せどりを本業にするメリット
まずは、せどりのメリットを紹介します。
せどりは本業としても稼げる可能性が大きいビジネスなので、工夫次第では高収入も実現します。
自分に合った働き方ができる
せどりを本業にすると、フリーランスとしての生き方に移行できます。
会社勤めではないので、時間的拘束から解放され、自由を満喫できるでしょう。
決められた労働時間を守る必要がないので、少しだけ働いて残りのスケジュールを趣味に使うなどの毎日を送れます。
上司や先輩との縦社会に悩むこともありません。
また、自分好みのスケジュールを調整できるのもメリットです。
夜型の人は、遅い時間から仕事をしてみましょう。
そして、深夜や早朝に寝て、昼に起きるという生活も可能です。
家でダラダラと過ごしながら片手間で仕事をしていても、誰に怒られることもありません。
さらに、副業時代よりもビジネスの幅が広がるでしょう。
本業でせどりを行えば、仕入れの融通が利くようになります。
場所や営業時間に左右されず、好きな時に好きな店舗を回れます。
仕入れ先のバリエーションが増え、より多くのジャンルを取り扱えるようになるでしょう。
高収入が期待できる
せどりを本業にするということは、思う存分時間をかけて仕事をできる状態を意味します。
仕入れルートが確立され、買い手も集まっているなら、仕事をした分だけ収入も増えるでしょう。
脱サラしてネット転売に集中し始めた人の中には、年収4000万円になったケースもあります。
高収入を望むなら、せどりは賭けてみる価値のある業界です。
1人きりでせどりを続けるだけでは収入には限界があるので外注も検討してみましょう。
発想や梱包作業を外注すれば、取り扱える商品数が増えます。
それだけ売り上げも伸ばせれば、高収入へと結びつくでしょう。
せどりで稼げるようになったら情報発信という方法で稼ぐことも可能です。
せどり初心者は成功者の体験を聞きたいと考えています。
彼らに向け、ブログを発表したりセミナーを開催したりすれば注目を集められます。
広告収入なども稼げるので、さらに収入を増やすことも夢ではありません。
こうした人生設計も、せどりを本業にするからこそできるのです。
人間関係の煩わしさから解放される
せどりを本業にすれば、会社員はオフィス通いをやめられます。
せどりはインターネットで出品や宣伝を行うので、自宅でできる仕事です。
つまり、上司も部下もいない空間で、マイペースな働き方を堪能できます。
自分の感覚だけで、のびのびと働けるのは大きな魅力といえるでしょう。
たとえば、些細なミスをしても上司からうるさくどやされることもありません。
部下への指示を考えながら働く必要もなくなります。
人間関係のしがらみがないので、1人が好きな人にはぴったりの職種です。
さらに、失敗するリスクが小さいのもメリットでしょう。
会社勤めでは、ひとつの失敗で周囲に迷惑がかかってしまいます。
しかし、せどりであれば損をするのは自分ひとりです。だからこそ、挑戦的な決断も自由にできます。
そして、飲み会やサークル活動などに嫌々顔を出す機会もなくなります。
仕事はもちろん、趣味やデートなど、本当にしたいことだけで毎日の予定を埋められるのです。
せどりを本業にするリスク
メリットばかりではなく、せどりにはリスクも伴います。
本業にするのであれば、リスクへの対策も考えながら準備を整えましょう。
アカウント停止になったら収入が無くなる
せどりの基本は、Amazonやヤフオクなどのサイトで出品をすることです。
ビジネスを続けるうちに買い手からの信頼が生まれ、リピーターが出現します。
そうなれば、宣伝に力を入れなくても一定の収入を得られるようになるでしょう。
ところが、登録したサイトでバイヤーが規約違反を犯してしまうとアカウントを停止させられることがあります。
アカウントが使用できない間、せどりの収入源は失われてしまいます。
アカウントが復活できないともなれば、死活問題だといえるでしょう。
もちろん、既存のネットショップやオークションを頼らないのなら、アカウントの問題は解消されます。
自分でネットショップを開設して集客できるようにすると、安定して売り上げを確保できるでしょう。
