せどりに必要な心構えについて
せどりで本格的に稼ぎたいのであれば、それなりの心構えが必要です。
せどりは頭脳労働に近いため、ちょっとした気の持ちようや手法の違いひとつで効率は格段に違ってきます。
ここでは、せどりで収入を得るために必要な心構えについて解説します。
ビジネス意識を持つ
せどりという言葉の指す範囲は幅広いため、商品を安く手に入れて高く売ることができればその時点でせどりと言えます。
つまり、多少なりとも高く売れれば、不用品を売って稼ぐことも広い意味ではせどりの範疇です。
そのため、せどりはお小遣い稼ぎ程度であれば誰でも始められる副業となっています。
しかし、その分、初心者意識がなかなか抜けない中で中途半端に行動してしまう人は少なくありません。
ですが、それではいつまでもお小遣い程度の収入しか期待できないでしょう。
せどりで本格的に収入を得ようと思うのであれば、ビジネス意識を持つことが大切です。
「利益を出す」と考えると、細かい部分にも自然と目が留まり、考えがおよばなかった部分も真剣に考えられるようになります。
例えば、この商品で本当に収益は出るのか、これより安い発送方法はないのか、クレームが来ないようにするにはどうすれば良いのかなどです。
ビジネス意識を持つことで仕事にも集中できるため、まったく新しいアイデアも生まれる可能性があります。
ターゲットを絞る
初めてせどりを行うときはまだ知識がない状態のため、商品選びで迷ってしまうことも多いです。
迷わないようにするためには、商品ジャンルを絞ってみましょう。
どのようなジャンルにも、ジャンルの特性や長所に短所、最低限知っておきたい有名どころの商品などがあります。
いろいろなジャンルの商品をやみくもに取り扱うよりも、ジャンルを絞ってコツや専門知識を掴むほうが効率的です。
経験値という意味でも、一つひとつの取り扱い経験がすぐに次に生きてきます。
また、中古なのか新品なのか、商品の状態を設定するのもおすすめです。
ネットで商品を検索するのか、店舗をまわって探すのかといった商品選びの方法を絞ることも、迷わないためのポイントとなります。
とにかく、何か自分の中で軸となるものを作ることが、誰にも負けない専門性を身につけるための第一歩です。
商品ジャンルは自分の好きなジャンルの中から1つに絞り、慣れてきたら増やしていくという流れが良いでしょう。
好きなジャンルであれば元から詳しいということも多いうえ、楽しみながらせどりを行えます。
検索を繰り返す
せどりの収益を左右するのは、商品の検索量です。
せどり上級者は、1日の検索量が非常に多いという特徴があります。
初心者の中には1日10件程度の検索で諦めてしまう人もいますが、それでは売れる商品を探すのは難しいでしょう。
検索量が増えれば増えるほど良い商品が見つかる可能性も高くなるため、収益も上がりやすくなります。
また、検索を通して商品を見る量が増えれば、それだけ知識を増やせたり目利きのスキルを身につけられたりすることが可能です。
売れる商品が見つかるまで、常に検索を繰り返すことが基本となります。
ビジネスの世界では、生き残るために重要な考え方の1つに「ブルーオーシャン戦略」というものがあります。
競合がいない市場で利益を独占しようという戦略です。
これを応用して、競合がたどり着かなさそうな良い仕入れ先や高く売れる販売方法を手に入れられれば、さらなる利益が期待できます。
そのためにも、幾度となく検索して、商品ジャンルを徹底的に理解することが重要です。
せどりで必要な資格について
せどりをするなら持っておきたい、「古物商許可証」という資格があります。
せどりの方法によっては持っていなければ罰則を科される可能性もあるため、よく理解しておきましょう。
ここからは、そのような古物商許可証についての解説です。
古物商許可証とは?
