転売ビジネスには幅広いジャンルがあって、そのなかでも安定した人気を誇っているのがスニーカーです。
そのため、転売に挑戦したい人のなかには、スニーカー転売に興味を持っている人が多いでしょう。
転売を始めるならば、そのジャンルについて詳しく知っておく必要があります。
そこで、スニーカー転売は本当に稼げるのか、メリットやデメリットについて紹介します。
スニーカー転売における2つの種類
スニーカー転売とは、スニーカーを安く仕入れて高く売ることで利益を得る方法のことです。
こちらには大きく分けて2つのスタイルが存在しています。まず、新品のプレ値商品を定価で仕入れて、それをプレ値で販売することです。
プレ値商品とは、プレミア価格がついている商品のことであり、高く売ることができます。
定価以上の値がついているため、それを定価で入手することができれば、プレ値で売ることで差額が大きな利益となるのです。
スニーカーにはマニアがたくさんいて、需要が高く、高額で取引されているケースがよくあります。
ただし、プレ値商品を定価で入手するためには苦労することが多いです。
たとえば、何時間も行列に並んで、やっと1足しか買えなかったというケースもあります。
別のスタイルとして、値付けの甘い中古商品を狙うという方法も知っておきましょう。
中古のスニーカーを販売するお店のなかには、相場よりも安い価格をつけているケースがあるのです。
中古品をチェックするときに相場と販売価格を照らし合わせてみて、利益を得られそうなものを狙います。
そうすれば、相場に合わせて再販売することで大きな利益を得られるのです。
中古品のなかには、意外と値付けの甘いものがたくさんあります。
いずれの方法であっても、価値のあるスニーカーを安く入手して高く販売することが基本です。
スニーカーは生活必需品であるだけではなく、コレクションとしても人気があり、転売商品として扱いやすいといえます。
販売するときには、すぐに買い手を見つけることができて、多くの在庫を抱えてしまうというケースは少ないのです。
スニーカーの仕入先や販売先は多数存在していて、自分に適したルートを開拓して転売に挑戦できます。
スニーカー転売のメリットを紹介!
スニーカー転売は、ほかのジャンルと比較しても利益率がとても高いのが特徴です。
利益率とは、売上における純利益の割合のことで、これが高いほど効率よく利益を稼げます。
スニーカー転売の利益率が高い理由は、スニーカーにマニアからの需要があるためです。
自分の欲しいスニーカーに対して多額のお金を出してもよいと考える人がたくさんいます。
かつては、人気のスニーカーが強奪される事件が頻発して社会問題になったこともあるのです。
それほどまでにスニーカーに魅力を感じる人がいるため、プレミア価値のついたスニーカーは多数存在します。
定価の何倍もの価格で取引されるため、価値の高いスニーカーをうまく仕入れることができれば、それを販売して利益を得ることができるでしょう。
また、スニーカーは需要が高いため、売れ残りのリスクを避けられる点もメリットです。
転売する際には、在庫が生じてしまうことは避けなければいけません。
せっかく仕入れたものが売れなければ、利益が発生しないからです。
スニーカーはマニアだけではなく、生活必需品としても価値があって、欲しがる人はたくさんいます。
値段設定さえ間違えなければ、売れ残りの心配をする必要はあまりありません。
スニーカー転売はこのようなメリットがありながら、意外とライバルの数は少なくなっています。
これは、スニーカー転売のハードルが高いと思われているためです。
難しいというイメージがあるため、新規参入者が少なく、これから転売を始めたい人にとっては狙い目のジャンルといえるでしょう。
きちんとした知識を得て始めることで、安定した利益を得られる可能性があります。
スニーカー転売にはデメリットもある
スニーカー転売に限らないことですが、これから始めるにあたって専門的な知識を得る必要があります。
スニーカーについてまったく予備知識がないと、最初のうちは戸惑うことも多いでしょう。
スニーカーの基礎的な知識だけではなく、マニアックな知識も求められるのです。