しかし、一からネットショップを作るには相当な知識が必要とされます。
また、固定客が生まれるまでには経営のスキルが求められるので、簡単な道ではないでしょう。
実績がないネットショップには買い手もつかないので、軌道に乗るまでは多くの時間を要するケースもありえます。
再就職先が見つからない可能性がある
せどりを仕事にしても、必ず成功するとは限りません。
思ったほど収入が伸びなければ、せどりをあきらめて別の仕事に就かなくてはいけないでしょう。
ただ、一度独立した人間は再就職で不利になることがありえます。
「独立経験者は、再就職してもすぐに辞めるのではないか」と採用担当者から疑われるためです。
実際、会社員が嫌で独立した人間は、再び企業で働き始めても水になじめないことがあります。
そして、また会社を辞めてしまうのです。
再就職では「雇用委保険がない」点も不安要素です。
会社員が失業すると雇用保険が給付されるので、ある程度は生活の心配をしなくて済みます。
しかし、個人事業主は雇用保険に加入できません。
せどりが上手くいかなくなったときは、生活の保障がない状態で就職活動を行わなくてはいけないのです。
できるだけ早く新しい仕事を見つけなくてはいけないプレッシャーと戦うことになるでしょう。
老後の年金が少なくなる
せどりを本業にするとき、個人事業主として働くなら加入できるのは国民年金となります。
一方で会社員ならば国民年金だけでなく厚生年金にも加入できます。
つまり、個人事業主である限り、将来に受け取れる年金の額は少なくなってしまうのです。
老後が不安なら、慎重に貯蓄をするよう心がけましょう。
あるいは、年をとってもできる仕事を見つけておくのが賢明です。
せどりを本業にできるかどうかの基準
無計画のまませどりに集中しても、生計が立てられない場合はあります。
せどりだけで収入を得られるのか、しっかり考えたうえで決断しましょう。
以下、せどりを本業にできる人の基準をまとめました。
最低でも月20万円以上の利益があること
当然ながら、「収入になっていること」は重要な基準です。
収入源としての安定性があるときだけ、せどりを本業にしましょう。
個人事業主になると、会社の給料から天引きされていた各種の料金を、自分で支払わなければいけません。
健康保険や年金はもちろん、そのほかの保険料もかかってきます。
住民税や所得税も自分で納めなくてはいけません。
そのうえで、家賃や光熱費、携帯などの生活費もこれまでと変わらず発生します。
会社を辞めた途端、支出が一気に増えたような感覚に襲われるでしょう。
これらの費用を全て支払い、問題なく生活するには約20万円の収入が必要です。
つまり、せどりだけを仕事にするかどうかの基準として、月収20万円を稼げるかどうかが挙げられるのです。
ただし、20万円とはあくまでも最低限の生活レベルを維持するための額です。
しっかり貯金もしつつ、余裕のある暮らしをしたいのであれば、せどりでそれ以上の収入を得られるか考えてみましょう。
生活費の3倍の貯蓄があること
会社を辞める際、生活費の3倍以上の貯蓄があることは大切です。
せどりでは、仕入れの資金としていくらか貯蓄している人も少なくありません。
しかし、資金はあくまで資金であり、本人の生活費とは別で考えるべきです。
自分で自由に使えるお金がある程度蓄えられていないと、せどりで暮らすのは難しいでしょう。
なぜなら、思わぬトラブルで仕事ができなくなる恐れもあるからです。
事故や病気で体を悪くしてしまえば、収入はなくなります。
そのような状態でも生活はしていかなくてはなりません。
しかも、自営業は会社員と違い、給料が保障されていない職種です。
働けない間は生活費だけがかかって、経済的に苦しくなっていくでしょう。
そのようなときは貯蓄に頼るしかありません。
また、貯蓄が少ないことで、せどりに焦りが生まれてしまう恐れも考えられます。
「稼がなければいけない」とプレッシャーを自らにかけてしまうので、間違った方法でビジネスを進めやすくなるのです。
