商品をなるべく安く仕入れて、仕入れ値と販売額の差額で利益を得る「転売」に興味のある人は多いのではないでしょうか。
転売では、あらゆる商品を取り扱うことができますが、中でも注目を集めているのが化粧品の転売です。
こちらの記事では、継続的な需要が期待できる化粧品の転売について、メリットやデメリット、おすすめの仕入先、販売にあたっての注意点などを紹介します。
化粧品転売のメリットとデメリットとは?

化粧品の転売をするにあたり、どのようなメリットやデメリットが考えられるのかについて紹介します。
メリット:リピート購入が期待できる
世の中には、転売されている商品が数多くありますが、なかでも人気なのが化粧品です。
化粧品は、日常的に使用する消耗品のため、リピート購入が期待できるというメリットがあります。
大型家電などのように一度購入すれば数年はもつ製品と異なり、製品自体が良いものであれば一度購入した方法で再度購入してもらえる可能性があるのです。
リピート購入が増えることで安定した収入を得ることができ、効率性よく利益を生み出していくことができます。
また、化粧品は家電などに比べて一つ一つの単価が安いので、回転率の良さも見込める商品です。
なかにはお気に入りの化粧品をまとめ買いするという客もいるので、販売数で勝負できる商品といえるでしょう。
さらに、日本製の化粧品のレベルの高さは世界中で定評があり、特に中国や韓国などでも人気です。
インターネットを利用した転売では、海外への輸出も可能なので販路を広げることができます。
デメリット:ライバルが多い
リピート客を得やすいというメリットがある一方、化粧品の転売はライバルが多いというデメリットもあります。
化粧品は、需要が高く仕入れがしやすいため、同様の商品を扱うライバルが多いのが現状です。
インターネット上で化粧品の検索を行うと、同じ商品が多いもので数百も販売されていることがあります。
このように同じ商品を取り扱うライバルが多いと価格競争が起こるので、思ったように利益を出すことが難しくなります。
似たような方法で販売していてもライバル商品に埋もれてしまうだけなので、販売方法の差別化を図る必要があるのです。
たとえば、まとめ買いをしやすい化粧品はセット売りにすることで価格を抑え、ライバルに差をつけることができます。
購入者も何度も注文する手間が省け、消費者の需要にアプローチした販売方法にもなるでしょう。
化粧品を転売するための主な仕入れ先

それでは、実際に化粧品を転売するための仕入先にはどのような場所があるのかを見てみましょう。
ドラッグストア
化粧品の仕入先として代表的な場所がドラッグストアなどの実店舗でしょう。
実店舗での仕入れのコツは、店舗内の商品配列をよくチェックし、普段からどこにお買い得商品が配置されるのかを知っておくことです。
値引き商品を仕入れることができればより利益を得ることができるので、定期的に店舗に足を運ぶことが大切です。
また、実店舗を訪れることでインターネット上では品薄のレアな商品を見つけることができるかもしれません。
インターネット上でなかなか出回っていない商品は少々高めの値付けでも売れるため、狙い目商品といえるでしょう。
全国展開しているドラッグストアなどでは、ポイントカード割引やポイントを利用した買い物ができるので、仕入れ価格を抑えることができるのも魅力です。
さらに、店舗によっては無料のサンプルを配布することもあるため、無料で手に入れた商品を販売して利益を得ることもできます。
インターネット
インターネットで化粧品を仕入れるメリットとしては、24時間いつでも自宅にいながらにして商品を購入できる点が挙げられます。
実店舗だと営業時間があり、仕入れに向かう移動時間も含めるとかなり時間の制約がありますが、インターネットでは効率よく商品を仕入れることができるでしょう。
また、実店舗を持たずインターネット上でしか購入できない商品などには高品質なものが多いため、購入者に人気がある点も見逃せません。
インターネットの通信販売でのみ購入できる商品に関しては、初回限定割引などを行っているケースもあるのでチェックしておきましょう。
これらの割引をうまく利用することで利益を出すことが十分に可能です。
初回割引は、1人1回のみという制約があるケースもあるため、外注などを利用して発注することも検討してみてはいかがでしょうか。
転売先によっては開封済み商品の販売ができないところも多いため、インターネットで化粧品を仕入れる際にはなるべく新品商品を探すことが大切です。
ただし、未開封の商品であっても保存状態や製造されてからの年数などによっては品質が劣化している可能性もあるので注意が必要です。
化粧品を転売するのに良いタイミング