基本的にスニーカー転売で扱うのはプレミア価値のあるマニア向けの商品のため、よりディープな知識がないと対応できません。
いきなりスニーカー転売を始められるのではなく、まずは勉強をする期間が必要だと考えておきましょう。
また、スニーカーの中古品を扱うときには品質が落ちないように慎重にならなければいけません。
スニーカーの適切な扱い方を知らないと、すぐに品質が落ちて価格が下がってしまう可能性があります。
スニーカーはデリケートなものであり、できるだけきれいな状態に保つためには難しい部分もあるのです。
また、スニーカーを保管するためにはある程度のスペースも必要となります。
衣類のように畳むわけにはいかず、圧縮することも難しいです。
スニーカーの型を保った状態で保管する必要があり、在庫が増えてしまうと場所に困ってしまうでしょう。
基本的に高温多湿を避けて、虫や雑菌などの被害にも気を使わなければいけません。
スニーカーには偽物が多数存在している点も転売を難しくしています。
マニアックな価値があるために、偽物が世界中に出回っているのです。
たとえば、ネットで仕入れる場合は現物を細くチェックすることができず、偽物をつかまされるケースがあります。
最近は本物そっくりの精巧な偽物も登場していて、プロでも見分けるのが難しいことがあるのです。
本物と偽物を見分ける目がなければ、スニーカー転売で利益を得るのは難しくなります。
スニーカー転売は違法にはならない?
スニーカー転売を始めたいけれども、違法なことではないのか不安になっている人がいるかもしれません。
実際には、スニーカーの転売は違法ではなく合法的な行為といえます。
だからこそ、オークションサイトなどが成立していて、たくさんの人が転売を行っているのです。
ただし、利益を得る目的で長期的に転売行為をする場合には、ビジネスとして扱われてしまいます。
この場合は古物商許可証という免許を得なければ違法行為になる可能性が高まります。
中古品の販売などは古物商として法的に扱われていて、ビジネスとして行う場合には許可証が要求されます。
管轄の警察署に対して免許の申請をして審査が行われるのです。
それでは、どの程度の転売行為であればビジネスとなるのかは、基準が曖昧となっています。
しかし、基本的にスニーカー転売を継続して行うならば、それはビジネス扱いされる可能性が高いです。
そのため、転売を副業として始めるときには、古物商許可証を取得しておくとよいでしょう。
必要な書類としては、住民票や身分証明書、登記簿謄本などがあります。
また、偽物のスニーカーの販売をした場合には違法となってしまうため注意しましょう。
この場合、偽物だと気がつかずに販売するケースがあります。偽物だと知らなかった場合には違法ではありません。
ただし、偽物を複数回販売していると、故意に偽物を販売したとみなされる可能性があります。
余計なトラブルを避けるためにも、偽物を販売しないようにすることは大切です。
スニーカー転売での主な仕入れ先
スニーカー転売の仕入先として、販売店舗やフリマアプリ、リサイクルショップ、海外のマーケットなどがあります。
販売店舗は、プレミア価値のあるスニーカーを定価で購入するときに活用することが多いです。
たとえば、限定販売のスニーカーを行列に並んで買うというケースもあります。
ただし、この方法は時間がかかってしまい、効率が悪いです。
そのため、スニーカー転売では、基本的に中古品を狙うのが基本といえます。
フリマアプリやリサイクルショップには、中古のスニーカーがたくさん販売されていて、なかには価値のあるものが多いです。
販売側があまりスニーカーに詳しくないときには、プレミア価値のあるものが安く売られていることもあります。
ただし、フリマアプリやリサイクルショップでは、品質の悪いスニーカーも多いため注意しましょう。
傷や汚れがあると、たとえ人気の高いものであっても価値が落ちてしまいます。
また、偽物が販売されているケースもあるのです。
特にネット上で購入する場合は、現物を詳しくチェックすることができず、リスクがあります。
鮮明な画像がたくさん用意されていて、詳しい説明のある商品のみを狙いましょう。
