コストコはアメリカ発の完全会員制チェーン店です。
業務用サイズのビッグな商品が多く、いろいろな品物を激安かつ大量に仕入れることができるお店です。
そのため、転売のための仕入れ先としても、実用性の高いお店であるといえます。
ただ、コストコの転売に興味がある人は、本当に儲かるのかどうか不安な人も多いはず。
そこで今回は、コストコの転売で利益を上げるためのコツやポイントについて解説します。
コストコ転売のポイントを理解しよう

コストコは、普通の小売店や業務用スーパーなどとは一風変わったお店です。
コストコを転売に利用する際も、コストコならではのポイントを理解しておく必要があります。
まずは、通常の小売店とは異なるコストコ転売の特徴について知っておきましょう。
コストコ転売の特徴とは
コストコはアメリカで生まれた小売りチェーン店です。
倉庫をそのまま店舗にしたような内装に特徴があり、物流コストをカットすることでさまざまな商品を激安で購入することができます。
もちろん、倉庫のような店舗の内装も特徴的ではありますが、コストコの代名詞は何といっても会員制であるということです。
会員制というシステムによって、消費者は一定の金額を年会費として払うことになります。
ただ、その分だけ商品を安く購入でき、年会費以上の恩恵を消費者に還元するという仕組みになっています。
会員制で年会費が必要というシステムは、他の小売店や量販店には見られないコストコならではの特徴です。
そのうえ、コストコは日本全国に26店舗しかありません。
転売にとって、自分と同じ商品を扱う人が少ないことは大きな恩恵です。
会員制という特殊なシステムや、展開する店舗数の少なさは転売のライバルを減らすことにつながります。
つまり、コストコで転売することは、ライバルが少ない傾向にあるという点でメリットです。
また、コストコは自社のオリジナル製品を多く取り扱っている店舗でもあります。
オリジナル製品は特定のお店でしか手に入らないため、その分だけ希少価値の高さがあります。
しかも、コストコのオリジナル製品は人気が高く、回転率が良い点も大きな特徴です。
回転率が良い商品を大量に仕入れられるので、転売にとっても大きな恩恵があるのです。
開店セールや決算セールを利用すれば、高利益が見込める商品を割安で仕入れることもできるでしょう。
普通の小売店や量販店の場合、転売するために商品を大量購入するのは少し勇気がいることでもあります。
店員に嫌な顔をされることもありますし、周りの目も気になるところです。
しかし、コストコは卸店でもあるため、そもそも大量に仕入れるのが普通です。
そのため、転売のために商品を大量購入しても、嫌な顔をされる心配もなく、安心して商品を仕入れることができる点も特徴だといえます。
コストコの会員の特徴
コストコの会員には、誰でも無条件でなれるわけではありません。
まず、会員になるためには18歳以上であることが第一条件になります。
また、会員になるためには年会費の支払いも必要です。
コストコの会員には2種類あり、「ビジネスメンバー」と「ゴールドスター」という会員資格があります。
ビジネスメンバーは法人会員のことで、事業者などの法人のみが申し込める会員カードです。
一方、ゴールドスターは個人会員で、18歳以上であれば誰でも申し込めるタイプです。
この2種類では資格だけでなく年会費も異なり、ゴールドスターが税抜き4400円なのに対して、ビジネスメンバーは税抜き3850円と少し安い価格になっています。
コストコ会員になるためには、店舗で申込書を書いてその場で会員カードを受け取る方法と、webサイトで申し込みをした後に店舗で会員カードを受け取る方法があります。
コストコにはオンライン通販もありますが、オンラインショップを利用する際も会員であることが条件です。
つまり、いずれにしても会員になるためにはコストコに一度は行く必要があるということです。
ただ、コストコの会員カードを持っていれば、1枚のカードで自分を含めた大人3人までなら入店することができます。
高校生や18歳未満は会員にはなれませんが、会員カードを持っている大人と同伴であれば入店自体は何人でも可能です。
コストコの転売で儲かるためのポイント
コストコで転売するなら、セールのタイミングを見計らって仕入れるのがポイントです。
特にコストコでは、決算時に大規模なセールが行われる傾向にあります。
コストコの決算セールでは、大量の商品が大幅な値引き価格で販売されるため、めぼしい商品を割安で仕入れることができます。
Amazonのモノレートなどで売れ筋商品を確認しておけば、売れやすい商品を効率的かつ大量に仕入れることができるでしょう。