せどりは商品を安く手に入れ、高く売るというビジネスです。
中古品のせどりを行う場合、「古物を買い取って売る」という行為は古物商許可証がないとできないため、古物商許可証がなければ基本的に売ることはできません。
ただし、「転売目的ではなく、ただ自分の物を売る」場合は対象外です。
そのため、自分で使用していた不用品を売るような場合は、古物商許可証がなくても中古品を売ることができます。
最終的に売るに至った品物を手に入れた際の目的が重要なのです。
問屋から直接仕入れた商品は新品という扱いですが、一般の小売店などで購入した商品は未開封でも新古品という古物にあたります。
そのため、売買の際はやはり古物商の許可が必要です。
中古品のせどりを行いたいのであれば、今後の保険という意味でも古物商許可証を持っておいたほうが良いでしょう。
自力で古物商許可証を取得するための費用は2万円程度と意外と安いうえ、有効期限もありません。
古物商許可証を取得せずにせどりをした場合の罰則とは?
インターネットやスマホの普及によって、現代では誰でも簡単に不用品の売買ができるようになりました。
せどりの範疇にない、なかば処分のような不用品売買だけを行っている人もいますが、古物商許可証の存在を知らずにせどりをしている人も少なくありません。
古物商許可証がない状態でせどりを行うと、無許可営業として3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられます。
古物の取り締まりは警察が行っており、今後取り締まりの強化が行われる可能性も否定できません。
ばれなければ大丈夫という考えで行うと、のちのち大変な目に遭ってしまうことも考えられます。
古物商許可証があればその心配はないため、特に理由がなければ取得しておくに越したことはないでしょう。
せどりに必要な出品先について
仕入れができても、販売ができなければせどりで利益を得ることはできません。
出品先は、せどりにおける重要な要素の1つです。
ここでは、せどりに必要な出品先について解説します。
Amazon
せどりを行う場合、売り上げが期待できるAmazonの登録はほぼ必須と言っても過言ではありません。
中には、せどりの収入の8割をAmazonから得ている人もいます。
出品者として登録する場合の方法は大きく分けて2種類、大口出品者と小口出品者です。
大口出品者は月額登録料が4900円(税別)かかりますが、登録しておけば基本成約料なしで販売できます。
一方、小口出品者は商品が1個売れるごとに基本成約料100円がかかる登録方法で、決められた月額登録料はありません。
本格的に稼ぎたいのであれば、月に50個以上売れば元が取れる大口出品者がおすすめです。
ほかにも、コンビニ決済や受け取り時間指定など、大口出品者が出品した商品でのみ選べるオプションもあります。
また、Amazonは商品を送ることで販売から発送までをAmazonが代行してくれるFBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスを打ち出しています。
手数料が必要となる有料サービスではありますが、利用すると効率が劇的に上がるためおすすめです。
ヤフオク!
ヤフオクは、ヤフーが運営する国内最大級のインターネットオークションサイトです。
ユーザー数が多く、年齢層も広いため、集客が期待できるとしてAmazonと並ぶ2大出品先とされています。
ユーザーの中にはマニアも多いため、不用品だと思っていたものが売れることも少なくありません。
Amazonでは、NGワードの使用などが原因で商品ページが削除されてしまうことがあります。
しかし、そのような商品でも、販路が減って希少性が上がったことでかえって高額入札につながったケースもありました。
また、ヤフオクはオークションサイトであるため、多くの人が1つの商品をめぐって入札することも考えられます。
そのようにして複数入札制度が適用された場合、入札価格の上昇が起こり、思わぬ値段で売れることも少なくありません。
値段が決められていない、オークションサイトならではのメリットです。
メルカリ
メルカリは、株式会社メルカリが運営する国内最大規模のフリマサイトです。
ダウンロード数は2019年現在で8000万ダウンロードとかなり多く、せどりでもAmazon、ヤフオクに次いでよく名前が挙がります。