スニーカーの愛好家はたくさんいるため、海外のマーケットから仕入れるという方法もあります。
同じスニーカーでも、日本と海外で売値が違うこともあるのです。
新品でも中古でも、日本より海外のほうが安く買えるケースも珍しくありません。
ただし、海外の商品は小売業者を通して購入することになり、信頼できる業者を探すことが大切です。
業者のほうで偽物のチェックをしていることがあり、そういうところからは安心して購入できるでしょう。
スニーカー転売での主な販売先
スニーカー転売における主な販売先には、フリマアプリやオークションサイト、通販サイト、自分で運営するサイトなどがあります。
同じ商品でも販売先が異なれば販売できる価格は変わってくるため、適切な販売先を見つけることが大切です。
フリマアプリは種類がたくさんあるのですが、利用者の多いアプリを使いましょう。
アプリごとにシステムが異なっていて、使い勝手が変わってくるため、自分の利用しやすいアプリを利用するとよいです。
オークションサイトの場合も同様に利用者の数や使いやすさなどに注目して選びましょう。
オークションだと、マニアが価格を釣り上げてくれるケースがあり、高額落札のチャンスがあります。
通販サイトのなかには、個人が中古品を販売できるサービスがあって、それを転売に利用することは可能です。
いろいろな通販サイトがあり、そのなかでも出品が楽なところを選ぶとよいでしょう。
出品に手間がかかると、転売の効率が悪くなってしまうからです。
自分でスニーカー販売のサイトを立ち上げるという方法もあります。
こちらは、サイトを構築するのに手間がかかり、維持管理にも気を使わなければいけません。
サイトのシステムにトラブルが起きたときにも、自分ですべて対処する必要があり、ハードルが高いのがデメリットです。
ノウハウがないならば、最初は通販サイトやオークションサイトなどを利用したほうがよいでしょう。
いずれかの販売先に限定するのではなく、複数の販売先を使い分けている人が多いです。
そうすれば、それぞれのスニーカーについて、より高く販売できるルートを見極められます。
同じ商品を複数の販売先で売ることも可能です。
ただし、この場合は同時に売れるリスクがあり、いずれかをキャンセルしなければいけないケースがあるため気をつけましょう。
キャンセルによって悪い評価をもらう可能性があります。
スニーカー転売での注意点とは?
スニーカーを海外から仕入れる場合は、並行輸入品を扱うことが多いです。
並行輸入品とは、海外で流通した商品を購入して輸入販売されたもので、正規ルートではない点に注意しましょう。
もちろん、並行輸入品でも正規の商品とまったく同じ状態で購入できるケースがあります。
しかし、なかには正規品のタグが外されていたり、外箱が正規品ではなかったりすることがあるのです。
たとえ、商品が本物だとしても、タグや外箱がないと価値が落ちる可能性があります。
海外は日本とサイズ表記が異なるケースもあり、この点にも気をつけましょう。
正規品のタグなどがないものは、偽物かもしれません。本物の確証がある商品のみを販売しましょう。
正規品のみを売らないと違法行為とされてしまいます。
また、スニーカーはサイズも重要なポイントとなるのが特徴です。
いろいろなサイズがあって、メンズとレディースの違いもあります。
できるだけ売れやすいサイズのスニーカーを仕入れましょう。
たとえば、日本人男性の場合には27cm前後のスニーカーの需要が高いです。
スニーカーの販売では返品されてしまうケースがあります。
特に多いのはサイズが合わないことで、これは実際に履いてみないと確認できないためです。
同じサイズでもメーカーによって履き心地が変わることもあります。
これを避けるためには、サイズ感について分かるように詳細な情報を提供することが大切です。
売れる商品を見極めよう!
世界中に愛好家がいて、生活必需品でもあるスニーカーは、転売で売れやすい商品といえます。
マニアックな価値のあるものを見つけられれば、大きな利益を得られるでしょう。
さまざまな仕入先があって、販売ルートも豊富に確保できます。
これからスニーカー転売を始めるならば、売れる商品を見つけて販売して、多くの利益を出しましょう。