また、コストコで転売商品を買う際は、値札に付いている数種類のマークにも注目しておきたいところです。
コストコに並んでいる商品の値札には、バーコードの右上に「*」や「+」、「I」といったマークが刻印されています。
このマークは商品の入荷情報を表すもので、たとえば「*」の印が入っている商品は、次回入荷がないということを意味しています。
一方、「+」のマークが印字されているのは、次回入荷未定の商品です。
つまり、「*」や「+」のマークの商品は、ほぼ現品限りであることを表しています。
そのため、大幅な値引き価格で売られていることが多いのです。
「*」や「+」とは異なり、「I」のマークは入荷情報を表す記号ではありません。
単に商品の特徴説明が記載されていることを表す記号に過ぎないため、転売には関係がないマークです。
いずれにしても、転売の仕入れのために商品を見るなら、バーコードの「*」や「+」マークに注目しておくと、高利益が見込める希少な商品を見つけやすくなります。
ただし、コストコで値引きされている商品は、他のお店でも値引き価格で売られていることがあります。
この場合、Amazonなどですぐに売りに出しても、ライバルも同じように安価で購入した商品を売りに出していることがあるため、結果的に安い価格を付けられてしまうことが多いです。
もし、仕入れた商品がコンスタントに売れるような商品であった場合は、すぐに売ってしまうのではなく一旦寝かせておくというのも転売テクニックのひとつです。
一方、独自の販売網を持っているなど、他のライバルに先駆けて売り抜けできる場合は早めに売りに出したほうが良い場合もあります。
このように、転売では商品の性質や自身の販売能力などを鑑みて、売り抜けするか一旦寝かすかを決める視点が大切になります。
コストコ転売で儲かる商品とは
転売では、より高利益が見込める商品に目を付けるのが鉄則です。
コストコには、独自のルートで仕入れた商品やオリジナルで製造している商品などがあります。
こういった商品は質が高く、一定のファンが付いていることが多いため、転売でも高利益が見込める商品のひとつです。
たとえば、アメリカ製の漂白剤「オキシクリーン」は、一時期大きな注目を集めた話題の商品です。
価格が急騰して、手に入れるのが難しくなった商品ですが、コストコでは安く仕入れることができます。
人気商品であるためライバルも多い一方、高利益が見込めるため大量に仕入れたい商品です。
また、コストコのプライベートブランドである「KIRKLAND(カークランド)」も狙い目です。
カークランドはAmazonでも取り扱われており、特にスターバックスとのダブルブランド商品は高い人気を集めます。
高利益を狙いやすいプライベートブランドであるため、セール時にはぜひとも大量購入しておきたい商品のひとつです。
それから、電動歯ブラシなど、コストコで売られている家電製品も高利益を掴みやすい商品だといえます。
家電製品には高回転・高利益になる商品が多いため、事前にしっかりリサーチしてから仕入れれば、高い利益が望める商品を低価格で手に入れることも十分可能です。
ロジクールなど、Amazonで人気の高いパソコンアクセサリもコストコで仕入れることができます。
コストコの家電製品は意外と盲点になりやすいので、コストコで商品を仕入れる場合は日用品以外もしっかりチェックしておくと良いでしょう。
コストコで商品を仕入れるときのポイント

コストコで商品を仕入れる場合、覚えておきたいポイントがいくつかあります。
ポイントを押さえて商品を仕入れることで、仕入れが楽になったり、目星の商品を手に入れやすくなったりします。
以下、コストコの仕入れで意識するべきポイントについて詳しく見ていきましょう。
コストコの配送サービス
コストコには、購入した商品を自宅まで届けてくれる配送サービスがあります。
常温の宅配便はもちろん、クール便にも対応してくれるため、食品を購入したときなどでも安心です。
ただし、配送を依頼すれば、配送料を取られることになります。
コストコの配送料は、常温の宅配便で税込1134~2214円、クール便だと税込961~2106円です。
また、配送できるサイズにも制限があります。
常温配送では、縦・横・高さの合計が160cm以内、重さが30kgまでという制限があります。
クール便では、縦・横・高さの合計が60cm以内、重さも2kgまでと小さめです。
また、県外への配送の場合、サイズや重量によって配送料が変わる場合があるので、配送を依頼する前にコストコのスタッフに送料を確認するようにしましょう。
