メルカリShops(ショップス)とは?通常のメルカリとの違い

メルカリShops(ショップス)とは、メルカリ内に本格的なネットショップを開設できるサービスです。
通常のメルカリが個人の不用品販売を想定しているのに対し、メルカリShopsは事業者向けに設計されています。
【サポート機能例】
- 在庫管理が楽になる機能が使える
- 値下げ交渉がなくなる
- 複数のスタッフで運営ができる
以下の記事では、通常のメルカリとの機能の違いや利用者の声などがわかるので、自分に合うサービスを選ぶヒントにしてみてください。
(関連)メルカリとメルカリショップの違い|どっちが売れるか利用者の声を聞いてみた
メルカリShops(ショップス)開設の前に|必要なものをチェックリストで確認

メルカリShopsの開設に必要な書類は個人事業主と法人で異なります。申請前にチェックリストで準備物を確認しましょう。
(参考)メルカリShops公式|ショップ開設に必要な情報や準備するもの(※別タブで開きます)
【個人事業主】のメルカリShops(ショップス)申請に必要なもの

個人事業主の登録には、確定申告書類やe-Tax情報などの事業証明書類が必要です。申請画面はアップロード専用なので、以下を事前に写真フォルダへ保存しておきましょう。
【アップロードが必要なもの】
◎全員必要
- 過去2年以内の所得税青色申告決算書
- 税務署への提出を証明できるキャプチャ
- 本人確認書類の画像(運転免許証など)
〇該当する人のみ必要
- 実店舗の写真(店舗販売している場合)
- 古物商許可証や酒類などの販売業免許など、許認可に関する書類(該当商品を販売する場合のみ)
- 仕入伝票、請求書、納品書など(ブランド品を扱う場合のみ)
【入力が必要な情報】※全員必要
- e-Tax利用者識別番号(16桁)
- 販売実績があるECサイトURL(BASE・Amazonなど)
- 取扱商品カテゴリーと説明
- 運営者情報(氏名・住所・生年月日・連絡先)
- ショップ名・屋号(変更可)
- 特定商取引法表記(事業所住所・電話番号)
- 配送設定(発送日数・返品対応・越境EC可否)
- 振込先口座情報
【法人】のメルカリShops(ショップス)申請に必要なもの

法人のメルカリShops申請は、個人事業主と比べて提出書類は少なめですが、法人情報の入力項目が多くなります。
【アップロードが必要なもの】
〇該当する法人のみ必要
- 古物商許可証や酒類などの販売業免許など、許認可に関する書類(該当商品を販売する場合のみ)
- 仕入伝票、請求書、納品書など(ブランド品を扱う場合のみ)
【入力が必要な情報】
◎全員必要
- 販売する予定の商品情報(カテゴリーとその説明)
- 法人番号、事業者名、事業所の所在地、設立年月日、代表電話番号、資本金、年商、従業員数、事業内容、ホームページURL(※URLのみ任意)
- 代表者の氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス
- ショップ名(後から変更可)
- 問い合わせ対応時間、発送までのリードタイム、返品について、越境ECの対応可否
- 銀行口座情報
他の業務に支障が出ないように、申請時間は余裕を持って確保しましょう。
【個人事業主向け】メルカリShops(ショップス)開設・登録の全手順を画像付きで解説

準備が整ったら、メルカリShopsの申し込みページにアクセスして、申請を進めましょう。まずは、個人事業主の場合から解説します。
【申し込みページへのアクセス手順】
- ホーム画面右上のアイコンをタップ
- マイページの一番下「サービス」のところにある「メルカリShops」をタップ
- 「ショップ申し込み」をタップ
(参考)メルカリShops公式|ショップの開設申し込み方法(※別タブで開きます)
ステップ1:基本情報を入力する
はじめに、事業者としての証明書類と販売予定の商品を登録します。
ここが、最も手間のかかる項目です。不備があると審査が遅れるため慎重に進めましょう。
①「個人事業主」を選択して「次へ」をタップ

②手続きに必要な書類の案内が出るので、確認して「次へ」をタップ

③青色申告決算書と受信通知を添付して、下にスクロールする
書類は全ページ添付し、税務署が受理したとわかる部分(提出日や利用者識別番号など)が明確に写っているか確認しましょう。

ちなみに、「税務署への提出を証明できるキャプチャなど」とは、下の画像ような、税務署からの確定申告書の受信通知を指します。

要するに、青色申告決算書が「本当に税務署に提出されたものかどうか」が見られるということですね。
④「利用者識別番号」と「メルカリShops以外の販路情報」を入力して、「次へ」をタップ