いくら良い商品を仕入れても、商品を転売するタイミングによってはあまり利益を得られないことがあります。
ここでは、化粧品を転売するのに良いタイミングを紹介します。
化粧品は年間を通して需要がある
毎日のように使用する化粧品は消耗品なので、「年間を通して需要があること」は大きなメリットです。
化粧品の中であえて売れる時期が限定されるのは、夏場によく売れる日焼け止めなどでしょう。
基礎化粧品やメイクアップ化粧品、香水などさまざまな商品ラインナップがあるので、幅広く商品を取り扱うことができるのも化粧品転売の魅力です。
基本的に、化粧品は季節によって販売数が変化しにくい商品なので販売しやすく、転売の安定した収入源となる商品といえるでしょう。
人気メーカーの新製品はできるだけ早めに
海外の人を対象に転売を考えている場合、特に海外で人気のある資生堂や無印などのメーカーが新商品を出したらすぐに取り扱うことがポイントです。
人気商品は、ライバルも狙っている可能性が高く、スピード感が重要になります。
新商品情報を得るためにも、日ごろからこまめにメーカーの公式サイトをチェックしておきましょう。
また、他のアイテムと同様に、化粧品でもメーカーと人気アニメなどがコラボする「コラボ商品」が人気です。
海外における日本アニメの人気ぶりはうなぎのぼりのため、なかには化粧品にはそれほど興味がないけれどアニメ目的で購入する消費者も期待できます。
化粧品のコラボ商品はあとあとプレミア価格がつくケースもあるので、転売では見逃せないアイテムです。
化粧品の転売でおすすめの商品

化粧品と一言でいってもその種類は多岐にわたります。
ここでは、数ある化粧品のなかでも転売でおすすめの売れ筋商品を紹介します。
シャネルなどの有名ブランド
化粧品の転売で注目したいのが、シャネルやディオールなどの有名ブランド商品です。
たとえば、シャネルの香水などはとても人気がありますが、このような商品は使用済み商品でも売れるケースが多いのが特徴です。
香水や化粧品などは、実際に使用してみて合わなかったということも少なくなく、フリマサイトなどに売りに出す人が多く見られます。
そのような商品を安く仕入れて転売することで収益を上げることができるのです。
人気ブランドの化粧品は、インターネット上でも売り切れ状態になっていることが多いので、売り切れ商品を把握することで売れ筋商品を知ることができます。
そのような商品は少々高めの価格設定にしても売れる可能性があるので、見つけたらすぐに仕入れることをおすすめします。
定期購入をすることで安くなる商品
転売で利益を上げるためには、なるべく安く仕入れて高く販売することがポイントです。
インターネットや通信販売などで販売されている化粧品には、定期購入することで割引率が高くなり安く仕入れることができる商品もあります。
化粧水や乳液、美容液のような基礎化粧品は、ある程度の期間使い続けることによって効果が実感できる商品です。
そのため、リピーターを確保できる可能性も高く、安定した収入源として期待できます。
仕入れの際には、定期購入をうまく利用し、なるべく安く化粧品を仕入れて利益を出すようにしましょう。
無料サンプルが利用できる商品
通信販売などで販売されている商品の中には、初回限定でお試しセットを無料で手に入れることができるものもあります。
このような商品の特徴としては、「価格がやや高めの商品」「人気商品」などが挙げられます。
価格の高い化粧品には、なかなか手が出せずサンプルでいいので使用してみたいという人は意外と多いのです。
また、初回限定のお試しサンプルは1人1回のみの利用とすることが多い傾向のため、無料で仕入れたサンプルでも購入したいという人もいます。
「需要がある=ビジネスチャンス」なので、無料サンプルの情報はこまめにチェックしておきましょう。
また、無料サンプルをある程度まとまった数をセットして転売することで、思ったよりも高値で売れる可能性があります。
ドラッグストアなどで無料でもらえる商品などもあるので、人気商品の場合は必ず手に入れるようにしましょう。
化粧品を転売する際の注意点