法人向けのビジネスメンバーの場合、一般会員が利用できないビジネス配送サービスを利用することができます。
ビジネス配送サービスは、1回の買い物が税込3万円以上だった場合、通常の配送に比べて送料が約半額程度になるという恩恵があります。
そのため、ビジネスメンバーであるなら、ビジネス配送はぜひとも活用していきたいサービスです。
コストコでは、配送だけではなく梱包もしてくれます。
そのため、コストコで仕入れた商品をAmazonのFBAへそのまま送ることも可能です。
Amazonで転売する場合はとても楽になるので、コストコで仕入れる際はサイズや重量制限に気を付けながら、配送サービスを上手に活用していきましょう。
商品を仕入れるためのステップ
コストコで商品を仕入れるなら、メールマガジンへの登録は必須のステップです。
メールマガジンに登録しておけば、安く販売される商品の情報を定期的に受け取ることができるようになります。
転売においては、情報の量と質が利益に直結するため、お得な情報を常に仕入れられるメールマガジンは、転売で高利益を出すための大きな手助けになってくれるのです。
コストコ転売では、マーケティング担当と名刺交換しておくこともポイントになります。
マーケティング担当と顔見知りになることは、ややハードルの高いことかもしれませんが、ビジネスとしてコストコ転売するなら踏んでおいたほうが良いステップです。
マーケティングの担当者と名刺交換しておくことで、自身が仕入れたい商品を事前に準備してもらうこともできるようになります。
コストコの流通や仕入れ情報を把握できる場合もあり、転売において大きな強みを得ることができるのです。
また、値下げされやすい商品の動向を常にチェックするのも重要です。
たとえば、季節限定の商品は、対象の季節が過ぎると値下げされやすくなります。
Amazonでは、時季を過ぎた季節限定商品でも高値で売れることがあります。
特にコストコでは、食品の大量購入がしやすいため、期間限定のチョコレートなどは狙い目です。
大量に仕入れてAmazonなどで転売すれば、高い利益を得られることも珍しくありません。
もし、セット商品を購入する際は、バラして売れるかどうか確認してから購入しましょう。
セット商品は、バラ売りにすると利益が出やすくなることがあります。
そのため、仕入れるときにセット商品がバラ売りできるか調べておくことで、より高い利益を狙えます。
コストコの商品を転売するときのポイント

コストコで商品を仕入れたら、メルカリやAmazonなどで売りに出すのが通常の手順です。
ただ、それぞれのショップでは、販売のルールも異なれば利用者の性質も異なります。
コストコで仕入れた商品を効率的に売るためにも、それぞれのショップで気を付けたいポイントを理解しておくことは重要です。
ここでは、メルカリやAmazon、そしてヤフオクで転売する際のポイントや注意点について解説します。
メルカリへ転売するときのポイント
コストコでは、大きいサイズの商品を買うのが一般的です。
ただ、転売では、大きい商品を購入することにはリスクが付きまといます。
大きな商品は、その分だけ価格も高めです。
そのため、高い仕入れ値で購入した商品が転売で売れ残ってしまった場合、不利益も大きくなってしまうのです。
こうしたリスクがあるため、コストコで商品を仕入れる場合、売れ残りを心配してなかなか手が出せないということも多いです。
そんなときは、個包装の余りなどを転売してみると良いでしょう。
メルカリでは、食品の販売に関する制限が厳しくないため、自分で使ってみた商品で余ったものを販売することも可能です。
コストコで商品を仕入れる際も、まず自分で使ってみて、余ったものを転売するという手法なら、効率よく商品を売ることができます。
ただし、食品の場合は賞味期限が切れたものや、食べかけのものは出品できないので気を付けましょう。
また、余った商品をセットで販売するという手もあります。
関連商品をセット販売することで、メルカリ利用者の需要に合致する場合があり、高値で売れることがあります。
いろいろなお菓子の組み合わせや、おむつとおしりふきのセットなど、関連商品をうまく組み合わせれば、売れる商品に仕立て上げることも可能です。
もちろん、価格設定は販売手数料や送料を加味したものが望ましいです。
メルカリでは、販売手数料として10%かかるうえ、送料が込みの場合もあるので、しっかり計算に入れて利益が出るような価格設定にしましょう。
メルカリは転売初心者が利用しやすいショップです。
