以上、画像転載は訴訟や損害賠償の支払いに発展する恐れもある行為だと認識しておかなければなりません。
メルカリで商品画像の転載が違反になるケース4つ
メルカリで商品画像の転載が違反と判断されるのはどのようなケースかを解説します。メルカリで禁止されている画像の転載は、主に以下の4つの場合です。
それぞれのケースについて、詳しくみていきましょう。
他の出品者の画像を転載する場合
他のメルカリ会員が撮影した画像や、メルカリ外にある画像・文章などを無断で自分の出品に使用する行為です。
メルカリではトラブルの原因になるため、他のメルカリユーザーが作成した画像やメルカリ外のサイト等にある文章・画像などを無断で使用する行為は禁止されているため、規約違反にあたります。
引用元:他会員が撮影した画像や、メルカリ外にある画像/文章などを無断で使用すること(禁止されている行為)(※別タブで開きます)
そもそも、メルカリで画像が必要とされているのは、インターネット上での取引で、商品の状態を実際に確かめられないのが理由です。そのため、自分が出品する商品以外の画像を掲載しても意味がありません。
引用元:商品の状態がわかる画像を掲載しないこと(禁止されている行為) - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ(※別タブで開きます)
事務局が合理的な理由から禁止行為に該当すると判断したケースでは、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置をとる可能性があります。
仕入れた先から無断で画像を転載する場合
実店舗やオンラインショップから購入した商品を販売する場合に、仕入れ先ショップのホームページなどに掲載されている画像を無断転載する行為です。もとのショップの画像ではあっても、メルカリに出品する場合は、仕入れ先とは無関係のため勝手に掲載はできません。メルカリに出品する場合は、購入後については他のサイトの画像ではなく、自分で撮った写真を使う必要があります。
SNSから無断で画像を転載する場合
自分が出品するのと同じ商品を使っている人がXやInstagramなどのSNSにあげている画像を無断転載する行為です。メルカリのルールでは、メルカリ外の画像・文章の転載は禁止行為にあたるため、SNSからの無断転載も規約違反に該当します。
メーカー・ブランドの画像を転載する場合
出品する商品を販売しているメーカーやブランドの公式ページなどに掲載されている商品写真を無断で転載する行為です。公式サイトからの画像なら引用しても許されると考えている人もいるかもしれません。しかし、購入したショップの画像を転載するのと同様に、販売元の画像であっても、自分で撮影した画像以外を掲載するやり方は無断転載扱いになります。
メルカリで商品画像の転載が違反にならないケース
メルカリで商品画像の転載を行っても、なかには、規約違反と判断されないケースも存在します。
商品画像の転載が違反にならないのは、メーカー・ブランドから使用許諾を得ている場合です。要するに、無断で転載するのが違反にあたるのであって、きちんと許可をとっていれば、規約違反にはあたりません。
たとえば、中国から商品を輸入する場合、中国の業者がOKするケースも多く、無断転載にならずに画像を使用可能です。メーカー・ブランドの商品写真があれば、出品時に購入ユーザーへのアピールにもつながります。許可をもらえる可能性もあるため、中国などから商品を購入する場合は、実際に交渉すると良いでしょう。
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メルカリで商品画像の転載が多い理由
メルカリでは、ショッピングサイトから無断転載されたような商品画像をよく見かけたり、特別な商品でなくても、一般人の出品している画像が無断転載されてしまったりするケースも多くなっています。
メルカリの画像が無断転載される主な理由は、以下の通りです。
- 画像を用意するのが面倒
- 無在庫転売を行っている(商品が手元にない状態での出品です。実際の商品がないため、画像を用意するには転載するしかありません)
- 偽ECサイトなどの詐欺サイトに利用するため
自分で写真を撮るのをめんどくさがっているケースから、犯罪に関わる場合までさまざまな理由があります。
メルカリで無断転載が多い理由として、メルカリ運営には著作権違反を判断しにくい点があげられるでしょう。
そもそも、画像の著作権は、メルカリではなく画像の撮影者にあります。メルカリで禁止されているのは、画像の無断転載であり、著作権者に許可を得ているなら、画像を転載してもかまわないわけです。メルカリ運営には、掲載されている画像が無断転載されたものなのか、きちんと許可を得ているのか、客観的に区別できません。ユーザーから通報や著作権者からの訴えがない限りは、無断転載画像に対しても対応できないのです。
法律上でも、著作権法は親告罪にあたるため、被害者が届け出ない限り、警察の取り締まりなどは行われません。結果、無断転載画像を使用しても、何も起こらないケースが多くなり、メルカリでは多くの転載画像が放置される状態になっているといえるでしょう。
メルカリでの画像の無断転載に関するよくある質問
ここからは、以下のような、メルカリでの画像の無断転載に関するよくある質問について回答します。
- メルカリで自分の画像が無断転載された場合の対応は?