【重要】
メルカリShopsの申請には、ECサイト(BASE・Amazonなど)での販売実績か実店舗が必須です。 販売実績がない方は、BASEなどで一旦ショップを作って数点出品後に申請する必要が出てきます。
また、ECサイトのURLを入力する場合、特定商取引法に基づく表記(事業者名・住所・電話番号)が確認できないページを申告すると審査落ちするので要注意!
⑤「販売する商品カテゴリー」と「販売予定の商品」を入力する

「商品カテゴリー」は、下の画像の選択肢から選べます。入力したら、スクロールして「許認可についての確認」に進みましょう。

⑥「許認可についての確認」で、許認可が必要な商品かどうかを選択する
例として、「はい、該当する商品があります」→「中古品販売」を選択してみますね。

すると、以下のように仕入れ先を聞かれるので、該当する項目を選択しましょう。

⑦「画像をアップロード」をタップして古物商許可証をアップロードします。完了したら「次へ」をタップ

⑧利用規約とプライバシーポリシーを確認してチェックを入れる

これで基本情報の入力は完了です。
ステップ2:運営者情報を入力する
運営者情報は、必ず免許証などの本人確認書類と一致するように正確に入力しましょう。
①上から氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレスを入力して「次へ」をタップ

②本人確認書類を選んで画像をアップロード
【ポイント】
本人確認書類は、運転免許証・住民基本台帳カード・住民票・パスポートが利用可能です。
(※マイナンバーカードは不可)
ここでは、運転免許証を選択して進めます。

運転免許証は、表面と裏面の両方をアップロードする必要があります。

アップロードが完了したら、情報に誤りがないかを確認します。
③画像に問題がなければ、チェックを入れて「次へ」をタップ
画像が不鮮明な場合や切れている場合は、再撮影が必要です。
ステップ3:ショップ情報を入力する
次は、お店づくりの第一歩となる、ネットショップの基本情報を設定していきましょう。
①「ショップ名」と「ショップ説明(任意)」を入力(変更可能なので仮でもOK)

②ショップの運営者情報を入力
上から屋号(任意)・事業所の所在地・電話番号を入力して、下にスクロールします。

③電話番号まで入力したら「運営者情報の取り扱いについての確認」を読み、チェックを入れて「次へ」をタップ

④「問い合わせ対応可能時間」や「販売価格」など、ショップ情報を入力

⑤「越境ECの受付」まで入力できたら「次へ」をタップ

メルカリShopsでは越境ECも可能ですが、関税など国内とは違う手続きやコストが発生するため、まずは「受け付けない」に設定することをおすすめします。
ステップ4:銀行口座を登録して確認・申請する
最後に、売上金の振込先となる銀行口座を登録します。
①口座情報を上から順に入力

②口座情報の入力が終わったら「次へ」をタップして、確認画面へ進む

③これまで入力した情報が表示されるので、誤りがないか確認

④登録した情報に誤りがなければ、「同意してお申し込みを完了」をタップ

お疲れ様でした! これでメルカリShopsへの申請(個人事業主版)は完了です。あとは審査結果のメールを待ちましょう。
【法人向け】メルカリShops(ショップス)開設・登録の全手順を画像付きで解説

法人の開設手順は個人事業主とほぼ同じですが、事業者情報の入力項目が増えます。
早速、具体的な流れを見ていきましょう!
ステップ1:基本情報を入力する
①事業種別で「法人」を選択して、「次へ」をタップ

②手続きに必要なものの案内を確認後、「次へ」をタップ

そのあとは、個人事業主の手順「ステップ1:基本情報を入力する」とだいたい同じ内容で入力を進めます。
ステップ2:事業者情報を入力する
①法人名と郵便番号を入力して「次へ」をタップ

②該当する法人を選択して「次へ」をタップ(手動で入力もできます)

③事業者情報を上から順に入力
事業者名・設立年月日・資本金・年商・従業員数・事業内容などの入力が必要です。

④「商標登記・法人登記情報についての確認」にチェックを入れて「次へ」をタップ

これで、事業者情報の入力は完了です。
ステップ3:代表者情報を入力する
代表者情報は、登記簿の記載に合わせて一言一句正しく入力しましょう。
①上から順に、氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレスを入力

②全ての項目を入力したら「次へ」をタップして完了

ステップ4:ショップ情報を入力する
ショップ情報の入力は、個人事業主の手順「ステップ3:ショップ情報を入力する」と同じなので、リンク先の段落を参照してください。
ステップ5:法人口座を登録して確認・申請する
①法人口座を登記簿どおりの正式な事業者名で登録する