メルカリの特徴は、スマホで手軽に使えるため、短時間出品ができるという点です。
PC版もありますが、2013年にリリースを開始した比較的新しいサイトである点から、スマホからの利用が中心となっています。
また、ユーザー同士でお金のやりとりをするわけではないので、金銭トラブルが起きにくいこともメリットの1つです。
メルカリ事務局を間に据えた取引方法を採用することで、取引が完了してはじめて出品者に購入代金が届くようになっているなど、類似サービスの中でもその安全性には定評があります。
また、売れるまでのスピードの早さも特徴で、出品してから数分で売れることも少なくありません。
ただし、フリマサイトは「安く買える」ことも人気を集める理由の1つであるため、出品面ではあくまでほかのサイトで売れ残ったものを出品する程度のサブ的な利用に留めたほうが良いでしょう。
せどりに必要な知識について
せどりの利益を左右するもの、それは商品安く仕入れ、高く売るための知識です。
大きな仕入れ先や出品先の数は、そう多くありません。
同じようなサイトを利用する中で差をつけるには、知識量が物を言います。
ここでは、高収入を得るために知っておきたいせどりの知識を解説します。
モノレートを見る
利益を上げられる商品のみを仕入れられれば、せどりの効率は飛躍的にアップします。
そこで使っておきたいのが、価格変動やAmazonランキングをチェックできるツールである「モノレート」です。
モノレートを使うと、売れそうな商品を効率的に把握することができます。
調べたい商品がAmazonで売れると、モノレート上でランキングが上がります。
このランキングは常に変動するので、ランキングのグラフが上下に動いている商品ほど頻繁に売れている、ということになります。
つまり、モノレートを使えば、商品価格や販売数などの分析ができるのです。
また、モノレートでは新品と中古それぞれの出品者数などもわかります。
出品者数が多い商品は、価格競争が発生する可能性が高いため危険度も高いです。
このように、モノレートを通せばせどりにおいて重要な情報がわかるため、なくてはならないサイトと言っても過言ではありません。
1つのツールとして知っておくと良いでしょう。
ランキングをチェックする
ランキングは商品が売れていることを示す重要な指標となるので、ぜひチェックしておきたい情報です。
ランキング上位の商品やその関連商品は多くの人から需要があるということなので、売れる可能性が高くなっています。
先ほど紹介したモノレートでは、10日間~全期間までさまざまな期間を指定したランキングの確認が可能です。
ランキングもグラフの形状によって一目で売れているかどうかわかるほか、上部には指定した期間の平均ランキングも表示されています。
ただし、ランキングは季節やイベントなどで変動するため、ランキングのだましに惑わされないようにするという点は注意が必要です。
短い期間ではあまり売れていないように見えても、期間指定が悪かっただけで実は売れる機会が多い商品だったという場合もあります。
利益の出やすい商品を探す
利益の出やすい商品は、大きく分けて2種類あります。
定価を超えたプレミア価格がついている商品と、定価より安く買える商品です。
プレミア商品は数こそ少ないものの、売れれば大きな利益が期待できます。
このような商品は、ランキングや価格が急上昇したり、在庫が底をつくほど少なくなったりすることが特徴です。
また、同様の商品を売買している同業者のアカウントを分析すると、仕入れ方法のヒントが得られる場合があります。
また、定価より安く買える商品とは、実店舗などで安売りされている商品などです。
このような商品は、クーポンなど条件次第でさらに利益を出せる可能性があります。
時間をかけずに商品を探すにはコツが必要ですが、見つけ方が分かれば利益を伸ばしやすい商品です。
せどりに必要なものを身につけてから始めよう!
せどりは誰でも始められるものの、本格的に安定した収益を得るためには、この記事で紹介したようなさまざまなものを身につけなくてはなりません。
せどりに必要な知識がさらに欲しい人は、「物販総合研究所」にメールアドレスを登録して情報を入手するのがおすすめです。
せどりに関するさまざまな情報や便利なツールを提供しているため、せどりの成功に役立つことでしょう。