しかし、その分トラブルも起きやすく、商品の値切りやイメージ違いなどで、購入者との間に問題が発生しやすいため、利用する際は十分に注意しましょう。
Amazonへ転売するときのポイント
Amazonで転売する際は、Amazon独自の出品ルールをしっかり理解しておくことが大切です。
たとえば、Amazonでは、食品や化粧品は基本的に新品未開封のものでしか出品ができません。
メルカリのように、食品や化粧品はバラで売れないこともあるので、こうした出品ルールに十分注意して利用する必要があります。
ただし、コストコで扱っている商品は、通常なら単品売りしているようなものをまとめた形のものが多いです。
そのため、コストコで仕入れた商品は、開封しても個包装のものがそれだけで1個の商品として成立します。
こうした事情があることから、コストコで仕入れた商品は、バラして出品することでAmazonの需要にマッチすることがあります。
バラして出品された商品は、特に1人暮らしの人からの需要が高いです。
少量の商品を購入したい人から注文を受ける機会が増えるので、コストコで仕入れた商品をAmazonで出品するなら、商品をバラして売ったほうが効率的です。
また、コストコは会員しか利用できないお店です。
Amazonに出品されるコストコ商品も、コストコに会員登録していない人が購入している傾向があります。
コストコが近くにない人や、会員登録していない人にとっては、やや価格帯が高い場合でもコストコの商品なら購入します。
そのため、Amazonでコストコの商品を出品すると、高回転・高利率になることが期待できるのです。
ヤフオクへ転売するときのポイント
ヤフオクでは、そもそもコストコ転売をする転売ヤーが少なめです。
ライバルが少ないため、ヤフオクでコストコ転売すると商品が売れやすいというメリットがあります。
規約としても、Amazonやメルカリより緩めであるため、商品を売りやすいという点もヤフオクの特徴です。
とはいえ、ヤフオクで転売する際も、守らなければいけないルールはあります。
たとえば、同じ商品を二重に出品してはいけないというルールです。
アカウントを変えて同一商品を二重に売っていた場合、ルール違反でアカウント停止の処分を下されることもあるので注意しましょう。
また、無在庫転売もアカウント停止の恐れがあるルール違反です。
無在庫転売は、基本的な転売手法のひとつではありますが、ヤフオクでそれをするのは禁止されているため、ショップ独自のルールをしっかり守って転売するようにしましょう。
開封済みの食品や、賞味期限が切れている食品を出品するのもヤフオクでは禁止事項です。
加えて、賞味期限や保存期間が短い商品を出品することも、アカウント停止の対象になる禁止事項とされています。
ヤフオクへ転売する際は、こうしたルールや禁止事項をしっかり理解してから利用することがポイントです。
コストコ転売をするうえでの注意点
会員制であるコストコには、通常の小売店や量販店にはない特典があります。
たとえば、満足できない商品だった場合、金額を返金してもらえるという商品返金保証もそのひとつです。
たとえ食品でも、食べてみて不満があれば商品返金保証を受けられます。
また、年会費保証というのも、コストコならではの特典です。
年会費保証は、当分コストコに行かないため退会したいと申し出ると、年会費を返金してくれるという制度です。
コストコを利用するなら、こうした特典の存在はしっかり知っておきましょう。
一方、家電製品の保証やダイヤモンドの返品については、コストコ独自のルールがあるので気を付けておきたいところです。
家電製品の場合、購入から90日以降はメーカー保証に限られ、コストコからの保証は受けられません。
ダイヤモンドの返品も、コストコでは随時行えるわけではなく、鑑定士が調べたうえでの返品となります。
コストコで家電製品やダイヤモンドを仕入れる場合は、こうしたコストコ独自のルールに十分注意しておきましょう。
コストコ転売については、以下の記事でも詳しく解説しています。儲かる商品リストも紹介していますので、参考にしてください。
コストコ転売を始めてみよう!

店舗数が少なく、完全会員制であることから、コストコの商品は一般の人が気軽に入手できないものも多いです。
それだけに、転売市場でも高く売れやすく、コストコ転売は利益を上げやすい手法だといえます。
ただ、高い利益を目指すなら、コストコ転売のポイントや注意点については詳しく理解しておくのが大切です。
Amazonやメルカリなど、ショップごとの注意点も理解したうえで、ぜひコストコ転売を始めてみましょう。