- メルカリで画像を転載されないための対策は?
それぞれの質問と回答を詳しくみていきましょう。
メルカリで自分の画像が無断転載された場合の対応は?
反対に自分の撮影した写真がメルカリで無断転用されてしまった場合の対処法を解説します。
自分の画像がパクられているのを発見した場合は、メルカリの運営に通報してください。Amazonなど外部サイトに転載されているケースでは、該当サイトの運営にも通報が必要です。
しかし、通報の前に、まずは証拠を残しておく必要があります。自分の画像がパクられたのを見つけた場合、一刻も早く運営に通報したくなるかもしれません。しかし、慌てず、はじめに相手の情報を控えておくのが重要です。
メルカリの無断転載は、いつでも削除したり、出品を取り消したりできるため、運営に通報する前に現在の情報を証拠として記録しておく必要があります。具体的には、以下の情報を控えておきましょう。
- 画像が転載されているページのスクリーンショット(転載画像と出品者の名前)
- 出品されている商品ページのURL
- 出品しているユーザーのURL
スクリーンショットを撮る場合は、スマホアプリよりもパソコンを使うほうがやりやすいかもしれません。
証拠を取ったら、次は通報です。メルカリ運営に無断転載を通報する方法は2種類があります。
- マイページから運営に問い合わせを行う
- 商品ページから通報する
それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
マイページから運営に問い合わせを行う
メルカリアプリのマイページから通報する方法で、詳しい手順は、以下の通りです。
- メルカリアプリの「マイページ」から「ヘルプセンター」を選択
- ガイドのなかから状況に沿った項目を選択
- ページの一番下にある「お問い合わせはこちら」をタップして問い合わせ画面に移動
- 問い合わせの内容と商品URLを記載し、スクリーンショットを添付して送信
- 問い合わせ後は、数日以内にメルカリ運営からの返信が届く
運営からの返信では、転載されている商品のIDや出品者名など、さらに詳しい情報を教えてほしいといわれる場合もあります。
商品ページから通報する
運営への通報には、商品ページから直接行う方法もあります。詳しい手順は、以下の通りです。
- 無断転載が行われている商品ページの「通報」を選択
- 「事務所に報告する」をタップ
- 報告の理由を選択(無断転載の項目はないため、一番下にある「その他」を選択)
- マイページから問い合わせる場合と同様に、報告内容の詳細を記載
メルカリで画像を転載されないための対策は?
メルカリで画像を無断転載されないようにするための対策としては、画像に加工を施すと良いでしょう。代表的なのが、商品写真の上に自分の名前(メルカリでのニックネーム)を被せる方法です。
メルカリアプリには、デフォルトで画像加工機能が備わっているため、誰でも手軽に画像への対策が可能になります。アプリでの加工手順は、以下の通りです。
- 出品から画像を選択し、下にある「加工」を選ぶ
- 「絵筆」を選択
- 色と太さを選択
- 自分の名前など文字を記入する
文字を被せる場合は、商品が見えにくくならないように注意しましょう。かといって、文字が画像に少し被っているだけだと抑止力にならないため、うまく調整する必要があります。
画像に透かしを入れるなど、さらに凝った加工を施す場合は、専用の画像編集ソフトなどを使用してください。
メルカリの画像を転載したい場合はきちんと許可を取ろう!
この記事では、メルカリで画像を転載する際の注意点について詳しく解説しました。
- 他の出品者の画像
- 仕入れ先の画像
- SNSの画像
- メーカー・ブランドの画像
上記の画像を転載したい場合は必ず許可を取るようにしましょう。
メルカリの規約違反やメルカリ物販で月5万円稼ぐ方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
(関連)メルカリ転売は原則違法ではない!違法になる事例とケースを具体的に紹介
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