結果的には損をする確率が高いので、当面の生活は安心できる人のみ、せどりを本業にしましょう。
将来の不安に打ち勝つ精神力や覚悟があること
精神力も、せどりを追及するうえでは大切な才能です。
生活がかかった状況下でせどりをしていると、どうしても目の前の仕事に必死さが出てしまいます。
その結果、その日の生活費を稼ぐためにせどりを続ける人も少なくありません。
本来であれば会社員時代よりも生活レベルを上げるために独立したはずでも、いつの間にか目先の利益しか見えなくなっていくのです。
この状態になると、視野もどんどん狭くなっていくのでますます大きな成功から遠ざかってしまいます。
目標が下方修正されていき、わずかな収入で満足するようになるという本末転倒が起こります。
また、自営業の世界ではトラブルがあったとしても自分で責任をとらなくてはなりません。
アカウントが停止になっても、誰のせいにできるわけでもないのです。
体調を崩して働けなくても、収入は保障されません。
逆境の中でどれだけ頑張れるかは、本人の気持ちの強さ次第だといえるでしょう。
せどりを本業にするなら不安に打ち勝てるだけの精神力と覚悟が必須です。
どのような場面でも常に冷静さを失わず、大きな目標に向かって進んでいけるタイプでないと自営業の世界は厳しいでしょう。
せどりを本業にして成功するためのポイント
ライバルも多く、流行の移り変わりが激しいのはせどりの厳しいポイントです。
しかし、コツを掴んで計画的に働けば、せどりで大きく儲けることも夢ではありません。
成功の道筋を思い描きながら、できることを地道にこなしていきましょう。
作業の一部を人に任せる
せどりを本業にすれば、注げる時間は長くなります。
副業時代ではさばききれなかった量を仕入れたり、たくさんの顧客を相手にしたりすることも可能です。
まとめて仕入れて素早く発送するよう心がければ、せどりの利益は増えていきます。
しかし、1人でせどりを続けているとやがて限界が訪れるでしょう。
作業量が限られているだけでなく、体力的にもきつくなります。
より多くの利益を出すためには、人の手を加えることも真剣に検討しましょう。
たとえば、自分が経営者になって従業員を雇うのは選択肢のひとつです。
確かに人件費はかかるものの、作業量は倍以上になるので利益も増えます。
優秀な人材とともにせどりを行えば、1人では実現できなかった収入も手にできるでしょう。
あるいは、一部の作業のみ外注するのも効率的です。梱包や発送作業を代行してくれる企業を探してみましょう。
そうすることで、ビジネスオーナーとして働けるようになります。
自身の時間的を犠牲にせず、売上を伸ばすことができるでしょう。
キャッシュフローをプラスで維持する
ビジネスシーンにおいて、現金の流れのことを「キャッシュフロー」と呼びます。
せどりではキャッシュフローに注意がいかず、黒字倒産するパターンが少なくありません。
損益計算では黒字であるにも関わらず、資金繰りが立ち行かなくなって事業を続けられなくなるのです。
具体的には、Amazonやヤフオクからの入金が仕入れの支払い日に間に合わず、経営が破綻してしまう状況です。
黒字倒産の原因には、本人の焦りが挙げられます。
本業として収入を増やしたいという気持ちが先走ってしまい、無理な仕入れを行う人は珍しくありません。
黒字倒産を防ぐには、生活資金などに充当できる余裕資産を確保しておくことでしょう。
キャッシュフローをプラスで維持し、すぐに使える現金をいつも手元に残します。
将来的に入ってくる予定のお金ばかりあてにせず、「今ある現金で払う」という感覚を身につけましょう。
また、クレジットカードを利用すれば、仕入れの支払いに1~1.5カ月程度の余裕ができるので得策です。
せどりを本業にするには覚悟が必要!現状から冷静に判断しよう
高収入を得るための方法として、せどりを本業にするのは選択肢のひとつです。
ただ、せどりには黒字倒産などのリスクもあります。
本業にできるほどの収入があり、貯蓄にも余裕を残している場合のみ、決断をしましょう。
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