リピート客が多く転売しやすい化粧品ですが、化粧品ならではの取り扱いに気をつけたい点がいくつかあります。
あとで困ったことにならないよう、事前にしっかりと情報収集をしておきましょう。
ここでは、化粧品を転売する際の注意点を紹介します。
輸入品の取り扱いを慎重にする
化粧品の取り扱いで気をつけたいのが輸入品の取り扱いです。
海外のメーカーが取り扱っている化粧品を日本へ輸入して販売する場合、日本国内の法律に触れる可能性があるので注意しましょう。
化粧品を個人輸入して使用する場合は、特に問題はありません。
しかし、輸入品を転売するとなると日本国内の薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に抵触する恐れがあるのです。
食料品や化粧品、薬などのように直接人の口に入ったり肌に触れたりするものには、そもそも厳しい輸入規制がかけられています。
販売用商品の規制が厳しいからといって、個人輸入と偽って輸入・転売するなどは言語道断です。
海外から輸入した商品を転売するには法律上のハードルが課せられるので、転売初心者の人は輸入化粧品の転売は避けたほうがいいでしょう。
メーカーからの規制を理解する
化粧品メーカーの中には、販売に厳しい規制をかけているところもあるので注意が必要です。
メーカー規制の主な目的は、販売元メーカーの利益を守ることにあります。
そのため、特に代理店のみに販売権をもたせているメーカーや、インターネット上の通信販売だけで商品を売り出しているメーカーなどは、転売に対して厳しい規制をかけているところ少なくありません。
ただ、無料で手に入る商品サンプルにまで規制をかけることはあまりないでしょう。
しかし、まれにインターネット上の通信販売のみで商品の取り扱いを行っているメーカーなどでは規制の対象となるケースもあるので注意しましょう。
化粧品メーカーによって事情が異なるので、不安がある場合は事前に確認しておくと安心です。
古物商許可を取得する
化粧品に限らず一度販売された商品を有償で仕入れて販売する際には、原則「古物商許可」の取得が必要です。
許可なく転売を行っていることが発覚した場合には、法律によって処罰されるので気をつけましょう。
また、古物商許可を取得しておくことでさまざまなメリットも得られるので、これから本格的に転売をしていきたいという人は取得しておくと安心です。
ただし、営利目的ではなく個人で不用品を転売するという範囲内であれば古物商許可取得の必要はありません。
古物商許可は、営業所のある管轄の警察署を経由し各都道府県公安委員会へ申請を行います。
古物商許可を取得するメリットの一つとして、顧客の信用度を上げることができる点が挙げられます。
特に、インターネット上で化粧品を転売する場合、顧客とは顔を合わせずに取引を行う非対面取引となり、顧客にとってもどの業者を信用していいのか判断に迷うところです。
そのような場合も、古物商許可を取得しておくことは、顧客に対して安心感を与える材料となります。
また、インターネット上の取引の場合、プラットフォーム利用者間での規約違反の通報や条例違反の密告などといったケースが目に付きます。
許可を取得していないことでビクビク転売せざるをえないという状況は避け、古物商許可を前もって取得しておきましょう。
古物商許可の取得にあたっては用意する必要書類も多く時間を要するため、行政書士などの専門家に依頼する人も多く見られます。
化粧品転売で利益を出すなら売り方の差別化を図ることが大切!

一つ一つの商品単価が安く少ない資金でも始めやすい化粧品の転売は、初心者にも参入しやすい分野です。
消耗品である化粧品はリピーターも多く、安定した収益を得やすいのも魅力でしょう。
しかし、その一方でライバルが非常に多いため、他者との差別化が重要です。
継続的に安定した収益を得るためにも、さまざまな方法を試しながらライバルとの差別化を図り利益を出していきましょう。