銀行口座名は30文字以上は入力できません。文字数を超える場合は「カブシキガイシャ(株式会社)」を「カ)」と表記して対応しましょう。
(参考)メルカリShops公式|口座名義が30文字に収まらない(※別タブで開きます)
②入力した内容を確認画面でチェックして問題なければ、「同意してお申し込みを完了」をタップ

③誤りがなければ「同意してお申し込みを完了」をタップ

これで、法人版の申請は完了です。お疲れさまでした!
メルカリShops(ショップス)の審査について

メルカリShopsは、審査に落ちても原因を修正すれば再申請可能です。審査期間と通らない理由・対策を知っておきましょう。
審査にかかる期間は?「審査結果のお知らせ」はいつ来る?
審査期間は通常即日〜3営業日です。
完了すると登録メールアドレスに「審査結果のお知らせ」が届くため「mercari-shops.com」からのメールを受信できるように設定にしておきましょう。
(参考)メルカリShops公式|ショップの開設申し込み結果が届かない(※別タブで開きます)
アドレスの入力ミスは「メルカリShopsの申し込み情報を変更する方法」の手順で修正依頼が可能です。それでも来ない場合は、申請が混雑している可能性があるため数日待ちましょう。
開設できない?メルカリShops(ショップス)の審査に通らない理由と再申請の対策
メルカリShopsの審査に落ちる場合、主な原因は以下の通りです。
【審査に通らない原因】
- 本人確認書類と入力情報が違う
- 本人確認書類の写真が不鮮明
- 販売禁止商品を扱おうとしている
- 銀行口座情報に誤りがある
とはいえ、これらの原因を修正すれば再申請が可能です。審査結果メールに理由が記載されている場合もあるため、内容を確認して対応しましょう。
ただ、メルカリShopsは以前と比べて審査基準が厳しくなっています。具体的には、「どこの・だれが・何を販売しているのか」が明確であることに加えて、メルカリ側の総合的な判断で開設可否が決まります。
審査が厳しくなった背景事情は、以下の記事で詳しく解説しています。メルカリを継続して利用するために重要な情報なので、ぜひ確認しておいてくださいね。
(関連)メルカリ利用規約ショック!メルカリShops(ショップス)で販売を続けるべき?
(参考)メルカリShops公式|ショップの開設申し込みが棄却された(※別タブで開きます)
よくある質問【FAQ】

メルカリShopsの開設条件について、特に多い質問を以下にまとめました。
メルカリショップは個人でも開設できますか?
以前は可能でしたが、2025年12月現在は純粋な「個人」としての開設はできません(個人事業主 or 法人のみ)。
開業届を提出した上で、確定申告を青色申告にすれば個人事業主として申請できますが、申請には「過去2年以内の青色申告決算書」が必要なので今すぐというわけにはいかないですね…。
準備を進めつつ、メルカリの個人アカウントで経験を積んでおきましょう。
開業届は必要ですか?
メルカリShopsの開設手続きで、開業届の提出を求められることはありません。
ただし、個人事業主として登録するには、開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出し、実際に青色申告で確定申告していることが前提となります。
そして、申請時は過去2年以内の青色申告決算書とe-Tax情報の提出が必要なので、事実上開業届は必須です。
開設に費用はかかりますか?
初期費用や月額費用は一切かかりません。
【発生する費用は2つだけ】
- 販売手数料:売上の10%
- 振込手数料:200円/回(振込が完了した場合のみ発生)
さらに、月間2,300万人の利用者に商品が表示されるため、広告費をかけずに低コストで運用できます。
メルカリShops(ショップス)でネットショップを始めよう!
今回は、現在のメルカリShopsの開設手順と、審査のポイントについて解説しました。
重要なのは、メルカリShopsは「すでに事業を営み、青色申告を行っている個人事業主、または法人」でないと開設できないという点です。
もしあなたが条件を満たしているなら、この記事で解説した手順に沿って、ぜひ開設してみてください。それさえできれば、メルカリの強力な集客力は、あなたのビジネスの大きな追い風となるはずです。
無事にメルカリShopsを開設できた、あるいは、これから本格的に物販を始めたい、という方へ。
物販総合研究所では、メルカリで売上を伸ばすための具体的なノウハウを詰め込んだ「メルカリ物販マニュアル」を、今だけ無料でプレゼントしています。メルカリで稼ぐ仕組みを存分に解説したので、ぜひ以下のバナーをクリックしてダウンロードしておいてくださいね!







